JPS61259664A - 人工水晶体レンズおよびその製造法 - Google Patents

人工水晶体レンズおよびその製造法

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JPS61259664A
JPS61259664A JP10156585A JP10156585A JPS61259664A JP S61259664 A JPS61259664 A JP S61259664A JP 10156585 A JP10156585 A JP 10156585A JP 10156585 A JP10156585 A JP 10156585A JP S61259664 A JPS61259664 A JP S61259664A
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田子 育良
大塚 保治
康博 小池
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 。
本発明は人工水晶体し、1ンズおよりその製造法に 5
関する。
さらに詳しくは、無水晶体眼に使用する限内移稙用の人
工水晶体レンズおよびその製造法に関す(従来の技術〕 白内障手術は、いかなる手術方法を用いても、ゝ。
手術後無水晶体眼となることを回避しえない点で何ら違
いはない。無水晶体眼つまり水晶体欠如による高度遠視
の視力矯正には強度の凸レンズを必要とする。しかしな
がら、強度の凸レンズを用いた眼鏡の着用では仮−にた
とえ良好な視力が得られても、像の拡大、視野制限、収
差やプリズム作用による歪゛曲、これらのために生じる
定位の誤認などが起こり、日常生活を円滑に営むのに大
トな障害となる。  ′ また、片眼白内障では、手術後、高度不同視のため、視
力回復の手段として眼鏡を用いることは不1り能である
フンタクトレンズは眼鏡のこの毛うな光学的欠点をほぼ
解消し、また視野も制限しない。さらに、コンタ外トレ
ンズは、片眼無水晶体眼に用いると、不等像を完全には
解消しないが、両眼視をDJ能とすることもある。従っ
て:コンタクトレンズは無水晶体111!の矯正に有用
な手段と言える。しかしながら、フンタクトレンズは*
 i4の煩しさ、取り扱1.1の姐しさあるパは保守・
管琴の煩雑さの而なとからすべでの症例に用いることが
できるわけではない。また、高含水率ソフトコンタクト
レンズは装用感は良いが、現在の水準では長年月の使用
に耐える十分な耐・すを有するものはなく、また角膜感
染症を生じる危険性もある。
リンクス(、、L i II k s )をはじめとす
る斧りΩ人、々がItij 鏡の着用ある・・は・ンタ
ク11 L/ンズの装用によるリハビリテーションの困
鵜さを指摘している。
ことに、片眼白吻障の場倉、いかに手術が良好にイアな
セれても視機能り回復、言いかえると両眼視4゛得られ
4 uN(7)C″は手術′)災際的な価値は無′。等
1、くなる・         ・  ・  ′1人工
水晶体砂稙(、Ar1ficial 1.ens im
plant、)あるいは眼内しくズ移稙(I nt、r
aocular 1ens i+ppla−n、すは、
白内障手轍套の無水晶隻眼に人工水晶体を挿入し、人工
的に有水晶体匝に類似した機能を有す4偽水晶体111
 (P s e−u do p、h a、、k j、a
 )とyる。?i法であり、眼鏡やコンタクトレンズに
おける光学的又は装用上の諸問題を解決することを目的
と、したものである。
194.1L11 E29El、ロンドンのセント・ト
ーマス(S t−T: l+omas−)病院で、ハ0
ルド・リドレイ(H−arold R1dley)が、
