JPS61289096A - ジヒドロテストステロン・ヘプタノエ−ト、その合成および使用方法 - Google Patents

ジヒドロテストステロン・ヘプタノエ−ト、その合成および使用方法

Info

Publication number
JPS61289096A
JPS61289096A JP61074122A JP7412286A JPS61289096A JP S61289096 A JPS61289096 A JP S61289096A JP 61074122 A JP61074122 A JP 61074122A JP 7412286 A JP7412286 A JP 7412286A JP S61289096 A JPS61289096 A JP S61289096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dihydrotestosterone
heptanoate
dissolved
administered
dht
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP61074122A
Other languages
English (en)
Inventor
ブルース エス.キーナン
ジエイムズ テイ.スパロウ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Baylor College of Medicine
Original Assignee
Baylor College of Medicine
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Baylor College of Medicine filed Critical Baylor College of Medicine
Publication of JPS61289096A publication Critical patent/JPS61289096A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J1/00Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen, not substituted in position 17 beta by a carbon atom, e.g. estrane, androstane
    • C07J1/0003Androstane derivatives
    • C07J1/0018Androstane derivatives substituted in position 17 beta, not substituted in position 17 alfa
    • C07J1/0022Androstane derivatives substituted in position 17 beta, not substituted in position 17 alfa the substituent being an OH group free esterified or etherified
    • C07J1/0025Esters

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、ジヒドロテストステロン・ヘプタノエート、
この化合物を含有する調合物、および、この調合物の使
用方法に関する。
(発明の背景) 青年期の男性の乳房肥大は、よく見られる現象である。
幾つかの治療方法が試みられてきた。
男性ホルモンであるテストステロンによる治療は、実際
に乳房のサイズを大きくしたが〔エイチ・イー・カール
ソン、「乳房肥大」、303 New。
Eng、J、Med、795〜799 (1980))
、これはテストステロンが、アロマターゼ(酵素)の作
用によって生体中で女性ホルモンである卵胞ホルモンに
変換されるためと考えられる。
もう一つの研究では、ジヒドロテストステロン(以後、
DHTと略称する)のアルコール性溶液を皮膚に塗るこ
とによる治療が試みられた〔ジェイ・エム・リーブ、ア
ール・口力、エム・エイチ・ランドツト、エム・リーブ
、ジェイ・ピー・ルトン、エイチ・ブリケース、「ジヒ
ドロテストステロンを皮膚から投与することによる内因
性の乳房肥大の治療に関する研究」、520臨床内分泌
学19 : 513(1983))。一方では、大多数
の患者については好ましい効果が得られ、DHTの全体
的な吸収は、このプラズマレベルの上昇によって示ぎれ
るが、他方では、約115の患者については吸収量が少
なく効果がなかった。
また、患者の他の173については、乳房の退化が不十
分であった。この方法のもう一つの欠点は効果を上げる
