JPS61281451A - 安定性の向上したタングステン含有電子放出性混合物 - Google Patents

安定性の向上したタングステン含有電子放出性混合物

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JPS61281451A
JPS61281451A JP61097043A JP9704386A JPS61281451A JP S61281451 A JPS61281451 A JP S61281451A JP 61097043 A JP61097043 A JP 61097043A JP 9704386 A JP9704386 A JP 9704386A JP S61281451 A JPS61281451 A JP S61281451A
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electron
lamp
electrode
sodium
mixture
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JP61097043A
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クリシャン・ラル・ルスラ
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Original Assignee
General Electric Co
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/04Electrodes; Screens; Shields
    • H01J61/06Main electrodes
    • H01J61/073Main electrodes for high-pressure discharge lamps
    • H01J61/0735Main electrodes for high-pressure discharge lamps characterised by the material of the electrode
    • H01J61/0737Main electrodes for high-pressure discharge lamps characterised by the material of the electrode characterised by the electron emissive material

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 関連出願 本願は1985年2月4日付けの米国特許出願第698
512号および1985年4月290付けの同第728
556号と関連し、これらは、参考のために本明細書で
引用する。
発明の背景 本発明は、電極上に配置された電子放出性混合物を含む
高圧ナトリウムランプおよび類似のランプに関するもの
である。更に詳しく言えば本発明は、ランプ管内におけ
るナトリウム圧低下の問題(とりわけ、ナトリウムラン
プにおけるナトリウムの損失)を解消するためのランプ
構造およびランプ構成要素の改良に関する。本発明はま
た、ランプの好適な動作のために必要な高いナトリウム
蒸気圧の低下を回避するための方法および構造物にも関
する。
高圧ナトリウムランプ(HPSランプ)に関連して本明
細書中で使用される「デラックス形」という用語は、標
準または通常のHPSランプのナトリウム圧よりも実質
的に高いナトリウム圧を有するランプを意味する。記載
の便宜上、ランプ構造に関連して使用される「デラック
ス形高圧ナトリウムランプ」という名称の代りにDHP
Sランプという略称を使用することもある。この用語C
よまた、標準のHPSランプから放射される光とは違っ
て実質的に白色の光を放射するようなランプをも意味す
る。なお、標準のHPSランプから放射される光は特徴
的な金色の光である。
ナトリウムとりわけ高圧のナトリウムを使用するような
発光用ランプの構成要素は、米国特許第3026177
号、同第3026210号、同第3485343号、同
第3708710号、同第3935494号、同第40
79167号、同第4150317号、同第42857
32号および同第4374339号明細書中に開示され
ている。
上記の特許明細書中に説明されている通り、ランプの放
