JPS61227153A - 高窒素含有オ−ステナイト系焼結合金およびその製造方法 - Google Patents
高窒素含有オ−ステナイト系焼結合金およびその製造方法Info
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- JPS61227153A JPS61227153A JP6630985A JP6630985A JPS61227153A JP S61227153 A JPS61227153 A JP S61227153A JP 6630985 A JP6630985 A JP 6630985A JP 6630985 A JP6630985 A JP 6630985A JP S61227153 A JPS61227153 A JP S61227153A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、高窒素含有オーステナイト系焼結合金および
その製造方法に関する。
その製造方法に関する。
詳述すれば、本発明は粉末冶金法を利用して、N供給源
として窒化物微粉を利用した高窒素含有オーステナイト
系焼結合金およびその製造方法に関する。
として窒化物微粉を利用した高窒素含有オーステナイト
系焼結合金およびその製造方法に関する。
(従来の技術)
NはC,、N1% Mns Coとならんで代表的なオ
ーステナイト生成元素であり、耐食性、特に耐孔食性お
よび耐隙間腐食性を改善する元素としてならびに高温に
おける鋼の引張強度を高める元素として添加されてきた
。
ーステナイト生成元素であり、耐食性、特に耐孔食性お
よび耐隙間腐食性を改善する元素としてならびに高温に
おける鋼の引張強度を高める元素として添加されてきた
。
しかしながら、従来の溶解材においては溶鋼中への溶解
度、凝固時の気泡発生、バブリングの問題より添加量に
限界があり市販鋼においては特殊な耐熱高強度鋼である
高Mn含有鋼に高々0645%程度含有されている例を
みる程度である。
度、凝固時の気泡発生、バブリングの問題より添加量に
限界があり市販鋼においては特殊な耐熱高強度鋼である
高Mn含有鋼に高々0645%程度含有されている例を
みる程度である。
例えば、高N含有鋼に関する公知文献としては以下のよ
うなものが挙げられる。
うなものが挙げられる。
特公昭50−8967号、特開昭56−20151号、
特公昭41−14805号、同51−29966号、同
51−31086、同51−31087号、同51−3
1203号、同50−4172号、同50−5650号
、同50−24886号これらはいずれも溶解法による
ものであるが、従来にあっても高N化の利点は十分に認
識されており、そのために多くの努力がかさねられてき
たことが分かる。
特公昭41−14805号、同51−29966号、同
51−31086、同51−31087号、同51−3
1203号、同50−4172号、同50−5650号
、同50−24886号これらはいずれも溶解法による
ものであるが、従来にあっても高N化の利点は十分に認
識されており、そのために多くの努力がかさねられてき
たことが分かる。
その他、高圧力雰囲気下での溶解、鋳造といった方法で
の高N化も考えられるが、小規模実験的にはともかく、
工業的規模での実用化は甚だ困難であり、装置上の制約
も極めて大きい。
の高N化も考えられるが、小規模実験的にはともかく、
工業的規模での実用化は甚だ困難であり、装置上の制約
も極めて大きい。
例えば、「日本金属学会誌J Vol、34、隘2.1
970、pp、 188〜194には高温高圧下でNを
平衡させる実験結果が述べられており、それによればF
e−Mn (27%Mn)鋼についてほぼ1.4%のN
2が吸収されたことが報告されている。
970、pp、 188〜194には高温高圧下でNを
平衡させる実験結果が述べられており、それによればF
e−Mn (27%Mn)鋼についてほぼ1.4%のN
2が吸収されたことが報告されている。
このように従来より高N化には多くの努力が払われてき
たのであったが、未だそれを工業的規模で実用化するこ
とは勿論、窒素の固溶限を超えて添加することは不可能
と考えられていたのが現状であった。
たのであったが、未だそれを工業的規模で実用化するこ