ためにはDHTのアルコール溶液を、−日に3〜4回塗
らなければならないことである。このことは、やっかい
でもあり、感覚的にも好ましくないことである。
最良の結果を得るためには、ゴナドトロピン(生殖腺刺
戟ホルモン)、すなわち、卵胞刺戟ホルモン(以下、F
SHと略称する)や黄体形成ホルモン(以下、LHと略
称する)の使用は差し控えるべきである。それは、これ
らのホルモンは、精巣に作用してテストステロンの生成
を増大させ、このテストステロンが前述のように、乳房
肥大の人の精巣内でエストラディオールに変換されると
考えられているためである。DHTが、LHまたはFS
Hを抑制するかどうかについては、かなりの議論である
が、ある研究ではLHだけの抑制が記録されている(ア
ール・ジェイ・サンテン、「男性の黄体形成ホルモン分
泌の抑制には、テストステロンのエストラディオールへ
の芳香族化が必要かJ 56 J、Cl1n。
Invest 、 1555)。しかしながら、別の例
では、LHまたはFSHの長期間の抑制は、長期間にわ
たって循環して滞留している抑制物質によってのみ達成
されることが明らかであろう。経口的に投与されるD 
HTは、循環系に到達するまでに破壊されるので不安定
である6もし、経口的に投与されると、その物質は、半
減期が非常に短かく、前述のように、溶液の局所的な投
与もまた、短時間だけしか効果がない。
ジヒドロテストステロン・プロピオネートも試用された
(シー・ファイマン・ジェイ・ピーウィンター、「精巣
の完全な女性化におけるゴナドトロピン分泌の制御J 
39 J、C11n、Endocrinol、Meta
b、631〜637)。しかしながら、この物質の作用
は、1〜3日間程度しか持続せず、ゴナドトロピンを抑
制する効果がなかった。
不十分な量の男性ホルモンが、乳房肥大と同様の方法で
処理される限り、すなわち、乳房肥大が、系のD I−
I Tレベルの増大によって治療される限り、系のアン
ドロゲンのケベルを増大されるのに有効な物質は、この
症候群を治療することにも有効なはずである。さらに、
ゴナドトロピンを抑制する物質は、男性用の避妊薬とし
ても有効であり得るし、LHを抑制すると、ライジツヒ
細胞の活性の減退に起因して精巣内のアンドロゲンのレ
ベルが低下する。このような細胞の活性の減退は、特に
F S Hの抑制と関連して、生殖細胞の増殖と精子の
生成を著しく減退させ、ある場合には終結させることも
ある。
エステル化されたDHTまたは、エステル化されないD
HTを使用した従来の研究ではFSHの抑制を実証する
ことができなかったが、ジヒドロテストステロン・ヘプ
タノエート(以下DHT−hepと略称する)は、この
用途および前記のすべての他の用途に恐らく適合するで
あろう。
(発明の要約) 化学式■ 1! によって示されるジヒドロテストステロン(DHT−h
ep)を注射することにより、LH,FSH、テストス
テロンおよびエストラディオールの抑制とDHTレベル
の上昇が生起する。この注射を約3週間続けると有効で
あり、青年男子の乳房肥大や生殖腺機能減退症の治療に
効果があることも示された。後者の効果は、効能のある
アンドロゲンとしてのD HT−hepの特性に起因す
るものである。この物質は、男性の生殖器の拡大、恥毛
の成長、顔面の毛の成長、身長や体重の増加、および、
にきびの原因となるものである。
D HT−hepは、LHと精巣のテストステロンの生
成を抑制するので、ホルモンのプローブとしても役に立
つものである。この物質を投与すると、脳下垂体前葉か
ら分泌されるL Hは抑制されて精巣のナス1−ステロ
ンを生成させるように作用しない。したがってLHを抑
制した後で、血液中に残留しているテストステロンとエ
ストラディオールを実証する方法を、副腎がテストステ
ロンとエストラディオールを生成する程度を検査するの
に利用できる可能性がある。
この化合物は、ゴナドトロピンを抑制するので、もう一
つの有望な用途は男性用の避妊薬である。
さらにもう一つの可能性のある用途は、アンドロゲン反
応たとえば、新生男児の雌雄同体現象をアンドロゲン不
感性によって検出するための検査である。ずっと以前に
、この不感性の検出は、幼児には、成熟期に必然的に起
る女性らしくなることに対する性質が与えられているこ
とを示している。
DHT−hepは、芳香族化されていないこと。
そのため乳房肥大に対する効果は副次的な効果ではない
という点において、普通に使用されているアンドロゲン
調合剤であるテストステロン・エナンテートよりも有利
である。エストロゲンは、成長ホルモンの作用に対して
拮抗効果を持っていると考えられているので、DHT治
療による身長の増加は、DHT−hepを用いれば理論
的にはテストストロンを用いた時よりも大きくなる可能
性がある。
したがって、ジヒドロテストステロン・ヘプタノエート