電管用の管体材料としては焼結された多結晶質酸化アル
ミニウムが使用されている。かかるランプとしては、放
電管内に高圧のナトリウムを含有するもの(HPSラン
プ)や一層高圧のナトリウムを含有するデラックス形の
もの(DHPSランプ)がある。放電管内において所望
のナトリウム分圧を得るためには、水銀中にナトリウム
アマルガムを使用することができる。
高圧ナトリウム放電を利用するランプの寿命を制限する
主要因子の1つは、放電によって生じるナトリウムの損
失である。ランプの放電管内のナトリウム分圧が低下す
ると、ランプの光出力が影響を受ける。ランプ内の蒸気
相からのナトリウム損失が顕著である場合には、通常の
ように動作電圧をランプに印加してもランプは点灯さえ
しなくなることがある。
更にまた、初期にはデラックス形HPSランプ用途にと
って適当な高いナトリウム圧を有するランプであっても
、ランプの使用期間中にそのナトリウム圧が徐々に低下
する場合があることも認められている。従って、初期に
は良好な動作を示すランプであっても、その有効寿命が
非常に限られているため、かかるランプの商業的な販売
や使用が経済的または実際的でない場合がある。他方、
標準のHPSランプは快適と言えない金色の光を放射す
る。光色の改善されたHPSランプ、いわゆるデラック
ス形HPSランプ(DHPSランプ)を得るためには、
より高いナトリウム圧の下でランプを動作させる必要が
ある。このナトリウム圧は、標準または通常のHP、S
ランプにおけるす)リウム圧の2〜3倍である。かかる
デラックス几ランプの利点の1つは、ナトリウム圧の低
い標均のHPSランプから放射される光よりも白色度σ
高い光が得られることである。標準のHPSラープは2
0000時間程度の寿命を存している。仕方、デラック
ス形HPSランプ(DIPSランフは3000〜10”
000時間の動作期間内にお(で光色に関する利点を失
い、そして快適でないく色の光を放射する標準のHPS
ランプに戻ってしまうことが認められている。
標準のHPSランプもまた、ナトリウム蒸気Bの低下に
より、たとえばそれの予測動作寿命がル限されるなどの
悪影響を受けることがある。
高圧ナトリウムランプからのナトリウム損失C機構(メ
カニズム)に関しては数多くの研究がtlされ、そして
文献中に報告されている。この間急に関連して発表され
た報告の実例を以下に示す。
(A)ニー・イノウニ、ティーφヒガシ、ティー・イシ
ガニ、ニス・ナガモおよびエッチ・シモジマによる論文
(「ジャーナル・オブやライト中アンド・ビジュアル・
エンバイ1     ロンメント(Journal o
(’ Llght and VIs、E+     n
v、 ) J第3巻(1979年)、1頁)。
・  (B)ビー参アール・ブリュドムーバン酔し−ヌ
L      (P、R,Prud’ homse V
an Re1ne )による論°)    文「サイエ
ンス・オブ・セラミックス」(ピ一番ピンチェンツィー
ニ(P、 Vlncenzlni)編「第12回国際会
議議事録(1983年6月27〜30日、サントビンチ
ェンド、イタリア)」チェラムルジカ社(イタリア)1
984年、741頁)。
+   (C)イー・エフ拳ワイナー(E、P、Vyn
cr )による論文(「ジャーナル・オブ・イルーミネ
イティング・エンジニアリング・ソサエティ(Jour
nal oi’ IES) J第8巻(19791年)
、166頁)。
(D)エッチ・□アクツによる理学博士学位論文「高圧
ナトリウムランプの発達」 (松下電子工業株式会社、
大阪、1982年)。
(E)エフ・シー・リンおよびダブり二−拳ジエイ・ク
ノーチェル(P、C,Lln & V、J、Knoch
el)による論文(「ジャーナル・オブ・イルーミネイ
ティング・エンジニアリング・ソサエティ((Jour
nal of IES) J第3巻(1974年)、3
03頁)。
(F)ピー・ヒンゾ(P、旧ng)による論文([ジャ
ーナル・オブ・イルーミネイティング・エンジニアリン
グ・ソサエティ (J、111um。
Eng、Soc、) J第10巻(1981年)、19
4頁)。
」二足にAとして示された最初の論文には、ナトリウム
蒸気圧低下の機構はガラス封止材を通して生じる漏れに
よると記載されている。また、参考文献CおよびEには
、高圧ナトリウムランプからのナトリウム損失の機構は
管壁を通しての電気分解によると記載されている。
参考文献りおよびFには、ナトリウム損失の機構は、管
