JPS61286557A - 調速機付内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機関の吸入管中の流体の流れによって作動し
、機関の運転中に機関が高速回転になるのを自動的に抑
制しうる空気式調速機を備えた内燃機関の燃料供給装置
に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の調速機としては第６図に示すようなもの
がある。この調速機７では、燃料通路１２の一端は気化
器１のスロー通路４を介して気化器１のフロート室１５
に通じ、他端はハイアイドルホール１３、ハイバイパス
ホール１４に通じている。このハイアイドルホール１３
は調速弁８より下流の吸気通路２６．に開口し、ハイバ
イパスホール１４は吸気通路２６のうち調速弁８の全開
時付近に開口している。

この様な調速機７を備え、定格回転速度を低回転に規定
された機関では、絞弁３を全開すると殆ど負荷のない場
合は機関の回転上昇を押さえる為、調速弁８は殆ど閉じ
た状態となり、気化器Ｉの主ノズル５およびアイドルホ
ール１０、バイパスホール１１からは燃料が出なくなる
が、一方、調速弁８の下流に開口するハイアイドルホー
ル１３、ハイバイパスホール１４の部分の圧力は低くな
り、燃料が吸気通路２６に流出するので機関に混合気が
送られ、機関の停止が防止される。

なお、図中２はベンチュリ、６は空気入口、９は吸気管
、２５は油面、３１及び３２は調製ネジである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、気化器１の絞弁３が殆ど閉した流の圧力
は低圧となる結果、アイドルホール１０バイパスホール
１１から燃料が吸気通路２６に出るとともに調速機７の
ハイアイドルホール１３、ハイバイパスホールからも燃
料が出てしまい、混合気は過濃になってしまう問題点が
あった。

この問題点を解消するための対策として前記調製ネジ３
１あるいは３２を最良調整するのは面側であるし、これ
を実行しても部分負荷領域を最適供給するには限界があ
って、基本的解決は困難であった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記問題点に鑑みて成されたもので、気化器の
低速燃料系統の外に調速機にも同様の燃料供給装置を設
けた機関において、気化器絞弁が殆ど閉じているときに
は気化器の低速燃料系統より機関へ燃料を供給し、調速
機の燃料供給装置からは燃料を供給しないようにして混
合気が過濃になることを防止し、気化器絞弁が全開のと
きで調速弁が殆ど全開に近くなったときは調速機の燃料
供給装置より燃料を自動的に出すようにして、定格回転
速度が低く規定された機関においても機関が円滑に運転
出来るようにしたものである。

すなわち本発明は、例えば第１図に示したようにフロー
ト室１５に通じる燃料通路１２のある調速機７を気化器
１の下流側に設け、吸気通路２６の上流側に絞弁３、下
流側に調速弁８をそれぞれ配備した内燃機関の燃料供給
装置において、前記絞弁３と調速弁８の間の吸気通路２
６１に連通する弁間圧力取出口１６と、調速弁８の下流
側の吸気通路２６．に連通ずる吸気圧取出口１８をそれ
ぞれ形成すると共に、これら弁間圧力取出口１６の圧力
と吸気圧取出口１８の圧力の差圧を検出する差圧検出機
構と、前記差圧が所定範囲内にあるときに作動するアク
チュエータと、その作動により前記燃料通路１２を連通
しうる弁機構とを備えたことを特徴とする調速機付内燃
機関の燃料供給装置である。

つまり本発明は、前記絞弁３が全開で調速弁８がほぼ全
閉になった場合には前記ハイアイドルホール１３、ハイ
バイパスホール１４に燃料が自動的に供給されるように
し、その他の場合には自動的に供給しないように、燃料
通路１２に開閉弁を設けた構成とした燃料供給装置であ
る。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではない
。

