JPS61271043A - 磁気フイルタ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、工作機械などで金属切削や金属加工するとき
に加工液中に発生する金属微粉を、あるいは広く一般に
汚染物質として磁性金属微粉を含有する汚染液から金属
微粉を磁石で分１ｍ除去する磁気フィルターに関するも
のである。

〔従来の技術〕

従来、この種の磁気フィルターには永久磁石または電磁
石が用いられている０例えば永久磁石を用いるものには
、磁石円板を金属微粉（切削微粉）で汚染された液中で
回転させ、これに付着した鉄粉をスクレイパーでかき落
とす方法が、また電磁石を用いるものには特公昭５８−
３３００４号公報に示されるように、濾過塔内の鋼球を
塔の外に設置された電磁石により磁化し、この塔内を流
れる処理液中の鉄粉などを磁化された鋼球で吸着・捕捉
する方法がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、上述のような従来技術、においては、前者の永
久磁石を用いるものでは鉄粉が大きいものは除去される
が微細なものや砥粒などの非磁性体の除去はできない。

また、後者の電磁石を用いるものは、非磁性体の除去が
できない点は前述の従来の磁気フィルターと同一で、そ
の他目詰りをおこしたときは鋼球を取出して鉄粉を除去
し再生使用するが、その再生工程で生じる廃液の処理が
必要になったり、強力磁石とするには多くの電流を必要
とするなどの欠点がある。

本発明は、以上のような欠点を除去した磁気フィルター
を提供することを目的になされたものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は１強力な永久磁石を用いることにより。

磁石の周囲に形成される磁力線に沿って被処理液中の金
属微粉体を吸引付着して捕捉すると同時に。

この捕捉された金属微粉体自らが形成する磁性ネット層
において、被処理液中の主として磁化の弱い微細な金属
粉と非磁性体汚染物を捕捉することにより、即ち１本発
明においては金属微粉体ゴミの多孔質ネット層で他のゴ
ミを捕捉することにより、上述した従来技術の問題点、
限界を克服しようとするものである。

〔発明の構成〕

次に、本発明に係る磁気フィルターの一実施例について
、図面を用いて詳細に説明する。

第１図は筒形の磁気フィルター装置の断面図で、図２は
本磁気フィルター装置で最も重要な役割を示すものであ
る。

図１において、容器本体■はフランジ付きの透明プラス
チック製円筒形の容器で蓋■によって密閉される。また
底部にはドレン抜き■があり底部より全長の１７３位の
位置の汚染液導入口に複数の噴出口をもつ汚染液分配管
に）が容器本体のソケット０に取付けられている。

蓋には磁石棒■が複数個のナツトで組付けられている。

磁石棒にはそれぞれゴム製中空円板スクレイパー■が遊
嵌され、またスクレイパーは円形のスクレイパー保持板
■に固着され、さらにスフレイバー保持板にはスフレイ
バー支持棒■が取付けられ、このスクレイパー支持棒は
蓋を貫通して外部に突出している。スフレイバー支持棒
と蓋とは０リング（１０）で密封され、ナツト（１１）
を締付けるとスフレイバー支持棒は固定される。そして
容器本体中央に浄化液排出口ニップル（１２）が付設さ
れている。ソケット■にホースニップル（１３）を取付
け、これより汚染物質として磁性金属微粉体（磁性懸濁
固形物）を含有する切削加工液を導入し、浄化液排出口
へと送り出すとき、液中の磁性金属微粉等は磁石棒に吸
引付着する０時折、固定ナツトを緩めて、スクレイパー
支持棒を下方に動かして吸引付着された金属微粉等を底
部にある金属製のゴミ受（１４）にかき落すようにする
。

次に、第２図により前述の磁石棒の構造を説明する。

円板状磁石片（１５）は残留磁束密度８００ガウス程度
の永久磁石で磁石の吸着力（吸引力）を増大させる継鉄
（ヨーク）　（１６）と交互に、かつ、磁石は異極同士
が対面するように数個重ね合わせるように、真鍮製の円
筒に収納、密閉して磁石棒（１７）とする。これを微細
な鉄粉を多量に含む切削加工液中に投入すると、磁力線
が多重層を形成しているため、継鉄部の近傍は吸引付着
された磁化金属微粉の密なヒゲ状の部分ができるととも
に、磁石棒の周囲には、磁力線のネットによるざる状の
空間、いわゆる多孔質状の磁性ネット（１８）が形成さ
れ、ここに磁化が弱い微細な鉄粉や砥粒などの磁性体お
よび非磁性体の汚染物質が閉じ込められ捕捉されること
になる。

この捕捉現象は、第１図に示されるように磁石棒を数個
並べた場合も同一の結果が得られる。その場合、汚染液
の通路全体に磁性ネットが形成されるように、即ち磁性
ネットと汚染液を有効に接触させるに十分な数の磁石棒
を装着すると、浄化効率が改善される。