壁との反応および管壁を通しての拡散によると記載され
ている。多くの研究音速は、この最後の機構によってナ
トリウム損失が起こるものと信じている。
参考°文献りおよびFはまた、アーク管内に存在するナ
トリウムが周囲の管壁中のアルミナと反応して弐Na2
O−11AI201のβアルミナナトリウムおよび(ま
たは)式NaA102のアルミン酸ナトリウムを生成す
ることをも示唆している。
発明の概要 本発明の目的の1つは、従来のランプにおいて見られる
ほどのナトリウム蒸気圧低下を示さないような高圧ナト
リウムランプを提供することにある。
また、HPSランプ内における高いナトリウム蒸気圧を
長期間にわたって維持するための手段を提供することも
本発明の目的の1つである。
更にまた、ランプ内における高圧のナトリウム蒸気の保
持を向上させるための方法を提供することも本発明の目
的の1つである。
更にまた、デラックス形高圧ナトリウムランプにおける
ナトリウム蒸気の保持を向上させ、それによってより長
期間にわたり白色度の高い光を放射させる手段を提供す
ることも本発明の目的の1つである。
更にまた、デラックス形および標準のHPSランプにお
けるナトリウム蒸気圧低下の傾向を低減させることによ
って高圧ナトリウムランプの動作を向上させることも本
発明の目的の1つである。
その他の目的に関しては、一部は以下の説明を読めば自
ら明らかとなろうし、また一部は以下の説明中に明記さ
れるであろう。
本発明の一側面に従えば、第3図の三角座標中の斜線領
域AおよびB内に位置する組成を有しかつ内部に分散さ
せた微粒子状の金属タングステンを含をする電子放出性
混合物を含む高圧ナトリウムランプによって上記の目的
を達成することができる。
以下、添付の図面を参照しながら本発明を更に詳しく説
明しよう。
好適な実施の態様の説明 第1図を見ると、本発明の実施に際して使用し得るよう
な高光度の高圧ナトリウムランプ1が示されている。か
かるランプは、細長い卵形のガラス製エンベロープまた
は外管2を有している。外管2のネック3は圧搾シール
部5を有する陥入形ステム4によって密封され、そして
圧搾シール部5を貫通した剛性の導入線6および7の外
端は通常のねじ込み口金のねじ付きシェル8および中心
接点9に接続されている。内管またはアーク管11は直
列の光透過性を向]二させるために焼結された高密度の
多結晶質アルミナ材料から作られている。アーク管11
の両端は、金属ニオブ製のはめ輪状の末端キャップ12
および13によって閉鎖されている。なお、第2図に(
厚さを拡大して)示されているガラス封止材14により
、末端キャップ12および13はアルミナ製のアーク管
に対して気密に封止されている。
アーク管の両端には、熱電子電極15が取付けられてい
る。第2図を見れば最も良くわかる通り、かかる電極1
5は末端キャップ12に溶接されたニオブ管18の端部
にクリンプまたは溶接されたタングステン8棒17を含
み、そしてその上にタングステン線(ワイヤ)の内側コ
イル16が巻付られている。内側コイル16の中央の巻
線の間隔は広くなっていて、その内側コイル上にタング
ステン線(ワイヤ)の外側コイル19がねじ込まれてい
る。
かかる電極コイルには、従来、米国特許第370871
0号明細書中に記載されたもののごとき適当な電子放出
性混合物が付着させられていた。
このような目的のため、電子放出性混合物の懸濁液を塗
布したり、あるいはその懸濁液中にコイルを浸漬したり
することが行われてきた。がカニる電子放出性材料は、
主として外側および内側コイルの巻線間の隙間並びに内
側コイルと8棒との隙間に保持される。
本発明は、高圧ナトリウムランプの電子放出機能に関連
して使用するための改良された組成物を提供するもので
ある。
典型的な高圧ナトリウムランプの説明を再び続けると、
下方のニオブ管18は開口21を有しており、そしてラ
ンプ製造時には排気管として使用される。ガス充填用の
ナトリウム水銀アマルガムがア°−り管内に導入された
後、排気管18はピンチ部22における冷間溶接によっ
て気密に封止され、そして以後は凝縮したナトリウム水
銀アマルガム用の溜めとして役立つ。上方のニオブ管1
8′はアーク管内に開口を有しないもので、ゲッタとし
て役立つ少量の金属イツトリウム(図示せず)を収容す
るために使用される。ががる金属イツトリウムが酸素ゲ
ッタとして役立ち得るのは、それを収容する金属ニオブ
製の容器がランプの動作温度下で酸素に対して透過性を
をするからである。ニオブ管18′の末端は、気密封止