第１図において、調速機７に形成されフロート室１５へ
通じる燃料通路１２は、前記弁機構としての滑動弁２０
を収納した円筒状の区画室を介してハイアイドルホール
１３とハイバイパスホール１４とに分岐連通し、これら
双方のホール１３゜１４において吸気通路２６に開口し
ている。

前記滑動弁２０は略円柱状のもので前記区画室にその内
面に対し摺動可能に嵌合配備され、該滑動弁２０の摺動
の前方部、後方部にはそれぞれ弁間圧力室１７、バキュ
ーム室１９が区画状態で残留形成されている。

この弁間圧力室１７、バキューム室１９は吸気通路２６
に開口する弁間圧力取出口１６、吸気圧取出口１８にそ
れぞれ連通しているが、弁間圧力取出口１６は吸気通路
２６について吸気取出口１８よりも上流側に位置してい
る。

前記滑動弁２０の軸方向中間部にはその外周面に沿って
環状の溝２１が形成され、前記バキューム室１９側に形
成した突出部には圧縮コイルバネ２２が巻装配備されて
いるが、この圧縮コイルバネ２２が滑動弁２０に付与す
る弾発力は、弁間圧力室１７の圧力Ｐ１とバキューム室
１９の圧力Ｐ２がほぼ等しいときに第１図に示すように
滑動弁２０の外周面が燃料通路１２を遮断するように、
かつ、前記圧力Ｐ、がＰ２より高くその差が所定範囲内
にあるときに第２図に示すように溝２１が燃料通路１２
と連通しうるように設定されている。

しかして、前記弁間圧力取出口１６は吸気通路２６のう
ち絞弁３と調速弁８の間の吸気通路２６１に連通してい
るので、この取出口により吸気通路２６１の圧力を検出
することができるものであり、前記吸気圧取出口１８は
吸気通路２６のうち調速弁８の下流側の吸気通路２６２
と連通しているものであるから、これら吸気通路２６．
と２６２の差圧（ＰＩ　−Ｐｔ　）が前記所定範囲内に
あるときには滑動弁２０の作動により該弁部後の燃料通
路１２が連通ずることになる。

さらに、燃料通路１２のうちフロート室１５の油面２５
より高い位置にはハイアイドルエアーブリード２４が設
けてあり、滑動弁２０の作動によって燃料通路１２が連
通状態にあるときには、このハイアイドルエアーブリー
ド２４がら空気が取り入れられフロート室１５からの燃
料はこの空気と予め混合されるので、霧化の良好な混合
気が機関へ送給されるものである。また、滑動弁２０が
燃料通路１２を遮断しているときには、サイフオン現象
によって燃料が吸気通路２６へ洩出する心配は、ない。

次に、上記実施例の作用につき第２図に従って説明する
。

気化器１の絞弁３を全開にして機関回転速度が定格回転
速度に達しないときは、調速弁８は閉じていないので、
吸気通路２６．と２６．の各圧力はほぼ同圧となり、し
たがって、弁間圧力室１７の圧力と、バキューム室１９
の圧力もほぼ同圧となるので、滑動弁２０は圧縮コイル
バネ２２の弾発力によって第２図に示す位置よりも図面
左側に押され、燃料通路１２は遮断される。この場合絞
弁３、調速弁８が共に閉じていないので吸入空気の流速
は割合に早く主ノズル５よりベンチュリ２へ燃料が流出
する。

そして、絞弁３を全開のままにしておくと機関の回転速
度は上昇し、定格回転速度に達すると調速弁８は閉じて
機関の回転数が上昇するのを押さえ、機関の負荷に対応
した開度になる。この場合、機関の負荷が殆どないと調
速弁８は全開に近（なり、機関の吸入空気量は減少し、
定格回転速度を低回転に規定された機関では主ノズル５
より燃料が出なくなる。

