JPS6121386Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来の技術と問題点 最近第１図に例示する様な２・３入り程度の
容器を使つたビールが販売される様になつた。本
体１の一端に注出口２が突出して居り、該注出口
の外側にはつば３・ねじ４があり、図では省略し
たがねじ蓋１１で密閉されている。本体両端には
外観・補強・格納等の為の飾部品１５・１６を装
着してある。

２・３入り又はそれ以上が普通な為、大きさ
も大きく、重さも重く、しかも適当なつかみ所が
ないので、購入者が持運ぶのにも極めて不便であ
る。

考案の目的 本考案はこの様な容器に簡単に装着出来て、持
運びを容易にし得る安価な提手を提供するもので
ある。

構案の構成・作用・効果 第２図はその１例で、板状の本体２１の一端に
テーパー孔２２があり、他端は折曲げて末端に指
かけ孔２３が設けてある。テーパー孔２２の大径
はねじ蓋のつば１２の径より大きく、小径はやゝ
小さく作る。大径側をねじ蓋にあてゝ押し込め
ば、つばを通過した後は小径側のつきあて面２４
がつばにつかえて抜けなくなる。第３図はその状
態を示す部分図で、こうして装着すれば、指かけ
部２３に指をひつかけて簡単に持運ぶ事が出来
る。なほ、第２図には省略したが、吊下機構部の
中心線上、孔２２の外周部に線状の切込を設けて
ある（第４図参照）。押込んで装着する時、この
切込によつて孔２２のテーパー孔と相まつて、押
込む操作だけで孔２２がより大きく広がので装着
し易いし、切込の方向が指かけの方向なので、吊
下げた時は力が切込の巾を狭める方向に働く為、
脱れる危険に対する安全度は変らない。逆にいえ
ば、孔２２をより小さくしても押込めるので、そ
れだけ脱落に対する安全度を増す事が出来る訳で
ある。

本体２１の厚みはねじ蓋とつばとの間隙より薄
く、孔２２は小径でもねじの逃げ５の径より大き
くして軸線のまわりに自由に回転し得る様にす
る。

全体を可撓性のある合成樹脂・繊維製品等ある
程度柔軟な材料で作れば、ビール工場から出荷す
る前に装着みて置いても、格納・運搬等に邪魔に
ならない様、飾部品１５の窪みの中に押し込んで
置ける。（第３図鎖線参照） また装着は工場でねじ蓋を冠せる前にすれば一
層楽だし（この場合は孔径を小さく出来るし、ね
じこむ型式にする事も出来る）、小売店で販売の
際にする事も出来る。

なお、ビール容器によつては、ねじ蓋にひつか
けて装着するのでなく、孔２２の大きさを合せて
本体つばにひつかける様にしてもよい。

第４図は変形例で、吊下構部の指かけ孔の代り
にＴ字形の指かけを設けたものである。

以上の様に本考案によれば、簡単・且つ安価に
ビール容器を持運び易く出来る他、吊下格納が出
来るので、床上に置いて倒れたり転がつたりする
心配もなく、また室内空間をより有効に使う事が
出来る訳である。

【図面の簡単な説明】

第１図は市販のビール容器の正面図、一部を切
開いて示す。第２図は本考案の一部を適用した１
例を示す図でイが正面図、ロが底面図。第３図は
上例の使用状況を示す部分図、第４図は変形例。 １……ビール容器本体、２……注出口、３……
つば、４……ねじ、５……逃げ、１１……ねじ
蓋、１２……ねじ蓋のつば、１５・１６……飾部
品、２１……提手本体、２２……テーパー孔、２
３……指かけ孔、２４……つきあて面、２５……
切込。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端に指の入る孔又はＴ字形等の吊下機構を、
   他端に小径カビール容器の注出口のつばの径又は
   ねじ蓋のつばの径よりやゝ小さいテーパー孔を設
   け、該テーパー孔の外周の、前記吊下機構の中心
   線上にのみ巾挟い切込を設けた事を特徴とする。
   全体として適度な柔軟性を持つ抜状体でなるビー
   ル容器用提手。