のためピンチ部23によって閉鎖されている。図示され
たランプは、口金を下にした状態でのみ点灯すべきもの
である。すなわち、排気管18は、アマルガムをその内
部に凝縮させるために、アーク管中で最も温度の低い部
分となるように最も下方に配置する必要があるためであ
る。
アーク管11は、1本の棒材25がら成る取付け手段に
よって外管2の内部に支持されている。
棒材25はステム側端部の導入線7からドーム側端部の
くぼみ26にまで外管の全長にわたって伸びており、ま
たドーム側端部に弾性クランプ27により固定されてい
る。アーク管11の末端キャップ13はバンド29によ
って取付は手段に連結されている一方、末端キャップ1
2はバンド30および支持棒31を介して導入線6に連
結されている。
アーク管と外管との間は、熱を保存するために排気され
ていることが望ましい。かかる排気は、外管の封正に先
立って行われる。封止後、好ましくは溝付きのリング3
2中に圧入されたl(リウムーアルミニウム合金粉末か
ら成るゲッタを発火させることによって高真空が確保さ
れる。このような構造のランプの製造方法は、米国特許
第3708710号明細書中に一層詳しく記載されてお
り、この特許明細書を参照されたい。
米国特許第3708710号明細書中にはまた、電子放
出性材料を組込んだ高圧ナトリウムランプ(HPSラン
プ)の構造も記載されている。かかる電子放出性材料は
、添付の図面中に第3図として示された三角座標中の領
域Aの一部分に対応した組成を有するものである。
米国特許第3708710号明細書中に指摘されている
通り、かかるランプの電極は多量の電子を放出すると共
に蒸発およびイオン衝撃に耐えることを要するが、これ
らの特性は一般に両立しないものである。
上記特許の目的は、デラックス形高圧ナトリウムランプ
(DIPSランプ)において使用した場合、良好な電子
放出体を成すと同時に従来の材料よりも蒸発およびイオ
ン衝撃に耐えるような電子放出性材料を具備した陰極を
提供することにあった。該特許の発明者等はこの目的の
達成に成功したのである。
彼等が成功したのは、「高光度の放電ランプとりわけ高
圧ナトリウムランプにおいて使用する場合、タングステ
ン酸カルシウムニバリウムBa2Cavo6は従来のい
かなる物質よりも良好な電子放出性材料である」ことを
発見したためである。この点に関しては、該特許明細書
の第1欄56行目を参照されたい。
米国特許第3708710号において使用されたタング
ステン酸カルシウムニバリウムは単−相の物質であって
、その特許明細書中に指摘されたような各種の公知技術
によって調製される。1つの方法は、原料成分(すなわ
ち、BaC0a CaCO3およびν02.97)をボ
ールミル処理し、空気中において1700℃で4時間に
わたり焼成し、次いで室温にまで冷却するというもので
ある。粉末X線回折分析によれば、Ba2Caν06の
生成反応は完結し、そして化合物13a2CaWO6の
みが観察されることがわかった。
また、ランプ内において同じ化合物をその場で生成させ
得ることも開示されている。
米国特許第3708710号明!n書中提唱また、rB
a2CaWO6相が望ましいとは言え、Baz Can
oe固溶体相または少量の二成分相を伴う固溶体相から
成る電子放出性材料もまた満足すべきものである」こと
も開示されている。この点に関しては、該特許明細書の
第3欄15行目を参照されたい。
更にまた、米国特許第3708710号明細書中に指摘
されている通り、CaOのモル分率が0゜30より大き
い組成物は電子放出が不十分であるために望ましくなく
、また規定範囲よりもBaO含量の多い組成物の蒸発速
度はBaz CaWO6に比べて数倍早く、そのため高
率のBaOを含有する組成物は電子放出量が多いという
初期の利点が急速に失われてしまう。かかる利点が急速
に失われる理由は、固溶解度の範囲外にある成分を含を
する物理的混合物は蒸発速度が大きいことにある。
米国特許第3708710号の発明の時点において認識
されなかったこと、そしてまた今日に至るまで明確には
認識されていなかったことは、酸化物から成る電子放出
性混合物より遊離された化学結合酸素が関与する化学反
応によってナトリウムの損失が起こり得ることである。
酸化タングステン、金属タングステンおよび気体状酸素
が関与するこのような反応の一例を挙げれば下記の通り
である。
WOa  (固体)−V (固体) +30(気体)(
1)上記反応式中の下線は、WOaが単一の酸化物とし