白内障ノ嚢外摘出手VPi後にポリメタクリル酸メチル
(PM、MA)製の小レンズを瞳孔領の虹彩裏面と水晶
体後食との開に挿入し、視力を回復させることに成功し
た。この報告が契機となって人工水晶体の挿入は無水晶
体眼の新たな手術療法として注目を染め、白内障治療特
にそのり、ハ(リテーションに発明をもたらす端緒とな
った。
しかしながら、Harold R1dleyが用いたい
わゆるR 1dley 1.ensと呼ばれるレンズは
直径8.35mm、厚さ2.4+m、重さI L 0−
16、.5 mg(空気中)と現在のものに比べく着し
く大きくかつ5〜8倍の重量がありまた支持部がなかっ
たため、R1dley 1e−nsの埋込み手術には成
功例もあった半面合併症も少なからずみられたと言われ
ている。
ところで、人kf’水晶体を形成するための材料は、1
2り用高分子学で11−う生(((適合1〈1−と医用
(包能性を兼ね備えている必要があり、下記の如き性質
を少な(とも有する必要がある。
1)長ルI 1fll 1liJ内にあっても物理的又
は化学的((1状か変化しない、 2) 眼組t+’!6に有害な反応を与えず、アレルギ
ーないし過敏反応を示さずしかも発ガン性か゛ない、 3)光学′的特性が4i1持される、 4)414現性のある加工ができる、 5)  滅’j¥jが1り能で、それによる変化がない
、6)わずがな外力で破壊しない、 7)  屈祈辞くが] 、 :i 16以上の透明体で
ある、」1記の如ご性質を持つ材料として、従来ガラス
、ポリメタクリル液メチル、ポリメタクリル酸ヒドロキ
シエチルが用いられており、ポリメタクリル酸メチル製
の人二[−水晶体レンズが現在前も普及している。
〔発明力係イ決しようとする問題点〕
現在用いられている人工水晶体は、しかしながら、材質
の如何にかかわらず全て屈折率分布を有していない。
このような人工水晶体を装用した場合、収差が大きく、
視野が狭いといった現象が生じる。
従って、現在用いられている人工水晶体によって、その
装用者が正常な人間と同程度に物が見えるということは
達成されない。
それ故、本発明の目的は人工水晶体レンズを提供するこ
とにある。
本発明の他の目的は、屈折率分布を持つ人工水晶体レン
ズ゛を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、収差が小さく、広い視野を
与える人工水晶体レンズを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、人間の実際の水晶体と同様
に中心部から周辺へ向けて屈折率が連続的に変化する人
工水晶体レンズを提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明からW
jらかとなろう。
〔問題をハ■決するための手段および作用〕本発明によ
れば、本発明のかかる目的および利、ケ、札は、光軸方
向i−;よび光軸に直角方向のいずれの方向においても
、中心部から周辺に向って屈折率が連続的に又は段階的
に変化していることを特徴と針る人工水晶体レンズによ
って性成される。
また、本発明の」1記人工水晶体レンズは、本発明によ
れば、屈折率の異なる重合体を一す・え且つ反応性の異
なる少なくとも2種類の単量体の混合物を型枠中に封入
し、該型枠を周囲から加熱するか及び/又は該型枠を一
つの軸線と該軸線に直角方向の他の軸線の双方の軸線に
沿って回転せしめつつ活性光線の照射にさらし、かくし
て型枠内で上記単量体混合物を重合せしめ光軸方向およ
び光軸に直角方向のいずれの方向においても、中心部か
ら周辺に向って屈折率が連続的に変化しでいる重合体塊
を生成せしめることを特徴とする第1の方法によって!
