JPS61252981A - 逆止め弁の製造方法 - Google Patents
逆止め弁の製造方法Info
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- JPS61252981A JPS61252981A JP60093747A JP9374785A JPS61252981A JP S61252981 A JPS61252981 A JP S61252981A JP 60093747 A JP60093747 A JP 60093747A JP 9374785 A JP9374785 A JP 9374785A JP S61252981 A JPS61252981 A JP S61252981A
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- Japan
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- valve
- rubber
- check valve
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16K—VALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
- F16K15/00—Check valves
- F16K15/14—Check valves with flexible valve members
- F16K15/144—Check valves with flexible valve members the closure elements being fixed along all or a part of their periphery
- F16K15/147—Check valves with flexible valve members the closure elements being fixed along all or a part of their periphery the closure elements having specially formed slits or being of an elongated easily collapsible form
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Check Valves (AREA)
- External Artificial Organs (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、流体の流れを一方向のみ許し、逆方向には流
体の背圧によって流れを防止する逆止め弁に係り、特に
補助人工心臓用の人工弁として好適な逆止め弁に関する
。
体の背圧によって流れを防止する逆止め弁に係り、特に
補助人工心臓用の人工弁として好適な逆止め弁に関する
。
生体心臓に直接埋め込む人工弁や人工心臓に取り付ける
人工弁は、何よりもまず頻繁な開閉動作に十分耐え得る
耐久性を有し、しかも血液を弁部で滞留させることなく
円滑に流すことができると共に、赤血球の変形や破壊を
生じさせない材質及び構造の逆止め弁であることが要請
される。
人工弁は、何よりもまず頻繁な開閉動作に十分耐え得る
耐久性を有し、しかも血液を弁部で滞留させることなく
円滑に流すことができると共に、赤血球の変形や破壊を
生じさせない材質及び構造の逆止め弁であることが要請
される。
第５図乃至第７図は、夫々従来の人工弁を示す斜視図で
ある。
ある。
第５図に示す人工弁Ａは、ポリウレタン、テフロン等の
高分子材料で花弁形に成形された複数の弁葉５１．５１
−が硬質プラスチックで成るリング５２中に相接触する
ように集合せられて、各弁葉５１がリング５２の内周に
沿って所定間隔で片面側に突出形成せられた突片５３．
５３−の端縁に取り付けられた構成とされている。
高分子材料で花弁形に成形された複数の弁葉５１．５１