て存在するのではなく、1より小さい化学活動度の下で
他の酸化物と化合して存在することを表わす。また、金
属タングステンが存在しない場合にはタングステンの化
学活動度も1より小さくなることがあり得る。
ここで言う元素または化合物の活動度とは、与えられた
化学環境中におけるその元素または化合物の化学活動度
を意味する。公知の通り、所定の温度下にあるWOa含
有環境中でのタングステンの化学活動度(aW )は下
記の式によって与えられる。
am−pw/pW” ただし、pwは上記の環境中におけるタングステンの分
圧、またpw@は純粋な固体タングステンを含有する環
境中におけるタングステンの分圧である。
化学反応式(1)から副生された酸素はナトリウム蒸気
と反応する。かかる酸素ガスおよびナトリウム蒸気はま
た、アーク管11もしくはそれのガラス封止材からのA
12 03とも反応する。その結果、下記の化学反応式
の一方または両方に従い、ナトリウムはβアルミナナト
リウムまたはアルミン酸ナトリウムとして固定される。
2Na (気体)+O(気体) +1IA120g (
固体)−Na20 争11A120g (固体)   
  (2)2Na  (気体)十〇 (気体) +Ab
 Oi (固体)−ZNaAlOz  (固体)   
      (3)かかる酸素はまた、電子放出性混合
物と共にタングステン酸ナトリウムをも生成する。
関連出願として示した前掲米国特許出願の明細書中には
、かかる酸素を低減させるための2つの・方法が開示さ
れている。
化学反応式(1)からPa −(X (av ) −0
33がが得られる。それ故、もう1つの可能な方法は電
子性放出混合物全体にわたってタングステン(W)の活
動度を最大値1に等しくすることである。タングステン
の活動度を1に等しくするためには、電子放出性混合物
に金属タングステン粉末を添加すればよい。
本発明に従えばアーク管11内の酸素圧を低減させるこ
とによってナトリウムの損失が抑制される。かかる目的
を達成するため、電子放出性混合物に少量のタングステ
ン粉末が添加される。その際には、最大30(III)
%までの量を使用することが好ましい。なお、タングス
テン粉末の添加量は、電子放出性混合物中の酸化物の粒
度および添加されるタングステン粉末の粒度に依存する
HPSランプおよびDHPSランプにおける電極はまた
、モリブデンから成ることもある。かかるモリブデン製
電極上に付着させる電子放出性混合物中に金属タングス
テン粉末を添加することもまたa益であり得る。
全ての粉末成分が極めて小さい粒度を有する場合には、
僅か1(重量)%の金属粉末を添加すれば事足りる。そ
れに対し、酸化物粉末の粒度が小さくかつ金属粉末の粒
度が大きい場合には、最大量の金属粉末が使用される。
金属粉末の使用量に対する制御因子は、酸化物粉末の表
面積/体積比および金属粉末の表面積/体積比である。
公知の熱力学的原理に基づいて化学反応式(1)かられ
かる通り、タングステンの化学活動度が最大値(−1)
を取りかつW(hの化学活動度が最小値を取る場合に酸
素圧は最低となる。本発明に従って電子放出性混合物に
タングステン粉末を添加する目的は、電子放出性混合物
全体にわたってタングステンの活動度を1にすることに
ある。
その他の電子放出性混合物に対するタングステン粉末の
添加もまたを益であると思われる。
本発明はその他の電子放出性材料に対しても適用可能で
ある。ある種の電子放出性材料について言えば、BaO
、CaOおよびSrOのごとき酸化物を含有する混合物
中において、WO3の代りにMoO3またはY2 o、
が使用されることがある。このような場合には、本発明
に従えばMoO3またはY20゜を含有する電子放出性
混合物中に微粒子状の金属モリブデンまたは金属イツト
リウムがそれぞれ添加される。
本発明において提供される電子放出性材料は、化学業界
またはセラミック業界において公知の様々な技術によっ
て製造することができる。先ず最初に、米国特許m37
08710号明細書中に提唱された方法のいずれか(た
とえば、ボールミル処理および焼成から成る上記のごと
き方法)によって酸化物の混合物が調製される。次いで
、この混合物に所望の組成を有する適当量の微粒子状金
属粉末を添加して混和すればよい。その結果、電子放出
性混合物中の酸素分圧は低下し、それによってナトリウ
ムの損失が低減される。かかるナトリウム損失の低減は
、HPSランプおよび(または)DHPSランプの有効