li!造することがでトる。
上記第1の方法で用いられる少くとも2種類の単量体は
反応性が異なっている必要かある。例えば2種類の単量
体M・1、M2が共重合する際には2つの反応性比rl
s r2が存在するか、rl、r、が等しくないM、、
M2を用いる必要がある。r、は、Mlに由来する活性
末端に対してMlが反応する反応5の反応速度定数(k
l+、)対同活性末端に則してM2が、反応する反応の
反応速度定数(Jz)の比である。
r、はM2に由来する活性末端に対してM2が反応する
反応の反応速度定数(k22)対同活性末端に対しM、
が反応する反応の反応速度定数(1(21)の比である
。それ故、例えばI・、> 1 、r2< 1のMl、
M2の場合には、M、がM2より?7重合し易いため、
重合体の屈折率がMlの重合体よりもM2の重合体の方
が大トいとすると、重合によって周辺から中心部へ向け
て重合が進行して周辺から中心部へ向けて屈折率が連続
的に増大した重合体塊が得られる。
」ユ記第1の方法で使用することのできる好ましい単量
体としては、例えば、 CI(2=CH−C−○−R;C1−(2=CH−C−
0−X;OO c ■−r。
CH,=Cl−0−C−R;CH7=CH−0−C−X
;CI−17=  CI(−C−Cト1 2−X;CH
2=Cト(−CI−12−X; CH,=C−C11,−X   (但し、上記式におい
て、■ Cl(:lF(は−CnH2n+ 1 (n−1〜1(
))又は−〇 、 T−1、、又は含7ツ累脂肪族基で
あり; 又はフルフリル基(ただしi−0〜3)であり;Yは、
含C1脂肪族又は含Br脂肪族基であり;Haはハロゲ
ン原子である); アクリロニトリル、メタクリルニトリル、塩化ビニル、
N−ビニルカルバゾール、N−ビニル7タイミド、N−
ビニルピロリドン、ビニルチオフェン、ビニル7ラン、
ビニルフェニルスルフィドなどを挙げることかできる。
また、」1記の如きビニル系単景体のほかに、例えば二
重結合を有するシランとヒドロシランの組み合わせや、
エポキシ化合物などを用いることもできる。
」1記の如き単りt体から適当なF4’を量体を選択し
てそれらを混合し、これに必要により所定量の光重合開
始剤(例えば過酸化ベンゾイル、ベンゾインメチルエー
テルなど)を溶解する。
調製した単量体混合物を第1図に示すような成型用型枠
、成形用セルの中に封入する。型の材質としては、ガラ
ス、テフロン、ポリプロピレン、シリコンゴム、アクリ
ル樹脂等を用いることができる。ついで、第2図に示す
ような装置により、単量体混合物の入ったセルを、光軸
及び光軸に垂直でセルの中心部を辿る軸の双方を軸とし
て回転させながら、これを加熱及び/又は活性光線例え
ば紫外線、電子線の照射にさらす。セルの内側の周辺部
から共重合体が析出し始め、やがて全体が重合体塊とな
る。
たとえば、主鎖の硅素原子に直接結合したビニル基及び
水素を有するオル〃ノボリシロキサンに、フェニルジメ
チルシランとトリメチルシランを添加し、型内に封入し
て外部から熱をかけると、該オル〃7ボリシロキサンの
該ビニル基へのフェニルジメチルシラン、トリメチルシ
ランの付加反応が始まる。この際、トリメチルシランの
付加反応の方がフェニルジチルシランの付加反応よりも
速く進行するので、型枠内の周辺部の重合体はトリメチ
ルシリル基を比較的多く含み一方中心部の重合体はフェ
ニルジメチルシリル基を比較的多く含む。この重合体塊
は、中心部において屈折率が最大で、中心から離れるに
つれて屈折率が低下している屈折率分布を有している。
また、エポキシ化合物によって本発明の人工水晶体レン
ズを製造するには、エポキシ化合物を二種類以上の屈折
率の異なる組成にするか、又は硬化剤として用いる多価
アミンや酸無水物を同じく複数組成にするかあるいはエ
ポキシ化合物と硬化剤との両方を複数の組成にすればよ
い。例えば、3、4 、5 、6−テトラヒドロ無水7
タル酸とビスフェノール型エポキシとトリメチロールプ
ロパントリグリシンルエーテルの混合物、あるいは3,
