JPS6121439Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6121439Y2
JPS6121439Y2 JP13234981U JP13234981U JPS6121439Y2 JP S6121439 Y2 JPS6121439 Y2 JP S6121439Y2 JP 13234981 U JP13234981 U JP 13234981U JP 13234981 U JP13234981 U JP 13234981U JP S6121439 Y2 JPS6121439 Y2 JP S6121439Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas phase
tank
liquid outlet
outlet pipe
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13234981U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5838600U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP13234981U priority Critical patent/JPS5838600U/ja
Publication of JPS5838600U publication Critical patent/JPS5838600U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6121439Y2 publication Critical patent/JPS6121439Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、液体などを輸送するタンク車のタ
ンク上部に設けた積載物取出装置に関するもの
で、荷役時の人体への危害を防止し、荷役設備の
保護に有利な積載物取出装置の提供を目的とする
ものである。
従来、我が国における液体輸送用タンク車の積
載物取出装置としては、積載物の性状から、その
積載物が万一タンクから漏洩した場合に、社会環
境を及ぼす被害影響が大きいもの、たとえば、腐
食性の強い液体あるいは爆発性,有毒性の大きい
液体等に対しては液出管に接続するタンク開口部
をタンクの上部に設けた、いわゆる上出し方式を
採用するよう日本国有鉄道より指導されている
(これに対し、比較的安全性が高いと見なされる
積載物にはいわゆる下出し方式がある)。
この上出し方式というのは、タンク缶体に開口
部をもつて接続する部品は、原則としてタンク上
部の気相部に接するよう配置し、車両の走行中の
振動や、パツキンの老朽化によつて、万一タンク
と接続部品との間の水密性が損われても、直ちに
積載液がタンクの外部に流出することのないよう
に配慮されたものであり、いわゆる下出し方式に
比し荷卸方法が比較的複雑で、荷卸設備費が高価
となる短所はあるものの、社会的な安全性を最優
先に考えた極めて適切な指導であると判断され
る。
この上出し方式の一般的な荷卸しの機構として
は、タンク上部に設けられたタンク上部の気相部
に接続する空気送入管に地上側空気供給ホースを
接続して、タンク内の上層の気相部に、空気又は
積載物の同種の気体あるいは水等(以下空気等と
いう)を送入してタンク内を加圧し、下端部がタ
ンク内底部近傍において唯一の開口部となつてお
り、上方又は上端部がタンクに気密固定されてい
る液出管を用い、液出管の上端部に接続する地上
側液出ホースへタンク内の液体を導出し、このよ
うに強制排出による積載物の荷卸し方法が採用さ
れている。
ところがこのような上出し方式の荷卸し機構に
おいては、荷卸し時の操作手順を誤つたときに、
タンク内部の状態如何では、荷役作業員に危害が
及び、さらには荷役設備に災害を及ぼしかねない
欠点が実は内在していた。
この点を明らかにするよう、上出し方式をより
具体的にみれば、第1図および第2図に示す如
く、下端開口部10がタンク内底部近傍となるよ
う、上方をタンク1の上面に気密固定された液出
管3の上端部に固定された液出管フランジ4に、
パツキン6を介して液出管めくらぶた5がボルト
等で密閉する如く緊締されており、一方におい
て、下端開口部11が気相部14に接するよう、
タンク1の上面に気密固定された空気送入管7の
上端部に固定された空気送入管フランジ8に、パ
ツキンを介して空気送入管めくらぶた9がボルト
等で密閉する如く緊締されている。
このような従来の液体輸送用タンク車において
は、通常、液相部12および液出管内液相部13
の上面にそれぞれある割合で気相部14と液出管
内気相部15とを設けることにより、輸送途上で
の太陽熱あるいは外気熱等の吸収でタンク内の温
度が上昇し、積載物が熱膨脹して直ちに安全弁等
から積載液が流出するというようなことのないよ
う配慮されている訳である。
このことは液体と気体の圧縮性に差があるため
物理的には、気相部の圧縮という形でタンク内圧
力の上昇という結果となりこの圧力がある限度以
上、即ち安全性の設定圧力以上になると安全弁が
作動してそれ以上のタンク内圧力の上昇を防止す
るようになつているが安全弁設定圧力以下ではタ
ンク内の上昇圧力はエネルギーとしてタンク内に
蓄積されることになる。
今、このような状態で運行されてきた液体輸送
用タンク車に対し、荷卸し基地では荷卸し準備作
業として、先ず、空気送入管めくらぶた9又はマ
ンホール2を先に開けて、タンク内の上昇圧力に
よるエネルギーを大気中に放出した後に、空気送
