JPS6121050Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6121050Y2 JPS6121050Y2 JP11238079U JP11238079U JPS6121050Y2 JP S6121050 Y2 JPS6121050 Y2 JP S6121050Y2 JP 11238079 U JP11238079 U JP 11238079U JP 11238079 U JP11238079 U JP 11238079U JP S6121050 Y2 JPS6121050 Y2 JP S6121050Y2
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- blood vessel
- porous
- pledget
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- suture
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Links
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Description
【考案の詳細な説明】
本案は医療用プレジツト(Pledget)に関す
る。
る。
医療用プレジツト1は、例えば,宿主血管2と
人工血管3との重積縫合術(第1〜3図)に於て
両血管2,3を縫合接続するため両血管2,3の
重積部に針4で縫合糸5をU字に通し、次いでそ
の縫合糸5を引き締めたとき宿主血管2の壁に糸
5のU字部51が過度に食い込んで宿主血管2の
壁にその食い込み糸51による断裂を生じる恐れ
がある場合に、宿主血管2の壁面と糸U字部51
との間に介在させて一緒に縫い込むことにより糸
U字部51を受けて糸U字部51の宿主血管壁へ
の食い込みを防止するに用いられる。例えば3×
7mm程度の小判形等小さな当て物(糸受け座)で
ある。第1〜3図は一層プレジツト付結節縫合の
一例を示すもので、52(第2,3図)は縫合糸
5の結節部(結びこぶ)である。
人工血管3との重積縫合術(第1〜3図)に於て
両血管2,3を縫合接続するため両血管2,3の
重積部に針4で縫合糸5をU字に通し、次いでそ
の縫合糸5を引き締めたとき宿主血管2の壁に糸
5のU字部51が過度に食い込んで宿主血管2の
壁にその食い込み糸51による断裂を生じる恐れ
がある場合に、宿主血管2の壁面と糸U字部51
との間に介在させて一緒に縫い込むことにより糸
U字部51を受けて糸U字部51の宿主血管壁へ
の食い込みを防止するに用いられる。例えば3×
7mm程度の小判形等小さな当て物(糸受け座)で
ある。第1〜3図は一層プレジツト付結節縫合の
一例を示すもので、52(第2,3図)は縫合糸
5の結節部(結びこぶ)である。
従来、上記プレジツト1としては生体に無害な
材質から成る布(編織物),或は合成樹脂フイル
ム(或はシート)を所要大きさ・形状の小片に裁
断したものが一般に用いられている。しかし、 (a) 一般に縫合針4の通り具合がよくなく術時の
扱い性が悪い。
材質から成る布(編織物),或は合成樹脂フイル
ム(或はシート)を所要大きさ・形状の小片に裁
断したものが一般に用いられている。しかし、 (a) 一般に縫合針4の通り具合がよくなく術時の
扱い性が悪い。
(b) 柔軟性に過ぎて腰が弱く、縫合糸5を強く引
き締めると第9図a,b或は同図cのように屈
曲変形してプレジツト1の面が血管2の面に全
体一様に密着せず、そのため縫合部の止血性
(プレジツト1の面が血管2の面に全体一様に
当接して縫合部の血管壁を圧追することに基づ
く止血作用)にかけるきらいがある。
き締めると第9図a,b或は同図cのように屈
曲変形してプレジツト1の面が血管2の面に全
体一様に密着せず、そのため縫合部の止血性
(プレジツト1の面が血管2の面に全体一様に
当接して縫合部の血管壁を圧追することに基づ
く止血作用)にかけるきらいがある。