とは勿論、窒素の固溶限を超えて添加することは不可能
と考えられていたのが現状であった。
なお、粉末冶金法により鉄系粉末と金属窒化物粉末とか
ら焼結晶を製造することは切削工具および軸受などの耐
摩耗用として知られている(例:特開昭56−7736
0号および特公昭57−54539号)。
ら焼結晶を製造することは切削工具および軸受などの耐
摩耗用として知られている(例:特開昭56−7736
0号および特公昭57−54539号)。
とするものであり、固iN量を増大させそれによりオー
ステナイト組織化を図るということは行われていなかっ
た。またその場合の窒化物は炭化物と均等物と考えられ
るものである。
ステナイト組織化を図るということは行われていなかっ
た。またその場合の窒化物は炭化物と均等物と考えられ
るものである。
(発明が解決しようとする問題点)
耐孔食性、耐隙間腐食性の改善、あるいは高強度化とい
った観点からは鋼中のN濃度は高い程望ましいがNはガ
ス成分であるため溶鋼中への固溶度には限界があり、さ
らには凝固時の気泡発生防止の面から添加量は上限が決
まっている。従来においてはステンレス溶鋼中への固溶
量を増大させる目的より高Mn化等の成分調整あるいは
加圧下での熔解、鋳造といった方法が採用されていたが
、Nの添加量は高々0゜45%程度であった(例:特公
昭50−8967号)。
った観点からは鋼中のN濃度は高い程望ましいがNはガ
ス成分であるため溶鋼中への固溶度には限界があり、さ
らには凝固時の気泡発生防止の面から添加量は上限が決
まっている。従来においてはステンレス溶鋼中への固溶
量を増大させる目的より高Mn化等の成分調整あるいは
加圧下での熔解、鋳造といった方法が採用されていたが
、Nの添加量は高々0゜45%程度であった(例:特公
昭50−8967号)。
本発明の目的は従来の溶製法、造塊法、あるいは鋳造法
では製造が困難であった高窒素含有オーステナイト系合
金およびその製造方法を提供することにある。
では製造が困難であった高窒素含有オーステナイト系合
金およびその製造方法を提供することにある。
本発明の別の目的は耐孔食性、耐隙間腐食性に著しく優
れた高窒素含有高耐食オーステナイト系合金およびその
製造方法を提供することにある。
れた高窒素含有高耐食オーステナイト系合金およびその
製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は耐孔食性、耐隙間腐食性が著しく優
れ、かつ高強度の高窒素含有高耐食オーステナイト系合
金およびその製造方法を提供することにある。
れ、かつ高強度の高窒素含有高耐食オーステナイト系合
金およびその製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は高温での耐酸化性に著しく優
れた高強度高窒素含有オーステナイト系合金およびその
製造方法を提供することにある。
れた高強度高窒素含有オーステナイト系合金およびその
製造方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段)
ここに、本発明の要旨とするところは、マルテンサイト
系、フェライト系、二相系、またはオーステナイト系合
金粉末に由来するマトリクス相と周囲を取り囲むように
存在するN拡散相を有する、金属窒化物微粉に由来する
分散相とから成り、理論密度の95%以上の密度であっ
て平均N含有量が0.5%以上である、耐食性にすぐれ
た高窒素含有オーステナイト系焼結合金である。
系、フェライト系、二相系、またはオーステナイト系合
金粉末に由来するマトリクス相と周囲を取り囲むように
存在するN拡散相を有する、金属窒化物微粉に由来する
分散相とから成り、理論密度の95%以上の密度であっ
て平均N含有量が0.5%以上である、耐食性にすぐれ
た高窒素含有オーステナイト系焼結合金である。
さらに別の特徴によれば、本発明は、金属窒化物微粉と
合金粉との未焼結混合体を金属容器内に充填し、脱気、
密封した後、高密度化および焼結を行い、続いて得られ
た焼結体を900℃以上、融点以下の温度に保持して金
属窒化物中のNを合金側へ拡散させる工程を含む高窒素
含有オーステナイト系合金の製造方法である。 。
合金粉との未焼結混合体を金属容器内に充填し、脱気、
密封した後、高密度化および焼結を行い、続いて得られ