(D HT−hep)を提供することが、この発明の第
1の目的である。
D HT−hepを実質的に純粋な形態で提供すること
が、この発明の第2の目的である。
ごま油などの薬剤として許容されるアジュバントに溶解
されたDHT−hepを提供することがこの発明の第3
の目的である。
患者に投与された時に、DHTとヘプタン酸とに分解す
るDHT−hep、人体のアンドロゲン受容体に高い親
和性で結合する非エステル化型のDHT、人体のエスト
ロゲン受容体に堅く結合しないヘプタノエートエステル
を提供し、このことによってDHTに変換されるD H
T −hepを提供することが、本発明の第4の目的で
ある。
経口的にDHT−hepを投与することによって、生殖
腺刺激減退症を治療する方法を提供することが、本発明
の第5の目的である。
本発明の第6の目的は、経口的にD HT −hepを
投与することによって男性の精子の数を減少させる方法
である。
本発明の第7の目的は、D HT−hepを経口的に投
与して、黄体形成ホルモンの抑制が生起するかどうかを
検査することによって、アンドロゲンに対する反応を試
験する方法である。
本発明の第8の目的は、DHT−hepを経1口的に投
与することによって、LH,FSHテストステロン、ま
たはエストラディオールの生体内での生成を抑制する方
法である。
本発明の第9の目的は、ジヒドロテストステロン(5a
 −androstane −17βof 3−one
)、4−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタン、お
よび無水ヘプタン酸の反応生成物を提供することであり
、この生成物は、アンドロゲンやホルモン・プローブと
同様に、乳房肥大や生殖腺刺激減退症の治療や、男性の
精子の数の減少や、LH,FSHテストステロン、また
はエストラディオールの生体内での生成に有用なもので
ある。
本発明の第10の目的は、DHT−hepを合成する方
法である。
本発明の第11の目的は、薬剤として許容されるアジュ
バントにD HT−hepを含有されて男性の患者に投
与することを特徴とする、薬剤調合物を調製する方法で
ある。
上記以外の本発明の目的と利点は、明細書および特許請
求の範囲に記載されている内容によって明らかである。
(発明の実施態様) 本発明は、薬理学的に有効な量を男性の患者に注射する
と、DHT−hepは、青年の乳房肥大や生殖腺機能減
退症の治療に効果があり、ホルモンのプローブとして、
男性用の避妊薬として、またアンドロゲン反応の検査用
として、さらにまた、Lll、FSII、テストステロ
ン、またはエストラディオールの生成を生体内で抑制す
るために有効であるという発見に関するものである。
服用量または注射量は、人体の大きさ、体重および、投
与する目的によって変化させる。
D HT−hepは、実質的に純粋なものである。
出発原料としてのDHTは、少量(1%以下)のアント
ロスタンディオールを含有している。後者は、自然に生
成する男性ホルモンのステロイド類であり、調製の過程
でエステル化される。
エステル化されたアントロスタンディオールの一部は、
D HT−hepと共に精製することができる。DHT
−hepは、ごま油などの薬剤として許容されるアジュ
バントに溶解することが好ましいが、綿実油、コーン油
、落花生油その他の精製された不揮発油、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコールなどの多様なグ
リコール類などのアジュバントも使用することができる
本発明は、またDHT−hepの製造、および、患者に
対して効果的に投与するためのDHT−hep化合物の
調製に関するものである。
一般に、 D HT−hepを合成する方法は、適当な
溶媒であるジクロロメタン中のDHTに、無水へブタノ
ン酸と4−ジメチルアミノピリジンを添加することより
なる。この混合物は、かくはんし、貯蔵して反応させる
。反応生成物は、洗浄され、乾燥されて、溶媒が除去さ
れることにより、無色の結晶性固形分として得られる。
この固形分は、再結晶することにより不純物を除去する
ことが好ましい。固形分を適当な溶媒に溶解し、高圧液
体クロマトグラフ法を利用することにより、さらに純度
の高い化合物が得られる。溶媒は、蒸発などによって除
去し、DHT−hepが再結晶される。
男性の患者に投与するのに適当な調合物を調製するため
には、薬理学的に有効な量の化合物を、ごま油などの薬
剤として許容されるアジュバントに溶解する。
下記の実施例は、DHT−hepを調製または合成し、
これを精製して、男性の患者に注射するための溶液を供
給する有利な方法を説明するものである。
(1)  D HT−hepの合成の実施例150m 
Qのジクロロメタン中に入れた20.0g(0,069
モル)のDHTに、39+nQ (36,4g、 0.
