JPS61280413A - 頭髪化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ｃ産業上の利用分野］ 本発明は非熱凝固卵白を含有する頭髪化粧料に関する。

〔従来の技術および発明が解決しようとする問題点〕

ヘアシャンプーは一般にアニオン性界面活性剤を多量に
含有しているので、これで頭髪を洗浄すると、汚れの他
に、頭髪表面の皮脂やその他の油分が同時に洗い落とさ
れてしまう。従って、頭髪の感触が悪くなり、バサつき
、そして櫛通り性が不良になるといった悪影響が生じて
くる。また、頭皮の油分も除去されるので、ふけが発生
しやすくなる。

これらの欠点を解消するために、ヘアシャンプー基剤に
油剤等を配合し、洗髪中に油分を補給する方法が従来か
ら採用されてきた。しかしながら、前記の欠点を解消す
るのに充分な量の油分を、ヘアシャンプー基剤に安定に
配合することは難しい。

また、何らかの方法で多量の油分を安定に配合させたと
しても、ヘアシャンプ一本来の機能である起泡効果や洗
浄効果が劣ったものに・なってしまう。

一方、ヘアシャンプーによる洗髪後に別の頭髪用化粧料
例えばヘアリンス、ヘアトリートメント等を使用して、
ヘアシャンプーによる洗髪後の頭髪の感触を改善する方
法も一般に採用されている。

この方法は、その頭髪用化粧料中に配合したカチオン性
界面活性剤や油分を頭髪に吸着させて好ましい風合およ
び柔軟性を与えるものである。しかしながら、従来から
頻繁に用いられているカチオン性界面活性剤は皮膚や眼
に対する刺激が強く、安全性の面では未だ満足できるも
のではなかった。

更に、ヘアリンス類に、皮膚や眼に対する安全性の高い
両性界面活性剤を配合するという試みが行なわれている
。しかしながら、これも、安全性が高い反面、リンス効
果特に頭髪に潤いを与え、しなやかにする効果に劣ると
いう欠点があり、未だ満足できるものではない。

従って、本発明の目的は、前記の欠点をもたずに、しか
も頭髪に潤い、なめらかさ、しなやかさ、そして適度の
はり（こし）を与える頭髪化粧料を提供することにある
。本発明者は、そのような頭髪化粧料を得るために鋭意
研究を行なったところ、卵白より得られる非熱凝固卵白
が、優れたコンディショニング効果をもつことを見出し
た。　′〔問題点を解決するための手段〕 従って、前記の目的は、非熱凝固卵白を含有する頭髪化
粧料によって達成することができる。

本発明で使用する非熱凝固卵白とは、鳥類例えば鶏、う
ずら、カモ、七面鳥、またはアヒルの卵、特には鶏卵の
卵白から熱凝固に関与するタンパク質を選択的に除去し
て製造したものである。前記の非熱凝固卵白は、例えば
特公昭５７−５４１１４号公報に記載の方法によって調
製する。すなわち、卵白に水３〜５倍量（場合により、
エチルアルコール３〜２５重量％を含むことができる）
を加え、攪拌して熱凝固に関与するタンパク質を選択的
に凝集させ、この凝集物を分離除去することによって調
製する。場合により、前記の凝集物を分離除去した後の
卵白溶液を更に８０℃以上で加熱処理してもよい。

こうして得られる非熱凝固卵白液は、１００℃に加熱し
ても凝固せず、１２０°Ｃで１０分間加熱処理しても凝
固しない。

前記の非熱凝固卵白液は、そのままの形で本発明の頭髪
化粧料用の配合原料とすることもできるが、濃縮ないし
乾燥して使用するのが好ましい。

濃縮は、通常の減圧留去によって行なうのが好ましく、
乾燥は冷温送風乾燥または凍結乾燥によって行なうのが
好ましい。

本発明の頭髪化粧料組成物において、前記の非熱凝固卵
白の配合量は特に制限されないが、全組成物の０．０１
〜５．０重量％（固形分として）であることが好ましく
、特には０．１〜３．０重量％が好ましい。配合量が０
．０１重量％未満の場合には、充分な効果を得ることが
できず、また５、０重量％を越えた場合には、べたつき
、あるいは、ごわつきが生じるので好ましくない。