−が硬質プラスチックで成るリング５２中に相接触する
ように集合せられて、各弁葉５１がリング５２の内周に
沿って所定間隔で片面側に突出形成せられた突片５３．
５３−の端縁に取り付けられた構成とされている。
この人工弁Ａは、弁葉５１の部分が人体や動物の心臓弁
と同じように柔軟性を有しており、しかも血液を拍出す
る際には各弁葉５１が花のように開き、出ないときは蕾
のように閉じて血液が自然に近い形で流れるから、赤血
球の変形や破壊を防止し得るという長所がある反面、実
際に生体心臓に埋め込んで使用した場合には弁葉５１の
閉鎖応答性が悪く血液の逆流を完全に防止できないと同
時に、頻繁な開閉により硬いリング５２に取り付けられ
た弁葉５１が過酷な応力を受けて高分子構造的にかなり
の無理や疲れを生じ、突片５３から剥がれやすく耐久性
にも劣るという重大な欠陥があり、現在では殆ど使用さ
れていないのが実情である。
と同じように柔軟性を有しており、しかも血液を拍出す
る際には各弁葉５１が花のように開き、出ないときは蕾
のように閉じて血液が自然に近い形で流れるから、赤血
球の変形や破壊を防止し得るという長所がある反面、実
際に生体心臓に埋め込んで使用した場合には弁葉５１の
閉鎖応答性が悪く血液の逆流を完全に防止できないと同
時に、頻繁な開閉により硬いリング５２に取り付けられ
た弁葉５１が過酷な応力を受けて高分子構造的にかなり
の無理や疲れを生じ、突片５３から剥がれやすく耐久性
にも劣るという重大な欠陥があり、現在では殆ど使用さ
れていないのが実情である。
第６図に示す人工弁Ｂは、リング６１上にプラスチック
製もしくは金属製のボール６２を載せ、該ボール６２を
金属製の枠６３で囲って、ボール６２がリング６１から
離れると血液が抽出し、ボール６２がリング６１上に収
まると血流が止まるように構成されたボール型逆止め弁
である。
製もしくは金属製のボール６２を載せ、該ボール６２を
金属製の枠６３で囲って、ボール６２がリング６１から
離れると血液が抽出し、ボール６２がリング６１上に収
まると血流が止まるように構成されたボール型逆止め弁
である。
然し、この人工弁Ｂにあっては、赤血球が硬いボール６
２に当たって変形したり壊れたりして溶血現象を起こす
という欠点があった。
２に当たって変形したり壊れたりして溶血現象を起こす
という欠点があった。
第７図に示す人工弁Ｃは、熱分解炭素やセラミック等で
製作されたディスク７１によってリング７２の開口部を
開閉するディスク型逆止め弁であるが、この場合も前記
人工弁Ｂの場合と同様に、血液が硬いディスク７１に当
たって溶血を起こすという欠点があると共に、−個当た
り数十万円もして非常に高価であるという重大な欠点を
有していた。
製作されたディスク７１によってリング７２の開口部を
開閉するディスク型逆止め弁であるが、この場合も前記
人工弁Ｂの場合と同様に、血液が硬いディスク７１に当
たって溶血を起こすという欠点があると共に、−個当た
り数十万円もして非常に高価であるという重大な欠点を
有していた。
そこで本発明者は、上述の諸問題に鑑みると共に、弱っ
た生体心臓を切り取らずにその働きを一時的に補助する
補助人工心臓にあっては長くても約−ケ月程度しか使用
されず、したがって補助人工心臓用の人工弁は生体心臓
に直接埋め込む人工弁や完全人工心臓に取り付ける人工
弁よりも耐久性が低度で足りることに着目して本発明を
完成するに到ったものである。
た生体心臓を切り取らずにその働きを一時的に補助する
補助人工心臓にあっては長くても約−ケ月程度しか使用
されず、したがって補助人工心臓用の人工弁は生体心臓
に直接埋め込む人工弁や完全人工心臓に取り付ける人工
弁よりも耐久性が低度で足りることに着目して本発明を
完成するに到ったものである。
即ち、第５図で説明したように、ポリウレタン等の高分
子材料で生体の心臓弁に近い花弁形の弁葉を形成させる
型式の人工弁は、他の人工弁と比較して材質的に耐久性
が劣ることは否めないものの、他の人工弁にはない柔軟
性を有して赤血球の変形や破壊による溶血を防止するこ
