JPS6122069Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイのフレームカバーの改
良に関する。

一般にオートバイは、車体の前上部に燃料タン
クが配置され、この燃料タンクの後側に、シート
が配置されている。そして、シートの下側の車体
中央部には、エアークリーナーやバツテリ等が収
容され、これらを隠すため車体中央側面をフレー
ムカバーで覆つている。運転者は、シートに跨つ
て座り、脚で燃料タンクの側面を挾むようにして
体を安定させて乗車する。その場合、燃料タンク
が滑らかであると挾んでいても脚が動き易く、安
定した姿勢がとれない。それで、燃料タンクの側
面にゴム板等を取付けるようにしたものがある
が、燃料タンクに保持片を溶接してこの保持片に
ゴム板を取着するので、構造が複雑になり、加工
手数が増して、製造コストが高くなる欠点があ
る。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、
以下図面に示す本考案の実施例について説明す
る。

燃料タンク１は、車体２の前上部に配置され、
燃料タンク１の後側には、シート３が配置され
る。そして、シート３の下側の車体２の中央部左
右にはフレームカバー４が装着される。フレーム
カバー４は、一般に、合成樹脂を材料として射出
成形によつて形成されるもので、フレームカバー
４の前上方を一体に延長して膝当てを構成するタ
ンクカバー５に形成する。そして、フレームカバ
ー４のタンクカバー５部分で、燃料タンク１後部
の左右側面を覆う。タンクカバー５部分は、燃料
タンク１に、第３図に示すように接着テープ６
か、第４図に示すように、ビス７で連結する。タ
ンクカバー５部分は、表面を梨地に凹凸加工した
り、筋目を入れたりして滑り難くする。

作用について説明する。

シート３に跨つて座つた運転者は、脚でタンク
カバー５を挾むことができて、乗車姿勢が安定す
る。特に、膝当てを構成するタンクカバー５部分
の表面を粗にしておくことによつて、滑り難い安
定したものにできる。又、タンクカバー５は、フ
レームカバー４と一体であるので、下方まで脚が
当り易い形状に成形できる。そして、膝当てを構
成するタンクカバー５はフレームカバー４と一体
に成形されるので部品点数が増すこともなく、安
価に製作でき、燃料タンク１とフレームカバー４
の一体感も増すことができて、デザイン上のポイ
ントにもできる。

以上説明したように、この考案は、シートの下
側の車体中央部を覆うフレームカバーを前上方に
延長して表面を粗にした膝当てとし、燃料タンク
の後部側面を覆うようにしたので、タンクカバー
とフレームカバーが一体にでき、形状も脚が当り
易いように選べて運転者の姿勢を安定したものに
できる。そして、タンクカバーは、フレームカバ
ーと一体に成形されるので、部品点数が増すこと
もなく、安価に製作でき、燃料タンクとフレーム
カバーの一体感も増すことができて、デザイン上
のポイントもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案の一実施例を示し、
第１図は側面図、第２図は断面図、第３図は第２
図Ａ矢示部の拡大図、第４図は本考案の他の実施
例を示す第３図相当図である。 １……燃料タンク、２……車体、３……シー
ト、４……フレームカバー、５……タンクカバ
ー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シートの下側の車体中央部を覆うフレームカバ
   ーを前上方に延長して表面を粗にした膝当てと
   し、その膝当てにより燃料タンクの後部側面を覆
   うようにしたことを特徴とするオートバイのフレ
   ームカバー。