4,5゜6−テトラヒドロ無水7タル酸と無水7タル酸
とクリセロールボリクリシノルエーテルの混合物などで
ある。
まブこ、エポキシ化合物とビニル系単量体との糾合わせ
によって本発明の人工水晶体レンズを製造することもで
きる。ノことえは、グリシジルメタクリレートにノブロ
モフェニルグリシノルエーゲルと3H4,5g (i−
テトラヒドロ無水7タル酸を添加し、グリシツルメタク
リレートのメタクリル基を重合させつつ、そのグリシン
ル基とン゛ブロモフェニルグリシンルエーテルを3 H
4y 5 + 6− Y )ラヒドロ無水7クル1dと
反応させて重合体塊とする。
また、本発明によれば、本発明の北記人工水晶体レンズ
は比較的高屈折ンがの重合体を与える多官f1g性li
t祉体を型枠中に封入し、該型枠を周囲から加熱するか
及び/又は該型枠を−っの軸線と該軸線に直角方向の他
の軸線の双方の軸線に沿って回転ぜしめつつ活性光線の
照射にさらし、かくして」1記型枠内で上記多官能性単
量体を部分的に重合せしめてゲル状のプレポリマーを生
成し、型枠から取り出したゲル状の該プレポリマーに比
較的低屈折率の重合体を与える単量体を拡散ぜしめ、次
いで得られた拡散体を重合せしめ光軸方向および光軸に
直角方向のいずれの方向においても、中心部から周辺に
向って屈折率が連続的に変化している重合体塊を生成せ
しめることを特徴とする第2の方法によって製造するこ
ともできる。
比較的高屈折率の重合体を与える多官能性単量体として
は、例えばジエチレングリコールビスアリルカーボネー
ト、7タル酸ノアリル、イソフタル酸ジアリル、メタク
リル酸ビニル、アクリル酸ジビニル、エチレングリコー
ルノメタクリレート、アジピン酸ジビニル、メタクリル
酸2 、 :(、3−トリフルオロアリル、メタクリル
酸2−トリフルオロメチル−3,3−ジフルオロアリル
、アクリル酸2.3.3−)リフルオロアリル、3,3
.4.4−テ1ラフルオロアジビン酸ジビニル、メタク
リル酸2.2−ジフルオロビニル、およびアクリル酸2
゜2−ジフルオロビニル等を好ましいものとしてあげる
ことができる。これらの上記フルオロ体が特に好ましい
また、比較的低屈折率の重合体を与える単量体としては
、例えばメタクリル酸トリフルオロエチル等の合フッ素
アルコールのメタクリル酸エステル;アクリル峻トリフ
ルオロエチル、アクリル酸ベンタテ゛力7ルオロオクチ
ル、アクリル酸1ンンテ゛力フルオロー・ギシル、アク
リル酸へプクフルオロプチル、アクリル酸オクタフルオ
ロペンチル、アクリル酸ペンタフルオロプロピル、アク
リル酸ノナフルオロペンチル等の含フツ素アルコールの
アクリル酸エステル;あるいは酢酸トリフルオロビニル
等のフッ素を倉庫肪酸ビニルエステル等を挙げることが
できる。
多官能性単量体の重合は例えば第1図に示したような型
枠中で上記第1の方法と同様にして実施することかでb
る。その際、単量体中には例えば過酸化ベンゾイル、ベ
ンゾインメチルエーテルの如き重合開始剤、あるいは1
1−ブチルメルカプタンの如き連鎖移動剤を含有させる
ことがで外る。
多官能性単量体を部分的に重合せしめで得られたゲル状
のプレポリマーは型枠から取り出され、比較的高屈折率
の重合体を与える単量体を拡散せしめられる。拡散は、
プレポリマーを例えば単量体中に浸漬する方法、単量体
の気相中に維持する方法あるいは単量体のミスト中に維
持する方法等によって実施することができる。拡散はプ
レポリマーを浸漬する方法では例えば室温〜100℃の
温度で実施するのが望ましく、また気相やミスト中に維
持する方法では50℃〜100℃の温度で実施するのが
望ましい。次いで、拡散を受けたプレポリマーは、例え
ば70〜130℃の拡散時の温度よりも高い温度に加熱
されることによりさらに重合せしめられる。拡散された
単量体およびプレポリマーの重合が進行して、上記の如
き屈折率分布を有する重合体塊が生成する。
また、本発明の人工水晶体は、ゲルに拡散させる方法を
利用して、さらに次のようにして製造することもできる