(c) 材質的に生体に対する組織反応性が皆無とは
いえず、術後のプレジツトの生体に対する組織
化,回復性にいま一つの難点がある。
いえず、術後のプレジツトの生体に対する組織
化,回復性にいま一つの難点がある。
(d) 布裁断プレジツトの場合はほぼつれや毛羽立
ちの問題がある。
ちの問題がある。
本案は上記のような欠点のない医療用プレジツ
トを提供することを目的とするもので、多数の微
小結節が多数のフイブリルによつて互に連結され
た微細構造の連続気孔性多孔質延伸四弗化エチレ
ン樹脂製のプレジツトを特徴とする。
トを提供することを目的とするもので、多数の微
小結節が多数のフイブリルによつて互に連結され
た微細構造の連続気孔性多孔質延伸四弗化エチレ
ン樹脂製のプレジツトを特徴とする。
上記連続気孔性多孔質延伸四弗化エチレン樹脂
体の製法は例えば特公昭51−18991号公報に於て
既に公知であるからその詳細は省略するが、一応
その概略を詳べると、四弗化エチレン樹脂(以下
PTFEという)の粉末と液状潤滑剤(例えばソル
ベントナフサ,ホワイトオイル,石油等)との混
和物をペースト成形押出し又は/及び圧延法によ
つて約95%以上の結晶化度を有するシート状・チ
ユーブ状・ロツド状等任意形状物に成形し、その
成形体から液状潤滑剤を100〜300℃程度の温度で
揮散させて除去し、次いでPTFEの融点(約327
℃)以下の温度で1以上の方向に単位間当りの伸
張比率が10%/秒より大きな速度で伸張処理す
る。その後その延伸処理を327℃以下の温度に於
て熱セツトするか、又は327℃以上の温度で加熱
して焼成する。
体の製法は例えば特公昭51−18991号公報に於て
既に公知であるからその詳細は省略するが、一応
その概略を詳べると、四弗化エチレン樹脂(以下
PTFEという)の粉末と液状潤滑剤(例えばソル
ベントナフサ,ホワイトオイル,石油等)との混
和物をペースト成形押出し又は/及び圧延法によ
つて約95%以上の結晶化度を有するシート状・チ
ユーブ状・ロツド状等任意形状物に成形し、その
成形体から液状潤滑剤を100〜300℃程度の温度で
揮散させて除去し、次いでPTFEの融点(約327
℃)以下の温度で1以上の方向に単位間当りの伸
張比率が10%/秒より大きな速度で伸張処理す
る。その後その延伸処理を327℃以下の温度に於
て熱セツトするか、又は327℃以上の温度で加熱
して焼成する。
これにより第4図に模型的に示したように多数
の微小結節11が多数のフイブリル(微細織維)
12によつて互に連結された微細構造の連続気孔
性多孔質延伸PTFE体が得られる。該PTFE多孔
質体の諸物性は製造時の延伸倍率、延伸温度、単
位時間当りの伸張比率、延伸方向等の条件を調節
することにより下記のように広汎な範囲で所望に
変化させることが出来る。
の微小結節11が多数のフイブリル(微細織維)
12によつて互に連結された微細構造の連続気孔
性多孔質延伸PTFE体が得られる。該PTFE多孔
質体の諸物性は製造時の延伸倍率、延伸温度、単
位時間当りの伸張比率、延伸方向等の条件を調節
することにより下記のように広汎な範囲で所望に
変化させることが出来る。
気孔率40〜97%、最大孔径0.1〜10μm、密度
0.2〜1g/cm3、ガーレー・ナンバー2〜150秒、
エタノール・バルブポイント0.2〜2.8Kg/cm3、マ
トリツクス引張り強さ514Kg/cm以上、肉厚0.01
mm以上任意。
0.2〜1g/cm3、ガーレー・ナンバー2〜150秒、
エタノール・バルブポイント0.2〜2.8Kg/cm3、マ
トリツクス引張り強さ514Kg/cm以上、肉厚0.01
mm以上任意。
本案は上記のようにして得られるPTFE多孔質
体を素材にしてプレジツトを構成するもので、具
体的には (1) 上記製法に従つて、肉厚0.3〜1mm程度、一
軸或は多軸延伸、熱セツト或は焼成した、シー
ト状のPTFE樹脂多孔質体を得る。そしてその
シートをプレジツトとして所要の大きさ(例え
