JPS61268616A - キチン成形体の製造法 - Google Patents

キチン成形体の製造法

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JPS61268616A
JPS61268616A JP11114585A JP11114585A JPS61268616A JP S61268616 A JPS61268616 A JP S61268616A JP 11114585 A JP11114585 A JP 11114585A JP 11114585 A JP11114585 A JP 11114585A JP S61268616 A JPS61268616 A JP S61268616A
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chitin
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hydrochloride
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本杉 健三
Hiroyuki Tanae
田苗 裕幸
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、医薬品を含有するキチン成形体の製造法に関
し、さらに詳しくは医薬品を長期間にわたって徐放する
ことができ、薬効持続時間の延長。
副作用の軽減、さらには投与回数の減少などが期待でき
るキチン成形体の製造法に関する。
(従来の技術) 従来、生理活性物質の効果を長時間持続させる方法とし
て、高分子物質からなる担体に生理活性物質を含ませる
方法があり、すでに種々の方法が提案されている。なか
でも、自然界に放置して使用する場合のように、安全性
を要求される用途等に対してはセルローズ、でんぷん等
の天然高分子が提案されている。また、その天然高分子
としてはアミノ多I!類のキチンの使用が考えられる。
この考え方を取り入れたものとして、特開昭50−12
3815号公報に薬物放出器具が提案されている。この
放出器具の製造方法は、キチン溶液中に薬物を混和し、
混和物を成形して放出体とする方法である。しかるに、
ここで用いられているキチンは水に溶解可能なキチンの
誘導体であるので。
この器具を水の存在下で使用する場合には、担体自体が
溶解するため、生理活性物質の効果を長時間持続しにく
いという問題があった。
本発明者らは、上記のごとき問題を解決すべく。
水に不溶なキチンを担体とする生分解性の薬物供与体を
得るべく鋭意研究の結果、水に不溶なキチンの膨潤体に
生理活性物質を含ませる方法を先に提案した(特開昭6
0−36410号)。しかしながら、この方法では生理
活性物質を担体に高濃度に含ませにくいという問題があ
った。
高濃度の生理活性物質を含むキチン成形体は。
Chem、 Pharm、 Bull、 vol、 2
9. 第3067−3069頁(1981年)に記載さ
れている。すなわち、キチンをヘキサフロロ−2−プロ
パツールに溶解し、キチンの200重量%の薬物を添加
したのち、溶剤を蒸発させることにより、薬物を含有し
たキチン錠剤を得るという方法である。しかしながら、
この方法に用いられる溶剤は極めて特殊で高価である上
前性も強く、生理活性物質の保持率は25%以下と低く
、さらに薬物の徐放は24時間でほぼ終了している。
このように、医薬品の徐故に関してこれまでに提案され
ている方法は、徐放時′間が短いという点でいずれも満
足できるものではなかった。
そこで2本発明者らは、生理活性物質を高濃度に含み、
かつ徐放時間の長いキチン成形体を得るために、キチン
ドープにキチン重量の0.5%以上の生理活性物質を含
有させ、ついで凝固液で凝固して成形体とする生理活性
物質を含むキチン成形体、およびその製造方法を提案し
た(特願昭59−51880号)。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、この特願昭59−51880号のキチン
成形体からの生理活性物質の徐放挙動は。
徐放期間の点で必ずしも満足できるものではなかった。
したがって本発明の目的は、医薬品を高濃度に含有し、
その医薬品を長期間にわたって徐放し得るキチン成形体
を製造する方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、医薬品の長期徐放が可能なキチン成形体
