JPS61212729A - 自沈装置を備えた漂流ブイ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は海洋観測用の漂流ブイ、殊に該ブイの寿命が尽
き免除これを自沈せしめる為の自沈装置を備えた漂流ブ
イに関する。

（従来技術） 海洋の時定海面に於ける水温、海水密度、波高、波浪到
来方位或は海面風向、ａ刀等海洋の特性を観測し、観測
データを例えば人工衛星を介して地上局に送信する漂流
式海洋観カ１１ブイが考究され放流が始まっているが従
来斯るブイは装置が高価なこともあって電源が消耗し寿
命が尽きた場合回収再利用を図るのが一般的であった。

しかしながら所在が判然としない漂流ブイの回収には極
めて多額の費用を要するのみならず数トン乃至数十トン
の無用の漂流物が浮遊することは殊に小型船舶の航海に
危害を及ぼす虞れが大きいという欠陥があった。

（発明の目的） 本発明は上述した如き従来の漂流ブイの欠陥金除去する
為になされたものであって、寿命の尽きた海洋観測ブイ
を自動的に自沈せしめることによって回収費用の節約を
図ると共に無用の漂流物による船舶の航行の１諸＋ｕす
ることを目的とする。

（発明の概要） 上述の目的を達成する為本発明に於いては漂流ブイが塔
載する電源の消耗が一定のレベルに達した場合、残余の
電力を用いて火薬に点火するか或は形状記憶合金をｆ形
せしめ火薬ガス或は形状記憶合金の変形により発生する
力によってブイ側壁の適所に注水口を形成するよう構成
する。

（発明の実施例） 以下本発明を図面に示す実施例によって詳細に説明する
。

第２図は本発明を適用すべき臼型的な漂流ブイの構造を
説明する側面断面図であって１球型のブイ本体ｌ中に気
密容器２を固定し、該容器２の底部に電源３を、又前記
ブイの重心近傍に波浪到来方向を検出する為の加速度セ
ンサを塔載するステイブル・プラットフォーム４を設け
、これと前記電源３との間にはＣＰＵ′を含む演算装置
及びコントローラ５を配置し、更に前記スティプル・プ
ラットフォーム４の上には波浪到来方向の絶対方位を検
出する為の磁気コンパス６を備え、その上に各種観測デ
ータを送信する為の送信機７を配し、これら装置全防湿
する為容器内には乾燥窒素ガスを封入したものである。

る。

一方、前記ブイの頂部には前記送信機７からの信号を送
出するアンテナ８を設けこれをプラスチック・力ヴア９
にて覆い、又ブイ底部には核ブイの自転を緩和する為の
フィン１０？固定する。

尚、１１，１１．・・・・・・・・・は浮力を確保する
為のボリウレタ／・フオーム充填部で６り１２はブイの
重心を調整する為の海水パラスト・タンクである。又水
線のリング状物体１３は防舷材である。

以上説明した如く構成する漂流ブイを自沈せしめる為９
本発明に於いてはブイ本体に以下の如き自沈ｉｔを付す
。

第１図（ａ）乃至（ｃｌは本発明に係る自沈装置の基本
的構成を示す図である。

第１図（ａｔに於いて前記海水バラスト−タンクには小
孔１３によってブイ本体１内外と通じているからブイを
自沈せしめる為には少なくとも前記気密容器２の底部の
前記バラスト・タンク１２との境界適所に注水弁１４を
、又、前記容器１２の上部適所及びブイ本体１の水線上
の適所に夫々排気弁１５及び１６を設ける必要がある。

而して上述の注水及び排気弁夫々１４．１５及び１６は
例えば同図（ｂｌに示す如き弁開放機構を用いればよい
。

即ち、隔壁１７に穿設した貫通孔１８に気密固定し九パ
イプ１９の適所に孔２０．２０　、・・・・・・を設け
、前記パイプ１９中にピストン２１金嵌入して前記孔２
０．２０　？閉鎖しておき前記ピストン２１をロッド２
２を介して他のビストノ２３と連結すると共に該ピスト
ン２３を収容するシリンダ２４中に装填した火薬２５を
電気雷管２６によって点火しその爆発ガスによって前記
ピストン２３を移動せしめ前記バイブ１９の孔２０゜２
０、・・・・・・と前記隔壁１７の孔１８とを通ぜしめ
るようにする。