ば3×7mm)・形状(例えば第5図のような小
判形、或は円形・正方形・方形等その他任意)
に裁断してプレジツト1とする。
体を素材にしてプレジツトを構成するもので、具
体的には (1) 上記製法に従つて、肉厚0.3〜1mm程度、一
軸或は多軸延伸、熱セツト或は焼成した、シー
ト状のPTFE樹脂多孔質体を得る。そしてその
シートをプレジツトとして所要の大きさ(例え
ば3×7mm)・形状(例えば第5図のような小
判形、或は円形・正方形・方形等その他任意)
に裁断してプレジツト1とする。
(2) 或は、一軸又は多軸伸の肉厚の薄い未焼成の
PTFE延伸多孔質シート11,11,11(第
6図)を互に主延伸方向を交叉させて全体の厚
さが0.3〜1mm程度になるように重ね合せ、そ
の積層体を熱セツト或は焼成することにより全
体一体のPTFE多孔質積層シートを得る。或は
心金を通した未焼成のPTFE延伸多孔質チユー
ブの外面に上記の薄い未焼成のPTFE延伸多孔
質テープを巻き付けてその全体を熱セツト或は
焼成し、次いでそのチユーブを切り裂いて
PTFEの多孔質積層シートを得る。
PTFE延伸多孔質シート11,11,11(第
6図)を互に主延伸方向を交叉させて全体の厚
さが0.3〜1mm程度になるように重ね合せ、そ
の積層体を熱セツト或は焼成することにより全
体一体のPTFE多孔質積層シートを得る。或は
心金を通した未焼成のPTFE延伸多孔質チユー
ブの外面に上記の薄い未焼成のPTFE延伸多孔
質テープを巻き付けてその全体を熱セツト或は
焼成し、次いでそのチユーブを切り裂いて
PTFEの多孔質積層シートを得る。
そして上記の積層シートを(1)の場合と同様に
プレジツト1として小片に裁断処理する。
プレジツト1として小片に裁断処理する。
(3) 或は、内径0.3〜1.5mm程度、肉厚0.2〜0.5mm
程度の熱セツト或は焼成処理した細いチユーブ
状のPTFE多孔質体を得る。そしてそのチユー
ブを3〜5mm程度の長さに切断してプレジツト
1の(スパゲテイタイププレジツト)とする。
このチユーブ状プレジツト1は第7図のように
その中空内に縫合糸5を通すことにより使用さ
れる。又第8図のようにシート裁断プレジツト
1と併用される。
程度の熱セツト或は焼成処理した細いチユーブ
状のPTFE多孔質体を得る。そしてそのチユー
ブを3〜5mm程度の長さに切断してプレジツト
1の(スパゲテイタイププレジツト)とする。
このチユーブ状プレジツト1は第7図のように
その中空内に縫合糸5を通すことにより使用さ
れる。又第8図のようにシート裁断プレジツト
1と併用される。
上記チユーブ状プレジツトは、未焼成のシート
状PTFE延伸多孔質体を主延伸方向に沿つてテー
プ状に裁断し、該テープ状を細い心棒に沿つてら
せんに巻付けて熱セツト或は焼成して得たチユー
ブ体を所要長さに切断することによつても得られ
る。
状PTFE延伸多孔質体を主延伸方向に沿つてテー
プ状に裁断し、該テープ状を細い心棒に沿つてら
せんに巻付けて熱セツト或は焼成して得たチユー
ブ体を所要長さに切断することによつても得られ
る。
以上本案の連続気孔性多孔質延伸四弗化エチレ
ン樹脂製のプレジツトは次のような各種の利点を
有し、第1〜3図例の血管縫合術をはじめ、開心
術に於ける心筋縫合術、心臓弁膜疾患(例えば僧
帽弁閉鎖不合症)に於ける弁形成術、心内奇型
(例えば心室中隔欠損症)の修復術等その他に於
て用いる医療用プレジツトとして有効適切であ
る。
ン樹脂製のプレジツトは次のような各種の利点を
有し、第1〜3図例の血管縫合術をはじめ、開心
術に於ける心筋縫合術、心臓弁膜疾患(例えば僧
帽弁閉鎖不合症)に於ける弁形成術、心内奇型
(例えば心室中隔欠損症)の修復術等その他に於
て用いる医療用プレジツトとして有効適切であ
る。
(A) 生体に対し無毒であり、異物反応或は組織反
応、発癌性、抗原性は認められず、長期に亘つ
て変性・変質することがなく最初の諸物性がそ
のまま保持され、心内・血管内に使用しても抗
血栓性を有するので血栓の形成がそとられな