とができるという最大の長所があるから、この長所を見
直しすると同時に構造的に更なる改良を加えて、極めて
安価で且つ簡易に製作することができると共に、短期間
に限って使用される補助人工心臓用の人工弁としては十
分な耐久性を有し、閉鎖応答性も良好な逆止め弁を提供
することを主目的とする。
子材料で生体の心臓弁に近い花弁形の弁葉を形成させる
型式の人工弁は、他の人工弁と比較して材質的に耐久性
が劣ることは否めないものの、他の人工弁にはない柔軟
性を有して赤血球の変形や破壊による溶血を防止するこ
とができるという最大の長所があるから、この長所を見
直しすると同時に構造的に更なる改良を加えて、極めて
安価で且つ簡易に製作することができると共に、短期間
に限って使用される補助人工心臓用の人工弁としては十
分な耐久性を有し、閉鎖応答性も良好な逆止め弁を提供
することを主目的とする。
この目的を達成するために、本発明による逆止め弁は、
柔軟性を有するプラスチックもしくはゴムによって所定
長さに成形されたチューブ内の所望位置に、ゴム状弾性
体によって薄膜状に成形される複数枚の花弁形もしくは
半月形の弁葉が相接触する状態で夫々前記チューブの内
壁と一体的に形成されていることを特徴とする。
柔軟性を有するプラスチックもしくはゴムによって所定
長さに成形されたチューブ内の所望位置に、ゴム状弾性
体によって薄膜状に成形される複数枚の花弁形もしくは
半月形の弁葉が相接触する状態で夫々前記チューブの内
壁と一体的に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、柔軟性を有するプラスチックもしくは
ゴムで成形されたチューブ内にゴム状弾性体によって弁
葉を形成させるものであるから、その製作に際しては先
端に弁葉を成形させるおす型が形成された円柱状の金型
を前記チューブ内に所要長さだけ嵌挿し、この状態でチ
ューブ内に溶液状のゴム糊等を注入するか、あるいは該
溶液中゛に直接浸漬するだけの極めて簡便な手段で各弁
葉をチューブ内に形成させることができ、したがって製
造コストを大幅に低減することができる。
ゴムで成形されたチューブ内にゴム状弾性体によって弁
葉を形成させるものであるから、その製作に際しては先
端に弁葉を成形させるおす型が形成された円柱状の金型
を前記チューブ内に所要長さだけ嵌挿し、この状態でチ
ューブ内に溶液状のゴム糊等を注入するか、あるいは該
溶液中゛に直接浸漬するだけの極めて簡便な手段で各弁
葉をチューブ内に形成させることができ、したがって製
造コストを大幅に低減することができる。
また、ゴム状弾性体で成る各弁葉が柔軟性を有するチュ
ーブの内壁に一体的に形成されているから、各弁葉がチ
ューブの内面から剥がれることがないと同時に、弁葉を
固定するための部品も一切不要であり、破損事故の発生
も少なくなって耐久性が著しく向上せられる。
ーブの内壁に一体的に形成されているから、各弁葉がチ
ューブの内面から剥がれることがないと同時に、弁葉を
固定するための部品も一切不要であり、破損事故の発生
も少なくなって耐久性が著しく向上せられる。
更に、弁葉全体が柔軟性を有するチューブで囲繞される
から、閉鎖応答性も良好である。
から、閉鎖応答性も良好である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明す
る。
る。
第１図は本発明による逆止め弁の一例を示す斜視図、第
２図はその弁葉を形成させるための成形金型の斜視図、
第３図は逆止め弁の要部の断面図、第４図は逆止め弁の
製造方法を説明するための断面図である。
２図はその弁葉を形成させるための成形金型の斜視図、
第３図は逆止め弁の要部の断面図、第４図は逆止め弁の
製造方法を説明するための断面図である。
本例では、補助人工心臓用の導管として使用される所定
長さの透明な軟質塩化ビニール製チューブ１内の所望位
置に、例えば抗典栓性の良好なポリエーテル系ウレタン
ゴム等のゴム状弾性体で成る薄膜状の三つの弁葉２．２
−・・が相情触してチューブ１の内壁３に一体的に形成
されている。