この際前記火薬２５に点火する点火手法としては例えば
同図（ｃ）に示す如く前記電源３の出力が一定のレベル
より低下しその電圧がツェナダイオード２７全介してコ
ンパレータ２８に入力する基準電圧より小となった場合
トランジスタ２９を流れるｔａによりてリレ３０金動作
せしめその立上り電圧をコイル３１によって昇圧して前
記電気雷管２６を発火させればよい。

斯くすることによってブイに塔載した電源が殆んど尽き
該ブイが観測装置としての使命を終了せんとする時ブイ
内部に浸水せしめ早急に自沈させることができる。

尚、前記注水處は排気弁１４．１５及び１６’ｉ開放す
る手段としては必ずしも上述した如き弁開放手段音用い
る必要はなく例えば第３図に示す如き形状記憶合金の変
形を利用してもよい。

即ち、隔壁１７に穿設した孔１８に気密に固定したパイ
プ３２中にこれに設けた貫通孔３３゜３３、・・・・・
・全閉鎖する如くピストｙ３４ｔ＝配置しこれに高温で
コイル状となる如き記憶を与えた形状記憶合金線３５接
続すると共にその両端から通電加熱し得るようにしてお
けばよい。この場合の通電回路としては前述し九＠１図
（ｃｌから昇圧コイル３１１ｆｔ除去したものを使用し
前記電源３の残余の電力によつで加熱を行えばよいこと
格別の説明を要しない。

更に斯る弁開放機構は複雑高価であるからブイ？−１１
安価に自沈せしめる為には＠４図に示す如く隔壁１７の
所要の位置に所謂ノイマン（モンロー）効果を利用する
隔壁爆破装置３６を近接配置し、これを前述の第１図（
ｃｌと同様の発火回路を用いて爆発せしめてもよい。こ
れは周知の如く漏斗状空［！１ｉ３７ｔ？有する成形爆
薬全前記漏斗頂点の背後から点火するとその爆発ガス番
エネルギが前方に集中し前記隔壁１７を穿孔するもので
あるから極めて簡単安価でありしかもアルミニウム等の
比較的薄い隔壁に対しては極めて少債の火薬にて注水に
充分なサイズの孔を穿けることができるものである。

（発明の効果） 本発明は以上説明した如く構成するものであるから、塔
載電源が尽き使用不能となった漂流ブイを簡単確実且つ
早急に自沈せしめることが可能となるので回収の為の捜
索及び回収の必要がなく従ってこれに要する費用を節約
し得るのみならず不要の漂流物が長期間海洋を漂流する
ことがなくなる為船舶の航行の安全を図る上でも著しい
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａｌ乃至（ｃｌけ夫々本発明に係る漂流ブイ自
沈装置の一実施例を示す図であってその（ａｌは注水及
び排気弁の装置位置、（ｂ）はこれら弁の構造を示す断
面図、（Ｃ）は前記弁の開放起動回路図゛、第２図は従
来の漂流ブイの一役的構成を示す断面図、第３図及び＠
４図は夫々本発明に係るブイ自沈装置の他の実施例を示
す断面図である。 １・・・・・・・・・漂流ブイ、　　３・・・・・・・
・・電源。 １４．１８・・・・・・・・・注水口、　　２５・・・
・・・・・・火薬。 ２１．３４・・・・・・・・・弁、　　１７−・・・・
・・・・ブイ側壁。 ３５・・・・・・・・・形状記憶合金。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）海洋の特定海面に於ける特性を調査する為各種の
   観測装置等を塔載した漂流式海洋観測ブイに於いて、該
   ブイに塔載した電源の消耗が一定のレベルに達したこと
   を検出し、該検出信号に基づき前記ブイが備える注水口
   を開放することによってブイを自沈せしめるようにした
   ことを特徴とする自沈装置を備えた漂流ブイ。
2. （２）前記注水口が電源の残余の電力を用いて点火爆発
   した火薬ガスによって開放せられる弁であることを特徴
   とする特許請求の範囲（１）記載の自沈装置を備えた漂
   流ブイ。
3. （３）前記注水口が電源の残余の電力を用いて点火爆発
   する爆薬の爆発力によってブイ壁面或はブイ中の隔壁の
   適所に形成する破口であることを特徴とする特許請求の
   範囲（１）記載の自沈装置を備えた漂流ブイ。
4. （４）前記注水口が電源の残余の電力を用いて形状記憶
   合金を変形せしめその変形の際発生する力を用いて開放
   せられる弁であることを特徴とする特許請求の範囲（１
   ）記載の自沈装置を備えた漂流ブイ。