本発明の頭髪化粧料は、非熱凝固卵白と公知の通常の配
合成分とを水等の溶媒に溶解あるいは分散させることに
より製造する。前記の配合成分としては、頭髪化粧料中
に通常使用されている任意の成分を使用することができ
る。これらの配合成分としては、アニオン性界面活性剤
例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシアル
キレンアルキル硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル
塩、オレフィンスルホン塩酸、アルキルスルホン酸塩、
アルキルりん酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエー
テルりん酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩もしくは脂
肪酸塩環；非イオン性界面活性剤例えばポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エス
テル、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリオキシ
エチレン多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油誘導体、もしくは脂肪酸ジェタノールアミド等；カチ
オン性界面活性剤例えば第３級脂肪族アミン塩、アルキ
ルトリメチルアンモニウムハライド、ジアルキルジメチ
ルアンモニウムハライド、もしくはアルキルジメチルベ
ンジルアンモニウムハライド等；両性界面活性剤例えば
アミドアミン型、イミダゾリニウムベタイン型、もしく
はスルホベタイン型等の界面活性剤；高級アルコール例
えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニ
ルアルコール等；油分例えば高級脂肪酸、固形パラフィ
ン、流動パラフィン、シリコン油、スフ・フラン、ワセ
リン、もしくはエステル油等；保湿剤例えばグリセリン
、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、１
，３−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、
もしくはソルビトール等；増粘剤例えばメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース等；その他、防腐剤、酸化防止剤、金属イオン
封鎖剤、紫外線吸収剤、粉末（例えばシリカ、ナイロン
パウダー等）、薬剤（例えばビタミンＥ、ジンクピリチ
オン等）、天然抽出エキス、色剤、香料などをあげるこ
とができる。

本発明の頭髪化粧料とは、ヘアシャンプー、ヘアリンス
、ヘアトリートメント、ヘアクリーム、ヘアローション
、ヘアト二ソク、ヘアリキ・ノド、ヘアスプレー、パー
マ剤等、頭髪に使用する任意の化粧料を意味する。

〔実施例］ 以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、
これは本発明を限定するものではない。

以下の実施例において、特に断らない限り、％は重量に
よる。

五−よ 本例は、本発明で使用する非熱凝固卵白の調製方法を説
明する。

鶏卵の卵白５００　ｇに水２０００　ｍ　１２を１５℃
で加え、スターラーでゆるやかに攪拌すると、白色の糸
状沈澱物が凝集してきた。攪拌を約１０分間続けてから
、更に約１０分間放置した。次に、この液全体を遠心分
離器にかけて（８，ＯＯＯｒｐｍで１０分間）、透明な
上澄液を分離した。その上澄液を１２０℃で１０分間オ
ートクレーブ処理し、その後、減圧濃縮し、冷温送風乾
燥して、淡黄白色の非熱凝固卵白粉末５３ｇを得た。

奥−１ 本例は、非熱凝固卵白で処理した頭髪の摩擦係数につい
て説明する。

例１で得られた非熱凝固卵白粉末の０．５％、１゜０％
、および２．０％水溶液を用意した。予め、市販のヘア
シャンプー（通常のアルキル硫酸エステル塩系シャンプ
ー）で洗浄し、充分に水ですすいだ頭髪を、前記の各水
溶液中または水中（対照用）に４０℃で１０分間浸漬し
、４０℃の水で充分にすすいだ後、風乾した。これらの
頭髪について摩擦係数を測定した。結果を以下の表１に
示す。

摩擦係数の測定は、日本レオロジー機器株式会社製の摩
擦摩耗試験機ＮＲＦ型を使用して行なった。

静摩擦係数は、荷重１０ｇおよび０．５　ｒｐｍで、そ
して動摩擦係数は荷重１０ｇおよび１０ｒρｍで行ない
、各５回の平均値で示した。測定条件は、温度２５°Ｃ
および湿度５０％であった。