を得る方法を開発すべく鋭意検討を重ねたところ、従来
の徐放体は、担体中に徐放すべき医薬品がほぼ均一に分
散されており、この均一性が短い徐放期間の原因となっ
ているとの結論が得られた。そこで、キチン成形体の内
部に医薬品を偏在させたところ、驚くべきことに徐放期
間が大巾に改善されるという事実を見出し1本発明を完
成した。
すなわち本発明は、水に不溶なキチンと、塩化リチウム
と、N−メチルピロリドンまたはジメチルアセトアミド
とからなるドープに、あらかじめ賦形化された医薬品を
含有させ、ついで凝固浴で凝固して成形体を形成させる
ことを特徴とする医薬品を含むキチン成形体の製造法で
ある。
本発明に用いられる水に不溶のキチンとは、甲殻類、昆
虫類等を塩酸処理並びに力性ソーダ処理して、タン白及
びカルシウム分を分離精製することにより得られるポリ
 (N−アセチル−D−グルコサミン)、あるいはそれ
らの誘導体のうち水に溶解しないものをいう。かかるキ
チンの誘導体としては9例えばキチンのアセチルアミノ
基の一部が脱アセチルしたもの、エーテル化物、エステ
ル化物、ヒドロキシエチル化物、0−エチル化物等があ
げられ、具体例としてポリ〔N−アセチル−6−0−(
2”−ヒドロキシエチル)−D−グルコサミンコポリ〔
N−アセチル−6−0−(エチル)−D−グルコサミン
〕等があげられる。
本発明の方法によりキチン成形体を得るには。
まずこれらの水に不溶なキチンと、塩化リチウムと、N
−メチルピロリドンまたはジメチルアセトアミドとから
なるドープを調製する。塩化リチウムの濃度は、キチン
の溶解性が良好である点から5W/W%以上が好ましい
。ドープ中のキチン濃度は9用いるキチンの重合度によ
り異なるが、好ましくは0.05〜50W/W%、さら
に好ましくは0.1〜25W/W%、最適には0.3〜
10W/W%である。
次に9本発明においてはこのドープにあらかじめ賦形化
された医薬品を添加し、成形、凝固させればよい。
ここで賦形化とは、ある一定の形態に加工成形すること
を意味し、その形態としては、たとえば顆粒状9球状1
錠剤状、ペレット状、米粒状、平板状などがあげられる
本発明における賦形化された医薬品の大きさは。
その形態が球状である場合には径が0.1鶴以上のもの
が好ましく、その上限は用いる医薬品の種類などにより
異なるが、一般的には10鶴以下である。
本発明に用いられる賦形化された医薬品とは。
医薬品のみを含むものには限られず、たとえばデンプン
、乳糖、デキストラン、結晶性セルロース。
マンニット、ソルビット無機塩などの賦形剤や。
グルコース、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、
アラビアゴムなどの結合剤を含んでいてもよい。
本発明における医薬品とは、各種疾病の治療あるいは予
防に用いられる天然の医薬品あるいは合成の医薬品であ
り、その具体例を以下に列挙する。
催眠鎮静剤:バルビタールおよびその誘導体。
抱水クロラール、メチルパラフィノール。
エチナメート、グルテチミド、メチブリロンなど。
抗てんかん剤:フェノバルビタール、メフォバルビター
ル、メタルビタール、ブリミドン。
フェニトイン、ベガノン、トリメタジオン。
フェナセミド、フエネトライド、アセチルフェネトライ
ド、アセタゾールアミドなど。
解熱鎮痛消炎剤:サリチル酸ナトリウム、フェナセチン
、アスピリン、エトキシベンズアミド、アセトアミノフ
ェン、アミノピリン。
ビラビタール、イソプロピル、アンチピリン、カフェイ
ン、無水カフェイン、シメトリド、塩酸フエニラミドー
ル、フェニルブタシンなど。
精神神経用剤:メプロバメート、クロルジアゼポキシド
、ジアゼパム、クロルメザノン。
クロルプロマジン、レポメプロマジン、パーフェナジン
、フルフェナジン、ペラジン。
チオリダジン、レセルピン、テトラベナジン、ハロペリ
ドール、トリフルペリドール。
イミプラミン、デシプラミン、アミトリブチリン、オピ
プラモール、ナイアラマイド。
イソカルボキサジッド、クロルプロチキセン、フェンプ
トラゼート、ピブラドロール。
メチルフェニデートなど。
局所麻酔剤・筋弛緩剤:塩酸プロカイン、アミノ安息香
酸エチル、オキセサゼイン、塩酸ジブカイン、塩酸コカ
イン、塩酸ピペロカイン、メフエネシン、メトカルバモ
ール。
クロルメザノン、スチラメート、クロルゾキサゾン、塩
酸トルペリゾンなど。
自律神経用剤:塩酸ノルフェネフリン、塩酸エチフエル
ミン、塩酸エチレフリン、スピリフェン、塩酸アンフェ
タミン、塩酸メタンフェタミン、マレイン酸エルゴメト