た焼結体を900℃以上、融点以下の温度に保持して金
属窒化物中のNを合金側へ拡散させる工程を含む高窒素
含有オーステナイト系合金の製造方法である。 。
すなわち、本発明によれば、従来、材料の溶解そして窒
素の固溶という工程を採用していたために起こっていた
前述の如き問題に対し、粉末冶金法の技術を利用するこ
とによりその問題を一挙に解決しようとするものである
。窒素は最初から固体状態、つまり化合物の形態で添加
されるから固溶限、バブリングなどの問題はなく、しか
も拡散処理工程を経ることによって微粉の形態で添加さ
れた窒素化合物は分解してしまいそれに伴って窒素の拡
散も加速されるのである。このため、本発明にあっては
、金属窒化物は微粉形態で添加する。
素の固溶という工程を採用していたために起こっていた
前述の如き問題に対し、粉末冶金法の技術を利用するこ
とによりその問題を一挙に解決しようとするものである
。窒素は最初から固体状態、つまり化合物の形態で添加
されるから固溶限、バブリングなどの問題はなく、しか
も拡散処理工程を経ることによって微粉の形態で添加さ
れた窒素化合物は分解してしまいそれに伴って窒素の拡
散も加速されるのである。このため、本発明にあっては
、金属窒化物は微粉形態で添加する。
好ましくは粒径80μm以下の微粉であり、さらに望ま
しくは10μm以下であるのがよい。このようにして生
成される窒素拡散相の存在は本発明にかかる焼結合金の
冶金学的組織を特徴づけるものである。
しくは10μm以下であるのがよい。このようにして生
成される窒素拡散相の存在は本発明にかかる焼結合金の
冶金学的組織を特徴づけるものである。
(作用)
次に、本発明における製造工程について詳細に説明する
。
。
まず、本発明によれば、ステンレス鋼粉と金属窒化物粉
末とを均一に混合した後、鋼製カプセルに充填し、常温
または加熱しながら真空に引いて内部を脱気し、または
脱気後、m製カプセル内にN2ガスを充填し密閉する。
末とを均一に混合した後、鋼製カプセルに充填し、常温
または加熱しながら真空に引いて内部を脱気し、または
脱気後、m製カプセル内にN2ガスを充填し密閉する。
ステンレス鋼粉はアトマイズ法、粉砕法、粒界腐食法な
どにより製造されるが、r!!素含素置有量ないという
ことから、非酸化性噴霧媒、例えばN2ガス、静ガス、
Heガスによるアトマイズ法により製造されたものが好
ましい。そのようなアトマイズ鋼粉のうち、平均粒径2
00μm以下、好ましくは100.17−以下のアトマ
イズ鋼粉が望ましく、また、鋼粉中の酸素濃度は低いほ
ど良い、望ましくは0.03%以下であるのが良い。
どにより製造されるが、r!!素含素置有量ないという
ことから、非酸化性噴霧媒、例えばN2ガス、静ガス、
Heガスによるアトマイズ法により製造されたものが好
ましい。そのようなアトマイズ鋼粉のうち、平均粒径2
00μm以下、好ましくは100.17−以下のアトマ
イズ鋼粉が望ましく、また、鋼粉中の酸素濃度は低いほ
ど良い、望ましくは0.03%以下であるのが良い。
一方、金属窒化物としてはN濃度が高く、室温では安定
であるが、1000℃以上の温度では分解し、 やすい
ものが好ましい。本発明に用いられるそのような金属窒
化物としては、CrとNを主たる成分とする主としてC
r2Nおよび/またはCrNよりなるCr系窒化物、F
eとNを主たる成分とする主としてFe2Nおよび/ま
たはPe4NよりなるFe系窒化物、■系窒化物、Si
系窒化物、AQ系窒化物、Mg系窒化物などがあり、そ
の複合窒化物でも良い。複合窒化物の系としてF e
−Cr系、Fe−V系、Fe−Mn系、FeCr−V系
、Fe−Cr −V−Mn系等がある。
であるが、1000℃以上の温度では分解し、 やすい
ものが好ましい。本発明に用いられるそのような金属窒
化物としては、CrとNを主たる成分とする主としてC
r2Nおよび/またはCrNよりなるCr系窒化物、F
eとNを主たる成分とする主としてFe2Nおよび/ま
たはPe4NよりなるFe系窒化物、■系窒化物、Si
系窒化物、AQ系窒化物、Mg系窒化物などがあり、そ
の複合窒化物でも良い。複合窒化物の系としてF e
−Cr系、Fe−V系、Fe−Mn系、FeCr−V系
、Fe−Cr −V−Mn系等がある。