入管めくらぶた9を取外して空気送入管フランジ
8に地上側空気供給ホースを、さらに液出管めく
らぶた5を取外して液出管フランジ4に地上側液
出ホース16をそれぞれ接続するという手順を実
行すれば問題はないが、万一誤つて、最初に液出
管めくらぶた5を開けるようなことがあると、液
出管内気相部15の容積に比し、気相部14の容
積の方がはるかに大きいため、タンク内圧力上昇
による蓄積エネルギーはそれに比例して気相部蓄
積エネルギーEの方が、液出管内気相部蓄積エネ
ルギーE2よりもはるかに大きく、その気相部蓄
積エネルギーEによつて液出管内気相部15の気
体は大気中に押出されると共に、さらに気相部蓄
積エネルギーEに余力があれば、液出管内液相部
13の積載液が順次大気中に押出されることにな
る。
前述した通り、これらの積載液の中には、腐食
性の強い液体、あるいは爆発性,有毒性の大きい
液体などいわゆる危険物のものが多く、万一この
ような事態が発生した場合、荷役作業員に対し極
めて危険な状態が生ずると共に、さらに荷役設備
に対しても甚大な災害が生ずることが考えられ
る。
また、タンク車の走行中において、万一液出管
めくらぶた5の緊締が不充分である状態、あるい
は走行中の振動等で緊締がゆるんだ状態で、前述
のような事態が発生したとすると、駅プラツトホ
ームの乗降客や沿線民家等に、いわゆる危険物を
放散し多大な損害を与えることなども考えられ
る。
本考案は、上述した恐れを誘発する従来の欠点
を取除くことを目的とする。
以下、本考案を実施例により具体的に詳しく説
明すると、第3図におよび第4図に示すように、
液出管下端開口部10がタンク内底部近傍となる
よう、上方をタンク1の上面に気密固定された液
出管3の上端部に、連通孔26をもつた液出管フ
ランジ21を固定し、その液出管フランジ21に
連通孔27をもつた連通用パツキン23を介し
て、気相溝28をもつた液出管めくらぶた22
を、ボルト等で密閉する如く緊締する。さらに液
出管3の近傍のタンク1の上面に連通孔25を穿
設し、この連通孔25と液出管フランジ21の連
通孔26とを気相管内気相部29を介して接続さ
せるように、液出管3の周囲に気相管24を設置
し、タンク1および液出管フランジ21にそれぞ
れ気密固定する。
なお、上述の気相管24のかわりに、タンク1
の上面の連通孔25と液出管フランジ21の連通
孔26とを、外気と遮断するように直接パイプ等
で接続しても効果は全く同様である。
以上述べたように構成した本考案のタンク車の
積載物取出装置によれば、荷卸し基地での荷卸し
準備作業としては、空気送入管めくらぶた9を取
外して空気送入管フランジ8に地上側空気供給ホ
ースを、さらに液出管めくらぶた22を取外して
液出管フランジ21に地上側液出供給ホース16
を、接続して荷卸しするので、その荷卸しは、従
来のタンク車の積載物取出装置と全く同一であ
り、しかも第3図に示すように、通常のタンク車
の状態では気相部14と液出管内気相部15と
は、連通孔25、気相管内気相部29、連通孔2
6、連通孔27、および気相溝28を介して常に
連通しており、従つて、輸送途上での太陽熱ある
いは外気熱等の吸収によるタンク内の上昇圧力
は、常に同圧化されている訳で、このことはタン
ク車の走行中において万一液出管めくらぶた22
の緊締が不充分である状態、あるいは走行中の振
動等で緊締がゆるんだ状態となつても、液出管内
気相部15あるいは気相部14内の空気等の気体
が大気中に放出されるのみで、従来のタンク車の
積載物取出装置のように、液出管内液相部13の
積載液が大気中に押出されるようなことは絶対に
ない。またタンク内に上昇圧力を保持したまゝの
状態で、荷卸し基地において、最初に液出管めく
らぶた22を開けた時にも、連通孔の穴径を適切
なる面積になるよう設計しておけば、液出管内気
相部15および気相部14内の空気等の気体が同
時でしかも瞬時に大気に放出されるため、液相部
13の積載液が大気中に押し出されるようなこと
はなくすることができる。
従つて、万一誤つて液出管めくらぶた22を取
外した場合においても、作業員に危害を及ぼした
り、タンク車自体あるいは周囲設備に災害を及ぼ
したりすることがなく、また、タンク車の走行中
に危険物を放散するような事態の生じないきわめ
て安全なタンク車の積載物取出装置とすることが
出来る。
なお、荷卸し基地での荷卸し準備作業時には、
第4図に示すように、液出管フランジ21に連通
孔27のないパツキン6を介するか、あるいは連
通孔27のあるパツキン23であつても、連通孔
26と液出管内気相部15とが連通しないように
地上側液出ホース16を接続することによつて、
液出管内気相部15と気相部14とは完全に分離
されるため、従来と全く同一の荷卸し方法および
荷卸し設備が採用できる。
本考案は、上述の通り液出管のめくらぶたに気
相溝を設け、さらにパツキン,フランジおよびタ
ンク上面に連通孔を設け、そのフランジおよびタ
ンク上面の連通孔を相互に気相管により接続し、
その結果として液出管内気相部とタンク内気相部
とを連通させることによつて、荷卸し時の操作順
序を不要とし、しかも作業員の安全を確保し、タ
ンク車および荷役設備に災害を与えない、さらに
タンク車の走行中に周囲に危険を及ぼさない等、
きわめて有利な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のタンク車の一部縦断側面図、第
2図は第1図の要部拡大断面図、第3図および第
4図は本考案の一実施例を示す要部拡大断面図で
ある。 1……タンク、2……マンホール、3……液出
管、4……液出管フランジ、5……液出管めくら