。すなわち、比較的高屈折率の重合体を与え且つ2種以
上の官能性基を持つ多官能性単量体を型枠中に封入し、
該型枠を周囲がら加熱するか及び/又は該型枠を−っの
軸線と該軸線に直角方向の他の軸線の双方の軸線に沿っ
て回転せしめつつ活性光線の照射にさらし、かくして−
1−記型枠内で」1記多官能性単量体を部分に重合せし
めて少くとも1種の官能性基が残存するゲル状のプレポ
リマーを生成し、型枠から取り出したゲル状の該プレポ
リマーに残存する官能性基と反応性のある化合物を拡散
せしめ、次いで得られた拡散体を反応せしめ充4.J+
方向および光軸に直角方向のいずれの方向においても、
中心部から周辺に向って屈4R率が連続的に変化してい
る重合体塊を生成せしめる方法である。
例えば、メタクリルグリノルの如く側鎖にエポキシ基を
有するビニル単h1体をビニル重合して得たゲル状プレ
ポリマー中に、カルボン酸、カルボン酸無水物、アミン
の如きそれ自体公知のエポキシ基と反応性の化合物を拡
fIIさせ、エポキシ基と該化合物を反応させることに
よって屈折率分布を形成させる方法がある。この場合、
該ビニル単量体として分子内に2つ以」二のビニル基を
有する化合物例えば2,3−エボキシテトラメチレング
リコールノメタクリレー)、2.3−エポキシテトラメ
チレングリコールジアクリレート、3,4−エポキシア
ジビン酸ンビニル、3,4−エポキシアノビン酸ジアリ
ルを用いれば、ビニル重合によってゲル状の重合塊を作
成することができ、次いでこれに上記の如きカルボン酸
、カルボン酸無水物、アミン等を拡散させれば、拡散し
ながらエポキシ基とこれらの化合物の反応及びゲルの重
合が進み、屈折率分布の形成が有利に進行する。
一方、段階的なJT+折率分布をイJする本発明の人工
水晶体は、中心核を、それよりも低屈折率の樹脂で包む
かまたはコーティングすることで作製することができる
。この場合、中心核としては、透明なガラスおよび樹脂
を用いることができる。樹脂製の中心核は、射出成形、
キャスティング成形により成形することができまた、懸
濁重合により製造することもできる。
樹脂等の中心核を製造するための単量体としでは、例え
ばメタクリル酸メチル、メタクリル酸シクロヘキシル、
メチクリル酸アリル等のメタクリ−1!J− ル酸エステル、アクリル酸メチル:アクリル酸アリル等
のアクリル酸エステル、7タル酸ノアリル、ノエチレン
グリコールビスアリルカーボネート、酢酸ビニル等を用
いることができる。
中心核を含む中心核よりも低屈折率の樹脂としては例え
ば、メタクリル酸メチルとメタクリル酸2.2.2−)
リフルオロエチルとの共重合体、ポリメタクリル酸メチ
ルとポリメタクリル酸2,2゜2−)IJフルオロエチ
ルとのブレンド、アクリル酸メチルとメタクリル酸2,
2.2−)リフルオロメチルとの共重合体、ポリアクリ
ル酸メチルとポリメタクリル酸2,2.2−)リフルオ
ロメチルとのブレンドをあげることがでとる。
また、中心核が」1記の如き樹脂製である場合には、そ
れよりも低屈折率の樹脂として、例えば中心核を製造す
るための単量体とアクリル酸又はメタクリル酸の合フッ
素アルコールエステルあるいは含7ソ索脂肪酸ビニルエ
ステルとの共重合体、中心核を製造するだめの単量体の
ホモポリマーと上記の如と含7ツ索エステルのポリマー
とのブレンド体等を用いることができる。
すなわち、」1記の如き共重合体あるいはブレンド体の
組成を変えることによって、中心核から周囲に向って屈
折率が低くなった本発明の人工水晶体を製造することが
できる。
本発明により得られる重合体塊(レンズ)は型枠から取
り出したのち、生体に埋込む際に支持が容易であるよう
に、例えば第6図に示す如く支持部6を取り付けること
ができる。支持部の取付けは融着あるいは接着等によっ
て行うことができる。
支持部の形状は適宜設定することができる。
〔実 施 例〕
以下、実施例により本発明をさらに詳述する。
実施例 1 メタクリル酸メチル(MMA)40重量部、安息香酸ビ