150モル)の無水ヘプタン酸を添加し、次に3.0g
(0,025モル)の4−ジメチルアミノピリジンを添
加する。無水ヘプタン酸とD HTとのモル比は、少な
くとも2:1とするのが最適である。
4−ジメチルピリジン(これは触媒である)の量は、所
望の反応速度に対応して変化させることができる。
ジクロロメタンは、便利な溶媒である。前記の混合物は
、室温で1昼夜(18時間)かくはんしながら放置した
後、INの苛性ソーダで3回、次にINの塩酸で3回洗
浄し最後に水で洗浄する。ジクロロメタンの層を採取し
て無水硫酸マグネシウムで脱水する。溶媒を蒸発させる
と、無色の結晶性固形分が得られ、これをアセトンと水
の混合溶媒を使って再結晶させる。収量は、23 、0
g (収率82%)であった。
得られたD HT−hepをヘキサンに溶解し、ヘキサ
ンと平衡状態にあるシリカのカラムを使用して高圧液体
クロマトグラフ法によって精製し、ヘキサン−酢酸エチ
ル(9:1)の混合溶液によって溶離させた。
この化合物は、融点が92.2〜94.4℃であり、構
造は赤外分光光度法、核磁気共鳴分光法、およびガスク
ロマトグラフ・質量分析法によって確認された。
(2)薬剤として許容されるアジュバントの実施例投与
用のDHT−hapを調製するために、DHT−hep
を37℃において、ごま油の中に溶解し、濃度を190
mg/ Qに調整した。(これは、37℃におけるD 
HT−hapの溶解度の限界である)温いごま油混合物
を、層流フード中で、0.2ミクロンのフィルターによ
って濾過し、滅菌注入容器に入れる。この容器をシール
し、滅菌性とピロゲンを検査して室温で貯蔵した。
(3)乳房肥大の治療の実施例 16ケ月以上続いた乳房肥大の症状を有し、乳房の直径
が4cmである14〜16オの思春期の少年4人が研究
された。彼等の乳房の直径は4.0〜7.3cmであり
、乳房の面積は13.5〜41.4a#(平均は24.
3±4.1a()であった。
患者には、ごま油に溶した200mgのDHT−hap
が、筋肉内に注射された。1週間後に、プラズマ・テス
トステロン、DHT、 LH,FSll、エストラディ
オール、およびプロラクチン(泌乳刺激ホルモン)が測
定され尿のLHとFSHの24時間値が得られた。引続
く試験は、2.3.4週間後に、D HT−hepを投
与する直前に行われた。
第2回目の注射は、4週間後に行われ、注射の頻度は3
人の患者については3週間毎に、1人の患者については
2週間毎に順次増加した。
2人の少年については、DHT−hepの投与は、40
0mgに増加させた。治療は16週間続けられた。
患者は、D HT−hapの各注射の前と治療の2ケ月
後および6ケ月後に、検査を受けた。患者は単独で、ま
たは必要に応じて2人−組で行われ、有意差(パーセン
テジ、0.05以下)が求められた。結果は、すべて標
準値上誤差として表示された。
(結  果) 結果は、第1表に表示されている。
第1表  研究対象の患者の特徴 投与量       200mg   400mg  
200mg   400mg治療前 DHT(ng/dfl)    48  27 50 
  A316週間治療 乳房の直径(cm)     2.3   4.2  
 2.3   2.7乳房の面M(al)     4
,0  13.9   4.0   6.1乳房の面積
の減少(%)  70.1  66.6  77.5 
 75.2テストステロン(ng/di)      
   40       36       34  
     25未満エストラディオール(pg/mfl
 )      10未満   16       1
5       10未満FSH(ng/rJ)   
  27未満 39   61   34LH(ng/
mu)      11未満 11未満 11未満 1
1未満DHT(ng/d12)        171
      313      292      3
36イ〉メえ省(セタリ−11 乳房の直径(cm)     2.3   3.3  
 2.3   2.6乳房の面積Ccd)4.0  1
2.6   4.0   6.0乳房の面積の減少(%
)  70,1  69.6’   77.5  75
.5テストステ0ン(ng/di)        2
97      140      244     
 178エストラデイオール(pg/+nQ)    
  22       23       18   
    12FSH(ng/m12)        
150      143      120    
   73LH(ng/mfl)      14  
 19   27   11未満DHT(ng/dQ)
         40      160.8   
  82       88第1表から分るように、す
べての患者が、16週間の治療の後、乳房の大きさは、
平均の乳房の面積が7.0±1.5a& (P ) 0
.002)と著しく小さくなった。乳房の面積の縮小は
66.6〜77.5%の範囲であった。患者は治療を継
続して2ケ月後と6ケ月後に検査を受けると、どの患者
についても、乳房の組織の再成長は起らなかった。1人
の患者(MS)は、9ケ月間追跡検査をした結果、乳房
の大きさが増大することはなかった。
治療前のプラズマDHTの平均濃度は、42.1±5.