なお、容器本体が透明なプラスチック製であると、外部
から汚染物の磁石棒への付着状況がよく観察されるので
、スクレイパー支持棒の操作、即ち付着物のかき落し時
期の判断に役立てられる利点がある。

〔発明の効果〕

本発明の効果を従来技術との比較で説明する。

従来技術である回転磁石円板を用いた磁気フィルター（
マグネットセパレーター）では、常時スフレイバーで回
転磁石円板に吸着された鉄粉をかき落して、付着力を一
定の強さに保持しようとしているが、大きい鉄粉は付着
しても、微細な鉄粉は付着しない。これは付着する鉄粉
が磁気誘導により磁化されるとき、その磁化量は体積に
比例し、また、磁気による吸引力も鉄粉の磁化量に比例
するため、微細な鉄粉は磁気の吸引力だけでの付着には
限度があり、全ての微細鉄粉を捕捉することができない
ためである。

つまり、従来技術のように常時かき落しを行うと却って
微細鉄粉やその他非磁性体の除去が行えなくなるのが大
きな欠点である。この点、本−発明に係る磁気フィルタ
ーにはかかる欠点がない。

なお、従来のマグネットセパレーターで荒目の鉄粉を除
去し、その上で除去することができなかった微細鉄粉や
砥粒などの非磁性体粒子を、本発明の磁気フィルターで
除去するようにすることは浄化手段として有効である。

ちなみにその有効性を確認したのでその結果を示す、マ
グネットセパレーターを用いて浄化した。ゴミ濃度が０
．２ｇＩＱの切削液２００　Ｑを本発明の磁気フィルタ
ーで１２０時間処理した。これによりゴミ濃度を０．０
１４　ｇ／　Ｑとすることができた。市販の灯油は新油
のとき、ゴミ濃度が０．０１〜０．０３　ｇＩＱである
ことから、上記の結果は新油の状態に復したことを示し
ている。

また、特公昭５８−３３００４号公報に示される電磁フ
ィルターの場合は、濾過塔内の鋼球に付着した鉄粉を除
去し、鋼球を再生しなければならないが、それには鉄粉
を付着した鋼球を濾過塔から取出し、洗浄する工程が必
要なこと、さらにその洗浄廃液の処理問題が残る欠点が
ある。

これに対して１本発明による磁気フィルターにおいては
スフレイバーにより鉄粉を全鋼製のゴミ受に集め、蓋を
外して外に取出し廃棄すればよいので、廃棄処分が容易
である。

さらに１本発明による磁気フィルターをポンプの吸引側
に設置すると、従来のゴミ除去用の金鋼ストレーナ−の
ように目詰りしたりすることがないので、ポンプのキャ
ビデージョン防止に役立ち。

しかもポンプが異物をかみ込まなくなるのでポンプの摩
耗防止に役立つことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による磁気フィルターの断面図を、第２
図は磁気フィルターに使用する磁石棒の構成を示すもの
である。 １・・・容器本体 ６・・・磁石棒 ７・・・スクレイパー ８・・・スフレイバー保持板 ９・・・スクレイパー支持棒 １２・・・浄化液排出口 １４・・・ゴミ受 １５・・・円板状磁石片 １６・・・継鉄（ヨーク） １７・・・磁石棒 １８・・・磁性ネット

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、汚染物質として磁性金属微粉を含有する汚染液を浄
   化する磁気フィルターにおいて、円板状磁石片と継鉄を
   交互に、かつ磁石片は異極同士が対面するように複数個
   重ね合わせるように円筒に収納した磁石棒を容器内に取
   外し自在に装着するとともに、前記磁石棒の周囲に吸引
   付着した汚染物のかき落し用スクレイパーを設け、前記
   容器に汚染液を導入、排出しながら磁性金属微粉を前記
   磁石棒の周囲に多孔質の磁性ネットが形成されるように
   吸引付着させ、磁性金属微粉と同時に汚染液中の非磁性
   汚染物をも浄化するようにしたことを特徴とした磁気フ
   ィルター。 ２、容器の下部に汚染液導入口とそれに連接した複数の
   噴出口を有する汚染液用導入分配管を、上部に浄化液排
   出口を設けた特許請求の範囲第１項記載の磁気フィルタ
   ー。 ３、容器の底部にドレイン抜きと汚染物受を設けた特許
   請求の範囲第１項または第２項記載の磁気フィルター。 ４、磁石棒を２本以上用いたものである特許請求の範囲
   第１項ないし第３項のいずれかに記載の磁気フィルター
   。 ５、磁石棒を装着する容器の全部または１部を透明なプ
   ラスチック製とした特許請求の範囲第１項ないし第４項
   のいずれかに記載の磁気フィルター。