ぶた、6……パツキン、7……空気送入管、8…
…空気送入管フランジ、9……空気送入管めくら
ぶた、10……液出管下端開口部、11……空気
送入管下端開口部、12……液相部、13……液
出管内液相部、14……気相部、15……液出管
内気相部、16……地上側液出ホース、21……
液出管フランジ、22……液出管めくらぶた、2
3……連通用パツキン、24……気相管、25,
26,27……連通孔、28……気相溝、29…
…気相管内気相部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. タンク内の上層部の気相部を通に抜けタンクの
    上方に貫通する液出管のめくらぶたにつくつた気
    相溝を介して液出管内の上層部の気相部を液出管
    の外部でタンク内上層部の気相部に接続する気相
    管を設け、上記めくらぶたが外されたときには上
    記気相管は大気中に接続するものであることを特
    徴とする、タンク車の積載物取出装置。
JP13234981U 1981-09-04 1981-09-04 タンク車の積載物取出装置 Granted JPS5838600U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13234981U JPS5838600U (ja) 1981-09-04 1981-09-04 タンク車の積載物取出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13234981U JPS5838600U (ja) 1981-09-04 1981-09-04 タンク車の積載物取出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5838600U JPS5838600U (ja) 1983-03-12
JPS6121439Y2 true JPS6121439Y2 (ja) 1986-06-26

Family

ID=29925887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13234981U Granted JPS5838600U (ja) 1981-09-04 1981-09-04 タンク車の積載物取出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5838600U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5838600U (ja) 1983-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3167209A (en) Flexible tank liner
US4826644A (en) Method for entombment of tanks in concrete
US4519415A (en) Liquid storage tank with emergency product removal apparatus
US3068561A (en) Method of installing a flexible tank liner
US20070181583A1 (en) Portable double-walled fuel tank
US5505327A (en) Flexible lined tank with vacuum in the manway
US11931612B2 (en) Method and apparatus for launching and recovering a remote inspection device from a volatile fluid storage tank
KR100506321B1 (ko) 초고순도 제품의 운송 및 저장
US4373547A (en) Dome funnel
JPS6121439Y2 (ja)
JPH0116400B2 (ja)
US5386845A (en) Fluid transport apparatus with side recessed fitting well
US5893479A (en) Storage tank vault
US5664696A (en) Installation of tanks for storing fuel or chemical products in service stations and the like
US4445630A (en) Emergency recovery system
PT1548195E (pt) Processo permitindo impedir a formação de uma atmosfera insalubre e/ou explosiva no ambiente de uma cisterna e dispositivo permitindo a implementação deste processo
US5170819A (en) Valve system for mobile tank cars
JPS637758Y2 (ja)
US2917068A (en) Device for transferring liquids
JP3119987B2 (ja) タンクローリ
EP0247134A1 (en) Vacuum leak sealing pad
JPH0410146Y2 (ja)
JPS6018584B2 (ja) 鉄道タンク車
JPS6246431B2 (ja)
CN2276103Y (zh) 气瓶防漏螺塞