長さの透明な軟質塩化ビニール製チューブ１内の所望位
置に、例えば抗典栓性の良好なポリエーテル系ウレタン
ゴム等のゴム状弾性体で成る薄膜状の三つの弁葉２．２
−・・が相情触してチューブ１の内壁３に一体的に形成
されている。
各弁葉２は、花弁形もしくは半月形に成形されて、チュ
ーブ１の内壁３との間にポケット４が形成されている。
ーブ１の内壁３との間にポケット４が形成されている。
チューブ１は、例えばその長さが３５〜５０ｍ。
肉厚が１．５〜２鶴程度に選定されると共に、第３図に
示す如く、各弁葉２の凸面部５を形成するポケット４の
底部６を境にして流体の流入側の内径が、流出側の内径
よりも極く僅かに小さく形成されて、流出側の内壁３ａ
が相対的に流入側の内壁３ｂよりも僅か内方にせり出し
た構造とされている。
示す如く、各弁葉２の凸面部５を形成するポケット４の
底部６を境にして流体の流入側の内径が、流出側の内径
よりも極く僅かに小さく形成されて、流出側の内壁３ａ
が相対的に流入側の内壁３ｂよりも僅か内方にせり出し
た構造とされている。
また、ポケット４の底部６は、第３図に示す如くチュー
ブ１の内壁３との接合部が他よりも肉厚で且つ円滑な曲
面に形成されている。
ブ１の内壁３との接合部が他よりも肉厚で且つ円滑な曲
面に形成されている。
以上が、本発明による逆止め弁の一例構成であり、次に
その製造方法について説明する。
その製造方法について説明する。
まず、第２図に示すようにチューブ１の内径（例えば、
ＩＴ 、 ５ｔｍ ）よりも僅かに大きい外径（例えば
、１８．５ｍ）を有する円柱の先端に弁葉２．２・・〜
・を成形させるおす型７を削成して成るアルマイト仕上
げのアルミニュウム製成形金型Ｍを、第４図に示す如く
チューブ１の一端側から該チューブ１内に圧入させる。
ＩＴ 、 ５ｔｍ ）よりも僅かに大きい外径（例えば
、１８．５ｍ）を有する円柱の先端に弁葉２．２・・〜
・を成形させるおす型７を削成して成るアルマイト仕上
げのアルミニュウム製成形金型Ｍを、第４図に示す如く
チューブ１の一端側から該チューブ１内に圧入させる。
この成形金型Ｍは、例えば長さｌのチューブ１内の中央
部に弁葉２を形成させる場合には、その円柱部８の長さ
が’Ａｌに選定されると共に、該円柱部８の後端には鍔
部９が形成されて、該鍔部９がチューブｌの開口端に当
接するまでチューブｌ内に圧入するように成されている
。
部に弁葉２を形成させる場合には、その円柱部８の長さ
が’Ａｌに選定されると共に、該円柱部８の後端には鍔
部９が形成されて、該鍔部９がチューブｌの開口端に当
接するまでチューブｌ内に圧入するように成されている
。
次に、この状態で鍔部９の後方に突出形成された支持棒
１０を把持して、成形金型Ｍをチューブ１と一緒に、例
えばジメチルホルムアミドを溶媒として約５〜１０％に
希釈したセグメント化ポリエーテルタイプのウレタンゴ
ムに２〜４回浸漬すると共に、浸漬するたび毎に常温よ
り高い８０℃のオーブン内で加熱し、且つ回転方向を変
えながら約２０Ｏｒｐｍで回転させて乾燥させ、成形金
型Ｍのおす型７の表面に添って自然加硫された厚さ約０
．２０〜０．３５ｍｍ程度の薄いゴム膜を形成させる。
１０を把持して、成形金型Ｍをチューブ１と一緒に、例
えばジメチルホルムアミドを溶媒として約５〜１０％に
希釈したセグメント化ポリエーテルタイプのウレタンゴ
ムに２〜４回浸漬すると共に、浸漬するたび毎に常温よ
り高い８０℃のオーブン内で加熱し、且つ回転方向を変
えながら約２０Ｏｒｐｍで回転させて乾燥させ、成形金
型Ｍのおす型７の表面に添って自然加硫された厚さ約０
．２０〜０．３５ｍｍ程度の薄いゴム膜を形成させる。
このゴム膜は、加熱乾燥によって、その外周縁がチュー
ブ１の内壁３に沿って一体的に強固に加硫接着されると
共に、物性的に液状から固体状に変化して加硫縮みを生
じているため、その中心からチューブ１の内壁３方向に
向かって引張力が作用している。
ブ１の内壁３に沿って一体的に強固に加硫接着されると
共に、物性的に液状から固体状に変化して加硫縮みを生
