JPS6126540Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ロツカーその他これに類した保管庫
における錠前付きの取手装置に関し、その特徴と
するところは、取手本体を長方形のエルボ状に形
成してその上下いずれか一端寄りに錠前およびそ
の他の付属部を内蔵するように設けると共に、手
掛け部分を扉の板材に重合するように設け、かつ
取付けに当り扉の外方から挿込むだけで足るよう
にしたことにあり、以下添付図面に例示する態様
について詳細に説明する。

取手本体１としては、前方に長方形の鍔２付き
開口がある角形エルボ状として扉Ｄに穿設した受
口Ｈに外方から回り込むように挿入することがで
きるようにすると共に、扉Ｄの先端裏面即ち本体
１における鍔２寄りの前面には鍔２との間に扉Ｄ
の板材の係入に適応する溝３を隔てて手掛け部４
を扉Ｄの板材に内方から重合するように形成し、
かつ手掛け部４とは反対側の鍔２の背方には、第
４図に詳示するように滑動案内面５があるほか内
向きに屈曲した掛止め部６がある金属製板状ばね
７を取付け脚８，９において掛止め部６と鍔２と
の間に扉Ｄの板厚に相当する間隙が保たれるよう
に取手本体１に取付け、更に本体１の下端寄り部
には、錠前１０を内蔵状態に設けてその掛止め杆
１１をロツカー本体Ｃにおける受孔に進出するこ
とができるようにするほか、必要に応じラツチ１
２を弾性的に進出する傾向に設けるのであるが、
このラツチ１２はこれを少なくとも後退させた場
合に前記扉Ｄにおける受口Ｈに取手本体１と共に
通過させることができる大きさに製作し、以つて
第３図のように取手本体１をその先端方から扉Ｄ
における受口Ｈに回り込むように挿入して溝３に
受口Ｈにおける先端寄り内縁部を係入した後、受
口Ｈにおける後端方の内縁部によりばね７をその
案内面５において滑動させつつ押込むことによ
り、第１図および第２図のように取手本体１をそ
の鍔２に対する手掛け部４並びにばね７の協働の
もとに扉Ｄの板材を挾持した状態に確固に取付け
ることができるようにしてなるのである。

なお前記ばね７の取付け方法としては、種々の
構造が考えられるのであるが、要するに滑動案内
面５と掛止め部６とがある板状ばね７を容易に脱
落しないように取付ければよいのである。

以上説明したように、本考案によれば、次のよ
うな諸効果が得られる。

(a) 取手本体１を角形エルボ状に形成すると共に
錠前１０を本体１１に内蔵したから、比較的大
きな取手本体１１であるに拘わらず回り込むよ
うにして容易に装着できる。

(b) 手掛け部４を扉Ｄの背後に重合状態に設けた
から、開扉に当り扉Ｄ自体が手掛け部の如き作
用をすることになり、従つて安定した状態で開
扉することができるばかりでなく、手掛け部４
を堅固に製作しないでも損傷を受けることがな
い。

(c) 手掛け部４と鍔２との間に溝３を設けて受口
Ｈの内縁部と係合させると共に、その反対側の
内縁部においては鍔２とばね７における掛止め
部６とにより係合させるようにしたことによ
り、簡単な押込み操作だけの一動作で錠前付き
取手を容易に取付けることができ、しかも掛止
め部６は金属製であるから破損のおそれなく長
期の使用に耐え、なお内方からの操作により取
外しが可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は一実施態様における本考案の錠前付き取
手装置を装備したロツカーの要部だけを示すもの
であつて、第１図および第２図はそれぞれ施錠体
制の部分的破断正面図および横断平面図、第３図
は取付け過程を示す横断平面図、また第４図はば
ねだけの斜面図である。 １……取手本体、２……鍔、３……溝、４……
手掛け部、５……案内面、６……掛止め部、７…
…ばね、１０……錠前、Ｄ……扉。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前方に鍔２付き開口がある角型エルボ状の取手
   本体１に錠前１０を内蔵させると共に、本体１に
   おける鍔２に近い先端前部には扉Ｄの板材の係入
   に適応する溝３とこの溝３を隔てて扉Ｄの板材に
   重合する手掛け部４とを設け、かつ溝３がある部
   分とは反対側の鍔２の背後には、案内面５と屈曲
   した掛止め部６とがある金属製ばね７をその掛止
   め部６と鍔２との間に扉Ｄの板材厚に相当する間
   隙が保たれるように設けてなるロツカー等におけ
   る錠前付き取手装置。