JPS612790A - 原油の脱塩方法 - Google Patents
原油の脱塩方法Info
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- JPS612790A JPS612790A JP12295584A JP12295584A JPS612790A JP S612790 A JPS612790 A JP S612790A JP 12295584 A JP12295584 A JP 12295584A JP 12295584 A JP12295584 A JP 12295584A JP S612790 A JPS612790 A JP S612790A
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- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、原油の脱塩方法に関するものであり、特に原
油を水の存在下に行なう脱塩処理に好適に利用すること
のできる原油の脱塩方法に関するものである。
油を水の存在下に行なう脱塩処理に好適に利用すること
のできる原油の脱塩方法に関するものである。
従」(の」L盲
原油には、一般に相当量の水分や泥分および塩分等の無
機塩類等が不純物として混入されている、これら水泥分
や塩分は、原油を精製、加工するための設備である熱交
換機、蒸留塔、接触反応装置、ポンプ及び計装機器等の
金属材料部材を腐食し、または接触反応装置に充填され
た触媒の活性成分を失活させるため、原油を精製加工装
置に供給するにあたり予め不純物を除去しておく必要が
ある。従って、原油に混入された水分、泥分及び塩分等
の不純物を除去するために原油の脱塩処理が行なわれて
いる。
機塩類等が不純物として混入されている、これら水泥分
や塩分は、原油を精製、加工するための設備である熱交
換機、蒸留塔、接触反応装置、ポンプ及び計装機器等の
金属材料部材を腐食し、または接触反応装置に充填され
た触媒の活性成分を失活させるため、原油を精製加工装
置に供給するにあたり予め不純物を除去しておく必要が
ある。従って、原油に混入された水分、泥分及び塩分等
の不純物を除去するために原油の脱塩処理が行なわれて
いる。
従来、脱塩方法には、被処理原油に油水分離用の化学薬
品を添加することによって原油を脱塩する化学的脱塩法
、被処理原油を洗浄水と激しく混合し、脱塩槽へと導入
し次で高圧の電場で処理する電気的脱塩法並びに前記化
学的脱塩法及び電気的脱塩法を併用した方法が採用され
ているが、いずれの方法においても通常約80%以上の
無機塩類の除去が可能ではある。
品を添加することによって原油を脱塩する化学的脱塩法
、被処理原油を洗浄水と激しく混合し、脱塩槽へと導入
し次で高圧の電場で処理する電気的脱塩法並びに前記化
学的脱塩法及び電気的脱塩法を併用した方法が採用され
ているが、いずれの方法においても通常約80%以上の
無機塩類の除去が可能ではある。
が −ロ
しかしながら、従来原油の脱塩をするに際し、原油層及
び含塩水層から成る脱塩帯域の前記原油層と含塩水層と
の界面付近に存在する含塩水又は含塩油水(本明細書で
は「含塩境界液」という。
び含塩水層から成る脱塩帯域の前記原油層と含塩水層と
の界面付近に存在する含塩水又は含塩油水(本明細書で
は「含塩境界液」という。
)が多量の油性連続乳濁液層(本明細書では「中間層」
という、)に変化することが頻繁に生じることが観察さ
れた。斯る油性連続乳濁層が生じると、脱塩排水中に油
分が混入し、下流の排水処理装置の運転に悪影響を与え
、又電気的脱塩法を実施している場合には該乳濁液層が
成長して脱塩帯域に配置した電極の短絡車故が発生する
といった問題を惹起し、円滑且つ有効な脱塩処理が困難
であった。
という、)に変化することが頻繁に生じることが観察さ
れた。斯る油性連続乳濁層が生じると、脱塩排水中に油
分が混入し、下流の排水処理装置の運転に悪影響を与え
、又電気的脱塩法を実施している場合には該乳濁液層が
成長して脱塩帯域に配置した電極の短絡車故が発生する
といった問題を惹起し、円滑且つ有効な脱塩処理が困難
であった。
このため、脱塩帯域内部の油水界面に油性連続乳濁液層
つまり中間層が発生した場合、従来は中間層を専用タン
クに移し解乳剤を添加して長時間静置し水泥分等を沈降
させ、分離した原油を脱塩すべき原油と再び混合して脱
塩装置で処理している。この方法では、単に油水分離処
理に長時間を要するのみならず専用タンクを設置するた
めの用地及び多額の建設費を要するといった問題があっ
た。
つまり中間層が発生した場合、従来は中間層を専用タン
クに移し解乳剤を添加して長時間静置し水泥分等を沈降
させ、分離した原油を脱塩すべき原油と再び混合して脱
塩装置で処理している。この方法では、単に油水分離処
理に長時間を要するのみならず専用タンクを設置するた
めの用地及び多額の建設費を要するといった問題があっ
た。
乳濁液層でも、比較的不安定で油水分離の容易なものに
ついては、これを一旦脱塩槽から抜き出した後、そのま
ま脱塩槽内の乳濁液層の上部に戻し加電処理する方法が
提案されている。しかしながら、この方法では脱塩槽内
で多量に発生した安定な中間層を消失させることはでき
ず根本的解決にまで至っていない。
ついては、これを一旦脱塩槽から抜き出した後、そのま
ま脱塩槽内の乳濁液層の上部に戻し加電処理する方法が
提案されている。しかしながら、この方法では脱塩槽内
で多量に発生した安定な中間層を消失させることはでき
ず根本的解決にまで至っていない。
、 と るため −
従って、本発明は原油脱塩槽に中間層が発生するのを抑
制した脱塩方法を提供するものであり、例え原油脱塩槽
に中間層が発生したとしても斯る中間層を極めて容易に
且つ効率よく消失せしめて脱塩する方法を提供するもの
である。
制した脱塩方法を提供するものであり、例え原油脱塩槽
