JPS61286599A - 遠心送風機の再生修理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は後向き羽根の遠心送風機、又は排風機（以下送
風機という）の再生修理方法に関するものである。

（従来の技術） −・般に送風機は送気圧が０−１ｋｇ＠ｆ／ｃ♂（１０
００ｍ＋＊Ａｇ）未満のものをファン、送気圧が０゜１
ｋｇＩＩｆ／ｃＩＪ以１−１．０ｋｇ”　ｆ／ｃｍ２（
１００００龍Ａｇ）未満のものをブロアーと称して区別
されている。また気体の流れる方向により、遠心、斜流
、軸流、横流などと呼称され、さらに羽根の取付方向や
形状、構造によって後向き、翼形、ラジアル、多翼など
のタイプに分けられ、吸込み方法によって例えば片吸込
み、両吸込み形などに分類されている。

一方、製鉄所の焼結工場や製鋼工場には、５５００〜８
０００　ｍ”／分級の大形のものから２４０００　ｍ’
／分級の超大形のものまで多数の大形送風機が使用され
ているが、この種の送風機は殆どの場合後向き羽根の遠
心送風機である。

（発明が解決しようとする問題点） ところがこのような大形、又は超大形の送風機では、長
期の使用で羽根が摩耗損傷して使用に耐えられなくなる
と、羽根車全体を更新しているのが実情である。そのた
め２〜５年に１回の保全大修理の時期においては、羽根
車の新調に多額の費用と長期間の［１数を必要とする。

またかかる費用を節約し比較的短期間に修復を行う方法
として、摩耗損傷して使用不能となった板状又は翼杖の
羽根のみを撤去し、その撤去した跡に新しい羽根を溶接
して再生する試みがなされているが、雫に羽根を取り替
えた場合には、以前よりも羽根車の振動が大きくなり、
殊に羽根を溶接した側板の而振れが大となって亀裂や破
損による事故発生を招くという懸念をぬぐうことができ
ない。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記した従来の問題点が解消された遠心送風機
の再生修復方法を提供するものであって、摩耗損傷によ
り使用不能となった羽根を有する羽根車を軸と分離し解
体して新たな羽根を主板及び／または側板に溶接するに
際し、新たな羽根を該主板及び／または側板の裏面にか
つ旧羽根の取付は痕跡に対して逆方向に位置替えして溶
接し、かくして羽根車を復元修復することによって工事
期間の短縮、修復コストの低減を計るとともに−Ｌ板及
び／または側板の変形や而振れの発生が最小限に保留さ
れた羽根車を再生するものである。

即ち第１図に示したごとき片吸込み式後向き羽根（１）
を仔する遠心送風機の羽根車（２）においては、修理に
先立って該羽根車（２）の羽根（１）および側板（３）
を取り外したのち主板（４）の裏面、つまり旧羽根（１
）の取付は面とは反対面に新しい羽根を逆向きとなして
旧羽根（１）の取付は痕跡と交差する方向の位置（５）
に溶接固定し、側板（３）を新劇根側に移設して再生羽
根車となするものであり、また第２図に示したごとき両
吸込み式翼形羽根（１０）を備えた羽根車（１１）の場
合においては、該羽根車（Ｉ１）を解体したのち、該主
板（１２）を回転軸心方向からみて裏返し、撤去した旧
羽根（ｌＯ）の溶接痕跡に対して交差する位置（１３）
に旧羽根（ｌＯ）とは逆方向となしてそれぞれ溶接固定
し、左側の側板（Ｉ４）を右側に、そして右側の側板（
１５）を左側に移し替えて取付け、羽根車を再生するも
のである（作用） 再生された羽根車は、新旧の羽根の溶接位置の交差点を
通る直径方向の仮想線に対して新１１１の羽根の溶接方
向の応力が対象的に分散され、主板および側板を再利用
しているにも拘わらず振動や而振れが極少となり、振動
や而振れによる溶接部の亀裂発生が防市される。

（実施例） 以下本発明方法の実施例について説明する。第３図は翼
形送風機のｉＥ而面、そして第４図は前記第２図におけ
る側板（１４）（＋５）を除去した該翼形送風機内の羽
根車の側面図であり、第４図における（Ｉ０）は摩耗損
傷した旧羽根、（１２）は主板、そして破線（１３）は
該主板（１２）への新しい羽根の取付は位置を示してい
る。

風量２４０００ｍ、風圧１８００　＋ｗｍＡｇ、回転数
１１８ＯＲ／Ｍ、電動機８７００　ＫＷＰ、羽根車（！
ｌ）の幅および直径が、１３５０ｗ箇および３４９０ｍ
曽、軸最大部直径６５０　、、、軸金具８３００　、。

、羽根車（１１）の重陽１２トン、軸重量１１トン、翼
形羽根（１０）の枚数が上板（１２）の両側に各１０枚
、１枚の羽根１ａｆｆｉ約１００ｋｇの人形の遠心送風
機が、約５年間の使用で翼形羽根（ｌＯ）が損傷して寿
命切れとなったため、本発明方法によって修理した。