じているため、その中心からチューブ１の内壁３方向に
向かって引張力が作用している。
次いで、メタノール等の離型剤を使用して、成形金型Ｍ
をチューブ１内から抜き出すと共に、前記ゴム膜を切開
して各弁葉２を分離形成させる。
をチューブ１内から抜き出すと共に、前記ゴム膜を切開
して各弁葉２を分離形成させる。
このとき、切り離された各弁葉２が加硫縮みにより内壁
３方向に僅かに収縮してチューブ１の内径の約１ ／１
００〜５／１００に相当する分だけ弁葉２．２・−同士
力士互いに離間せんとするが、チューブ１の内径よりも
大きい外径に選定されて該チューブ１の内壁３ｂを押し
拡げるように圧入されていた成形金型Ｍを抜き出すこと
により、チューブ１の内壁３ｂの部分に復元力が作用し
て当該部分が僅かに収縮し、各弁葉２の縮みしろ分を十
分相殺することができるから、弁葉２．２・−・の先端
が互いに離間することなく確実に相接触すられる。
３方向に僅かに収縮してチューブ１の内径の約１ ／１
００〜５／１００に相当する分だけ弁葉２．２・−同士
力士互いに離間せんとするが、チューブ１の内径よりも
大きい外径に選定されて該チューブ１の内壁３ｂを押し
拡げるように圧入されていた成形金型Ｍを抜き出すこと
により、チューブ１の内壁３ｂの部分に復元力が作用し
て当該部分が僅かに収縮し、各弁葉２の縮みしろ分を十
分相殺することができるから、弁葉２．２・−・の先端
が互いに離間することなく確実に相接触すられる。
以下、上記の如く製作された逆止め弁を補助人工心臓の
導管に適用した場合の作用について説明する。
導管に適用した場合の作用について説明する。
人工心臓に配設される逆止め弁には、生体心臓に組み込
まれる逆止め弁と違って、弁の開閉に起因する異常な圧
力波（水％ｌ）が作用し、その値は生体心臓の約１０倍
にも達するが、本発明による逆止め弁の各弁葉２は、何
ら取付具等を用いることな（、非常に柔軟性に富んだ軟
質塩化ビニール性チューブ１の内壁３に対して加硫接着
によって直接的に一体形成されているから、各弁葉２が
チューブ１の内壁３から離脱することなく、その圧力環
境に十分耐え得ることができる。特に、実施例の如く弁
葉２とチューブ１の内壁３との接合部を他よりも肉厚に
形成すれば、より強靭になって耐久性が向上せられる。
まれる逆止め弁と違って、弁の開閉に起因する異常な圧
力波（水％ｌ）が作用し、その値は生体心臓の約１０倍
にも達するが、本発明による逆止め弁の各弁葉２は、何
ら取付具等を用いることな（、非常に柔軟性に富んだ軟
質塩化ビニール性チューブ１の内壁３に対して加硫接着
によって直接的に一体形成されているから、各弁葉２が
チューブ１の内壁３から離脱することなく、その圧力環
境に十分耐え得ることができる。特に、実施例の如く弁
葉２とチューブ１の内壁３との接合部を他よりも肉厚に
形成すれば、より強靭になって耐久性が向上せられる。
また、チューブ１の柔軟性によって各弁葉２が受ける応
力（ストレス）も緩和されるから、その高分子構造にか
かる無理や疲れが軽減されて、各弁葉２自体の耐久性も
向上される。
力（ストレス）も緩和されるから、その高分子構造にか
かる無理や疲れが軽減されて、各弁葉２自体の耐久性も
向上される。
また、このように取付具を一切使用せずに柔軟性のある
チューブ１内にゴム状弾性体で成る薄膜状の弁葉２を段
差なく一体的に形成したものであるから、赤血球が変形
したり壊れたりすることがなく、溶血を起こすことが防
止される。特に、実施例の如くチューブ１の内壁３と各
弁葉２との接合部を円滑な曲面に形成すれば、弁部で血
液が滞留することも全くなく、血流が内壁３や弁葉２の
表面を円滑に洗い流して血栓の発生を抑制することがで
きる。
チューブ１内にゴム状弾性体で成る薄膜状の弁葉２を段
差なく一体的に形成したものであるから、赤血球が変形
したり壊れたりすることがなく、溶血を起こすことが防
止される。特に、実施例の如くチューブ１の内壁３と各
弁葉２との接合部を円滑な曲面に形成すれば、弁部で血
液が滞留することも全くなく、血流が内壁３や弁葉２の