金属窒化物の系は目的とする合金系成分、ならびに製造
性、経済性により選択されれば良い。
性、経済性により選択されれば良い。
なお、Cr2Nを用いた場合には、従来の高N11で問
題となるCr2N析出に伴う耐食性劣化の問題がないこ
とから、金属窒化物微粉としてはCr2Nの微粉が好ま
しい。
題となるCr2N析出に伴う耐食性劣化の問題がないこ
とから、金属窒化物微粉としてはCr2Nの微粉が好ま
しい。
金属窒化物微粉はすでに良く知られた市販のものであれ
ば充分であり、あるいは金属粉末を圧粉成形時にN2ガ
スとともに加熱することにより処理して窒化物を生成さ
せてもよい。本発明において使用される金属窒化物の平
均粒径は小さい方が望ましく一般には80μm以下が好
ましく、さらに望ましくは平均粒径10μl以下が良い
。金属窒化物はその製造工程において酸化されやすいが
、金属窒化物中の酸素濃度は低ければ低いほど良い。
ば充分であり、あるいは金属粉末を圧粉成形時にN2ガ
スとともに加熱することにより処理して窒化物を生成さ
せてもよい。本発明において使用される金属窒化物の平
均粒径は小さい方が望ましく一般には80μm以下が好
ましく、さらに望ましくは平均粒径10μl以下が良い
。金属窒化物はその製造工程において酸化されやすいが
、金属窒化物中の酸素濃度は低ければ低いほど良い。
望ましくは金属窒化物中の酸素濃度は0.2%以下が良
い。
い。
鋼製カプセルは炭素鋼製、ステンレス鋼製いずれでも良
いが、鋼中の炭素濃度は低い方がより好ましい。加熱処
理時に容器からの浸炭を防止するためである。C含有量
は炭素鋼の場合、0.03%以下、ステンレス鋼の場合
0.02%以下がもっとも望ましい。真空引きの際の保
持温度は室温でも良いが、内部の水分を除去する目的よ
り加熱する方がより効果的である。金属窒化物が分解し
ない温度範囲内で、より高温において真空引きすること
が望ましい。脱気後N2ガスをカプセル内に充填すると
加熱時の熱伝達がより改善される効果がある。
いが、鋼中の炭素濃度は低い方がより好ましい。加熱処
理時に容器からの浸炭を防止するためである。C含有量
は炭素鋼の場合、0.03%以下、ステンレス鋼の場合
0.02%以下がもっとも望ましい。真空引きの際の保
持温度は室温でも良いが、内部の水分を除去する目的よ
り加熱する方がより効果的である。金属窒化物が分解し
ない温度範囲内で、より高温において真空引きすること
が望ましい。脱気後N2ガスをカプセル内に充填すると
加熱時の熱伝達がより改善される効果がある。
次いで、これを熱間静水圧法(旧P)により高密度化と
焼結とを行う。冷間静水圧法により高密度を図った後、
高温加熱により焼結を図ることも可能である。900℃
以上の温度に保持することより金属窒化物の分解、そし
てNのステンレス鋼側への固溶、拡散が進行し、窒素拡
散相が形成される。
焼結とを行う。冷間静水圧法により高密度を図った後、
高温加熱により焼結を図ることも可能である。900℃
以上の温度に保持することより金属窒化物の分解、そし
てNのステンレス鋼側への固溶、拡散が進行し、窒素拡
散相が形成される。
ここに、「窒素拡散相」とは金属窒化物周囲に形成され
た窒素濃度勾配を有する領域である。
た窒素濃度勾配を有する領域である。
本発明にかかるオーステナイト系焼結合金の場合そのC
含有量は、合金粉末に由来する量程度は許容され、特に
制限されないが、耐食目的であって炭化物の生成を可及
的に制限して所要の耐食性を確保するためには、0.0
2%以下に制限することが好ましい。
含有量は、合金粉末に由来する量程度は許容され、特に
制限されないが、耐食目的であって炭化物の生成を可及
的に制限して所要の耐食性を確保するためには、0.0
2%以下に制限することが好ましい。
かくして、本発明方法により、任意の鋼中N濃度を有す
る高窒素含有オーステナイト系合金鋼を容易に製造する
ことが可能である。一般には、そのようにして得られる
オーステナイト系焼結合金の密度は理論密度の95%以
上、望ましくは98%以上であって、そのN含有量は平
均濃度で0.5%以上である。しかも、本発明にかかる
焼結合金鋼は、N含有量が高く、耐孔食性、耐隙間腐食
性が著しく改善されるとともに、高強度化を図ることが
できる。また、従来、難加工材の1つと考えられていた
高窒素含有オーステナイト系ステンレス鋼の製造が、本