に中間層が発生したとしても斯る中間層を極めて容易に
且つ効率よく消失せしめて脱塩する方法を提供するもの
である。
原油脱塩槽内に、安定で処理し難い中間層が形成される
原因は従来十分には解明されていなかった。中間層は脱
塩装置への被処理原油を変更した場合に多量に発生する
ことが多いので、少なくとも原油タンクの底部側に沈降
しやすい何らかの成分が中間層発生の原因物質であろう
と推測されていた0本発明者は、かかる中間層の発生は
脱塩装置で比較的重質系の原油を処理した場合に顕著で
あり、更に原油タンクを洗浄した際に生じるスラッジ含
みのスロップ油を処理した場合においても顕著であるこ
とに鑑み、被処理原油中の7スフアルテン、レジン、ワ
ックス等の重質炭化水素及び泥分、鉄さび等の懸濁粒子
が中間層形成の主要原因物質であって、これらの大部分
は原油の成分であるから原油と添加混合させた時重質炭
化水素は原油中へ抽出され、懸濁粒子は洗浄水に溶解し
て脱塩排水側へ移行しうる結果、容易に中間層を消失し
うると推考して本発明を完成させた。
原因は従来十分には解明されていなかった。中間層は脱
塩装置への被処理原油を変更した場合に多量に発生する
ことが多いので、少なくとも原油タンクの底部側に沈降
しやすい何らかの成分が中間層発生の原因物質であろう
と推測されていた0本発明者は、かかる中間層の発生は
脱塩装置で比較的重質系の原油を処理した場合に顕著で
あり、更に原油タンクを洗浄した際に生じるスラッジ含
みのスロップ油を処理した場合においても顕著であるこ
とに鑑み、被処理原油中の7スフアルテン、レジン、ワ
ックス等の重質炭化水素及び泥分、鉄さび等の懸濁粒子
が中間層形成の主要原因物質であって、これらの大部分
は原油の成分であるから原油と添加混合させた時重質炭
化水素は原油中へ抽出され、懸濁粒子は洗浄水に溶解し
て脱塩排水側へ移行しうる結果、容易に中間層を消失し
うると推考して本発明を完成させた。
つまり、本発明は、原油を水の存在下において脱塩する
原油の脱塩方法であって、原油層及び含塩水層を有した
脱塩帯域から、前記原油層と含塩水層との界面部に存在
する含塩境界液を抜き出しそして該含塩境界液を、前記
脱塩帯域へと供給する原油に添加し、次で前記含塩境界
液と原油との混合液を前記脱塩帯域へと循環するように
したことを特徴とする原油の脱塩方法である。又、本発
明の好ましい実施態様によると、含塩境界液の抜出量、
即ち、脱塩帯域に供給される原油に添加される含塩境界
液の添加量は、容量比で約175以下であり、特に約1
/30〜1/200の範囲が好ましい、脱塩帯域を画成
する脱塩槽の油水界面の含塩境界液が成長し、中間層に
変化した場合には、抜き出した中間層に解乳剤を添加す
ることもできるが、該中間層を形成する含塩境界液の抜
出量が原油に対し1/30〜1/200の範囲内にあれ
ば解乳剤を添加せずども容易に脱塩槽から中間層を消失
させることができる。これは、少量の中間層が多量の原
油により希釈され抽出効果が高まるためであるが、含塩
境界液が17200以下であると長時間処理する必要が
あるので好ましくない、上記説明から明らかなように、
本願の他の発明は、原油を水の存在化において脱塩する
原油の脱塩方法において、原油層及び含塩水層を有した
脱塩帯域から、前記原油層と含塩水層との界面部に存在
する中間層を抜き出しそして該中間層を、前記脱塩帯域
へと供給する原油に添加し、次で前記中間層と原油との
混合液を前記脱塩帯域へと循環するようにしたことを特
徴とする原油の脱塩方法である。中間層の抜出量は、前
述した含塩境界液の抜出量と同じとされる。
原油の脱塩方法であって、原油層及び含塩水層を有した
脱塩帯域から、前記原油層と含塩水層との界面部に存在
する含塩境界液を抜き出しそして該含塩境界液を、前記
脱塩帯域へと供給する原油に添加し、次で前記含塩境界
液と原油との混合液を前記脱塩帯域へと循環するように
したことを特徴とする原油の脱塩方法である。又、本発
明の好ましい実施態様によると、含塩境界液の抜出量、
即ち、脱塩帯域に供給される原油に添加される含塩境界
液の添加量は、容量比で約175以下であり、特に約1
/30〜1/200の範囲が好ましい、脱塩帯域を画成
する脱塩槽の油水界面の含塩境界液が成長し、中間層に
変化した場合には、抜き出した中間層に解乳剤を添加す
ることもできるが、該中間層を形成する含塩境界液の抜
出量が原油に対し1/30〜1/200の範囲内にあれ
ば解乳剤を添加せずども容易に脱塩槽から中間層を消失
させることができる。これは、少量の中間層が多量の原
油により希釈され抽出効果が高まるためであるが、含塩
境界液が17200以下であると長時間処理する必要が
あるので好ましくない、上記説明から明らかなように、
本願の他の発明は、原油を水の存在化において脱塩する
原油の脱塩方法において、原油層及び含塩水層を有した
脱塩帯域から、前記原油層と含塩水層との界面部に存在
する中間層を抜き出しそして該中間層を、前記脱塩帯域
へと供給する原油に添加し、次で前記中間層と原油との
混合液を前記脱塩帯域へと循環するようにしたことを特
徴とする原油の脱塩方法である。中間層の抜出量は、前
述した含塩境界液の抜出量と同じとされる。
このように構成される本発明はいずれも上述した従来の
化学的脱塩法、電気的脱塩法又は化学的、電気的脱塩法
に極めて好適に利用することができる。
化学的脱塩法、電気的脱塩法又は化学的、電気的脱塩法
に極めて好適に利用することができる。
本発明にて処理可能の被処理原油としては、その産地あ
るいは組成に限定はなく、多環芳香族化合物や重金属化
合物を多量に含有する重質系原油、さらには原油タンク
を溶剤原油で洗浄して生じたスラッジを含有する原油を
も脱塩処理することができる。これら重質系原油等でも
脱塩処理しうる理由は、中間層の発生原因物質と推定さ
れる重質炭化水素及び水泥分等の懸濁粒子がそれぞれ原
油又は洗浄水によって抽出されるためと考えられる。