1ng/d Qであった。第1図から分るようにプラズ
マDHT濃度はDHT−hepの最初の注射に反応して
2週間で283.6±51.3ng/d Qに上昇し、
そして4週間では、112.8±21.2ng/d Q
に低下した。
注射の頻度が増加するにつれて、あらかじめ注射した患
者のプラズマDHTの平均値は、最後の注射後3週間、
16週間の時点で278.2±36.9ng/dQを示
し、治療の期間中を通じて上ったまま維持された。治療
後2ケ月でDOTは61.3±14.7ng/d Qま
で低下した。
DHT−hepの投与は、脳下垂体−精巣の軸の抑制を
起す。だから第2A図および第2B図に示すように単独
または1対の患者を使って観察した結果、プラズマのD
HTレベルの上昇に反応して、プラズマFSH、テスト
ステロンおよびエスタディオールの統計的に著しい低下
が認められた。
プラズマLHは、患者の中の3人の治療前には低かった
ので、それ以上の抑制は、あまりに目立たなかった。F
SI+の平均値は第3A図に示すように治療前の190
.5±50.7ng/m Qから2週間で58.8±1
8.5ng/m Qに、16週間で40.3±7.3n
g/mQに低下した。
プラズマ・テストステロンの平均レベルは、第2B図に
示すように、治療前の283.8±87.5ng/d 
nから2週間で29.5±3.3ng/d Qに16週
間で33.8±3.2ng/d Qに低下した。
ニス1〜ラデイオールの平均レベルは、23.8±3.
2pg/m Qから、2週間で10.8±0.8pg/
mQに、16週間で12.8±1.6pg/m12であ
った。
尿のLHとFSHの24時間の数値は、注射後1週間で
、いずれも低下した。治療前には、尿のLl+の平均値
は、13.0±1.3IU/日であり、尿のFSHの平
均値は8.4±0.8工υ/日であった。1週間の治療
の後は、尿のLHとFSHは、それぞれ7.4±3、お
よび2.9±0.1であった。治療後2ケ月では、プラ
ズマFSHは、121.5±17.4ng/m Qに上
昇し、テストステロンは214.9±34.8ng/d
 Qに、エストラディオールは18.8±2.5pg/
m Qに、それぞれ上昇した。
第3A図および第3B図に示すように、200mgのD
HT−hepを注射して1週間後には、プラズマDHT
は5〜8倍に増大した。
DHTのレベルの上昇は、テストステロンとエストラデ
ィオールの減少を伴った。すべての患者について、注射
して2週間後にテストステロンとエストラディオールの
最大の抑制が起り、次いで、4週間後になると処置する
前のレベルに戻った。2〜3週間毎に注射をすることに
よって、テストステロンとエストラディオールの抑制は
維持された。
2人の患者(SSとJA)については、200mgのD
IIT−hepの投与では、エストラディオールは、十
分に抑制されなかったので、投与量を400mgまで増
加した(第4A図と第4B図参照)。
もう−組の試験では、(結果は示さないが)青年の患者
がDHT−hepを用いて治療され、みんなが、正常な
成年男子のレベルに近いものであるが300〜800n
g/d Qのプラズマ濃度を示した。
これらの患者は、みんなが乳房の大きさが著しく縮小し
、LHlFSH、テストステロンおよびエストラディオ
ールのプラズマ濃度の低下を伴った。
このように、DIIT−hepの筋肉内への注射は、対
象とされた4人の少年のすべてについて、乳房の組織が
退化する結果になった。大部分の少年については、成長
期に、緩かな乳房肥大の自然な消失が起るものだが、こ
れらの患者については、乳房の直径が4cm以上であり
、16ケ月間以上にわたって退化の徴候もなしに乳房肥
大が存在していたので、乳房の自然な退化が起るとは全
く考えられなかった。治療を中断してから6〜9ケ月後
に【よ、乳房の縮小の程度は、少年にとって外見上好ま
しいものであり、乳房の組織の再成長は認められなかっ
た。一方、ホルモンのレベルは治療前の数値に近い所ま
で戻っていた。
DIITやDIIT−hepをニス1−ロゲン受容体や
アンドロゲン受容体に結合する結合親和性の研究結果に
基づけば(結果は示されていない)、DHT(DHT−
hepの加水分解によって生成する)は、ゴナドトロピ
ンの抑制において、エストロゲン機構に対するよりも、
むしろアンドロゲンの道筋に対して作用するという仮説
が成立つ。また、エストロゲンの作用よりも、アンドロ
ゲンの作用によって乳房の肥大が防止されると考えられ
る。
DI(T−hepの調合物は、アンドロゲンをDI(T
形態に送り込み、そのことによって、DHTの血液レベ
ルの継続とエストラディオールの抑制をもたらす。
(4)  DIIT−hapのアンドロゲンとしての利
用の実施例男性の外部生殖器の発達を刺激するために2
人の患者にDHT−hapを投与した。1人は、26オ
で、生殖腺機能減退症にかかった男性であった。
この患者では、治療前のテストステロンとDHTのプラ
ズマ濃度は、15ng/d Q以下と非常に低かった。
6ケ月以上にわたって、毎月200mgのDHT−he
pを筋肉内に投与した結果、陰茎は長さが4cmからs
cmに直径が1 、5cmから2.5cmに増大した。
恥毛が増加し、患者の報告によれば、勃起と射精が経験
された。筋肉に肉付きも明らかによくなった。もう1人
の患者は乳房肥大の思春期の初期の少年であった。Dt
lT−hepによる4ケ月にわたる治療の間に、テスト
ステロンとLHのプラズマは抑制されたという事実にも
拘らず、陰茎の長さが著しく増大した。恥毛も、補助的
