JPS6127520Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は折り畳み式浴槽に関するものである。

〈従来技術及びその問題点〉 従来、折り畳み自在な浴槽には実公昭50−
45462号公報で見受けられるように脚によつて一
定の高さに保持された浴槽底に対して槽壁を上下
に伸縮自在に取付けて、看者を横臥状態にしたま
まで洗体と、清拭とを行なう構造のものがある。

この従来品は脚によつて一定の高さに保持され
た浴槽底と、折り畳み可能な柔軟性を有する槽壁
と、槽壁上縁を支える上部フレームとを有し、該
上部フレームをハンドルを含む調節機構によつて
上下動自在にしたものである。ところが、一般家
庭や自らで入浴できる身障者が使用する場合等に
は、浴槽底に対して槽壁が伸縮自在である必要は
なく、折り畳み作業が楽で、保管スペースを占有
せず、持運びも楽な浴槽が実用的である。

〈考案が解決しようとする問題点〉 本考案が解決しようとする問題点は、支持脚を
折り畳むことによつて浴槽として機能する柔軟性
袋体が自動的に折り畳まれて板状体に変化する折
り畳み式浴槽を供することにある。

〈問題点を解決する為の手段〉 上記問題点を解決する為に講じた技術的手段
は、縁枠本体に、支持脚を内側へ折り畳み自在に
軸支し、該縁枠本体に、上記支持脚の折り畳みに
よつて折畳まれる柔軟性袋体の開口縁を固着する
ことである。

上記縁枠体本体は、浴槽の上縁リブを構成する
もので、その形状は四角形、楕円形、円形などい
ずれでもよく、また好ましくは軽量化を図るため
FRP等の合成樹脂製とする。袋体は、浴槽の槽
壁部分を構成するもので、折り畳みが可能な柔軟
材を用いる。

〈作 用〉 本考案の技術的手段による作用は、支持脚を内
側へ折り畳むことによつて柔軟性袋体がその支持
脚によつて折畳まれて板状体に変化する。

〈実施例〉 本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

図中１は縁枠本体で、この縁枠本体１四隅部下
面に支持金具４を固着し、その各金具４に支持脚
２を軸５でもつて内側に折り畳み自在に取付け
る。縁枠本体１の内周面には支持脚２の折り畳み
に応じて折り畳まれる柔軟性袋体３の開口縁を固
着して浴槽の槽壁部分を形成する。

従つてこのように形成した本考案折り畳み式浴
槽は、保管や運搬の際には、縁枠本体１の下面に
取付けた支持脚２を折り畳むと第３図に示す如く
袋体３も水平に畳まれてコンパクト化した浴槽を
形成する。そして使用する時は、支持脚２を垂直
に延伸し、袋体３を立設させ、その中に所要量の
浴用水を溜水して使用する。

〈考案の効果〉 本考案は以上のように構成したので下記の利点
がある。

縁枠本体に取付けられた支持脚を水平に折り畳
むと同時に袋体も自動的に平らに畳まれて板状体
に変化するので折り畳み作業が頗る簡単であるば
かりか保管、運搬時においても場所を取ることな
く、軽量にて子供や自らで入浴可能な身障者にも
容易に持ち運び可能な簡易式の折り畳み浴槽を供
し得る。

依つて所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案折り畳み式浴槽の斜視図、第２
図は折り畳んだ状態を示す同斜視図、第３図は第
２図の縦断面図である。 尚図中、１……縁枠本体、２……支持脚、３…
…袋体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縁枠本体に、支持脚を内側へ折り畳み自在に軸
   支し、該縁枠本体に、上記支持脚の折り畳みによ
   つて折畳まれる柔軟性袋体の開口縁を固着してな
   る折り畳み式浴槽。