JPS61269982A - オ−ステナイト系ステンレス鋼の溶接方法 - Google Patents

オ−ステナイト系ステンレス鋼の溶接方法

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Publication number
JPS61269982A
JPS61269982A JP10924985A JP10924985A JPS61269982A JP S61269982 A JPS61269982 A JP S61269982A JP 10924985 A JP10924985 A JP 10924985A JP 10924985 A JP10924985 A JP 10924985A JP S61269982 A JPS61269982 A JP S61269982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
stainless steel
austenitic stainless
gas
cooling
Prior art date
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Pending
Application number
JP10924985A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Watanabe
渡辺 正紀
Haruo Suzuki
鈴木 治男
Tsunefumi Matsunaga
松永 恒文
Izumi Uchiyama
泉 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はオーステナイト系ステンレス鋼の溶接方法に関
するものである。
〔従来の技術〕
一般にオーステナイト系ステンレス鋼の溶接においては
通常10.000 Joule/cn以上の入熱で溶接
が行なわれた場合、本発明者等の調査によれば前記条件
による溶接を行なった場合には、その溶接熱により80
0℃〜500℃に加熱された熱影響部の粒界にはCrの
炭化物が析出することがn認された。また、このような
溶接を行った被溶接材を酸化性雰囲気で使用すると粒界
腐蝕が発生することも確認された。
一方、前記のような入熱で溶接すると溶融プールが半溶
融状態から凝固するまでの脆弱な状態での時間が長く、
そのため高温割れが発生する等の問題があった。
かかる問題を解決する一手段として、例えばC,、炭化
物の析出抑制策としては、従来溶接直後の高温状態の溶
接ビードを水などで急冷する方法が提案されている。し
かし、この方法においては溶接部に欠陥誘発の危険が大
きく、かつ水が飛敗し、その作業性は著しく悪いものと
なっている。
また、高温割れを防止する目的で被覆アーク溶接棒やフ
ィラワイヤに10%以下のフェライトを含有したものを
使用することも試みられているが、この溶接方法による
と、確かに高温割れは防止できるが、溶接金属中にフェ
ライトが含まれ、高温靭性が低下するという別の問題が
あった。
〔発明の目的〕
本発明は前記した問題点を解決するためになされたもの
であって、その目的は、オーステナイト系ステンレス鋼
溶接部の高温割れ防止を計るとともにCr炭化物の析出
をも抑制する点にある。
〔発明の概要〕
本発明は前記目的を達成するために、オーステナイト系
ステンレス鋼の溶接に際し、溶接部近傍にあらかじめ冷
却されたシールドガスを噴出させて、前記溶接部を冷却
するようにしたオーステナイト系ステンレス鋼の溶接方
法を提供せんとするものである。
〔実施例〕
以下第1図を参照して本発明によるオーステナイト系ス
テンレス鋼のティグ溶接方法について説明する。
第1図は、ティグ溶接トーチ部分のみを示すが、同図に
おいて1はタングステン電極2を内装するシールドカッ
プで、このシールドカップlには図示しないシールドガ
スGの供給装置に連通ずる冷却ガス供給口3が設けられ
ている。
そして、あらかじめ冷却されたシールドガスGは冷却ガ
ス供給口3からシールドカップ1内に入り、ここからタ
ングステン電極2の周囲から冷却ガス流gとなってアー
ク4及び溶融プール5をシールドするようにして噴出さ
れ、オーステナイト系ステンレス鋼である被溶接材7の
溶接部を冷却する。なお、6は溶接によって形成された
ビードである。
本発明は溶接プール5の周囲を冷却されたシールドガス
を利用して冷却することに特徴があるが、このシールド
ガスの条件としては次の通りである。
(11シールドガスの種類 窒素ガス、アルゴン、ヘリウム・・ ] (2)  シールドガスの温度 溶接プールを効果的に冷却するためには1.シールドガ
スの温度を調整する必要があるが、その温度は溶接時に
発生している熱量との関係があり、特定の範囲に限定す
ることは難しいが、実験では−80〜−193℃の範囲
では効果が確認できた。普通は液化ガス又は液化ガスを
気化させたガスを用いるのが便利である。
(3)  シールドガスの噴出量 ガスの噴出量は被溶接物の板厚や溶接速度や溶接電流、
電圧等に関係があり、次の値を目安にして決定する。
例えば、材質がオーステナイト系ステンレス鋼で板厚が