発明によれば、鋼粉が金属製容器内に充填されているこ
ともあって容易となる。
る高窒素含有オーステナイト系合金鋼を容易に製造する
ことが可能である。一般には、そのようにして得られる
オーステナイト系焼結合金の密度は理論密度の95%以
上、望ましくは98%以上であって、そのN含有量は平
均濃度で0.5%以上である。しかも、本発明にかかる
焼結合金鋼は、N含有量が高く、耐孔食性、耐隙間腐食
性が著しく改善されるとともに、高強度化を図ることが
できる。また、従来、難加工材の1つと考えられていた
高窒素含有オーステナイト系ステンレス鋼の製造が、本
発明によれば、鋼粉が金属製容器内に充填されているこ
ともあって容易となる。
次に、本発明を実施例によってさらに詳述する。
実施例
それぞれ第1表および第2表に示した組成、粒径を有す
る各ステンレス鋼粉とCr系窒化物微粉末とを混合した
後、鋼中C濃度が0.018%である炭素wi製カプセ
ルに充填し加熱しながら真空に引いて内部を脱気し密閉
した。真空引きの条件は1×10−3mm1gであり、
その際の加熱温度は550℃×Ihrであった。
る各ステンレス鋼粉とCr系窒化物微粉末とを混合した
後、鋼中C濃度が0.018%である炭素wi製カプセ
ルに充填し加熱しながら真空に引いて内部を脱気し密閉
した。真空引きの条件は1×10−3mm1gであり、
その際の加熱温度は550℃×Ihrであった。
次いで、これを熱間静水圧法により2000気圧の圧力
をかけながら1350℃で1時間焼結を実施した。
をかけながら1350℃で1時間焼結を実施した。
得られた焼結体は1150℃で1時間保持した後、水冷
して試験に供した。
して試験に供した。
また一部の焼結体は1250℃に加熱してから1時間保
持後、厚さ30mIIl×幅80III11×長さしの
仕上げ寸法にまで熱間鍛造した。次いで、この鍛造材を
大気中で1250度に再度加熱した後、厚さ7IIII
I×幅80IIIIにまで熱間圧延し、1150℃X3
0分保持後水冷した。
持後、厚さ30mIIl×幅80III11×長さしの
仕上げ寸法にまで熱間鍛造した。次いで、この鍛造材を
大気中で1250度に再度加熱した後、厚さ7IIII
I×幅80IIIIにまで熱間圧延し、1150℃X3
0分保持後水冷した。
このようにして得た各高N含有オーステナイト系ステン
レス鋼の旧P材、および板材から試験片を切り出して常
温および600℃での引張試験、シャルピー衝撃試験、
人工海水中での孔食電位測定、耐酸化試験をそれぞれ実
施した。各試験結果をまとめて第3表および第4表に示
す、第3表は焼結後、鍛造を行ったものの例を示す、焼
結体を熱処理したものについては第4表に示す。第4表
には孔食電位および酸化減量のみを示す。
レス鋼の旧P材、および板材から試験片を切り出して常
温および600℃での引張試験、シャルピー衝撃試験、
人工海水中での孔食電位測定、耐酸化試験をそれぞれ実
施した。各試験結果をまとめて第3表および第4表に示
す、第3表は焼結後、鍛造を行ったものの例を示す、焼
結体を熱処理したものについては第4表に示す。第4表
には孔食電位および酸化減量のみを示す。
引張試験は平行部が直径5mm 、、長さ30mmの丸
棒引張試験片で行った。シャルピー衝撃試験は21Vノ
ツチ付JIS 4号ハーフサイズ(厚さ5mm )を用
い一20℃で実施した。孔食電位測定は静脱気した人工
海水80℃中で行い電流密度が100μA /cdとな
る電位VCにより評価した。耐酸化試験は大気中130
0℃、6時間加熱空冷の条件で6回加熱を繰り返した後
、試料表面の酸化物を除去した後の酸化減量にて評価し
た。なお、得られた焼結体の密度はいずれの場合も実質
上理論密度のほぼ100%であった。
棒引張試験片で行った。シャルピー衝撃試験は21Vノ
ツチ付JIS 4号ハーフサイズ(厚さ5mm )を用
い一20℃で実施した。孔食電位測定は静脱気した人工
海水80℃中で行い電流密度が100μA /cdとな
る電位VCにより評価した。耐酸化試験は大気中130
0℃、6時間加熱空冷の条件で6回加熱を繰り返した後
、試料表面の酸化物を除去した後の酸化減量にて評価し
た。なお、得られた焼結体の密度はいずれの場合も実質
上理論密度のほぼ100%であった。
(発明の効果)