リン。
塩酸トラゾリン、塩化アンベノニウム、硫酸アトロピン
、塩酸ジサイクロミン、塩酸ピペタネート、ヨウ化イソ
プロパミド、臭化バレタメート、臭化ブチルスコポラミ
ン。
塩酸ヒスチジンなど。
抗ヒスタミン剤:塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸
クロルフェニラミン、塩酸トリペレナミン、塩酸プロメ
タシン、酒石酸トリメプラシン、塩酸イソチペンジル、
マレイン酸ジメチンデン、塩酸ジフェニルビラリン、塩
酸メトキシフェナミン、フレマスチンなど。
強心剤:ジギタリス剤、G−ストロファンチン。
安息香酸ナトリウムカフェイン、ビタカンファ、二ケタ
ミド、ジモルホラミンなど。
降圧剤:ヒドララジン、レセルピン、グアネチジン、d
−メチルドーパ、カンヒトニウム。
メカミルアミン、プレチリウムなど。
血管拡張剤2四硝酸ペンタエリドリフト、リン酸トロー
ルニトレート、塩酸パパベリン。
塩酸ベラバミール、ジピリダモール、シクランデレート
、イノシトールニコチネート塩酸バメタンなど。
動脈硬化治療剤:クロフィプレート、オキシメトロン、
エチルニステレノール、メタンジェノンなど。
呼吸促進・鎮咳去たん剤:キキョウエキス、桜皮エキス
、ロートエキス、麻黄上′キス、塩酸ノスカピン、塩酸
メチルエフェドリン。
マイレン酸クロルフェニラミンなど。
消化器官用剤:消化酵素類、無機塩類、甘草エキス、L
−グルタミン、クロロフィル、メチルメチオニンスルホ
ニウムクロリド、ペプスタチンなど。
ホルモン剤:ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、トリ
アムシノロン、デキサメタシン。
ベタメタシン、塩酸エピネフリン、テストステロン類、
メスツノロン。オキシメトロンなど。
糖尿病治療剤:カルブタミド、トルブタミド。
クロルプロパミド、トラザミド、グリベンクラミド、グ
リクロビラミド、グリブゾールなど。
抗悪性腫瘍剤:ナイロンエンマスタード−N−オキシド
、シクロホスファミド、シタラビン、フルオロウラシル
、アクチノマイシンC,マイトマイシンC9塩酸プレオ
マイシン、シスプラチン、ベブレオマイシン、塩酸プロ
カルバジンなど。
抗生物質製剤:ペニシリン類、セファロスポリン類、エ
リスロマイシン類、キタサマイシン、クロラムフェニコ
ール類、テトラサイクリン類、コリスチン、硫酸ポリミ
キシンB、硫酸フラジオマイシン、ゲンタマイシン、ス
トレプトマイシン、カナマイシン。
グリセオフルビンなど。
その他、酵素製剤、ビタミン剤、止血剤、駆虫剤なども
含まれる。
本発明において、ドープに含有せしめる賦形化された医
薬品の重量は、ドープ中のキチン重量に対し0.5%以
上が好ましく、さらに好ましくは2%以上、最適には5
%以上であり、含有せしめる医薬品の量はなるべく多い
方が好ましいが、成形性や徐放性の観点から1゛00%
以下が好ましい。
また、ドープに添加する賦形化された医薬品の種類は、
一種類に限定されず、二種類以上の医薬品を添加しても
よい。
本発明においては、ついで医薬品を含有するドープを凝
固液で凝固して成形体を形成させる。凝固方法はとくに
限定されるものでなく、公知の方法を適宜採用すること
ができる。凝固液としては。
例工ば水、メチルアルコール、エチルアルコール。
プロピルアルコール、ブチルアルコール等のアルコール
類、アセトン等のケトン類が好ましく用いられる。これ
ら凝固液としては、医薬品を溶解しないものが好ましい
本発明の方法により得られたキチン成形体は。
乾燥させてもよく、また用途によっては凝固液を含浸し
た状態でも使用できる。
本発明にいう成形体とは1例えば繊維、シート。
フィルム、棒状物9球状物1粒状物、粉末等湿式成形に
よって成形可能なものをいう。
本発明の方法によって得られるキチン成形体は。
医薬品が活性を失うことなく高濃度に含まれており、水
分のある環境下では成形体中に水分が浸透するため、外
部に医薬品を徐々に放出することができる。具体的には
、抗癌剤を含有した成形体は。
癌患者の癌組織切除部位の至近部に埋没し、転移防止に
使用することができる。
(実施例) 以下に実施例をあげ1本発明をさらに具体的に説明する
実施例1 キチン粉末(新日本化学製)100gを11のメタノー
ルに懸濁し、6gのNaOHと100gの無水酢酸を添
加して60℃で3時間処理し。
キチンの遊離アミノ基をアセチル化し、水洗。
乾燥して原料キチン粉末を得た。
この原料キチン粉末10gを、8W/W%のLiCLを