な毛も増加し、体重が3.5kg増加した。このような
第2次性微の発現の増進は、DHTのアンドロゲンとし
ての作用に起因するものである。
(5)ホルモンのプローブとしてのDHT−hapの利
用の実施例DHT−hepがLl(とFST(脳下垂体
によって生成され精巣に作用する)を抑制すると考えら
れる限り、DIIT−hepはテストステロンとニス1
−ラディオールの源泉としての精巣と副腎の相対的な寄
与を測定するために利用することが可能である。
実際、研究の対象になった4人の少年のうち2人につい
ては、LHとテストステロンが抑制されたときでさえも
、エストラディオールの高いレベルが持続した。このこ
とは、副腎は、エストラディオールの前駆物質を生成し
ている可能性があり、その物質が最終的には、ある形態
に乳房肥大を起させるということを示している。
本発明の実施態様は、発明の内容を開示するために提供
されたものであり、特許請求の範囲によって規定された
本発明の精神の枠内において5本発明の実施態様の変更
、修正および他の応用が可能なことは明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、D HT−hepの注射が、プラズマDHT
に及ぼす効果を例示するグラフである。第2A図および
第2B図は、プラズマFSH、テストステロン、および
エストラディオールの著しい減少を例示するグラフであ
る。第3A図および第3B図は、  200mgのD 
HT−hapを注射して1週間後のプラズマDHTの減
少を例示するグラフである。第4A図および第4B図は
、投与量が400mgに増加されたときの第3A図およ
び第3B図と同様のグラフである。 昭和61年7月IO日    66  補1.事件の表
示 ”0゛°”*4Li′F’liA*’−t+”″   
7.□12・ 発明0名称             
     (1)代fit  サムエル ニス、クロッ
カー4、代理人 東京都千代田区麹町4丁目5番地(〒102)正指令の
日付 昭和61年6月24日 正の対象 願書の「特許出願人」の欄 図   面 委任状及び同訳文 正の内容 特許出願人会社の代表者基を記載した願書提出する。 図面の浄書(内容に変更なし。)を提出する。 委任状及び同訳文を提出する。 付置類の目録 *8          1通

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、合成されたジヒドロテストステロン・ヘプタノエー
    ト。 2、化学式 I によって示される合成された化合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 3、薬剤として許容されるアジュバントに溶解されたジ
    ヒドロテストステロン・ヘプタノエートを含むことを特
    徴とする調合薬剤。 4、前記アジュバントが、ごま油である特許請求の範囲
    第3項記載の調合薬剤。 5、実質的に純粋なジヒドロテストステロン・ヘプタノ
    エート。 6、男性患者に対して、薬理学的に有効な量のジヒドロ
    テストステロン・ヘプタノエートを経口的に投与するこ
    とを特徴とする乳房肥大の治療方法。 7、ジヒドロテストステロン・ヘプタノエートが、薬剤
    として許容されるアジュバントに溶解して投与される特
    許請求の範囲第6項記載の方法。 8、ジヒドロテストステロン・ヘプタノエートが、ごま
    油に溶解して投与される特許請求の範囲第6項記載の方
    法。 9、調合物が筋肉内に注射される特許請求の範囲第7項
    記載の方法。 10、200〜400mgのジヒドロテストステロン・
    ヘプタノエートが、3週間毎に投与される特許請求の範
    囲第8項記載の方法。 11、男性患者に対して、薬理学的に有効な量のジヒド
    ロテストステロン・ヘプタノエートを経口的に投与する
    ことを特徴とする生殖腺機能減退症の治療方法。 12、ジヒドロテストステロン・ヘプタノエートが、薬
    剤として許容されるアジュバントに溶解されている特許
    請求の範囲第11項記載の方法。 13、ジヒドロテストステロン・ヘプタノエートが、ご
    ま油に溶解されている特許請求の範囲第11項記載の方
    法。 14、調合物が、筋肉内に注射される特許請求の範囲第
    11項記載の方法。 15、200〜400mgのジヒドロテストステロン・
    ヘプタノエートを、3週間毎に投与する特許請求の範囲
    第11項記載の方法。 16、男性患者に、薬理学的に有効な量のジヒドロテス
    トステロン・ヘプタノエートを経口的に投与することを
    特徴とする男性の精子の数を減少させる方法。 17、ジヒドロテストステロン・ヘプタノエートを、薬
    剤として許容されるアジュバントに溶解して投与する特
    許請求の範囲第16項記載の方法。 18、ジヒドロテストステロン・ヘプタノエートを、ご
    ま油に溶解する特許請求の範囲第16項記載の方法。 19、男性患者に、薬理学的に有効な量のジヒドロテス
    トステロン・ヘプタノエートを経口的に投与して、その
    結果として生殖器の拡張と黄体形成ホルモンの抑制が生
    起するかどうかを検査することを特徴とするアンドロゲ
    ンに対する反応を試験する方法。 20、ジヒドロテストステロン・ヘプタノエートを、薬
    剤として許容されるアジュバントに溶解して投与する特