寿命の延長に役立つわけである。
ランプの電極がタングステンから成る場合、その電極に
接触した電子放出性混合物粒子中のタングステンの化学
活動度は1になる。本発明に従って電子放出性混合物中
にタングステン粉末を添加すれば、電子放出性混合物全
体にわたってタングステンの化学活動度を1にすること
が保証されるのである。
電子放出性混合物中に金属タングステン粉末が存在しな
い場合には、上記の化学反応式(1)によって示される
反応またはその他の反応により、酸化タングステン、酸
化バリウムまたは酸化カルシウムのごとき酸化物は酸素
を遊離することがある。それに対し、電子放出性混合物
中にタングステン粉末が存在すると、電子放出性混合物
中に存在するいかなる酸化物からの酸素発生も抑制され
るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の改良された電子放出性材料を含む高圧
ナトリウムランプの略図、第2図は第1図に示されたラ
ンプ用の電極構造物の断面図、そして第3図は本発明に
おいて使用するのに適した三成分組成物を示す三角座標
である。 図中、1は高圧ナトリウムランプ、2は外管、4はステ
ム、6および7は導入線、11は内管またはアーク管、
12および13は末端キャップ、14はガラス封止材、
15は熱電子電極、16は内側コイル、17は8棒、1
8および18′はニオブ管、19は外側コイル、25は
取付は手段、27は弾性クランプを表わす。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、CaO、BaOおよびWO_3から成る多相組成物
    を表わす第3図の三角座標中の斜線領域AおよびB内に
    位置する点に対応した組成を有し、かつ内部に分散させ
    た一定量の微粒子状金属タングステンを含有することを
    特徴とする、ナトリウムランプ用の電子放出性混合物。 2、前記点が前記斜線領域A内に位置する特許請求の範
    囲第1項記載の電子放出性混合物。 3、CaO、BaOおよびWO_3から成る多相組成物
    を表わす第3図の三角座標中の斜線領域AおよびB内に
    位置する点に対応した組成を有し、かつ内部に分散させ
    た一定量の微粒子状金属タングステンを含有する電子放
    出性混合物を、モリブデンおよびタングステンから成る
    群より選ばれた耐熱金属製のワイヤ上に付着させて成る
    ことを特徴とする熱電子電極。 4、前記点が前記斜線領域A内に位置する特許請求の範
    囲第3項記載の熱電子電極。 5、両端部に電極を封入しかつ放電支持用の電離性媒質
    を含有した光透過性の管体を含む高光度の放電ランプに
    おいて、CaO、BaOおよびWO_3から成る多相組
    成物を表わす第3図の三角座標中の斜線領域AおよびB
    内に位置する点に対応した組成を有し、かつ内部に分散
    させた一定量の微粒子状金属タングステンを含有する電
    子放出性混合物を、耐熱金属製の支持構造物に付着させ
    たものから前記電極が成ることを特徴とする放電ランプ
    。 6、両端部に電極を封入しかつ放電支持用の電離性媒質
    を含有した光透過性の管体を含む高光度の放電ランプに
    おいて、CaO、BaOおよびWO_3から成る多相組
    成物を表わす第3図の三角座標中の斜線領域A内に位置
    する点に対応した組成を有し、かつ内部に分散させた一
    定量の微粒子状金属タングステンを含有する電子放出性
    混合物を、耐熱金属製の支持構造物に付着させたものか
    ら前記電極が成ることを特徴とする放電ランプ。 7、タングスタン、モリブデンおよびイットリウムから
    成る群より選ばれた少なくとも1種の金属の酸化物を含
    有すると共に、微粒子状の前記金属を含有することを特
    徴とする、ナトリウムランプ用の電子放出性混合物。 8、耐熱金属製の電極をランプ内に配置し、電極表面か
    らの電子放出を向上させるための電子放出性混合物を前
    記電極に付着させ、かつ前記電子放出性混合物の化学活
    動度を向上させるため前記電子放出性混合物中に微粒子
    状の金属タングステンを混入することを特徴とする、高
    圧ナトリウムランプまたはデラックス形高圧ナトリウム
    ランプの寿命を延長する方法。
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