JPS6125463Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、病人用ベツドに関するものであ
る。

床に臥せた人で、自力により排出できない場合
にあつては、おまる或は尿瓶を用いて介添えしな
ければならない。

特におまるを使用する場合、人手により臀部を
持ち上げておまるを挿入しなければならないの
で、手数がかかる問題があつた。

この考案は、人手を要することなく臀部を持ち
上げて、上述の問題を解消することを目的として
いる。

この考案は、座枠上に臥せた人の腰部を界とし
て切り離されている頭側マツト、足側マツトを敷
設すると共に、頭側マツトを昇降並びに起伏回動
するようにしたベツドを提供する。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

図において、Ａはベツドフレームである。

上記のベツドフレームＡは、対向するベツド枠
１及びテール枠２と、このベツド枠１及びテール
枠２の両側に両端を固定した並行する二本の側杆
３，３とで構成されている。

また、ベツド枠Ａのヘツド枠１とテール枠２と
の間に中央から上記テール枠２迄の間に固定座４
を設けると共に、この固定座４の上には、敷寝具
５が敷設されている。

さらに、固定座４とヘツド枠１との間には、両
側杆３，３に両側の固定座４側端部を回動自在に
取付けた枠体６が設けられている。

上記枠体６の回動支点は、両側杆３，３から片
７立設すると共に、この片７の内側面に枠体６の
両側から起立する片８を重ね、そして、両片７，
８にピン９を貫通させてある。

また、片８の下端には、リンク１０を介しモー
ターの運転或は手動により進退するスライド杆１
１の先端が連結されている。

上記の連結は、図示の場合片８の下端内側面に
水平の突出部材１２を設けると共に、この突出部
材１２から上方に向け突出する片１３の上端と、
スライド杆１１の先端とにピン１３′を介しリン
ク１０の両端を連結し、スライド杆１１の進退に
より枠体６を起伏回動させるようになつている。

さらに、枠体６の両側ヘツド枠１側端部にピン
１５を介し可動座１４の両側を回動自在に取付け
ると共に、この可動座１４の上には、敷寝具１６
が敷設されている。

また、両側杆３，３間の中央線上には、両端を
支持させた水平の杆材１７が設けられている。

上記杆材１７の支持は、図示の場合側杆３，３
に連結杆１７を架設して、この連結杆１８と固定
座４とに取付板１９を介し杆材１７の両端を取付
けた。

さらに、杆材１７の両端部にピン２０を介しリ
ンク２１，２２の下端を回動自在に取付けると共
に、両リンク２１，２２の上部にピン２３を介し
連結材２４の端部を回動自在に取付け、かつ連結
材２４の両端部から両側に突出する翼部材２５の
上面には、可動座１４の下面に設けたレール材２
６が受架されている。

また、片方リンク２２の下端から連なる突片２
７の上端には、ピン２８を介しモーターの運転或
は手動により進退するスライド杆２９の先端が回
動自在に連結されている。

なお、片方スライド杆１１は、図示の場合モー
ター３０により駆動される雌ネジ筒３１に雄ネジ
筒３２をねじ込んで構成し、また、残る片方のス
ライド杆２９は、ハンドル３３の回動操作により
駆動される雌ネジ筒３４に雄ネジ筒３５をねじ込
んで構成したが、その他の構成によりスライド杆
１１，２９を進退スライドさせるものであつても
よい。

上記スライド杆１１，２９の先端は昇降するの
で、ベツド枠Ａに対しピン３６を介しモーター３
０及び雌ネジ３４を回動自在に取付けてある。

図中３７は連結材２４の昇降ガイド板である。

この考案に係るベツドは、以上の構成であつ
て、第６図で示したように可動座１４上の敷寝具
１６を上昇させるには、まず、モーター３０の運
転によりヘツド枠１の方向にスライド杆１１と共
にリンク１０を押し出すことにより、ピン９を支
点として第６図時計方向に枠体６を回動させる。

そして、第７図で示したように上記枠体６のヘ
ツド枠１側端部の上昇レベルが敷寝具５の上面と
略同レベルになると、上記枠体６の回動運転を停
止する。

次に、ヘツド枠１の方向にスライド杆２９を押
し出して起る方向に両リンク２１，２２を回動さ
せると共に、翼部材２５を上昇させることによ
り、可動座１４の固定座４側端部が押し上げられ
る。

このため、ピン１５を支点として第７図傾斜状
態から第３図水平位置迄可動座１４が回動する。

上記可動座１４の上昇にともない敷寝具１６上
の身体が押し上げられ、臀部と固定座４の敷寝具
５との間に間隙ができるので、第１図で示したよ
うに臀部の下におまるＢを挿入する。

排泄終了にともないおまるＢを取り除いたの
ち、スライド杆２９を引き戻して倒れ方向にリン
ク２１，２２を回動させて降下方向に可動座１４
を回動させ、また、スライド杆１１を引き戻して
倒れ方向に枠体６を回動させる。

なお、昇降する翼部材２５は、レール材２６に
沿つて滑走する。

また、枠体６を起伏回動させて、敷寝具１６を
起したり、倒したりすることができる。

以上のように、この考案に係るベツドによれ
ば、起伏回動する枠体内に起伏回動する可動座を
設けてあるので、枠体及び可動座を起して上記可
動座上の敷寝具を上昇させることができる。

このため、身体の腰部から頭側迄を押し上げ
て、臀部の下に向けおまるを挿入することができ
る。

また、枠体を起伏回動させて、可動座上の敷寝
具を起したり、倒したりすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るベツドの側面図、第２
図は一部切欠下面図、第３図は敷寝具を上昇させ
た縦断拡大側面図、第４図は同縦断拡大正面図、
第５図は同縦断拡大背面図、第６図は敷寝具を降
下させた縦断拡大側面図、第７図は敷寝具を起し
た縦断拡大側面図である。 Ａ……ベツドフレーム、１……ヘツド枠、２…
…テール枠、３……側杆、４……固定座、５……
敷寝具、６……枠体、７……片、８……片、９…
…ピン、１０……リンク、１１……スライド杆、
１２……突出部材、１３……片、１４……可動
座、１５……ピン、１６……敷寝具、１７……杆
材、１８……連結杆、１９……取付板、２０……
ピン、２１，２２……リンク、２３……ピン、２
４……連結材、２５……翼部材、２６……レール
材、２７……突片、２８……ピン、２９……スラ
イド杆、３０……モーター、３１……雌ネジ筒、
３２……雄ネジ筒、３３……ハンドル、３４……
雌ネジ筒、３５……雄ネジ筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 対向するヘツド枠及びテール枠と、このヘツド
   枠及びテール枠の両側に両端を固定した側杆とで
   構成したベツド枠と、このベツド枠の中央とテー
   ル枠との間に設けた固定座と、この固定座に敷設
   して敷寝具と、ベツド枠の中央とヘツド枠との間
   に納まると共に、両側の固定座に近い末端部を側
   杆に回動自在に取付けた枠体と、枠体を起伏回動
   させるよう上記枠体の末端にリンクを介し接続し
   たスライド杆と、上記枠体の内側に嵌り込むと共
   に、枠体の両側先端にピンを介し両側先端を回動
   自在に取付けた可動座と、この可動座に敷設した
   敷寝具と、可動座の下方の前後に位置してベツド
   枠に下端を軸支した対のリンクと、この対のリン
   クの上端を連結する連結材と、上記連結材の両端
   左右から突出すると共に、可動座の下面を支承す
   る翼部材と、片方リンクの下端から連ねて突出す
   る突片に先端を連結したスライド杆とから成るベ
   ツド。