即ち、高炭素鋼又は低合金鋼鋳鋼で作った部材と高張力
鋼板又は耐蝕性鋼板製缶部材とを併用して組立溶接して
形成した新しい翼形羽根を、使用不能となった旧羽根（
１０）と取り替えるに際し、まず主板（１２）から旧羽
根（１０）（１０）を取り除き、次に該主板（Ｉ２）を
裏返しして羽根取付は面を反転させ、該主板（１２）の
両側面に新しい羽根を第４図の破線位置、つまり旧羽根
（Ｉ０）の取付は跡と交差するようにそれぞれ３６６の
間隔でもって溶接して取付けて送風機を組立再生した。

そして、従来のように羽根車（＋２）全体を新造したも
の（従来法Ａ）と、主板（１２）を裏返すことなく旧羽
根（Ｉ０）の取付は位置から１８°ずらして新しい羽根
を旧羽根と同一方向に溶接したもの（従来法Ｂ）と、本
発明方法との効能を比較したところ次表の通りであった
。

また、新しい羽根の取付けに際しては、第５図に示して
いるように、１つの新しい羽根（１７）が旧羽根の取付
は跡（ＩＯＡ）　２個所横切って延びるように取付け、
かつ主板（１２）の外周において新羽根（１７）の溶接
端部（１８）と旧羽根の溶接跡端ｆｆ１（１９）とが等
間隔となるように新しい羽根（１７）を取付ければ、主
板（１２）の変形をより抑制することができ、回転時に
おける振動や而振れの一層少ない羽根車を汀生ずること
ができる。しかも羽根取付は溶接部と旧羽根の溶接跡の
方向がそれぞれ逆方向であり、両者の交点（Ｘ）（Ｘ）
は幾何学的に分散されることから、特に変形の大きい面
心立方格子の組織をもつ金属、例えばオーステナイト系
ステンレス鋼の羽根車への適用が可能となる。

史にまた本発明方法によれば、を板の変形を最小限に留
めることができるから、羽根を取り替える際にその都度
ｌ：、板（Ｉ２）を裏返すとともに第６図に示すように
、最初の羽根の取付は位置（２１）に対して２回目の羽
根の位ｉ？Ｚ（２２）を設定し、同様にして３回目の位
置（２３）、４回目の位置（２４）としてそれぞれ表裏
交互に新しい羽根を取付ければ主板（１２）を少なくと
も数回使用でき、再々利用にも拘わらず振動や而振れの
少ない羽根車となすことができ、大抵の場合は而振れを
上表〜±０６　”程度以ドに収めることができ、振動も
両振幅５０〜８０μｐ−ｐ程度の良好なものに修復せし
めることができる。

（発明の効果） このように本発明による遠心送風機の再生修理方法は、
後向き羽根の遠心送風機において、摩耗損傷により使用
不能となった羽根を有する羽根車を軸と分離し解体して
新たな羽根を主板及び／または側板に溶接するに際し、
少なくとも最初（第１回目）の羽根取り替え時には該主
板を裏返しとなして新羽根を旧羽根の取付は痕跡に対し
て交差する方向に位置替えして溶接し羽根車を復元せし
めるものであるから、新、旧の羽根の溶接残留応力の方
向性や偏りが調和され、例えば焼入れ焼戻しなどの調質
高張力鋼や低合金鋼の材質の羽根ｉ１ｉに対して特に何
効となる。また再生修理時には、通常調質鋼においては
５５０〜６００℃一般鋼では６２５〜６７５°Ｃ１ステ
ンレス鋼においては１０５０〜１１５０℃に加熱後水冷
するなどの熱処理を施すものであるが、この熱処理を省
略しても所望の品質の羽根車を得ることができ、またバ
ランス調整も極めて簡単となって、送風機の修理復元を
短期間にかつ低コストでもって達成することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明方法の実施例を示しているものであって、
第１図は片吸込み式後向き羽根の遠心送風機における羽
根１μの部分断面斜視図、第２図は両吸込み式の後向き
翼形羽根を備えた遠心送風機における羽根車の部分断面
斜視図、第３図は翼形羽根の遠心送風機の正面図、第４
図および第５図は新旧の羽根の取付は位置の説明図、そ
して第６図はｌ：、板を数回利用する場合の羽根の取付
は位１位を示した説明図である。 （＋）（１０）・・・羽根、（２）（１１）・・・羽根
車、（３）（＋４）（１５）・・・側板、（４）（１２
）・・・主板。 第　４　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 後向き羽根の遠心送風機において、摩耗損傷により使用
   不能となった羽根を有する羽根車を軸と分離し解体して
   新たな羽根を主板及び／または側板に溶接するに際し、
   少なくとも最初の羽根取り替え時には該主板を裏返しと
   なして新羽根を旧羽根の取付け痕跡に対して交差する方
   向に位置替えし溶接固定することを特徴とする遠心送風
   機の再生修理方法。