しかし、絞弁３は全開で調速弁８は全開に近くなるので
、機関の吸入空気量は調速弁８で規制され、調速弁８の
上流側の圧力は大気圧に近くなり、下流側では低圧とな
る。したがって弁間圧力取出口１６、弁間圧力室１７は
ほぼ大気圧となり、吸気圧取出口１８、バキューム室１
９は低圧となって第２図のように滑動弁２０は圧縮コイ
ルバネ２２の力に抗して、図面右側に移動し、調速機７
の燃料通路１２は滑動弁２０の溝２１により通じるよう
になる。

一方、ハイアイドルホール１３は調速弁８の下流側にあ
り、またハイバイパスホール１４は調速弁８の直近の下
流側にあって低圧となっているので、ここより機関に燃
料が供給されるようになり機関は円滑に運転される。

次に気化器１の絞弁３を全閉に近い位置にしたとすると
、絞弁３の下流側の流速は小さくなり、−゛　　　　　
　　　　　　　　機関の吸気空気は絞弁３により規制さ
れて絞弁３の下流側の吸気圧が低くなると共に調速弁８
の下流側の吸気圧も低くなり弁間圧力取出口１６、吸気
圧取出口１８の圧力はほぼ同圧となる。したがって弁間
圧力室１７とバキューム室１９の圧力もほぼ同圧となっ
て、滑動弁２０は圧縮コイルバネ２２の力により図面左
側に押されて燃料通路１２を塞ぐ。これによりハイアイ
ドルホール１３、ハイバイパスホール１４より燃料は吸
気通路２６に流出しなくなり、絞弁３の下流側にあるア
イドルホール１０及びバイパスホール１１からのみ燃料
が出ることになり、混合気が過濃になる問題点は適確に
防止できる。

次に、第３図に示す実施例は、前記弁機構として電磁弁
２９を、前記差圧検出機構として差圧センサー４１を設
け、弁間圧力取出口１６の圧力と吸気圧取出口１８の圧
力の差圧を差圧センサー４１で検出し、この差圧が所定
範囲内にあるときに差圧センサー４１からの信号によっ
て電磁弁２９のアクチュエータである電磁石を作動させ
てその弁体を後退させ、燃料通路１２を連通ずるように
構成したものである。なお、図中４２は電源、４３はス
イッチである。

さらに、第４図は前記弁機構として、前記差圧検出機構
及びアクチュエータの機能を兼ね備えたダイヤフラム作
動弁５１を螺着したものである。

すなわち、第５図に示すようにダイヤフラム５２により
仕切られた仕切空間のうち一方は弁間圧力取出口１６に
、他方は吸気圧を出口１８にそれぞれ連通しており、こ
の吸気圧取出口に連通ずる仕切空間には圧縮コイルバネ
５３が設けであるのでダイヤフラム５２には常時、弁体
を前進させて燃料通路１２を遮断する弾発力が加わって
いるが、この圧縮コイルバネ５３の弾発力は、ダイヤフ
ラム５２に作用する取出口１６と１８の差圧が所定範囲
内にあるときにダイヤフラム５２が変形して圧縮される
ことにより弁体を後退させて燃料通路１２を連通しうる
ように設定されている。

なお、圧縮コイルバネ５３を省略し、ダイヤフラム５２
の特性を、前記差圧が所定範囲内にあるときにのみ、弁
体が燃料通路１２を連通ずるように設定してもよい。つ
まり、ダイヤフラム５２として圧縮コイルバネ５３の機
能を兼ねたものを採用することもできる。

〔発明の効果〕

以上説明してきたように、この発明によれば、その構成
を調速機の調速弁の上流部と下流部との間に生じる差圧
に応じて、調速機の燃料通路に備えた弁機構を開閉動作
させる装置としたので、気化器の絞弁が閉じた場合、前
記弁機構が「閉」に作動し、調速機部位からは燃料を吐
出しなくなり、過濃状態を防止することができる。