ニル(VB)10重量部および過酸化ベンゾイル(B 
P O)0.25重量部とを十分に混合し、第1図に示
した如きガラス製の型枠の中に封入し、56°Cの温度
で6時間加熱し、次いで40゛Cで約1日間熱処理した
得られた重合体塊(レンズ)は、直径約1.0 Iom
、厚さ約5「卸であった。このものの屈折率分布を第3
図に示しノこ。第3図の(II)はレンズ゛の横方向に
おける中心から周辺・−向げての屈折率分布を示してお
り、身′53図の(IJ)はレンズの縦方向における中
心から周辺へ向けての力1(折率分布を示している。
第3図の(イ璽、11は一般化した半径の二乗であり、
rは中心からの距fJ(fnm)でありそしてRpは中
心から周辺までの距離(【旧n)である。
第4図には人間の水晶体の屈折率分布が示されている。
第4し1の(、)は水晶体の厚さ方向(体前方から後方
への方向)の屈折率分布を示しており、第4図の(b)
は水晶体の半径方向(体の左右方向)の屈折率分布を示
している。
」1記実施例1で得られた第3図の屈折率分布を持つレ
ンズは、<ts 4図の人1(11の水晶体の屈折率分
布に(叡めて近似した屈折率分布を持つことがわかる。
実施例 2 実施例1て用いたと同じ単量体混合物4を型枠1の中に
11人し、第2図に示した如く型枠1をリング枠5にE
I L回転シャ71・2の回りに回転させ同時に回転シ
ャフト3の回りにリング枠5を回転させて、単量体混合
物4に室温の下で8時間紫外線を照射した。この条件は
単量体混合物の約70重量%が重合する条件であった。
次いで、−1−記紫外線照射を受けて得られた塊を70
℃で20時間処理した、第3図の(a)、(b)に示し
たとほとんど同様の屈折率分布を持つ重合体塊が得られ
tこ。
実施例 3 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート(CR7
39)10重量部および過酸化ベンゾイル0.1重量部
とを十分に混合し、型枠の中に封入し、80°Cで16
0分間加熱して重合体ゲルを製造した。この重合体ゲル
を型枠を破壊して取出し、室温で2時間メタクリル酸2
,2.2−)リフルオロメチル(3FMA)中に浸漬し
、その後90°Cで20時間熱処理した。
得られた重合体vL(レンズ)は、第5図に示したとお
りの屈折率分布を示した。
23一 実施例 4 実施例3で用いたと同じ単量体混合物を型枠中に封入し
、実施例2と同様にして室温の下で5時間紫外線を照射
した。この条件は単量体混合物の約25重量%が重合す
る条件であった。次いで、実施例3と同様にして重合体
ゲルを取出し、室温 2で2時間3 FMA中に浸漬し
、その後90°Cで20時間熱処理した。
実施例3で得られた重合体塊の屈折率分布とほとんど同
じ屈折率分布を持つ重合体塊が得られた。
実施例 5 メククリル酸β−メタリル(BMMA)10重量部およ
び過酸化ベンゾイル0.02重量部とを十分に混合し、
型枠の中に封入し、50“Cで1()0分間加熱して重
合体ゲルを製造した。この重合体ゲルを取出し、室温で
2時間3FMA中に浸漬し、その後90℃で20時間熱
処理した。
良好な重合体塊(レンズ)が得られた。
〔発明の効果〕
本発明の人工水晶体レンズは屈折率分布を持ち、収差が
小さく、広い視野を与える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の人工水晶体レンズをfjJ造するため
の型枠の概略図である。第1図の(、)は側断面図であ
り、(b)は平面図である。 第2図は第1図の型枠を直交する2方向に同時に回転さ
せるための装置の模式図である。 第3図および第5図はいずれも本発明の人工水晶体の一
実施態様の屈折率分布である。第3図の(a)および第
5図の(、)はレンズの横方向における中心がら周辺に
向けての屈折率分布であり、第3図の(b)および第5
図の(b)はレンズの縦方向における中心から周辺に向
けての屈折率分布である。 第4図は人間の水晶体の屈折率分布である。第4図の(