表　　　１ 表１より明らかなように、非熱凝固卵白水溶液で処理し
た頭髪の摩擦係数は、未処理の頭髪のそれより低い値を
示す。これは、前者の平滑性および柔軟性が優れている
ことを意味する。特に、０．５％および１．０％水溶液
で処理した頭髪の静摩（う′（〒ｚ数は著しく低下し、
しかも静摩擦係数と動摩擦係数との差（μＳ−μｋ）が
マイナスになっている。前記の差がマイナスの値をもつ
頭髪は、ぬめり感を与えるほどの柔軟な手触りを与える
ことが認められており、この点でも、非熱凝固卵白のコ
ンディショニング効果が優れていることがわかる。

貫り一１ 本例は、本発明による頭髪化粧料が頭髪に与える効果に
ついて説明する。

試験対象者として、１８才から３６オの女性２０名を選
んだ。各試験対象者は、市販ヘアシャンプー（通常のア
ルキル硫酸エステル塩系シャンプー）で洗髪後の頭髪に
、後記表２に示す７種類のヘアリンス１２ｇずつを塗布
し、約４０°Ｃの水ですすぎ洗いしてから、タオルドラ
イ後、ドライヤー処理中およびドライヤー乾燥後の頭髪
の感触をＵよい」、「普通」および「よくないＪの３段
階で判定した。その判定結果から以下のように評価した
。

■定植玉　　　　　　　　　　　　　　　　用員２０名
中１７名以上が「よい」と答えたちの　Ａ２０名中１Ｓ
〜１６名が「よい」と答えたもの　　Ｂ２０名中９〜１
２名が「よい」と答えたちの　　０２０名中４〜８名が
「よい」と答えたちの　　Ｄ２０名中３名以下が「よい
」と答えたもの　　Ｅ以下余白 注１：表２において適量とは、各々約０．０００１〜０
．００１％および０．１〜０３３％を意味する。

注２：摩擦係数は例２に記載した方法と同様にして測定
した。

炭−土 下記の成分を常法によって混合して、バール感のあるヘ
アシャンプーを８周製した。

底−分　　　　　　　　　　　　　　　重量％ポリオキ
シエチレンラウリル硫酸 トリエタノールアミン塩　　　　　　　　　１６．０ラ
ウリン酸ジエタノールアミド　　　　　　５．０ラウリ
ルジメチルアミノ酢酸ベタイン　　　５．０エチレング
リコールジステアレート　　　　３．０例１の非熱凝固
卵白　　　　　　　　　　　２．０プロピレングリコー
ル　　　　　　　　　　２．０安息香酸ナトリウム　　
　　　　　　　　　　０゜５緑色−３号（色材）　　　
　　　　　　　　適量香　料　　　　　　　　　　　　
　　　　　適量イオン交換水　　　　　　全体を１００
％にする景このヘアシャンプーで洗髪した頭髪は、洗髪
後に通常のヘアリンスを使用しなくても、バサつきがな
く、櫛通りも良好であった。また、その頭髪には良好な
潤いが得られ、なめらかさ、しなやかさ、およびはりも
良好であった。

炎−】 下記の成分から常法によってヘアリンスを調製した。

威−分　　　　　　　　　　　　　　　重量％塩化ベヘ
ニルトリメチルアンモニウム　　　１．５セタノール　
　　　　　　　　　　　　　　　２．２スクワラン　　
　　　　　　　　　　　　　３．０例１の非熱凝固卵白
　　　　　　　　　　　１．０ポリオキシエチレンステ
アリルエーテル（エチレンオキシド６モル付加物）０．
５１．３−ブチレンゲリコール　　　　　　　　５．０
大豆レシチン　　　　　　　　　　　　　　０．２メチ
ルパラベン　　　　　　　　　　　　　０．３黄色−４
号（色材）　　　　　　　　　　　適量香　ｔ’ｔ　　
　　　　　　　　　　　　　　　適量イオン交換水　　
　　　　全体を１００％にする量市販のヘアシャンプー
（通常のアルキル硫酸エステル塩系シャンプー）で洗髪
した後で、本例のヘアリンスで処理したところ、頭髪に
良好な潤いが得られ、なめらかさ、しなやかさおよび頭
髪のはりも良好であった。

