JPS61244524A - 成形用フエルト材の化粧成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、成形用フェルト材とシート状熱可塑性合成樹
脂接着層及び化粧用布を熱圧縮成形するにあたり、該シ
ート状接着層を布と共に加熱した成形型の一方に吸引密
着させながら熱圧縮成形して、フェルト材の成形と同時
に成形フェルトの表層に布を接着させるようにした化粧
成形フェルトの製造法に関するものである。

［従来の技術および発明が解決すべき問題点］従来、種
々の布を解繊した反毛と、フェノール樹脂等のバインダ
ーを用い製造される成形用フェルト材の成形は、一般に
熱圧縮成形によりなされるが、成形フェルトの化粧とし
て布を成形フェルト材の表層に接着させることを目的と
して、単に接着層を成形フェルト材と化粧用布の間に挾
み重ねた状態で絞り込みのある熱圧縮成形を行なうと、
布にシワが発生し、又フェルト材の密度の低い部分では
加圧力が不足することにより、化粧層には四部が出現し
実用には供せない状態になる。

［問題点を解決する手段］ そこで本発明は、成形フェルトの表層に化粧として布を
接着させることを目的として、成形用フェルト材を加熱
軟化させたシート状熱可塑性合成樹脂接着層及び化粧用
布と共に熱圧縮成形するに当り加熱した成形型の一方に
、該シート状接着層と共に化粧用布を吸引密着させなが
ら、熱圧縮成形することによって、布のシワの発生を防
ぎ、且つフェルトの打込み密度のバラツキにより生ずる
表面層での四部の発生を防ぎつつ、フェルト材を成形す
ると同時に布を表層化粧として接着出来るようにしたも
のである。

すなわち本発明はシート状熱可塑性合成樹脂接着層を上
に化粧用布を下にして熱板の上に置き、該シート状接着
層を軟化させた後、加熱した上、下の圧縮成形型の間に
設置したクランプ枠に該シート状接着層を上に化粧用布
を下にして固定し、更に該シート状接着層の上に該シー
ト状接着層を挾む様に成形用フェルトをのせ、次に加熱
した下側の成形型に該シート状接着層と共に化粧用布を
吸引密着させながら、上、下の成形型の間で熱圧縮成形
を行なうことにより、フェルト材の成形と同時に、フェ
ルト材の表層に化粧としての布を接着するようにした成
形用フェルト材の化粧成形方法である。

［作　用コ 次に本発明を第１図ないし第４図に示した図面を用いて
説明すると、成形用フェルト材１は各種の織物を解繊し
て得られる反毛材にフェノール樹脂、ポリエチレン樹脂
等のバインダーを用いて成る。化粧用布２と共にシート
状熱可塑性合成樹脂接着層３は熱板６の上で加熱され軟
化した後、加熱された圧縮成形型４の間に設置したクラ
ンプ枠５に該シート状接着層３を上に化粧用布、２を下
にして固定し、更に該シート状接着層３を挾む様に、該
シート状接着層３の上に成形用フェルト材１をのせる。

次に加熱した下側の成形型４に、成形型の必要個所に設
けた吸引孔７より空気を減圧吸引することにより、該シ
ート状接着層３と共に化粧用布２を吸引密着させながら
熱圧縮成形し、表層に化粧としての布２を有する化粧成
形フェルトを成形する。

［実施例］ 成形用フェルト材１の組成 各種織布の解繊反毛材　　　　７５重量％フェノール樹
脂バインダー　　２５重量％成形用フェルト材１は上記
の組成からなり、これらは打綿機により均一に分散混合
させられた後、加熱炉にて成形性を保持させつつ、製造
されたものを用意し、その打込み重量は５００〜６００
ｇ／Ｔｄである。

化粧用布２の素材はポリエステル、レーヨン、綿等、１
８０℃前後で溶融、軟化しないもので、且つその織り方
は成形される形状により選択され、例えば平面に近い浅
い絞りの形状では平織りの布で可能であり、深い形状で
の成形ではメリヤス編みがよく、ここではメリヤス編み
のポリエステル布を用意した。

シート状熱可塑性合成樹脂接着層３には、日本ポリウレ
タン（株製Ｅ７８０Ｐ１２８改厚さ１００μのポリウレ
タンシートを用意した。

初めに該シート状接着層３を上に、化粧用布２を下にし
て１２０±５℃に加熱した熱板６の上に１分間のせ該シ
ート状接着層３を軟化させた後、上側１８０±５℃、下
側１５０±５℃に加熱した圧縮成形型４の間に設置した
クランプ枠５に該シート状接着層３を上に化粧用布２を
下にして固定し、更にその上に該シート状接着層３を挾
む様に成形用フェルト材１をのせる。次に該シート状接
着層３を布と共に下側の成形型４に吸引密着させながら
、加圧力５０　Ｋ９　／　ｃｒＡ　、加圧時間２分間、
上、下成形型４、間隔２　ｍｍにて熱圧縮成形し、化粧
成形フェルトＡを得た。

［発明の効果］ 上記の如く成形された化粧成形フェルトＡの化粧布には
シワの混入及び凹部等の変形は見られず、且つ成形フェ
ルトと化粧用布との接着の状態は、剥離試験において成
形フェルトの材料破壊となり良好である。

以上の様に本発明は、成形用フェルト材を用い化粧成形
するに当り従来問題となっていた欠点を克服し、且つフ
ェルト成形を化粧と同時に行なう６一 ことにより、工数低減に伴なうコストダウンにつながる
化粧成形フェルトを提供するに効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の化粧成形されたフェルト材の化粧成形方
法を示すもので、第１図は実施例におけるシート状熱可
塑性合成樹脂接着層（以下該シー１〜状接着層と記す）
３の加熱軟化工程を示す縦断側面図、第２図は軟化した
該シート状接着層３と化粧用布２を熱圧縮成形型４の間
に設置したクランプ枠５に固定し、その上に成形用フェ
ルト材をのせた状態を示す縦断側面図、第３図は第２図
の状態にあった成形用フェルト材１を熱圧縮成形すると
同時に化粧用布を接着する工程を示す縦断側面図、第４
図は化粧成形された化粧成形フェルトＡの縦断側面図で
ある。 図　　中 Ａ　・・・　化粧成形フェルト １　・・・　成形用フェルト材 ２　・・・　化粧用布 ３　・・・　シート状熱可塑性合成樹脂接着層４　・・
・　圧縮成形型 ５　・・・　クランプ枠 ６　・・・　熱板 ７　・・・　吸引孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シート状熱可塑性合成樹脂接着層を上に化粧用布を下に
   して熱板の上に置くことにより、該シート状接着層を軟
   化させる工程と、該シート状接着層と化粧用布を加熱し
   た、上、下の圧縮成形型の間のクランプ枠に該シート状
   接着層を上に化粧用布を下にして固定し、更に該シート
   状接着層の上に該シート状接着層を挾む様に成形用フェ
   ルト材をのせたのち、該シート状接着層を布と共に加熱
   した下側の成形型に吸引密着させながら上、下の成形型
   の間で熱圧縮成形する事により、フェルト材を成形する
   と同時にフェルト材の表層に化粧としての布を接着する
   工程よりなることを特徴とする成形用フェルト材の化粧
   成形方法。