表面を円滑に洗い流して血栓の発生を抑制することがで
きる。
なお、成形金型Ｍを圧入する前のチューブ１を予めポリ
エーテルタイプのウレタンゴム溶液に浸漬して糊引きし
、該チューブ１の内面全体にウレタンゴム被膜を一体形
成させておけば、同質のゴムで成る各弁葉２の内壁３に
対する接合力が更に強靭になると同時に、抗血栓性も良
好となる。
エーテルタイプのウレタンゴム溶液に浸漬して糊引きし
、該チューブ１の内面全体にウレタンゴム被膜を一体形
成させておけば、同質のゴムで成る各弁葉２の内壁３に
対する接合力が更に強靭になると同時に、抗血栓性も良
好となる。
更に、本発明では、各弁葉２が柔軟性のあるチューブ１
内に一体化されて、該チューブ１の内壁３で囲繞された
構成であるから、背圧がかかった場合の閉鎖応答性も極
めて良好である。特に、実施例の如くチューブ１内に該
チューブ１の内径よりも大きい外径を有する成形金型Ｍ
を圧入して弁葉２，２−・−を形成させる場合には、弁
葉２，２−・の加硫縮みによって各弁葉２が互いに離間
することも防止されるから、閉鎖応答性が著しく良好と
なる。
内に一体化されて、該チューブ１の内壁３で囲繞された
構成であるから、背圧がかかった場合の閉鎖応答性も極
めて良好である。特に、実施例の如くチューブ１内に該
チューブ１の内径よりも大きい外径を有する成形金型Ｍ
を圧入して弁葉２，２−・−を形成させる場合には、弁
葉２，２−・の加硫縮みによって各弁葉２が互いに離間
することも防止されるから、閉鎖応答性が著しく良好と
なる。
このように、本発明による逆止め弁は、柔軟性のあるチ
ューブｌ内に柔軟な薄膜状の弁葉２，２−で成る弁体を
一体形成したものであるから、これをそのまま補助人工
心臓用の導管に適用して、大動脈弁等となる人工弁が導
管内に内蔵された新しいタイプの補助人工心臓を作るこ
とが可能となる。また、これは非常に簡便な手段で容易
に製造することができるから、製造コストも安く品質不
良率も少ない。
ューブｌ内に柔軟な薄膜状の弁葉２，２−で成る弁体を
一体形成したものであるから、これをそのまま補助人工
心臓用の導管に適用して、大動脈弁等となる人工弁が導
管内に内蔵された新しいタイプの補助人工心臓を作るこ
とが可能となる。また、これは非常に簡便な手段で容易
に製造することができるから、製造コストも安く品質不
良率も少ない。
なお、実施例においては、チューブ１として市販の安価
な塩化ビニール製チューブを用いた場合について説明し
たが、これに限らず例えば従来から人工心臓用導管とし
て使用されているウレタンゴム製チューブやシリコーン
ゴム製チューブを使用することもでき、要するに柔軟性
を有するプラスチックもしくはゴムによって成形されて
いるものであればよい。また、このようにチューブ１と
してウレタンゴム製チューブを用い、該チューブの内壁
に同質のウレタンゴムで弁葉２，２・・−・を形成させ
た場合には、全体が単一の抗血栓材料で形成されて、極
めて良好な抗血栓性が付与されると共に、各弁葉２とチ
ューブとがあたかも融合するように強固に一体化すると
いう利点がある。
な塩化ビニール製チューブを用いた場合について説明し
たが、これに限らず例えば従来から人工心臓用導管とし
て使用されているウレタンゴム製チューブやシリコーン
ゴム製チューブを使用することもでき、要するに柔軟性
を有するプラスチックもしくはゴムによって成形されて
いるものであればよい。また、このようにチューブ１と
してウレタンゴム製チューブを用い、該チューブの内壁
に同質のウレタンゴムで弁葉２，２・・−・を形成させ
た場合には、全体が単一の抗血栓材料で形成されて、極
めて良好な抗血栓性が付与されると共に、各弁葉２とチ
ューブとがあたかも融合するように強固に一体化すると
いう利点がある。
また、実施例ではチューブ１を成形金型Ｍと一緒に溶液
状のゴム中に直接浸漬して弁葉２，２・−を形成させる
場合について説明したが、これに限らず、例えばゴム配
合混練物を適当な溶剤に溶かしたゴム糊あるいはラテッ
クス状の配合水分数構を、成形金型Ｍが嵌挿されたチュ