るいは組成に限定はなく、多環芳香族化合物や重金属化
合物を多量に含有する重質系原油、さらには原油タンク
を溶剤原油で洗浄して生じたスラッジを含有する原油を
も脱塩処理することができる。これら重質系原油等でも
脱塩処理しうる理由は、中間層の発生原因物質と推定さ
れる重質炭化水素及び水泥分等の懸濁粒子がそれぞれ原
油又は洗浄水によって抽出されるためと考えられる。
第1図は、本発明に係る原油の脱塩方法を実施する原油
脱塩装置の一実施態様を示す、該原油脱塩装置に則して
本発明に従った方法を更に詳しく説明する。
脱塩装置の一実施態様を示す、該原油脱塩装置に則して
本発明に従った方法を更に詳しく説明する。
第1図に例示する原油脱塩装置は、脱塩すべき原油、即
ち、被処理原油並びに洗浄水を収容し、脱塩帯域を画定
する脱塩槽1を具備する。脱塩槽1には、長手軸線方向
に沿って噴出孔2が複数個形成された原油噴出管4が概
略水平配置にて配設される。該原油噴出管4は原油供給
配管6に連結され、又洗浄水供給配管7も原油供給配管
6の上流に接続される。従って被処理原油及び洗浄水は
、原油供給配管6及び原油噴出管4を通って脱塩槽lに
導入され、脱塩槽1内に上層の原油層8と下層の含塩水
層10とから成る脱塩帯域が画成される。
ち、被処理原油並びに洗浄水を収容し、脱塩帯域を画定
する脱塩槽1を具備する。脱塩槽1には、長手軸線方向
に沿って噴出孔2が複数個形成された原油噴出管4が概
略水平配置にて配設される。該原油噴出管4は原油供給
配管6に連結され、又洗浄水供給配管7も原油供給配管
6の上流に接続される。従って被処理原油及び洗浄水は
、原油供給配管6及び原油噴出管4を通って脱塩槽lに
導入され、脱塩槽1内に上層の原油層8と下層の含塩水
層10とから成る脱塩帯域が画成される。
原油層8と含塩水層ioとの間、つまり油水界面には含
塩境界液12が形成される。該含塩境界液12は、比較
的微量の無機塩類等の不純物を含有するものであり、脱
塩槽の底部付近から抜き出される含塩排水とは性状が異
なるものである。
塩境界液12が形成される。該含塩境界液12は、比較
的微量の無機塩類等の不純物を含有するものであり、脱
塩槽の底部付近から抜き出される含塩排水とは性状が異
なるものである。
原油脱塩装置1は、前記含塩境界液12を抜き出すため
に、脱塩帯域の含塩境界法部分12に抜出ノズル口14
を配置した含塩境界法抜出ノズル16を具備する。該ノ
ズル16は含塩境界液抜用管18によって11mポンプ
20に連結される。又循環ポンプ20の吐出口は含塩境
界液移送配管22によって原油供給管6に連結される。
に、脱塩帯域の含塩境界法部分12に抜出ノズル口14
を配置した含塩境界法抜出ノズル16を具備する。該ノ
ズル16は含塩境界液抜用管18によって11mポンプ
20に連結される。又循環ポンプ20の吐出口は含塩境
界液移送配管22によって原油供給管6に連結される。
原油供給管6には、該原油供線配管6と含塩境界液移送
配管22との連結部24より下流側に混合弁26が配設
される。又、含塩境界液移送配管22には、循環される
含塩境界液の流量を計測し制御するために流量計28及
び流量制御弁30が下流に向って直列にて配設される。
配管22との連結部24より下流側に混合弁26が配設
される。又、含塩境界液移送配管22には、循環される
含塩境界液の流量を計測し制御するために流量計28及
び流量制御弁30が下流に向って直列にて配設される。
又、含塩境界液移送配管22の、前記流量制御弁30の
下流側には、該含塩境界液移送配管22内の液を脱塩槽
1の油木界面部に還流するための含塩境界液還流配管3
2、及び該還流配管32より更に下流側には、含塩境界
液移送配管22を前記原油供給管24の混合弁26の下
流側に連結する連結管34が設けられる。
下流側には、該含塩境界液移送配管22内の液を脱塩槽
1の油木界面部に還流するための含塩境界液還流配管3
2、及び該還流配管32より更に下流側には、含塩境界
液移送配管22を前記原油供給管24の混合弁26の下
流側に連結する連結管34が設けられる。
含塩境界液移送配管22の最下流部、連結管34及び含
塩境界液還流配管32にはそれぞれ含塩境界液移送制御
弁36.38及び40を設けることができる。
塩境界液還流配管32にはそれぞれ含塩境界液移送制御
弁36.38及び40を設けることができる。
脱塩槽lは、更に、その上部に該脱塩槽1にて処理され
た原油を取り出すための原油導出管42を、又下部に泥
分、懸濁物質を゛含む排水を抜き出すための排水管44
が配置される。
た原油を取り出すための原油導出管42を、又下部に泥
分、懸濁物質を゛含む排水を抜き出すための排水管44
が配置される。
上記構成の脱塩槽1は、原油中の不純物を電気的又は化
学的作用によって分離除去することができ、電気的脱塩
槽とする場合には、槽内に電極50を配置し、該電極5
0に印加した高電圧によって原油層8と含塩水!#10
とに分離させ、又化学的脱塩槽とする場合には、原油供
給管6に接続された洗浄水供給配管7に化学薬品を添加
し、原油層8と含塩水槽10とに分離することができる
。
学的作用によって分離除去することができ、電気的脱塩
槽とする場合には、槽内に電極50を配置し、該電極5
0に印加した高電圧によって原油層8と含塩水!#10
とに分離させ、又化学的脱塩槽とする場合には、原油供
給管6に接続された洗浄水供給配管7に化学薬品を添加
し、原油層8と含塩水槽10とに分離することができる
。
勿論、脱塩槽1は電気的及び化学的脱塩手段を両方共備
えることも可能である。
えることも可能である。
又、このような脱塩槽1は、図示されるような横置円筒
形に限定されず、縦円筒形又は球形のものであってもよ
い。
形に限定されず、縦円筒形又は球形のものであってもよ
い。
1月
次に、上記の如くに構成された原油脱塩装置の運転態様
について説明する。
について説明する。