、)は水晶体の厚さ方向の屈折率分布であり、第4図の
(b)ば水晶体の半径方向の屈折率分布である。 第6図は支持部を有する本発明の人工水晶体レンズの一
実施f!様の概略図である。 3M (a) (r/Rp)       ・ J し− (b) (r/Rp)2 嘆寡へ光 「7] (a) (r/ Rp)2 図 (b) (r/Rp)2 第6図 手続補正書 昭和60年 7月18日 特許庁仮泊  宇 賀 うp、i  l−81S   
殿1、事件の表示 昭和60年船許ル1.6する101,565号2、発明
の名称 人工水品体レンズおよびその製造法 3補正をする者 事件との関係  特許出願人 4代 理 人〒107 (勤゛1ん m  lJ[fbM14頁4行目の1フエニルジチルシ
ラン」を、 [’  フェニルツメチルシラン 」 と訂正する。 (2)同18頁1行目の「高屈折率」を、「 低屈折率
 」 と訂正する。 以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、光軸方向および光軸に直角方向のいずれの方向にお
    いても、中心部から周辺に向って屈折率が連続的に又は
    段階的に変化していることを特徴とする人工水晶体レン
    ズ。 2、上記いずれの方向においても、中心部から周辺に向
    って屈折率が連続的に変化している特許請求の範囲第1
    項に記載の人工水晶体レンズ。 3、中心部の屈折率が周辺部の屈折率よりも大きい特許
    請求の範囲第1項又は第2項に記載の人工水晶体レンズ
    。 4、屈折率の異なる重合体を与え且つ反応性の異なる少
    なくとも2種類の単量体の混合物を型枠中に封入し、該
    型枠を周囲から加熱するか及び/又は該型枠を一つの軸
    線と該軸線に直角方向の他の軸線の双方の軸線に沿って
    回転せしめつつ活性光線の照射にさらし、かくして型枠
    内で上記単量体混合物を重合せしめ光軸方向および光軸
    に直角方向のいずれの方向においても、中心部から周辺
    に向って屈折率が連続的に変化している重合体塊を生成
    せしめることを特徴とする人工水晶体レンズの製造法。 5、比較的高屈折率の重合体を与える多官能性単量体を
    型枠中に封入し、該型枠を周囲から加熱するか及び/又
    は該型枠を一つの軸線と該軸線に直角方向の他の軸線の
    双方の軸線に沿って回転せしめつつ活性光線の照射にさ
    らし、かくして上記型枠内で上記多官能性単量体を部分
    的に重合せしめてゲル状のプレポリマーを生成し、型枠
    から取り出したゲル状の該プレポリマーに比較的低屈折
    率の重合体を与える単量体を拡散せしめ、次いで得られ
    た拡散体を重合せしめ光軸方向および光軸に直角方向の
    いずれの方向においても、中心部から周辺に向って屈折
    率が連続的に変化している重合体塊を生成せしめること
    を特徴とする人工水晶体レンズの製造法。 6、比較的高屈折率の重合体を与え且つ2種以上の官能
    性基を持つ多官能性単量体を型枠中に封入と、該型枠を
    周囲から加熱するか及び/又は該型枠を一つの軸線と該
    軸線に直角方向の他の軸線の双方の軸線に沿って回転せ
    しめつつ活性光線の照射にさらし、かくして上記型枠内
    で上記多官能性単量体を部分的に重合せしめて少くとも
    1種の官能性基が残存するゲル状のプレポリマーを生成
    し、型枠から取り出したゲル状の該プレポリマーに残存
    する官能性基と反応性のある化合物を拡散せしめ、次い
    で得られた拡散体を反応せしめ光軸方向および光軸に直
    角方向のいずれの方向においても、中心部から周辺に向
    って屈折率が連続的に変化している重合体塊を生成せし
    めることを特徴とする人工水晶体レンズの製造法。
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