JPS6123937B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6123937B2
JPS6123937B2 JP9014982A JP9014982A JPS6123937B2 JP S6123937 B2 JPS6123937 B2 JP S6123937B2 JP 9014982 A JP9014982 A JP 9014982A JP 9014982 A JP9014982 A JP 9014982A JP S6123937 B2 JPS6123937 B2 JP S6123937B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
aqueous solution
poly
propylmethacrylamide
hydrophilic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9014982A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58206654A (ja
Inventor
Shoji Ito
Kensaku Mizoguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP9014982A priority Critical patent/JPS58206654A/ja
Publication of JPS58206654A publication Critical patent/JPS58206654A/ja
Publication of JPS6123937B2 publication Critical patent/JPS6123937B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な親水性−疎水性熱可逆型材料
に関するものである。
温室、フレームハウス、シヨウウインドウなど
の透明壁や住居、工場の明り取り用天窓などは、
夏期の炎天下には必要以上に内部の温度を上昇さ
せることがあるので、このような場合にはなんら
かの手段で直射日光を遮ることが必要になる。こ
れまで、このような遮光手段としては、カーテ
ン、スダレ、ブラインドなどの遮光体で所定の透
明部分を覆い、直射日光から内部を遮ることが行
われていた。しかしながら、このような方法で
は、遮光が必要か否かを判断した上、その都度遮
光体を取り付けたり取りはずしたりしなければな
らないというわずらわしさがある。したがつて、
太陽光が弱い場合には光をよく透過するが、必要
以上に太陽光が強くなり内部温度が上昇したとき
には、これを透過しなくなるような感温性材料で
透明部分を形成させれば、上記のようなわずらわ
しさを無くすることができる。
本発明者は、このような要求を満たす材料を開
発すべく種々研究を重ね、先にN−イソプロピル
アクリルアミド、N−イソプロピルメタクリアミ
ド又はN−n−プロピルアクリルアミドの重合体
は、ある温度以下では親水性であり、その水溶液
は透明であるが、その温度よりも高くなると疎水
性に変わり、不透明化する性質を有することを見
出し、この性質を利用して遮光材料とすることを
提案した。
しかしながら、このN−イソプロピルアクリル
アミド、N−イソプロピルメタクリルアミド又は
N−n−プロピルアクリルアミドの重合体は、そ
の親水性と疎水性との転移温度が約29℃,44℃お
よび18℃でありその利用範囲がかなり制限される
のが免れない。
本発明者らは、さらに異なつた転移温度をも
ち、より利用範囲の拡大された材料を開発すべく
研究を続けた結果、ポリ(N−n−プロピルアク
リルアミド)が、親水性と疎水性との転移温度が
22〜29℃であり、従来のものよりも異なつた転移
温度の感温性材料を構成しうることを見出し、こ
の知見に基づいて本発明をなすに至つた。
すなわち、本発明はポリ(N−n−プロピルメ
タクリルアミド)の水溶液から実質的に成る転移
温度22〜29℃をもつ親水性−疎水性熱可逆型材料
を提供するものである。
本発明で用いられるポリ(N−n−プロピルメ
タクリルアミド)は、例えばN−n−プロピルメ
タクリルアミドを単独でもしくは適当な溶剤に溶
かし、放射線を照射するか、あるいはラジカル重
合開始剤の存在下で加熱することにより製造され
る。このものは22〜29℃の温度で可逆的に親水性
−疎水性の転移を行い、その水溶液中で示差走査
熱量測定において25.9℃で吸熱ピークを示すとい
う特徴を有している。また、30℃におけるポリ
(N−n−プロピルメタクリルアミド)の極限粘
度は0.01〜6.0、好ましくは0.1〜3.0の範囲であ
る。
本発明の親水性−疎水性熱可逆型材料は、ポリ
(N−n−プロピルメタクリルアミド)を、水溶
液のような水との組成物の形に調整する必要があ
る。この際の濃度は使用目的に応じて変わるが、
通常0.05〜10重量%の範囲で選ばれる。
このようにして調製された親水性−疎水性熱可
逆型材料は、その光透過についての温度可逆性を
利用して、遮光材料、水溶性接着剤、被覆材料、
なつ染剤などとして広範囲に利用される。例え
ば、本発明の親水性−疎水性熱可逆型材料は、水
溶液のままで、あるいは含水ゲルやマイクロカプ
セルの形態で透明板状体に積層される。この際に
用いられる透明板状体の材料としては、所望の用
途に耐えうる強度を有するものであれば特に制限
はなく、ガラス、プラスチツク等これまで透明
壁、窓などに使用されてきた材料の中から任意に
選択することができる。
この透明板状体に前記組成物を積層させる方法
としては、例えば水溶液や含水ゲルの場合は2枚
の透明板状体の間にこれを封入する方法、マイク
ロカプセルの場合は、適当なバインダーで透明板
状体の表面に塗布する方法などがある。
このようにして得られた遮光材料は、例えば太
陽直射光によつて必要以上に室内温度が昇温する
のを自動的に防止するための透明材料として好適
である。
次に実施例によつて本発明をさらに詳細に説明
する。
参考例 1容の三角フラスコにトリエチルアミン58.9
ml、n−プロピルアミン(CH3CH2CH2CH2
68.7ml及びベンゼン450mlを入れ、三角フラスコ
を氷でして1.92gのポリマーを得た。
得られたポリマーをメタノールを用いて30℃の
温度で粘度測定した結果、その極限粘度〔η〕は
0.30であつた。
得られたポリ(N−n−プロピルアクリルアミ
ド)を氷に溶解して飽和水溶液を調製し、この水
溶液を昇温速度1℃/mfnで昇温させながら分光
光度計を用いて500nmの光透過率を測定し、その
水溶液の温度と光透過率との関係を求めた。この
結果をグラフとして第1図に示す。
このグラフから明らかなように、水溶液中のポ
リ(N−n−プロピルメタクリルアミド)は低温
域では溶解しているが、25.5℃より析出しはじめ
昇温とともに急激に析出量が増大し、29℃は光透
過率が0となり水に不溶となることがわかる。
実施例 2 N−n−プロピルメタクリルアミド8.2mg及び
水6.5mgをアルミニウム製密封容器に入れ、密封
セルの蓋をかぶせてサンプルシーラーで密封し
た。冷やして内溶液を10℃以下の温度に保ち、か
きまぜながら、この中のメタクリル酸クロリド
41.3mlと1.65mlとの混合溶液を滴下ろ斗から約3
時間かけてゆつくり適下した。滴下完了後、反応
液を冷蔵庫の中に入れ1昼夜放置冷却したのち、
ろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターを用い
てベンゼンを除去し濃縮した。次いで、減圧蒸留
して沸点96℃/1mmHgの留分を回収し、無色透
明の液体50gを得た。このマススペクトルでは、
親ピークが127でN−n−プロピルメタクリルア
ミドの分子量と一致し、物質が確認された。
実施例 1 参考例で得たN−n−プロピルメタクリルアミ
ド5ml及びジオキサン15ml及びアゾビスイソブチ
ロニトリルをアンプルに入れ、液体窒素を用いて
減圧脱気を行い空気を除いたのち、上部をバーナ
ーで封じた。これに、温度70℃で2時間加熱して
重合を行わせた。次いでアンプル中の反応液をジ
エチルエーテル中に投入し、ポリ(N−n−プロ
ピルアクリルアミド)を析出沈殿させ、単離これ
に、コバルト60からγ線を21℃でかつ0.17MR/
hrの線量率で20時間照射して重合を行わせ試料を
作成。試料を示差走査熱量計を用いて、昇温速度
1℃/mfnで熱量測定した。その結果を第2図に
示す。これをみると、吸熱ピークは温度約10℃よ
りはじまり約23℃までブロードな曲線がえがかれ
ている。この吸熱ピークのピークトツプの温度を
求めると25.9℃であつた。測定した光透過率及び
示差走査熱量より、ポリ(N−n−プロピルメタ
クリルアミド)水溶液は22〜29℃に転移温度を有
することがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図はポリ(N−n−プロピルメタクリルア
ミド)の飽和水溶液の光透過率と温度との関係を
示すグラフで、第2図はポリ(N−n−プロピル
メタクリルアミド)水溶液のDSC曲線を示すグ
ラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリ(N−n−プロピルメタクリルアミド)
    の水溶液から実質的に成る転移温度22〜29℃をも
    つ親水性−疎水性熱可逆型材料。
JP9014982A 1982-05-27 1982-05-27 親水性−疎水性熱可逆型材料 Granted JPS58206654A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9014982A JPS58206654A (ja) 1982-05-27 1982-05-27 親水性−疎水性熱可逆型材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9014982A JPS58206654A (ja) 1982-05-27 1982-05-27 親水性−疎水性熱可逆型材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58206654A JPS58206654A (ja) 1983-12-01
JPS6123937B2 true JPS6123937B2 (ja) 1986-06-09