被処理原油は原油供給配管6を通り、原油噴出管4の噴
出孔2から脱塩槽l内へと導入される。
出孔2から脱塩槽l内へと導入される。
又洗浄水が洗浄水供給配管7から原油供給管6に注入さ
れ、混合弁26によって原油と共に激しく攪拌され脱塩
槽l内へと供給される。脱塩槽l内に導入された原油及
び洗浄水の混合流体は、脱塩槽lにて脱塩帯域が画定さ
れ、電気的及び/又は化学的手段によって原油槽8と含
塩水槽10とに分離される。
れ、混合弁26によって原油と共に激しく攪拌され脱塩
槽l内へと供給される。脱塩槽l内に導入された原油及
び洗浄水の混合流体は、脱塩槽lにて脱塩帯域が画定さ
れ、電気的及び/又は化学的手段によって原油槽8と含
塩水槽10とに分離される。
脱塩槽の運転条件は、処理温度約90℃〜約150℃の
範囲とし、好ましい処理温度は約り10℃〜約130℃
である。また処理圧力は、原油及び水分が過度の蒸発を
起こさない圧力とし、約5〜20kg/crn’が好ま
しい、脱塩槽のPHは、油水分離効果上および装置の防
蝕上、8.5〜8.0のpH範囲がよい。
範囲とし、好ましい処理温度は約り10℃〜約130℃
である。また処理圧力は、原油及び水分が過度の蒸発を
起こさない圧力とし、約5〜20kg/crn’が好ま
しい、脱塩槽のPHは、油水分離効果上および装置の防
蝕上、8.5〜8.0のpH範囲がよい。
脱塩槽内における原油の滞留時間は長い方が充分な脱塩
効果を与えるが通常的0.5時間程度でよい。
効果を与えるが通常的0.5時間程度でよい。
脱塩槽へ導入する洗浄水としては、無機塩類や泥分の含
有量が少ないものであれば特に限定されず、工場内で発
生した含油排水やカセイソーダ廃液等を使用してもよい
。
有量が少ないものであれば特に限定されず、工場内で発
生した含油排水やカセイソーダ廃液等を使用してもよい
。
脱塩槽の油水界面付近に存在する含塩水もしくは含塩油
水から成る含塩境界液12は、含塩境界液抜出ノズル1
6から抜き出され循環ポンプ20及び含塩境界液移送用
配管22を介して原油供給配管6内の原油に添加され、
混合弁26により激しく混合され、あるいは含塩境界液
移送用配管22及び連結管34を介して混合弁26の下
流の原油供給配管6内の原油に添加され脱塩槽lへ導入
される。含塩境界液は、含塩境界液移送用配管22又は
連結管34のいずれか一方又は両方を用いて原油供給配
管6へ導入される。また、この含塩境界液はその一部を
含塩境界液還流配管32を介して脱塩槽1の油水界面付
近へ戻してもよい。
水から成る含塩境界液12は、含塩境界液抜出ノズル1
6から抜き出され循環ポンプ20及び含塩境界液移送用
配管22を介して原油供給配管6内の原油に添加され、
混合弁26により激しく混合され、あるいは含塩境界液
移送用配管22及び連結管34を介して混合弁26の下
流の原油供給配管6内の原油に添加され脱塩槽lへ導入
される。含塩境界液は、含塩境界液移送用配管22又は
連結管34のいずれか一方又は両方を用いて原油供給配
管6へ導入される。また、この含塩境界液はその一部を
含塩境界液還流配管32を介して脱塩槽1の油水界面付
近へ戻してもよい。
このように、脱塩槽1から抜き出された含塩境界液は、
混合弁の上流及び又は下流の原油供給配管内へ導入され
るか、又はこの操作と並行して抜き出した含塩境界液の
一部を再び脱塩槽重の油水界面の付近へ戻すこともでき
る。含塩境界液を混合弁26の上流の原油供給配管6へ
導入すれば、混合弁26の激しい攪拌効果によって含塩
境界液に包含されている重質炭化水素成分を原油側へ抽
出移行させるとともに懸濁粒子等を洗浄水側へ移行させ
ることができる。一方、含塩境界液を混合弁26のド流
の原油供給配管6へ導入すれば、比較的穏やかな条件で
含塩境界液を処理することができる。含塩境界液は混合
弁26の上流及び下流の原油供給配管へ同時に導入して
もよいが、含塩境界液を原油供給配管6へ導入せずに脱
塩槽l内の油水界面付近へ再循環させるのみでは本発明
の脱塩効果を得ることができない。
混合弁の上流及び又は下流の原油供給配管内へ導入され
るか、又はこの操作と並行して抜き出した含塩境界液の
一部を再び脱塩槽重の油水界面の付近へ戻すこともでき
る。含塩境界液を混合弁26の上流の原油供給配管6へ
導入すれば、混合弁26の激しい攪拌効果によって含塩
境界液に包含されている重質炭化水素成分を原油側へ抽
出移行させるとともに懸濁粒子等を洗浄水側へ移行させ
ることができる。一方、含塩境界液を混合弁26のド流
の原油供給配管6へ導入すれば、比較的穏やかな条件で
含塩境界液を処理することができる。含塩境界液は混合
弁26の上流及び下流の原油供給配管へ同時に導入して
もよいが、含塩境界液を原油供給配管6へ導入せずに脱
塩槽l内の油水界面付近へ再循環させるのみでは本発明
の脱塩効果を得ることができない。
複数個の脱塩槽を有する脱塩装置においては、中間層の
発生しやすい脱塩槽の油水界面付近に存在する含塩境界
液を抜き出し他の脱塩槽への原油供給配管へ導入すれば
よい、他の脱塩槽への原油は比較的、中間層発生原因物
質の含有量が少ないため、より安定的に脱塩装置を運転
することができる。
発生しやすい脱塩槽の油水界面付近に存在する含塩境界
液を抜き出し他の脱塩槽への原油供給配管へ導入すれば
よい、他の脱塩槽への原油は比較的、中間層発生原因物
質の含有量が少ないため、より安定的に脱塩装置を運転
することができる。
含塩境界液はそれが著しく乳化して中間層を形成した場
合、該中間層全体が最低1〜2回循環するのに充分な時
間かけて処理する必要がある0通常、中間層を原油供給
配管へ導入して約0.5〜6時間循環すれば脱塩槽内に
生じた中間層の90%以上を消失させることができる。
合、該中間層全体が最低1〜2回循環するのに充分な時
間かけて処理する必要がある0通常、中間層を原油供給
配管へ導入して約0.5〜6時間循環すれば脱塩槽内に
生じた中間層の90%以上を消失させることができる。