例６ 下記の成分から、常法によってヘアトリートメントクリ
ームを８用型した。

成　分　　　　　　　　　　　　　　　　重量％塩化ベ
ヘニルトリメチルアンモニウム　　　３．０塩化ジステ
アリルジメチルアンモニウム　　１．０セタノール　　
　　　　　　　　　　　　　５．０グリセロールモノス
テアレート　　　　　　１．５２−オクチルドデカノー
ル　　　　　　　　３．０セチル２−エチルヘキサノエ
ート１．０ジメチルポリシロキサン　　　　　　　　　
１．５ポリオキシ工チレン硬化ヒマシ油誘導体くエチレ
ンオキシド６０モル付加物）０．６ポリオキシエチレン
ステアリルエーテル（エチレンオキシド６モル付加物）
０．４例１の非熱凝固卵白　　　　　　　　　　　０．
７エチルバラベン　　　　　　　　　　　　　０．４香
料　　　　　　　　適量 イオン交換水　　　　　　全体を１００％にする量例５
と同様に洗髪した頭髪を、本例のヘアトリートメントク
リームで処理したところ、良好な潤い、しなやかさ、な
めらかさ、およびはりが得られた。

夕Ｌ−Ｌ 下記の成分からヘアクリームを調製した。

辰−立　　　　　　　　　　　　　　　　ｌＩＸミツロ
ウ　　　　　　　　　　　　　　　　３．０ワセリン　
　　　　　　　　　　　　　　　　５．０ステアリルア
ルコール　　　　　　　　　　５．０スクワラン　　　
　　　　　　　　　　　１０流動パラフイン（１８ｃＳ
／３０’Ｃ）　　　　　　　３０例１の非熱凝固卵白　
　　　　　　　　　　０．５ポリオキシエチレンセチル
エーテル （エチレンオキシド２０モル付加物）１．５ポリオキシ
エチレンセチルエーテル （エチレンオキシド６モル付加物）２．５グリセロール
モノステアレート０．５ ブチルパラベン　　　　　　　　　　　　　　０．５Ｅ
ＤＴＡ　−３Ｎａ　（キレート剤）０．１香　料　　　
　　　　　　　　　　　　　　適量イオン交換水　　　
　　　全体を１００％にする量イオン交換水、非熱凝固
卵白およびＥＤＴＡ　−３Ｎａ（キレート剤）からなる
水相部と、・それ以外の成分からなる油相部とを、別々
に７０℃の加熱下で攪拌して溶解してから、両者を混合
し、乳化し、冷却してヘアクリームを得た。このヘアク
リームを塗布した頭髪は、良好な潤い、およびはりをも
ち、しなやかさおよびなめらかさも良好であった。

例８ 下記の成分から、常法によってヘアセットローションを
調製した。

底−分　　　　　　　　　　　　　　　　里１星ポリビ
ニルピロリドン　　　　　　　　　　２．０ポリオキシ
工チレン硬化ヒマシ油誘導体（エチレンオキシド８０モ
ル付加物）１．０エタノール　　　　　　　　　　　　
　　３０．０例１の非熱凝固卵白　　　　　　　　　　
　３．０ジプロピレングリコール　　　　　　　　　７
．０香料　　　　　　　　適量 イオン交換水　　　　　　全体を１００％にする推測５
と同様に洗髪した後で、本例のヘアセットローションで
処理し、ヘアドライヤーで乾かしたところ、頭髪に良好
な潤いおよびはりが得られ、なめらかさおよびしなやか
さも良好であった。