    許請求の範囲第19項記載の方法。 21、ジヒドロテストステロン・ヘプタノエートを、薬
    剤として許容されるアジュバントに溶解して投与する特
    許請求の範囲第19項記載の方法。 22、男性患者に、薬理学的に有効な量のジヒドロテス
    トステロン・ヘプタノエートを経口的に投与することを
    特徴とする。黄体形成ホルモン、卵胞刺戟ホルモン、テ
    ストステロン、または、エストラディオールの生成を生
    体内で抑制する方法。 23、ジヒドロテストステロン・ヘプタノエートを、薬
    剤として許容されるアジュバントに溶解して投与する特
    許請求の範囲第22項記載の方法。 24、ジヒドロテストステロン・ヘプタノエートを、ご
    ま油に溶解して投与する特許請求の範囲第23項記載の
    方法。 25、溶媒中で、ジヒドロテストステロンを無水ヘプタ
    ン酸および4−ジメチルアミノピリジンと反応させ、得
    られた反応混合物をかくはんして貯蔵することにより反
    応生成物を生成させ、得られた反応生成物を洗浄し乾燥
    させた後、この反応生成物から溶媒を除去することを特
    徴とする、ジヒドロテストステロン・ヘプタノエートを
    合成する方法。 26、溶媒中で、ジヒドロテストステロンを無水ヘプタ
    ン酸および4−ジメチルアミノピリジンと反応させ、得
    られた反応混合物をかくはんして貯蔵することにより反
    応生成物を生成させ、得られた反応生成物を洗浄し乾燥
    させて、この反応生成物から溶媒を除去した後、反応生
    成物を精製することを特徴とする、ジヒドロテストステ
    ロン・ヘプタノエートを合成する方法。 27、精製が、液体クロマトグラフ法による特許請求の
    範囲第26項記載の方法。 28、ジヒドロテストステロン、ジクロロメタン、4−
    ジメチルアミノピリジン、および無水ヘプタン酸の反応
    生成物。 29、薬剤として許容されるアジュバントに溶解された
    特許請求の範囲第28項記載の反応生成物。
JP61074122A 1985-03-30 1986-03-31 ジヒドロテストステロン・ヘプタノエ−ト、その合成および使用方法 Pending JPS61289096A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB8508404 1985-03-30
GB858508404A GB8508404D0 (en) 1985-03-30 1985-03-30 Therapeutic compositions

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61289096A true JPS61289096A (ja) 1986-12-19

Family

ID=10576992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61074122A Pending JPS61289096A (ja) 1985-03-30 1986-03-31 ジヒドロテストステロン・ヘプタノエ−ト、その合成および使用方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US4956357A (ja)
EP (1) EP0197753A3 (ja)
JP (1) JPS61289096A (ja)
AU (1) AU583105B2 (ja)
GB (1) GB8508404D0 (ja)
IL (2) IL78309A0 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5648350A (en) * 1993-05-25 1997-07-15 Laboratoires Besins Iscovesco Dihydrotestosterone for use in androgenotherapy
US6503894B1 (en) 2000-08-30 2003-01-07 Unimed Pharmaceuticals, Inc. Pharmaceutical composition and method for treating hypogonadism
US20060269611A1 (en) * 2001-11-29 2006-11-30 Steiner Mitchell S Prevention and treatment of androgen-deprivation induced osteoporosis
US20080249183A1 (en) * 2001-11-29 2008-10-09 Steiner Mitchell S Treatment of androgen-deprivation induced osteoporosis
US20040214898A1 (en) * 2001-11-29 2004-10-28 Steiner Mitchell S. Methods for treating hot flashes
US20050080143A1 (en) * 2001-11-29 2005-04-14 Steiner Mitchell S. Treatment of androgen-deprivation induced osteoporosis
DK1937276T3 (da) 2005-10-12 2013-02-11 Besins Healthcare Luxembourg Forbedret testosterongel og fremgangsmåde til anvendelse deraf