ーブ１内に注射器等により注入して、溶剤あるいは水分
を蒸発させ、これを数回繰り返して成形金型Ｍのおす型
７上に未加硫生作りの薄いゴム膜を形成させ、これに常
法の加硫操作を与えて弁葉２，２−・−を形成させるこ
ともできる。なお、ゴム膜の乾燥に際しては、その乾燥
時間及び温度を調整して半乾きや過熱による表面の泡立
ち（湧き現象）を防止することが必要である。殊に、半
乾きにより表面だけが乾燥して内部に溶剤が残った場合
には、チューブ１の内壁３に対する接着力が低下するの
で注意を要する。
状のゴム中に直接浸漬して弁葉２，２・−を形成させる
場合について説明したが、これに限らず、例えばゴム配
合混練物を適当な溶剤に溶かしたゴム糊あるいはラテッ
クス状の配合水分数構を、成形金型Ｍが嵌挿されたチュ
ーブ１内に注射器等により注入して、溶剤あるいは水分
を蒸発させ、これを数回繰り返して成形金型Ｍのおす型
７上に未加硫生作りの薄いゴム膜を形成させ、これに常
法の加硫操作を与えて弁葉２，２−・−を形成させるこ
ともできる。なお、ゴム膜の乾燥に際しては、その乾燥
時間及び温度を調整して半乾きや過熱による表面の泡立
ち（湧き現象）を防止することが必要である。殊に、半
乾きにより表面だけが乾燥して内部に溶剤が残った場合
には、チューブ１の内壁３に対する接着力が低下するの
で注意を要する。
以上述べたように、本発明による逆止め弁は、柔軟性を
有するプラスチックもしくはゴムで成形されたチューブ
の内壁に、ゴム状弾性体によって薄膜状に成形される弁
葉を何ら取付具を用いることなく一体的に形成させるも
のであるから、各弁葉がチューブの内面から剥がれるお
それがなく、またチューブの柔軟性によって弁葉にかか
るストレスも緩和されて耐久性が良いという優れた効果
があると同時に、血液が滞留することなく円滑に流れ、
赤血球の変形や破壊を生ずるおそれもないから、血栓や
溶血の発生を防止し得るという効果もある。
有するプラスチックもしくはゴムで成形されたチューブ
の内壁に、ゴム状弾性体によって薄膜状に成形される弁
葉を何ら取付具を用いることなく一体的に形成させるも
のであるから、各弁葉がチューブの内面から剥がれるお
それがなく、またチューブの柔軟性によって弁葉にかか
るストレスも緩和されて耐久性が良いという優れた効果
があると同時に、血液が滞留することなく円滑に流れ、
赤血球の変形や破壊を生ずるおそれもないから、血栓や
溶血の発生を防止し得るという効果もある。
また、弁葉全体が柔軟性のあるチューブで囲繞されるか
ら、閉鎖応答性も極めて良好であるという効果がある。
ら、閉鎖応答性も極めて良好であるという効果がある。
更に、極めて簡便な方法で容易に製作することができる
から、製造コストを大幅に低減することができると同時
に、製品不良率も著しく少ないという優れた効果がある
。
から、製造コストを大幅に低減することができると同時
に、製品不良率も著しく少ないという優れた効果がある
。
したがって、短期間使用される補助人工心臓用の導管に
適用して、人工弁を内蔵した従来にない新しいタイプの
導管として使用することが可能となり、安価な使い捨て
タイプの補助人工心臓用導管を得ることができ、非常に
有用性の高いものである。
適用して、人工弁を内蔵した従来にない新しいタイプの
導管として使用することが可能となり、安価な使い捨て
タイプの補助人工心臓用導管を得ることができ、非常に
有用性の高いものである。
第１図は本発明による逆止め弁の一例を示す斜視図、第
２図はその弁葉を形成させるための成形金型の斜視図、
第３図は逆止め弁の要部の断面図、第４図は逆止め弁の
製造方法を説明するための断面図、第５図乃至第７図は
夫々従来の逆止め弁を示す斜視図である。 符号の説明 ｌ−・チューブ、２〜・・弁葉、３−チューブの内壁、
Ｍ−ｍ−成形金型。 特許出願人 梅 津 光 生 ・ 有限会社 安久工機 第１図 第２図 第３図 第４図
２図はその弁葉を形成させるための成形金型の斜視図、
第３図は逆止め弁の要部の断面図、第４図は逆止め弁の
製造方法を説明するための断面図、第５図乃至第７図は