又、含塩境界液の原油への添加量は、容量比で約115
以下であり特に約1/30〜1/200の範囲が好まし
い、脱塩槽の、油水界面付近の含塩境界液が中間層に変
化した場合、抜き出した中間層へ解乳剤を添加すること
ができるが、中間層を常時、少量(原油に対し約1/3
0以下)循環して原油へ添加すれば解乳剤を添加せずと
も中間層の発生を抑制して安定的に原油を脱塩すること
ができる。脱塩槽の油水界面付近の含塩境界液が中間層
を形成した時には、該中間層の循環流量制御により対処
できるが、解乳剤の適当量(被処理原油に対し約5〜1
0ppm)を添加してもよい、この場合は、循環ポンプ
20の上流に設けた解乳剤供給配管9を用いれば効果的
である。含塩境界液(又は中間Fl)の流量は循環ポン
プ20の下流に設けた流量計28により計測し、循環ポ
ンプ出口の流量制御用弁30により制御される。必要に
応じて、含塩境界液移送用配管22、連結管34及び含
塩境界液還流配管32の夫々に設けた含塩境界液移送光
弁36.38及び40を併用して制御してもよい、洗浄
水は、前述のように洗浄水供給配管7から供給され、必
要に応じてpH調整用のカセイソーダが添加される。
以下であり特に約1/30〜1/200の範囲が好まし
い、脱塩槽の、油水界面付近の含塩境界液が中間層に変
化した場合、抜き出した中間層へ解乳剤を添加すること
ができるが、中間層を常時、少量(原油に対し約1/3
0以下)循環して原油へ添加すれば解乳剤を添加せずと
も中間層の発生を抑制して安定的に原油を脱塩すること
ができる。脱塩槽の油水界面付近の含塩境界液が中間層
を形成した時には、該中間層の循環流量制御により対処
できるが、解乳剤の適当量(被処理原油に対し約5〜1
0ppm)を添加してもよい、この場合は、循環ポンプ
20の上流に設けた解乳剤供給配管9を用いれば効果的
である。含塩境界液(又は中間Fl)の流量は循環ポン
プ20の下流に設けた流量計28により計測し、循環ポ
ンプ出口の流量制御用弁30により制御される。必要に
応じて、含塩境界液移送用配管22、連結管34及び含
塩境界液還流配管32の夫々に設けた含塩境界液移送光
弁36.38及び40を併用して制御してもよい、洗浄
水は、前述のように洗浄水供給配管7から供給され、必
要に応じてpH調整用のカセイソーダが添加される。
含塩境界法抜出ノズル16は、脱塩槽の油水界面付近に
設置されるが、その形状は原油層を多量にまきこむこと
なくわずかの油分を含有する含塩水のみを抜き出せるも
のであれば特に限定されない。含塩境界液の一部を導入
しうる含塩境界液還流配管32の先端に設けられたノズ
ル33は、油水界面のやや上方で開孔し、多数の少量を
有するものが望ましい。
設置されるが、その形状は原油層を多量にまきこむこと
なくわずかの油分を含有する含塩水のみを抜き出せるも
のであれば特に限定されない。含塩境界液の一部を導入
しうる含塩境界液還流配管32の先端に設けられたノズ
ル33は、油水界面のやや上方で開孔し、多数の少量を
有するものが望ましい。
混合弁26は、上述からも理解されるように必ずしも弁
装置でなくともよく、攪拌機あるいはオリフィス等のよ
うに含塩境界液と原油の混合を促進するものであれば、
いかなるものでも採用しうる。また、循環ポンプは遠心
型で例示したが往復動型のポンプでもよく、含塩境界液
を脱塩槽から原油供給配管へ安定的に移送するものであ
れば、いかなる送液装置をも使用しうるのはもちろんで
ある。
装置でなくともよく、攪拌機あるいはオリフィス等のよ
うに含塩境界液と原油の混合を促進するものであれば、
いかなるものでも採用しうる。また、循環ポンプは遠心
型で例示したが往復動型のポンプでもよく、含塩境界液
を脱塩槽から原油供給配管へ安定的に移送するものであ
れば、いかなる送液装置をも使用しうるのはもちろんで
ある。
脱塩槽にて処理された原油は、原油導出管42から抜き
出され、常圧上流装置へ導かれ、沸点の差により各種石
油留分に分留される。
出され、常圧上流装置へ導かれ、沸点の差により各種石
油留分に分留される。
含塩油水の中間層形成原因物質で原油に抽出されたアス
ファルテン、レジン及ワックス等は、主として蒸留残油
として回収され後続の装置へ障害をもたらすことはない
。
ファルテン、レジン及ワックス等は、主として蒸留残油
として回収され後続の装置へ障害をもたらすことはない
。
泥分や懸濁物質を含む排水は脱塩槽の下部の排水管44
から抜き出され必要に応じてCPIセパレータ、加圧浮
上装置及び活性汚泥装置等の排水処理設置で処理され、
ガードベイスンへ導かれ、水質検査後河川等へ放流され
る。
から抜き出され必要に応じてCPIセパレータ、加圧浮
上装置及び活性汚泥装置等の排水処理設置で処理され、
ガードベイスンへ導かれ、水質検査後河川等へ放流され
る。
支ム1
ここで、本発明の原油の脱塩効果を比較例及び実施例を
用いて説明する。
用いて説明する。
比較例1
原油A(中東原油、比重0.847)を脱塩するために
、熱交換器で約125℃に加熱した後、洗浄水21.5
kft/hrと混合し原油供給速度430 k l /
h r テ脱塩槽(温度125℃、pH7,7、圧力
11 、5Kg/crr+’) ヘ導入した、その後、
原油B(メキシコ原油、比重0.893)を処理するた
めに原油タンクを切替えて、上記と同一条件で脱塩槽へ
導入したところ、脱塩槽内部の油水界面が懸濁粒子と重
質油分により除々に黒色化し、油性連続乳濁層(中間層
)が発生した、そこで脱塩装置上流における解乳剤添加
量を5ppmから10ppm(対比処理原油及び洗浄水
)に増加して脱塩処理を行なったが、一度生成した中間
層はほとんど減少しなかった。
、熱交換器で約125℃に加熱した後、洗浄水21.5
kft/hrと混合し原油供給速度430 k l /
h r テ脱塩槽(温度125℃、pH7,7、圧力
11 、5Kg/crr+’) ヘ導入した、その後、