Family

ID=13990439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9014982A Granted JPS58206654A (ja) 1982-05-27 1982-05-27 親水性−疎水性熱可逆型材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58206654A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE33355E (en) * 1983-10-22 1990-09-25 Mitsui Toatsu Chemicals, Incorporated Agent for absorbing and releasing water vapor

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58206654A (ja) 1983-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Ishihara et al. Photoinduced swelling control of amphiphilic azoaromatic polymer membrane
Torres-Pierna et al. Highly transparent photochromic films with a tunable and fast solution-like response
JPS6123938B2 (ja)
JPS6048543B2 (ja) 親水性−疎水性熱可逆型材料
KR102079690B1 (ko) 투광도의 조절이 가능한 온도감응성 수화겔의 제조방법, 이에 의한 수화겔 및 이를 포함한 스마트 패널
Lee et al. Stepwise activation of switchable glazing by compositional gradient of copolymers
Kim et al. Optically bistable switching glazing achieved by memory function of grafted hydrogels
US3485764A (en) Polymeric photochromic compositions stabilized with ultraviolet light absorbers
JPS6123937B2 (ja)
JPH09509976A (ja) 架橋されたポリマー系
Ratner et al. Photochromic polysulfones. 2. Photochromic properties of polymeric polysulfone carrying pendant spiropyran and spirooxazine groups
JPS6355527B2 (ja)
JPS60190444A (ja) 親水性−疎水性熱可逆型材料
CN1687056A (zh) 萘并吡喃光致变色化合物及制品
JPS62243609A (ja) 親水性−疎水性熱可逆型重合体及びその製造方法
JPS6332804B2 (ja)
JPS58201810A (ja) 親水性−疎水性熱可逆型重合体の製造方法
CN103755979B (zh) Ph和温度响应性的水溶性高分子复合体系的制备方法
JPS60110709A (ja) 側鎖にν−シクロプロピルアクリルアミド基をもつ親水性−疎水性熱可逆型材料及びその製造法
JPS6332805B2 (ja)
JPS62243608A (ja) 親水性−疎水性熱可逆型重合体及びその製造方法
CN113416287B (zh) 一种光、热致变色智能窗用的嵌段共聚物、其制备方法及应用
JPS63241007A (ja) 親水性−疎水性熱可逆材料
JPS612707A (ja) 親水性‐疎水性熱可逆材料
JPS6176514A (ja) ホトクロミック剤