夫々従来の逆止め弁を示す斜視図である。 符号の説明 ｌ−・チューブ、２〜・・弁葉、３−チューブの内壁、
Ｍ−ｍ−成形金型。 特許出願人 梅 津 光 生 ・ 有限会社 安久工機 第１図 第２図 第３図 第４図
Claims (3)
- （１）柔軟性を有するプラスチックもしくはゴムによっ
て所定長さに成形されたチューブ内の所望位置に、ゴム
状弾性体によって薄膜状に成形される複数枚の花弁形も
しくは半月形の弁葉が相接触する状態で夫々前記チュー
ブの内壁と一体的に形成されていることを特徴とする逆
止め弁。 - （２）前記チューブが、軟質塩化ビニール、ポリウレタ
ンゴム又はシリコーンゴムで成形されている前記特許請
求の範囲第１項記載の逆止め弁。 - （３）前記各弁葉が、ポリウレタンゴムで成形されてい
る前記特許請求の範囲第１項記載の逆止め弁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60093747A JPS61252981A (ja) | 1985-05-02 | 1985-05-02 | 逆止め弁の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60093747A JPS61252981A (ja) | 1985-05-02 | 1985-05-02 | 逆止め弁の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61252981A true JPS61252981A (ja) | 1986-11-10 |
| JPH0514146B2 JPH0514146B2 (ja) | 1993-02-24 |
Family
ID=14091013
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60093747A Granted JPS61252981A (ja) | 1985-05-02 | 1985-05-02 | 逆止め弁の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61252981A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04300474A (ja) * | 1991-03-27 | 1992-10-23 | Fuji Kobunshi Kogyo Kk | ゴム製逆止弁 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS49103622A (ja) * | 1973-02-02 | 1974-10-01 | ||
| JPS5080696A (ja) * | 1973-11-15 | 1975-06-30 |
-
1985
- 1985-05-02 JP JP60093747A patent/JPS61252981A/ja active Granted
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS49103622A (ja) * | 1973-02-02 | 1974-10-01 | ||
| JPS5080696A (ja) * | 1973-11-15 | 1975-06-30 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04300474A (ja) * | 1991-03-27 | 1992-10-23 | Fuji Kobunshi Kogyo Kk | ゴム製逆止弁 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0514146B2 (ja) | 1993-02-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| EXPY | Cancellation because of completion of term |