JPS6123797Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は菓子、パンその他の食品類に混入す
る金属を探知する装置に関するものである。

従来より一般に使用されているこの種の混入金
属探知装置は、サーチコイルの中に一定の方向へ
電磁界を生じせしめ、その中を金属が通過すると
電磁界が変化することを利用したものであるため
その特性として感度を上げすぎると鉄板かす等の
僅かな汚れや振動等が原因する誤動作が生ずる。
このため感度を特定の値にセツトして使用してい
るが、特にその磁力線の方向に起因して混入金属
の形状、材質、探知装置内を通過するときの混入
金属の位置、方向の違い等の要因によりその変化
の度合いが異なり、探知動作にむらがある。

この考案は探知装置の探知範囲内において探知
すべき製品を水平方向に回転させ、混入金属の形
状、材質、位置、方向等による探知むらをなくし
たことを目的とする食品類の混入金属探知装置を
提供するにある。

以下これを図面とともに説明すると、図面にお
いてＡは常時一定の速度で回転移動する搬送コン
ベアー１に載つて流れるパン等の食品Ｂに対し、
発振装置２と受信装置３とで作られる一定方向の
磁界を作用させ、この磁界内を通る食品Ｂ内に金
属が混入されているとこれを即座に検出するよう
にした探知装置で、従来より一般に使用されてい
るものである。４は前記探知装置Ａの探知部の一
側寄りに設けた内面側を粗面としたガイド板であ
つて、ベルトガイド板５に入口側を彎曲して固設
されている。従つてコンベアー１上の食品Ｂがこ
のガイド板４に接触するとコンベアー１による移
送速度との差により水平状に回転するものであ
る。

前記ガイド板４には内面側にサンドペーパーを
貼りつけた木製板を用いるほか、表面に凹凸をも
つゴム板又はプラスチツク板等の摩擦係数の高い
粗面を有する板体とすることも可能である。図中
Ｍはコンベアー回転駆動モータ、６は探知装置取
付板で、基台８上に取付けられ、この取付板上に
防振ゴム７を介して探知装置Ａが設置されてい
る。

この考案は前記のように構成したので、搬送コ
ンベアー１に載つて流れてきた食品Ｂがガイド板
４に接すると、その摩擦力とコンベアー１による
移送速度との差によりこれが水平状に回転し探知
装置Ａにおける探知部の範囲内において食品Ｂの
位置が変わるので混入金属の形状、材質及び混入
位置、方向等に変化があつてもこれを的確に検出
し探知むらを解消することができる。

なお、食品Ｂはガイド板４にこれが確実に接し
て回転するようコンベアー１上に任意の間隔を存
して１例に並べられ、かつ探知部においてこれが
少くとも1/4回転するようになつている。又探知
すべき食品Ｂには包装されたものを用いる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示したもので、第
１図は正面図、第２図は平面図、第３図は側面図
である。 Ａ……混入金属探知装置、Ｂ……食品、１……
搬送コンベアー、４……ガイド板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 菓子、パンその他の食品類の移送ラインに混入
   金属探知装置を設けたものにおいて、該混入金属
   探知装置の探知部の一側に内面側が粗面のガイド
   板を設けたことを特徴とする食品類の混入金属探
   知装置。