JPS61228847A

JPS61228847A - 歯列矯正装置

Info

Publication number: JPS61228847A
Application number: JP60069670A
Authority: JP
Inventors: 亀田　晃
Original assignee: Eiko KK
Current assignee: Eiko KK
Priority date: 1985-04-02
Filing date: 1985-04-02
Publication date: 1986-10-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、歯列矯正装置、特に、切歯の捻転を除去する
のに利用して有効なものに関する。

〔従来の技術〕

歯牙の捻転を除去する歯列矯正装置として、歯牙に接着
されたブラケットにローテーションスプリングを固定し
、このスプリングの一端をアーチワイヤに係止すること
により、アーチワイヤに反力を求めて歯牙を矯正方向に
捻転させるように構成してなるものがある。

〔発明が解決しようとするｒＢＩｓｔ点〕しかし、この
ような歯列矯正装置においては、ローチーシランスプリ
ングが使用されているため、患者の審美性、快適性、口
腔衛生が損なわれるとともに、取り扱いが困難であると
いう問題点がある。

本発明の目的は、患者の審美性、快適性、口腔衛生を確
保することができるとともに、取り扱いが簡単な歯列矯
正装置を提供することにある。

（問題点を解決するための手段〕本発明にかかる歯列矯正装置は、アーチワイヤと弾性ワ
イヤとが挿通されるスロットと、咬合方向に延びた溝と
がそれぞれ開設されているブラケット、および、ブラケ
ットの溝に挿通されてプラケソトに固定されるローテー
ションピンを備え、ローテーションピンがブラケットに
固定された状態において、ブラケットおよびローテーシ
ョンピンが弾性ワイヤのスロット内における咬合方向の
摺動を許容しつつ、舌側および唇側方向への移動を規制
するように構成されている。

〔作用〕

矯正すべき歯牙のブラケットにローテーションピンによ
り位置決めされた弾性ワイヤはそれ自体の弾性力によっ
て常に直線形状に復元しようとする。このとき、ブラケ
ットおよびローテーションピンはブラケットの溝の両脇
において弾性ワイヤに常に当接することにより、弾性ワ
イヤの復元を阻止している。これは、ローテーションピ
ンが弾性ワイヤから復元しようとする力を常時付勢され
ていることを意味する。この付勢力がブラケットおよび
ローテーションピンが固定されている被矯正歯牙に伝達
されることにより、歯牙が矯正方向に捻転されることに
なる。

〔実施例〕

第１図は本発明の一実施例である歯列矯正装置を示す分
解斜視図、第２図はその使用方法を説明するための概略
底面図、第３図はその拡大正面図、第４図はその拡大底
面図、第５図および第６図は各拡大側面図である。

本実施例においては、便宜上、歯列矯正装置を上顎歯列
の頬面側に装着する場合を例にして説明する。

本実施例において、歯列矯正装置はブラケット１と、ロ
ーテーションピン２と、アーチワイヤ３と、弾性ワイヤ
４とを備えている。ブラケットｌの本体５は略Ｕ字形断
面形状に形成されることにより、咬合歯肉方向に延びる
溝６を形成されている０本体５の吉例には一対の取付フ
ランジ７が略直角外向きにそれぞれ突設されており、本
体５のフランジ７との境目にはスロット８がフランジ７
と協働して形成されている。スロット８は左右および上
面が開放するように、かつ、深さが本体５の下端付近に
達するように開設されることにより、アーチワイヤ３お
よび弾性ワイヤ４を左右方向に摺動自在に挿通し得るよ
うに構成されている。

両フランジ７．７間には空所９がスロット８の吉例に位
置するように形成されており、したがって、ブラケット
１は前方から後方にかけて相互に隣接して垂直方向に溝
６、スロット８および空所９を備えている。