例９ 下記の成分から、ヘアトリートメントフオームスプレー
を調製した。

底−分　　　　　　　　　　　　　　　　　　里ＪＬ２
ｉ塩化ステアリルトリメチル アンモニウム　　　　　　　　　　　　　　　Ｏ１５ガ
フコート７５５ 〔ガフ社（ＧＡＦ　Ｃｏｒｐ）製のカチオン性樹脂）１
５．０流動パラフイン（１８ｃＳ／３０℃）１．５シリ
コン油　　　　　　　　　　　　　　　１．５例１の非
熱凝固卵白　　　　　　　　　　　０．３プロピレング
リコール　　　　　　　　　　５．０ポリオキシ工チレ
ン硬化ヒマシ油誘専体（エチレンオキシド６０モル付加
物）０．８エタノール　　　　　　　　　　　　　　　
３０．０香　料　　　　　　　　　　　　　　　　適量
イオン交換水　　　　　　全体を１００％にする量上記
の各成分から製造した原液９５重量部に、噴射ガスとし
て液化石油ガス（ＬＰＧ）　５重量部を加えて、スプレ
ー罐に充填した。例５と同様に洗髪した後、本例のヘア
トリートメントフオームスプレーで処理したところ、例
６と同様の効果が得られた。

劃」」− 以下の成分から、常法によりヘアトニックを調製した。

底−光　　　　　　　　　　　　　　　　里ＩＸエタノ
ール　　　　　　　　　　　　　　６０．０バントテニ
ルアルコール　　　　　　　　０．１センブリエキス　
　　　　　　　　　　　０．０５カンタリスチンキ　　
　　　　　　　　　　０．０７グリチルリチン酸モノア
ンモニウム　　　０．０３ヒノキチオール　　　　　　
　　　　　　０．０２ポリオキシ工チレン硬化ヒマシ油
誘導体（エチレンオキシド６０モル付加物）１．０例１
の非熱凝固卵白　　　　　　　　　　０．１香料　　　
　　　　　適量 イオン交換水　　　　　　全体を１００％にする推測５
と同様に洗髪した頭髪に、本例のヘアトニックを塗布し
たところ、頭髪に良好な潤いとはりが得られ、しなやか
さおよびなめらかさも良好であった。

例１１ 以下の成分から、常法によりヘアリキッドを調製した。

虞−分　　　　　　　　　　　　　　　　里旦旦ポリオ
キシプロピレンブチルエーテル　　２０．０エタルール
　　　　　　　　　　　　　５０．０ポリオキシ工チレ
ン硬化ヒマシ油誘導体（エチレンオキシド８０モル付加
物）０．４例１の非熱凝固卵白　　　　　　　　　　　
０．２香料　　　　　　　　適量 イオン交換水　　　　　　全体を１００％Ｇこする計測
５と同様に洗髪した後で、本例のヘアリキ。

ドを塗布したところ、例１１と同様の効果が得られた。

例ユニ 以下の組成のｌ剤および２剤からなるパーマネントウェ
ーブ用剤を常法によって調型した。

成分　　′　　　　ｌ［ 〔１剤〕 チオグリコール酸アンモン （５０％水溶液）１２，０ ２０％アンモニウム水　　　　　　ｐＨ９，０にｉｌ　
製する量 例１の非熱凝固卵白　　　　　　　　０．５ＥＤＴＡ　
−４Ｎａ　（キレート剤）　　　　　　適量イオン交換
水　　　全体を１００％とする量〔２剤〕 臭素酸ナトリウム　　　　　　　　　６、Ｏイオン交換
水　　　　　　　　　　９４゜０木例のパーマネントウ
ェーブ用剤で処理したところ、髪に良好な潤いおよびは
りが得られ、なめらかさおよびしなやかさも良好であっ
た。

〔発明の効果〕

本発明による頭髪用化粧料は、非熱凝固卵白を含有して
いることにより、頭髪に潤いおよびはり（こし）を与え
、そして、しなやかさおよびなめらかさを与えることが
できる。また、前記の非熱凝固卵白は皮膚、頭髪、眼等
を刺激することもなく、安全である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、非熱凝固卵白を含有する頭髪化粧料。