また、調速機に設けたＩＩ　？ｍネジの作用は調速機の
作動領域のみの２を量セントを満足できればよく、より
精度の高いセットが容易になる。換言すれば無負荷高速
回転数を低下させる特性に変えても、充分設定できるだ
けの構造として流用できるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の断面図、第２図は該実施例に
おける調速機の作用説明図、第３図は別の実施例の断面
図、第４図はさらに別の実施例の断面図、第５図は該実
施例におけるダイヤフラム作動弁の作用説明図、第６図
は従来例の断面図である。 １・・・気化器、２・・・ベンチュリ、３・・・絞弁、
４・・・スロー通路、５・・・主ノズル、６・・・空気
入口、７・・・調速機、８・・・調速弁、９・・・吸気
管、１０・・・アイドルホール、１１・・・バイパスホ
ール、１２・・・燃料通路、１３・・・ハイアイドルホ
ール、１４・・・ハイバイパスホール、１５・・・フロ
ート室、１６・・・弁間圧力取出口、１７・・・弁間圧
力室、１８・・・吸気圧取出口、１９・・・バキューム
室、２０・・・滑動弁、２１・・・溝、２２・・・圧縮
コイルバネ、２４・・・ハイアイドルエアーブリード、
２５・・・油面、２６．２６．．２６２・・・吸気通路
、２９・・・電磁弁、３１．３２・・・ｉｌｌ濃ネジ、
４１・・・差圧センサー、４２・・・電源、４３・・・
スイッチ、５１・・・ダイヤフラム作動弁、５２・・：
ダイヤフラムム。 特許出願人　　日産工機株式会社 同　　　　　越田商工株式会社 代理人弁理士　　高　　木　　正　　行間　　　　　　
　　　薬　　師　　　　　　捻回　　　依１）孝次部 第５図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）フロート室（１５）に通じる燃料通路（１２）の
   ある調速機（７）を気化器（１）の下流側に設け、吸気
   通路（２６）の上流側に絞弁（３）、下流側に調速弁（
   ８）をそれぞれ配備した内燃機関の燃料供給装置におい
   て、 前記絞弁（３）と調速弁（８）の間の吸気 通路（２６＿１）に連通する弁間圧力取出口（１６）と
   、調速弁（８）の下流側の吸気通路（２６＿２）に連通
   する吸気圧取出口（１８）をそれぞれ形成すると共に、
   これら弁間圧力取出口（１６）の圧力と吸気圧取出口（
   １８）の圧力の差圧を検出する差圧検出機構と、前記差
   圧が所定範囲内にあるときに作動するアクチュエータと
   、その作動により前記燃料通路（１２）を連通しうる弁
   機構とを備えたことを特徴とする調速機付内燃機関の燃
   料供給装置。
2. （２）前記燃料通路（１２）の途中に前記吸気通路（２
   ６＿１）、（２６＿２）の双方に連通する区画室を形成
   すると共に、前記弁機構として前記差圧検出機構及びア
   クチュエータの機能を兼備した滑動弁（２０）を前記区
   画室に、該区画室を弁間圧力取出口（１６）に連通する
   弁間圧力室（１７）と、吸気圧取出口（１８）に連通す
   るバキューム室（１９）とに区画し、かつ前記区画室の
   内面に対し摺動しうるように配設した特許請求の範囲第
   １項記載の燃料供給装置。
3. （３）前記弁機構は電磁弁（２９）であり、前記アクチ
   ュエータは電磁弁（２９）の弁体を作動させる電磁石で
   ある特許請求の範囲第１項記載の燃料供給装置。
4. （４）前記弁機構は前記差圧検出機構及びアクチュエー
   タの機能を兼備したダイヤフラム（５２）を備えたダイ
   ヤフラム作動弁（５１）であり、該ダイヤフラム（５２
   ）は、その片面側の仕切空間が弁間圧力取出口（１６）
   に、他方の面側の仕切空間が吸気圧取出口（１８）にそ
   れぞれ連通した状態に配備されているものである特許請
   求の範囲第１項記載の燃料供給装置。