原油B(メキシコ原油、比重0.893)を処理するた
めに原油タンクを切替えて、上記と同一条件で脱塩槽へ
導入したところ、脱塩槽内部の油水界面が懸濁粒子と重
質油分により除々に黒色化し、油性連続乳濁層(中間層
)が発生した、そこで脱塩装置上流における解乳剤添加
量を5ppmから10ppm(対比処理原油及び洗浄水
)に増加して脱塩処理を行なったが、一度生成した中間
層はほとんど減少しなかった。
約12時間後、脱塩槽からの含塩排水が除々に黒色化し
油分も流出したので、脱塩装置上流での洗浄水の注入を
停止し中間層と含塩黒色化排水層を約6時間静置したが
、中間層には何の変化もみられなかった。
油分も流出したので、脱塩装置上流での洗浄水の注入を
停止し中間層と含塩黒色化排水層を約6時間静置したが
、中間層には何の変化もみられなかった。
比較例2
比較例1の処理を実施したあとで、脱塩槽の中間層を含
塩境界液抜出ノズル16を介して抜き出し含塩境界液移
送用配管22を介して脱塩槽内の中間層へ循環した。中
間層は、脱塩槽へ供給する原油量の1/40を抜き出し
、解乳剤供給配管7からの解乳剤880ppm(被処理
原油に対し8.5ppm)と混合した。
塩境界液抜出ノズル16を介して抜き出し含塩境界液移
送用配管22を介して脱塩槽内の中間層へ循環した。中
間層は、脱塩槽へ供給する原油量の1/40を抜き出し
、解乳剤供給配管7からの解乳剤880ppm(被処理
原油に対し8.5ppm)と混合した。
脱塩槽を温度1’25℃、pH7,7,圧力11.5k
g/Cm″で運転し、この処理を約6時間継続したが中
間層は約1/IOLか消失しなかった。その後、中間層
の再循環を中止し約6時間静置したが脱塩槽には依然、
全生成量の9/10の中間層が残存していた。
g/Cm″で運転し、この処理を約6時間継続したが中
間層は約1/IOLか消失しなかった。その後、中間層
の再循環を中止し約6時間静置したが脱塩槽には依然、
全生成量の9/10の中間層が残存していた。
実施例1
比較例2の処理をしたあと、残存する中間層を処理すべ
く、脱塩槽から中間層を抜き出し、脱塩槽へ供給する原
油量に対し1/40の比率で、混合弁下流の含塩境界液
移送用配管22を介して中間層を原油供給配管6へ導入
した。中間層へは680ppmの解乳剤を添加し、脱塩
槽を温度125℃、pH7,7、圧力11 、5 kg
/crn’テ運転したところ、中間層の顕著な減少が認
められ約3時間後には全て消失した。
く、脱塩槽から中間層を抜き出し、脱塩槽へ供給する原
油量に対し1/40の比率で、混合弁下流の含塩境界液
移送用配管22を介して中間層を原油供給配管6へ導入
した。中間層へは680ppmの解乳剤を添加し、脱塩
槽を温度125℃、pH7,7、圧力11 、5 kg
/crn’テ運転したところ、中間層の顕著な減少が認
められ約3時間後には全て消失した。
その後、中間層の循環を止め、洗浄水の注入を再開した
。
。
約1時間経過後、含塩排水の性状を確認したところ、下
流の排水処理装置の運転に支障のない程度の油分が混入
した黒色排水であることが認められた。また、約2時間
経過後も脱塩槽でのエマルジョン層の再発生はなかった
。
流の排水処理装置の運転に支障のない程度の油分が混入
した黒色排水であることが認められた。また、約2時間
経過後も脱塩槽でのエマルジョン層の再発生はなかった
。
実施例2
後日、原油Aを比較例1と同様に脱塩槽で処理後、原油
タンクを切替え原油Bを処理しはじめたところ、脱塩槽
の油水界面付近に中間層が発生し含塩排水の性状が悪化
した。原油Bは、約133℃に加熱し洗浄水21kjL
/hrと混合し、原油供給速度402に文/ h rで
脱塩槽(温度133℃、PH7,7、圧力11 、5
kg/crn’) ヘ導入した。中間層の発生量は、比
較例1とほぼ同量であった。そこで、脱塩槽から被処理
原油篭に対し1/80の中間層を抜き出し、混合弁上流
の連結管32を介して原油供給配管6へ導入した。中間
層は混合弁26により原油および洗浄水と激しく混合し
て、再び脱塩槽へ循環した。中間層へは解乳剤を全く添
加しなかったが、上記処理を約4時間継続したところ、
中間層の消失が認められた。かかる処理を中止してから
約2時間経過後も中間層の再発はなく、含塩排水の性状
も通常のレベルまで回復した。
タンクを切替え原油Bを処理しはじめたところ、脱塩槽
の油水界面付近に中間層が発生し含塩排水の性状が悪化
した。原油Bは、約133℃に加熱し洗浄水21kjL
/hrと混合し、原油供給速度402に文/ h rで
脱塩槽(温度133℃、PH7,7、圧力11 、5
kg/crn’) ヘ導入した。中間層の発生量は、比
較例1とほぼ同量であった。そこで、脱塩槽から被処理
原油篭に対し1/80の中間層を抜き出し、混合弁上流
の連結管32を介して原油供給配管6へ導入した。中間
層は混合弁26により原油および洗浄水と激しく混合し
て、再び脱塩槽へ循環した。中間層へは解乳剤を全く添
加しなかったが、上記処理を約4時間継続したところ、
中間層の消失が認められた。かかる処理を中止してから
約2時間経過後も中間層の再発はなく、含塩排水の性状
も通常のレベルまで回復した。
実施例3
脱塩槽の油水界面付近に存在する含塩境界法を常時抜き
出し原油と接触させることによる中間層の発生抑制効果
を確認するため次の試験を行なった。原油A(実施例1
に記載の中東原油)を熱交で約127℃に予熱し、約4
50に文/ h rで洗浄水的23 k l / h
rと激しく混合した後、脱塩槽(温度127℃、圧力1
1.8kg/crn’、pH8,0)へ導入した。脱塩
槽の油水界面付近から含塩境界液(中間層は存在せず)
を抜き出し、脱塩槽へ供給する原油に対し1150の割
合で混合弁下流の含塩水移送用配管を介して原油供給配
管内へ循環した。約3日間この運転を継続したあと、被
処理原油を原油B(比較例1のメキシコ原油)に切替え
た。原油Bは約131℃に予熱し、約440ki/hr