2.0m〜5.0fiのものにおいては30〜50j!
/minの範囲で調整する。
(4)  シールドガスの広がりの形状シールドガスの
広がりの形状は、溶融プールを完全に覆うように形成す
る必要があるが、゛実際には、第1図のようにシールド
カップの前面より全体的にシールドガスを噴出させるだ
けでよい。
次に本発明の実験例を示す。
1、供試材 a)材 質:  5US304 b)板 厚:5111 2、溶接条件 a)電流電圧:  200A、14V b〉速 度:  7.5 cra /lll1n3、冷
却ガスの条件 a)使用シールドガス:液化A。
b)温  度  :   −183℃ C)ガス噴出量:  30〜501 / win前記条
件により実験した結果、800℃から500℃までの冷
却時間及び冷却速度は第1表に示すように従来の空気を
噴出して冷却する方法に比較して約1.3倍の速度と改
善することかできた。
第  1  表 供試材: 5US304.5 yamt 、溶接条件:
 200A 、14V、 7.5crn/sm次に、高
温割れについて調べた結果を第2図に示す。なお、この
図において横軸には、溶接中にテストピースに加えた引
張荷重を、縦軸に割れ個数を取って示した。
従来の空気冷却TIG溶接方法によれば単位溶接長さ当
たりの割れ個数が、1.75 )ンにおいて5〜15個
、2トンにおいて33〜36個であり、拘束が厳しい継
手の場合には実用上問題があることが分かる。
一方、本発明によって溶接部をシールドガスを利用して
冷却しなからオーステナイト系ステンレス鋼を溶接した
場合には第2図のように割れは殆ど発生せず、実用上全
く問題とならない程度に高温割れを大幅に防止すること
ができた。
更に、Cr炭化物の析出状況を調べた。その結果、溶接
熱影響部のC,、炭化物析出量と面積を従来の約172
以下に抑制することができた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、冷却されたシールドガスを利用し
て溶融プールを冷却しなからオーステナイト系ステンレ
ス鋼の溶接を行なえば、溶接部に生じるCr炭化物の析
出を抑制することができるばかりでなく、高温割れをも
防止することができ、しかもその方法は、溶接時のシー
ルドガスを冷却媒体として使用するため溶融プールを冷
却することが可能で冷却能力を大きくすることができる
従って、トーチに特別の器具を取付ける必要がないため
半自動や全姿勢溶接にも適用可能であり、かつ冷却中に
飛散したガスは蒸発してしまうため作業性に何ら支障を
来すことはなく、産業上極めて効果的である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明によるオーステナイト系ステ
ンレス鋼溶接部の冷却方法の実施例を示すものであって
、第1図は溶接部の拡大説明図、第2図は高温割れの実
験結果を示すグラ] フである。 ■・・・シールドカップ、2・・・タングステン電極、
3・・・冷却ガス供給口、4・・・冷却ガス流、5・・
・ア一り、6・・・溶融プール、7・・・形成ビード、
8・・・被溶接材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. オーステナイト系ステンレス鋼の溶接に際し、溶接部近
    傍にあらかじめ冷却されたシールドガスを噴出させて、
    該溶接部を冷却するようにしたことを特徴とするオース
    テナイト系ステンレス鋼の溶接方法。
JP10924985A 1985-05-23 1985-05-23 オ−ステナイト系ステンレス鋼の溶接方法 Pending JPS61269982A (ja)

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JP10924985A JPS61269982A (ja) 1985-05-23 1985-05-23 オ−ステナイト系ステンレス鋼の溶接方法

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JPS61269982A true JPS61269982A (ja) 1986-11-29

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ID=14505392

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JP (1) JPS61269982A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0318482A (ja) * 1989-06-13 1991-01-28 Hitachi Ltd ホウ素含有ステンレス鋼の溶接方法及び使用済燃料貯蔵ラックの製造方法
WO2020054311A1 (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 株式会社Ihi 上向き突き合わせ溶接方法及び上向き突き合わせ溶接台車

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