含むジメチルアセトアミド490gに溶解したのち、1
480メツシユのステンレスネットを用いて加圧濾過し
、均一で透明なキチンドープを得た。B型粘度計を用い
て測定した30℃におけるこのキチンドープの粘度は7
2.0OOCPSであった。このキチンドープ5mlを
、先端を切断したプラスチック製注射筒にとり、3■の
プレオマイシンを含み直径が約2flの球状の賦形化物
5個を添加したのち、アセトン中に押出し、凝固させた
。約24時間アセトン中でゆるやかに攪拌しながら洗浄
したのち乾燥して2球状に賦形化されたプレオマイシン
を含む短径約6鶴、長径約121mのフットボール状の
キチン成形体を得た。
このようにして得られたキチン成形体からのプレオマイ
シンの徐放性を調べた。すなわち。
300ml容三角フラスコに100mj2の生理食塩水
を入れ、この生理食塩水の中へ上記キチン成形体を投入
して37℃で往復振とうし、溶出するプレオマイシンを
246鶴における吸光度から求めた。その結果、少なく
とも10日目止でプレオマイシンの徐放が確認できた。
実施例2.比較例1 実施例1にて使用した原料キチン粉末Logを、8W/
W%のLiCLを含むN−メチルピロリドン490gに
溶解したのち、1480メツシユのステンレスネットを
用いて加圧濾過し、均一で透明なキチンドープを得た。
このキチンドープ5mj7を、先端を切断したプラスチ
ック製注射筒にとり、5■のペニシリン粉末(結晶ペニ
シリンGカリウム明治、明治製薬株式会社製)を含む直
径約3mmの球状物を添加したのち、アセトン中に押出
し、凝固し、さらにアセトンで洗浄してから乾燥して、
賦形化されたペニシリンを含むほぼ球状のキチン成形体
を得た(実施例2)。同じキチンドープ5mff1に、
5■のペニシリン粉末(結晶ペニシリンGカリウム明治
明治製薬株式会社製)を添加して均一に混合したのち、
先端を切断したプラスチック製注射筒からアセトン中に
押出し、凝固し2さらにアセトンで洗浄後、乾燥して、
ペニシリンを分散して含有するキチン成形体を得た(比
較例1)。
このようにして得られたキチン成形体からのペニシリン
の徐放性を調べた。すなわち、生理食塩水IQmj!に
それぞれのキチン成形体を添加して、37℃でゆるやか
に振とうし、12時間経過ごとに生理食塩水を交換しな
がら生理食塩水中に溶出されたペニシリン活性を、s旦
吐■虹coccus  aureusを指標菌とし、ペ
ーパーディスク法にて検定したところ、比較例1で得ら
れたペニシリン粉末が分散されたキチン成形体からは7
2時間以上にわたり、実施例2で得られたキチン成形体
からは120時間以上にわたりペニシリンの徐放が確認
できた。
以上の結果より、キチン成形体に含まれる医薬品は2分
散されているより賦形化されている方が、より長期間に
わたって徐放されることがわかる。
(発明の効果) 本発明の方法により、キチン成形体中に高濃度の医薬品
を失活させずに含有せしめることが可能となった。また
2本発明の方法により得られるキチン成形体は、成形体
が含有する医薬品を長期間にわたって徐放することがで
きるため、薬効持続時間の延長、副作用の軽減、投与回
数の減少などの効果が期待できる。さらにキチンは、生
体中で分散吸収されるため9体内に埋没して医薬品を徐
放後、キチン担体を除去する必要がない。
本発明の方法は、医薬品のみに限らず、たとえば除草剤
や殺虫剤などの農薬、芳香剤等の様々な物質の徐放にも
応用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水に不溶なキチンと、塩化リチウムと、N−メチ
    ルピロリドンまたはジメチルアセトアミドとからなるド
    ープに、あらかじめ賦形化された医薬品を含有させ、つ
    いで凝固浴で凝固して成形体を形成させることを特徴と
    する医薬品を含むキチン成形体の製造法。
JP60111145A 1985-05-23 1985-05-23 キチン成形体の製造法 Expired - Lifetime JPH0753673B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0486998A1 (en) 1990-11-20 1992-05-27 Unitika Ltd. Slow-releasing composition of platinum-containing anticancer agent

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