US20080176255A1 (en) * 2007-01-23 2008-07-24 Edward Sobek Mold detection composition and methods

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2008538A1 (de) * 1970-02-19 1971-09-02 Schering Ag, 1000 Berlin Und 4619 Bergkamen Höhere Androstanolonester

Also Published As

Publication number Publication date
EP0197753A3 (en) 1987-01-21
GB8508404D0 (en) 1985-05-09
EP0197753A2 (en) 1986-10-15
AU5552286A (en) 1986-10-02
US4956357A (en) 1990-09-11
IL78309A0 (en) 1986-07-31
IL78340A0 (en) 1986-07-31
AU583105B2 (en) 1989-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5855905A (en) Compound preparation for the treatment of hypogonadal men and men with hypophyseal diseases
JP3350048B2 (ja) アンドロゲン関連疾患の治療方法
KR101432466B1 (ko) 소수성 약물의 약물전달시스템 및 이를 포함하는 조성물
JP2702280B2 (ja) ヒト前立腺腺癌治療用医薬組成物
JP4845320B2 (ja) (7α,11β)−ジメチル−17β−ヒドロキシ−4−エストレン−3−オンの4−N−ブチルシクロヘキサン酸エステル及びウンデカン酸エステルの製造方法及びそれらの医学用途
JPS6245845B2 (ja)
KR960015037B1 (ko) C_17 내지 C_20 리아제 억제제로서 유용한 17β-(사이클로프로필아미노)안드로스트-5-엔-3β-올 및 관련 화합물
PL175591B1 (pl) Środek farmaceutyczny do hamowania 5alfa-reduktazy testosteronowej
JP2879703B2 (ja) C17‐20リアーゼ阻害剤として有用な4‐置換17β‐(シクロプロピルアミノ)アンドロスト‐5‐エン‐3β‐オール及び関連化合物類
SK13722001A3 (sk) Farmaceutický prostriedok
AU756739B2 (en) Testosterone derivative
AU2001249661A1 (en) Methods of making the 4-n-butylcyclohexanoic and the undecanoic acid esters of (7 alpha, 11 beta)-dimethyl-17 beta-hydroxy-4-estren-3-one and their medical use
JPS61289096A (ja) ジヒドロテストステロン・ヘプタノエ−ト、その合成および使用方法
Colton Steroids and “the pill”: early steroid research at Searle
US10351587B2 (en) Method of making and using 7α, 11β-dimethyl-17β-hydroxyestr-4-en-3-one 17-undecanoate
JPS6341887B2 (ja)
TWI333494B (en) 11β -halogen steroids, their production and use for the production of pharmaceutical agents as well as pharmaceutical preparations that contain 11β-halogen steroids
US4780460A (en) Glycoesters of estradiol and estriol
JPH0130808B2 (ja)
US4794119A (en) Aqueous crystalline suspension of steroid glycoesters
US3754086A (en) Stable oily preparations of epithio-steroids
US4795747A (en) 16-epiestriol to prevent, inhibit or reduce inflammation
US4051241A (en) Method of treating diseases by daily administration of 6-chloro-11β,17α,21-trihydroxypregna-1,4,6-triene-3,20-dione
Watson et al. Testosterone hormone replacement and its alternatives
JPH06234643A (ja) ステロイド外用剤