JPS6126931Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 液体クロマトグラフイー、あるいは、ガスクロ
マトグラフイーの機能品としてカラム等柱体が用
いられる。柱体には大小様々の直径のものがあり
柱体は柱体保持装置によつて保持される。柱体の
着脱交換が頻繁なことがある。またカラム恒温を
要する場合にはガラス等脆弱な材質で作られるも
のが一般である。

また、化学実験一般に試験管、フラスコ、管な
ど柱状のものの保持装置がある。これらは一般に
ガラス製で、脆弱な材質であり、また、直径も様
様であり、交換頻度も多い。

上記の用途においては保持される柱状物の形
態、直径、重量、材質の脆弱性、交換頻繁などカ
ラム保持装置の使用上共通の要求がある。

これらの用途に用いられる従来のものとして
は、第２図に示す様にねじにより押えるもの（第
２図イ，ロ又はハ）、弦巻ばねあるいは板ばねに
よる柱体保持装置第２図ニ又はホがあつたが、ね
じ式は手間がかかり保持力を適正にするのが難か
しくまた、着脱に時間がかかつた。ばねの力で保
持するものは、狭い範囲の直径の柱体を狭むこと
のみを対象にしていたり、大きく直径の異なる柱
体を狭むためには適正な力が作用しないものが多
かつた。

本考案では、これらの欠点を解決するために、
高さの異なる複数の分枝をもつ腕と一つの受板と
の間に柱体を狭みばねで圧着せしめる。そして柱
体の直径に応じて分枝を選択してばねにより適正
な保持力が柱体に働らくようにする。これにより
ワンタツチで広範な直径の柱体を適正な力で確実
に保持できる柱体保持装置を提供する。

第１図に本考案保持装置の実施例を示しイは側
面、ロ，ハは上面図で各使用状態を示す。第１図
において４ａ，４ｂは保持される直径の小、大の
柱体、腕５は高さが異なつて亘いに直角方向に延
びた分枝５ａ，５ｂをもつ腕であつて軸１とつま
み６との間に締結される。軸１には１本のピン８
が直角方向に固着され、スタンド（図示せず）に
固定された受板３に固定されたベース７に上記分
枝の成す角度に等しい角度だけ離して設けた溝７
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ａ或いは溝７ｂにはまり合う。はまり合つた位置
ではつまみ６、腕５、ピン８は一体的に軸１の方
向に移動自在である。ばね２は受板３と軸１の段
との間に常に圧縮された状態に挿入されていて、
腕５と受板３とが近ずくような力を与える。つま
み６が引張られた極限ではピン８はベースの溝７
ａあるいは７ｂから抜け出てつまみは回転のみ自
在となる。ピン８がベースの溝７ａまたは７ｂに
はまつている時、分枝５ａまたは５ｂが柱体保持
に供されるように構成された柱体保持装置であ
る。

次に操作を説明する。柱体取付準備に際して、
つまみ６を引いて回転させ柱体４ａまたは４ｂの
取付けを妨げない位置に腕の分枝５ａと５ｂが共
にくるようにして、柱体４ａを手で持つて受板３
の凹部３ａに当てる。つまみ６に引張り力を加え
柱体４ａに対して適切なばね２の圧縮力が得られ
るような高さの分枝５ａが柱体４ａ上にくる時、
即ちピン８が溝７ａにはまり込む位置にてつまみ
６を放すと柱体４ａは腕５と受板３との間に保持
され、柱体４ａから手を放してもこれが保持され
る。

本考案によれば単純簡単にして小型な構成と簡
易な操作により種々の直径の柱体をワンタツチで
適正力をもつて保持する効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の要部の正面図および
上面図、第２図は従来の柱体保持装置の各方式を
示す図である。 １……軸、２……ばね、３……受板、４ａ……
小さな柱体、４ｂ……大きな柱体、５……腕、５
ａ……低い分枝、５ｂ……高い分枝、６……つま
み、７……ベース、７ａと７ｂ……溝、８……ピ
ン。 〓〓〓〓〓

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スタンドに固定された柱体受板、該受板より直
   角方向に延びた軸、該軸に直角方向に穿設したピ
   ン、該軸より直角方向に異なる高さで且つ異なる
   角度で延びる複数の分枝、上記受板に固定され上
   記軸をすべり嵌合させるベースであつて、且つ上
   記ピンが嵌入される溝を上記分枝間の成す角度と
   等しく離して設けたベース、上記分枝を受板の方
   に偏倚して柱体を弾力挾持する様に上記軸と受板
   との間に設けたばねとを具備してなる事を特徴と
   する柱体保持装置。