ローテーションピン２は縦部材１０と、縦部材１０の歯
肉側端に直交するように連設されている横部材１）とを
備えており、左右対称形状に形成されている。縦部材１
０はその太さがブラケット１の溝６に整合して嵌入する
ように設定されており、その長さが嵌入した状態におい
て溝６から適当長さ突出するように形成されている。

横部材１）はその左右方向の長さがブラケット１の両フ
ランジ７．７間の幅と略等しく設定されており、縦部材
１０がブラケット１の溝６に嵌入された時にブラケット
本体５の歯肉側端面に当接することにより、通り抜けを
阻止するように構成されている。

横部材１）の吉例端面には抜は止め部材１２が突設され
ており、抜は止め部材１２は横部材１）の左右長さと等
しい左右長さを有する横長の略長方形の板形状に形成さ
れている。そして、抜は止め部材１２の厚さはブラケッ
ト１におけるスロット８の奥行きと略等しく設定されて
おり、したがって、抜は止め部材１２はスロット８内に
整合して嵌入するように構成されている。抜は止め部材
１２の垂直方向の長さは横部材１）がブラケット本体５
の歯肉側端面に当接した状態において、その下端がスロ
ット８内の途中に位置し、スロット８がその内部に２本
のワイヤ３．４を収容することを許容し得るように設定
されている。

横部材１）における唇側の端面には一対の押さえ部材１
３が左右端部にそれぞれ配されて突設されており、押さ
え部材１３は縦部材１）と平行に配されて縦長の略長方
形の板形状に形成されている。押さえ部材１３は縦部材
１０が溝６に嵌入された状態においてその内側面がブラ
ケット本体５の外側面に当接するように設定されており
、この当接によ□リローテーションビン２はブラケット
１に遊動（がたつき）することなく固定されることにな
る。

そして、押さえ部材１３の垂直方向の長さは横部材１）
がブラケット本体５の歯肉側端面に当接した状態におい
て、その下端がスロット６の下方まで突出するように設
定されており、その吉例端面において弾性ワイヤ４に当
接するように構成されている。

アーチワイヤ３は鋼線等のような材料を用いて理想的な
歯列のアーチ形状に略相似する形状に形成されている０
弾性ワイヤ４は極細鋼線の撚線等のような弾性を有する
材料を用いて形成されており、常に直線形状に復元する
復元力を発揮するように構成されている。

次に前記構成にかかる歯列矯正装置の使用方法および作
用を説明する。

プラグ７）１はフランジ７の舌側面に接着ベース１４を
接着され、このベース１４を接着されることにより各歯
牙１５にそれぞれ接着される。

各歯牙１５にブラケット１がそれぞれ固着されると、各
ブラケット１に弾性ワイヤ４およびアーチワイヤ３がそ
れぞれ挿通される。このとき、第２図に示されているよ
うに、捻転を矯正すべき歯牙（以下、被矯正歯牙１５ａ
という、）には弾性ワイヤ４のみが挿通され、それ以外
の歯牙（以下、適正歯牙１５という、）には弾性ワイヤ
４とアーチワイヤ３とがそれぞれ挿通される。

続いて、被矯正歯牙１５ａおよび適正歯牙１５における
ブラケット１には、第５図および第６図に示されている
ように、ローチーシランビン２がそれぞれ固定され、弾
性ワイヤ４または弾性ワイヤ４とアーチワイヤ３とがそ
れぞれ抜は止めされる。すなわち、ローテーションピン
２における縦部材１０がブラケット本体５の溝６に嵌入
された後、縦部材ｌＯの溝６からの突出端部が屈曲され
ることにより、ローチーシランビン２はブラケット１に
固定される。

この状態において、被矯正歯牙１５ａおよび適正歯牙１
５における弾性ワイヤ４、または弾性ワイヤ４とアーチ
ワイヤ３とは、歯列方向については摺動し得るようにな
っている。すなわち、抜は止め部材１２はスロット８の
途中に位置しているため、弾性ワイヤ４、または弾性ワ
イヤ４とアーチワイヤ３は押さえ付けられることなく自
由に摺動し得るようにな９ている。