以上の説明からも明らかなように、本発明により得られ
るオーステナイト系焼結合金は耐食性はもちろん耐酸化
性にもすぐれた高強度のものであって、したがって、耐
食目的ばかりでなく耐酸化性目的さらには高強度目的に
も有利に使用することができる。
るオーステナイト系焼結合金は耐食性はもちろん耐酸化
性にもすぐれた高強度のものであって、したがって、耐
食目的ばかりでなく耐酸化性目的さらには高強度目的に
も有利に使用することができる。
第4表
Claims (3)
- (1)合金粉末に由来するマトリクス相と周囲を取り囲
むように存在するN拡散相を有する、金属窒化物微粉に
由来する分散相とから成り、理論密度の95%以上の密
度であって平均N含有量が0.5%以上である、耐食性
にすぐれた高窒素含有オーステナイト系焼結合金。 - (2)金属窒化物微粉と合金粉との未焼結混合体を金属
容器内に充填し、脱気、密封した後、高密度化および焼
結を行い、続いて得られた焼結体を900℃以上、融点
以下の温度に保持して金属窒化物中のNを合金側へ拡散
させる工程を含む高窒素含有オーステナイト系焼結合金
の製造方法。 - (3)前記金属窒化物微粉の平均粒径が80μm以下で
ある、特許請求の範囲第(2)項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6630985A JPS61227153A (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | 高窒素含有オ−ステナイト系焼結合金およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6630985A JPS61227153A (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | 高窒素含有オ−ステナイト系焼結合金およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61227153A true JPS61227153A (ja) | 1986-10-09 |
Family
ID=13312083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6630985A Pending JPS61227153A (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | 高窒素含有オ−ステナイト系焼結合金およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61227153A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0810296A1 (en) * | 1996-05-30 | 1997-12-03 | Crucible Materials Corporation | High strength, corrosion resistant austenitic stainless steel and consolidated article |
KR100317548B1 (ko) * | 1999-01-27 | 2001-12-22 | 권영한 | 질소를 다량 함유한 오스테나이트 스테인레스 강 제조방법 |
EP2947171A1 (en) * | 2014-05-20 | 2015-11-25 | CRS Holdings, Inc. | Austenitic stainless steel alloy |
CN110193598A (zh) * | 2018-02-27 | 2019-09-03 | 劳斯莱斯有限公司 | 一种制造奥氏体铁合金的方法 |
JP2020100856A (ja) * | 2018-12-20 | 2020-07-02 | 国立大学法人東北大学 | 耐食性に優れる窒化物含有焼結鋼の製造方法 |
-
1985
- 1985-03-29 JP JP6630985A patent/JPS61227153A/ja active Pending
Cited By (9)
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