で洗浄本釣22kJ1/hrと混合したあと上記条件の
脱塩槽へ導入した。この間、脱塩槽からは常時、含塩境
界液を抜き出し混合弁下流の原油供給配管へ循環して運
転を続けた。原油Bの処理開始直後から約1時間後、油
水界面に黒色懸濁物質が認められその掻除々に増加した
が、約3時間経過後は油水界面の黒色懸濁物質の増加が
なくなり下流の排水処理装置の運転に支障はなかった。
出し原油と接触させることによる中間層の発生抑制効果
を確認するため次の試験を行なった。原油A(実施例1
に記載の中東原油)を熱交で約127℃に予熱し、約4
50に文/ h rで洗浄水的23 k l / h
rと激しく混合した後、脱塩槽(温度127℃、圧力1
1.8kg/crn’、pH8,0)へ導入した。脱塩
槽の油水界面付近から含塩境界液(中間層は存在せず)
を抜き出し、脱塩槽へ供給する原油に対し1150の割
合で混合弁下流の含塩水移送用配管を介して原油供給配
管内へ循環した。約3日間この運転を継続したあと、被
処理原油を原油B(比較例1のメキシコ原油)に切替え
た。原油Bは約131℃に予熱し、約440ki/hr
で洗浄本釣22kJ1/hrと混合したあと上記条件の
脱塩槽へ導入した。この間、脱塩槽からは常時、含塩境
界液を抜き出し混合弁下流の原油供給配管へ循環して運
転を続けた。原油Bの処理開始直後から約1時間後、油
水界面に黒色懸濁物質が認められその掻除々に増加した
が、約3時間経過後は油水界面の黒色懸濁物質の増加が
なくなり下流の排水処理装置の運転に支障はなかった。
即ちこの試験により、含塩境界液を常時抜き出し原油と
接触させる処理を行なえば中間層が発生しないことが確
認された。
接触させる処理を行なえば中間層が発生しないことが確
認された。
i豆立逝J
このように本発明は、原油脱塩槽の油水界面付近から含
塩境界液を抜き出し、循環ポンプを介し−て原油供給配
管に設けた混合弁の上流又は下流で含塩油水等を原油へ
添加混合させる方法を提供するものである0本発明によ
れば従来より極めて短い処理時間(約2/3以下)かつ
少量の解乳剤で中間層を消失させることができ、中間層
が脱塩槽内に存在しない場合でも、脱塩槽から油水界面
付近の含塩水を常時抜き出し原油供給配管へ循環し原油
へ添加するようにしておけば、脱塩槽内での中間層の発
生を大巾に抑制できる0例え脱塩槽に中間層が発生した
としても、該中間層を前記含塩境界液と同様に循環せし
めることにより中間層を容易に消失せしめ効率の良い脱
塩が可能となる。
塩境界液を抜き出し、循環ポンプを介し−て原油供給配
管に設けた混合弁の上流又は下流で含塩油水等を原油へ
添加混合させる方法を提供するものである0本発明によ
れば従来より極めて短い処理時間(約2/3以下)かつ
少量の解乳剤で中間層を消失させることができ、中間層
が脱塩槽内に存在しない場合でも、脱塩槽から油水界面
付近の含塩水を常時抜き出し原油供給配管へ循環し原油
へ添加するようにしておけば、脱塩槽内での中間層の発
生を大巾に抑制できる0例え脱塩槽に中間層が発生した
としても、該中間層を前記含塩境界液と同様に循環せし
めることにより中間層を容易に消失せしめ効率の良い脱
塩が可能となる。
しかも、従来のように中間層の静置用タンクを設ける必
要がないことから、用地及び建設費の削減が図れるとい
った利点もあり、本発明は産業上きわめて有用なもので
ある。
要がないことから、用地及び建設費の削減が図れるとい
った利点もあり、本発明は産業上きわめて有用なもので
ある。
第1図は、本発明の一実施態様を示す原油の脱塩装置の
概略説明図である。 l:脱塩槽 6:原油供給配管 7:洗浄水供給配管 8:原油層 lO:含塩水槽 12:含塩境界液(中間層) 16二含塩境界液抜出ノズル 20:ポンプ 22:含塩境界液移送配管 26:混合弁 32:含塩境界液還流配管 34:連結管 −67゛
概略説明図である。 l:脱塩槽 6:原油供給配管 7:洗浄水供給配管 8:原油層 lO:含塩水槽 12:含塩境界液(中間層) 16二含塩境界液抜出ノズル 20:ポンプ 22:含塩境界液移送配管 26:混合弁 32:含塩境界液還流配管 34:連結管 −67゛
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)原油を水の存在下において脱塩する原油の脱塩方法
において、原油層及び含塩水層を有した脱塩帯域から、
前記原油層と含塩水層との界面部に存在する含塩境界液
を抜き出しそして該含塩境界液を、前記脱塩帯域へと供
給する原油に添加し、次で前記含塩境界液と原油との混
合液を前記脱塩帯域へと循環するようにしたことを特徴
とする原油の脱塩方法。 2)含塩境界液の抜出量は、脱塩帯域に供給される原油
の約1/5以下である特許請求の範囲第1項記載の方法
。 3)含塩境界液の抜出量は、脱塩帯域に供給される原油
の1/30〜1/200の範囲である特許請求の範囲第
2項記載の方法。 4)脱塩帯域から抜き出された含塩境界液の一部分は、
該脱塩帯域の油水界面部に還流されて成る特許請求の範
囲第1項記載の方法。 5)洗浄水は、原油と含塩境界液との混合地点より上流
側にて原油と混合されて成る特許請求の第1項記載の方
法。 6)原油を水の存在下において脱塩する原油の脱塩方法
において、原油層及び含塩水層を有した脱塩帯域から、
前記原油層と含塩水層との界面部に存在する中間層を抜
き出しそして該中間層を、前記脱塩帯域へと供給する原
油に添加し、次で前記中間層と原油との混合液を前記脱
塩帯域へと循環するようにしたことを特徴とする原油の
脱塩方法。 7)中間層の抜出量は、脱塩帯域に供給される原油の約
1/5以下である特許請求の範囲第6項記載の方法。 8)中間層の抜出量は、脱塩帯域に供給される原油の1
/30〜1/200の範囲である特許請求の範囲第7項
記載の方法。 9)脱塩帯域から抜き出された中間層の一部分は、該脱
塩帯域の油水界面部に還流されて成る特許請求の範囲第