一方、弾性ワイヤ４はそれ自体の弾性力により常に直線
形状に復元しようとしているが、被矯正歯牙１５ａの両
脇において弾性ワイヤ４が固定されていたのでは、弾性
ワイヤ４は直線形状に復元することができない。

ところが、本実施例においては、弾性ワイヤ４が被矯正
歯牙１５ａの両脇にそれぞれ位置する適正歯牙１５．１
５のブラケット１．１にて摺動を許容された状態で保持
されているため、弾性ワイヤ４は直線形状に復元するこ
とができる。

弾性ワイヤ４の復元力はブラケットｌおよびローテーシ
ョンビン２を介して被矯正歯牙１５ａに伝達されるため
、被矯正歯牙ｔＳａは矯正方向に付勢されて捻転が除去
されるようにローチーシラン六り、る、’）−ｃかふ− すなわち、被矯正歯牙１５ａにおいて弾性ワイヤ４はス
ロット６の吉例および唇側において互いに対向するフラ
ンジ７およびローテーションピン２の押さえ部材１４に
より吉例および唇側方向への移動を規制されているため
、直線形状復元力によって被矯正歯牙１５ａを矯正方向
にローテーションさせることになる。

ここで、弾性ワイヤ４が被矯正歯牙１５ａを矯正方向へ
の捻転力を付勢するためには、当該反力が適正歯牙１５
．１５に加わることになる。このため、適正歯牙１５が
相対的に捻転されてしまう危惧がある。

しかし、本実施例において、適正歯牙１５群はアーチワ
イヤ３によって互いに連結されることにより、全体的に
位置決めされているため、被矯正歯牙１５ａをローテー
ションさせるための反力がブラケットｌおよびローテー
ションビン２を介して適正歯牙１５に加わっても、適正
歯牙１５が相対的に捻転されることは防止される。

なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
その要旨を通説しない範囲において、種々変更可能であ
ることはいうまでもない。

例えば、本発明にかかる歯列矯正装置は上顎歯列の頬面
側に装着する場合に限らず、舌面倒、または下側歯列の
頬面倒若しくは舌面倒に装着してもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、ローテーション
スプリングを使用せずに歯牙の捻転を矯正することがで
きるため、患者の審美性、快適性、口腔衛生を確保する
ことができるとともに、取り扱いを簡単化することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例である歯列矯正装置を示す分
解斜視図、第２図はその使用方法を説明するための概略
底面図、第３図はその拡大正面図、第４図はその拡大底
面図、第５図および第６図は各拡大側面図である。ｌ・・・ブラケット、２・・・ローテーションピン、３
・・・アーチワイヤ、４・・・弾性ワイヤ、５・・・ブ
ラケット本体、６・・・溝、７・・・フランジ、８・・
・スロット、９・・・空所、ｌＯ・・・縦部材、１）・
・・横部材、１２・・・抜は止め部材、１３・・・押さ
え部材、１４・・・接着ベース、１５・・・歯牙、１５
ａ・・・被矯正歯牙。特許出願人　　　　　株式会社エイコー代理人　弁理士
　　　梶　　原　　辰　　也第１図第２図第３図　　　　第４図第５図　　　第６図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）アーチワイヤと弾性ワイヤとが挿通されるスロッ
トと、咬合方向に延びた溝とがそれぞれ開設されている
ブラケット、および、ブラケットの前記溝に挿通されて
ブラケットに固定されるローテーションピンを備えてお
り、前記ローテーションピンが前記ブラケットに固定さ
れた状態において、前記ブラケットおよびローテーショ
ンピンが前記弾性ワイヤの前記スロット内における咬合
方向の摺動を許容しつつ、舌側および唇側方向の移動を
規制するように構成されている歯列矯正装置。