6項記載の方法。 10)洗浄水は、原油と中間層との混合地点より上流側
にて原油と混合されて成る特許請求の範囲第6項記載の
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12295584A JPS612790A (ja) | 1984-06-16 | 1984-06-16 | 原油の脱塩方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12295584A JPS612790A (ja) | 1984-06-16 | 1984-06-16 | 原油の脱塩方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS612790A true JPS612790A (ja) | 1986-01-08 |
JPS6340470B2 JPS6340470B2 (ja) | 1988-08-11 |
Family
ID=14848758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12295584A Granted JPS612790A (ja) | 1984-06-16 | 1984-06-16 | 原油の脱塩方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS612790A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62132507A (ja) * | 1984-12-07 | 1987-06-15 | インテベツプ ソシエテ アノニム | 原油の脱塩方法 |
JPH04501158A (ja) * | 1988-10-06 | 1992-02-27 | レギプール ポリウレタン・アンラーゲン・テヒニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 複動式ベロー形ポンプ |
WO2002055171A2 (en) * | 2001-01-10 | 2002-07-18 | Petreco International, Inc. | Liquid separation process and apparatus for practising same |
JP2010163539A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | Hakuto Co Ltd | 予熱交換器及び加熱炉の汚れ防止方法 |
JP2011515568A (ja) * | 2008-03-27 | 2011-05-19 | ナショナル・タンク・カンパニー | 炭化水素を脱塩させる低圧混合システム |
CN102424444A (zh) * | 2011-10-25 | 2012-04-25 | 华东理工大学 | 一种原油电脱盐装置脱盐水除油的方法及其装置 |
KR20170117476A (ko) * | 2015-02-11 | 2017-10-23 | 에이커 바이오마린 앤탁틱 에이에스 | 지질 조성물 |
-
1984
- 1984-06-16 JP JP12295584A patent/JPS612790A/ja active Granted
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62132507A (ja) * | 1984-12-07 | 1987-06-15 | インテベツプ ソシエテ アノニム | 原油の脱塩方法 |
JPH04501158A (ja) * | 1988-10-06 | 1992-02-27 | レギプール ポリウレタン・アンラーゲン・テヒニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 複動式ベロー形ポンプ |
WO2002055171A2 (en) * | 2001-01-10 | 2002-07-18 | Petreco International, Inc. | Liquid separation process and apparatus for practising same |
WO2002055171A3 (en) * | 2001-01-10 | 2003-07-17 | Petreco International Inc | Liquid separation process and apparatus for practising same |
JP2011515568A (ja) * | 2008-03-27 | 2011-05-19 | ナショナル・タンク・カンパニー | 炭化水素を脱塩させる低圧混合システム |
JP2010163539A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | Hakuto Co Ltd | 予熱交換器及び加熱炉の汚れ防止方法 |
CN102424444A (zh) * | 2011-10-25 | 2012-04-25 | 华东理工大学 | 一种原油电脱盐装置脱盐水除油的方法及其装置 |
KR20170117476A (ko) * | 2015-02-11 | 2017-10-23 | 에이커 바이오마린 앤탁틱 에이에스 | 지질 조성물 |
KR20200019780A (ko) * | 2015-02-11 | 2020-02-24 | 에이커 바이오마린 앤탁틱 에이에스 | 지질 조성물 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6340470B2 (ja) | 1988-08-11 |
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