い。又術後のプレジツトの生体に対する組織反
応が極めて少なく、該プレジツトの組織化が良
好に行なわれ、術部の回復性が良好である(回
復が早い)。
応、発癌性、抗原性は認められず、長期に亘つ
て変性・変質することがなく最初の諸物性がそ
のまま保持され、心内・血管内に使用しても抗
血栓性を有するので血栓の形成がそとられな
い。又術後のプレジツトの生体に対する組織反
応が極めて少なく、該プレジツトの組織化が良
好に行なわれ、術部の回復性が良好である(回
復が早い)。
(B) 全体適度の柔軟性・腰の強さ・伸縮性を有
し、且つクセがなく、被当接面に対するならい
性が極めて自然で、縫合糸5を強く引き締めて
も第9図a〜cのような屈曲変形を生ぜずに被
当接面(血管壁面等)に全面的に当接して良好
な止血作用を示す。
し、且つクセがなく、被当接面に対するならい
性が極めて自然で、縫合糸5を強く引き締めて
も第9図a〜cのような屈曲変形を生ぜずに被
当接面(血管壁面等)に全面的に当接して良好
な止血作用を示す。
(C) 縫合針の通りが極めてスムーズで、且つ強靭
で縫合針或は縫合糸による裂け或は破れを生ぜ
ず、プレジツトとしての用(縫合糸による血
管・心筋等の壁裂防止)が十分に達せられる。
特に前記(2)の積層シート裁断プレジツト、及び
(3)のらせん巻チユーブ切断プレジツトは上記の
裂け或は破れに強い。
で縫合針或は縫合糸による裂け或は破れを生ぜ
ず、プレジツトとしての用(縫合糸による血
管・心筋等の壁裂防止)が十分に達せられる。
特に前記(2)の積層シート裁断プレジツト、及び
(3)のらせん巻チユーブ切断プレジツトは上記の
裂け或は破れに強い。
(D) 従来の布裁断プレジツトに於けるようなほつ
れ・毛羽立ちの問題を生じない。
れ・毛羽立ちの問題を生じない。
(E) (B)〜(C)が相まつて術時の扱い性がよく手術を
スムーズに行なうことが出来る。
スムーズに行なうことが出来る。
(F) 耐熱・耐薬品性に極めて優れるので、事前の
熱又は/及び薬品消毒を十分に行なうことが出
来る。
熱又は/及び薬品消毒を十分に行なうことが出
来る。
(G) 所望の諸物性・形状・大きさ・肉厚のもの
を容易に量産することが出来る。
を容易に量産することが出来る。
第1図乃至第3図は宿主血管と人工血管の一層
プレジツト付き結縮縫合例を示すもので、第1図
は縫合糸をU字に通した後引き締める前の一部切
欠斜面図、第2図は結節縫合した状態の裁断面
図、第3図は同状態の一部の横断面図、第4図は
本案で用いる四弗化エチレン樹脂延伸多孔質体の
多孔質構造説明図、第5図は多孔質シート裁断プ
レジツトの一例の拡大斜面図、第6図は積層多孔
質シート裁断プレジツト拡大断面図、第7図はチ
ユーブ形(スパゲテイタイプ)プレジツトの拡大
斜面図、第8図は第5図と第7図のプレジツトを
併用した状態の斜面図、第9図a〜cは夫々従来
プレジツトの縫合糸引締め時に於ける屈曲変形例
の断面図である。 1はプレジツト、2は宿主血管、3は人工血
管、4は縫合針、5は縫合糸、51は糸のU字
部、52は結節(糸の結びこぶ)。
プレジツト付き結縮縫合例を示すもので、第1図
は縫合糸をU字に通した後引き締める前の一部切
欠斜面図、第2図は結節縫合した状態の裁断面
図、第3図は同状態の一部の横断面図、第4図は
本案で用いる四弗化エチレン樹脂延伸多孔質体の
多孔質構造説明図、第5図は多孔質シート裁断プ
レジツトの一例の拡大斜面図、第6図は積層多孔
質シート裁断プレジツト拡大断面図、第7図はチ
ユーブ形(スパゲテイタイプ)プレジツトの拡大
斜面図、第8図は第5図と第7図のプレジツトを
併用した状態の斜面図、第9図a〜cは夫々従来
プレジツトの縫合糸引締め時に於ける屈曲変形例
の断面図である。 1はプレジツト、2は宿主血管、3は人工血
管、4は縫合針、5は縫合糸、51は糸のU字
部、52は結節(糸の結びこぶ)。
Claims (1)
- 多数の微小結節が多数のフイプリルによつて互
に連結された微細構造の連続気孔性多孔質延伸四
弗化エチレン樹脂を素材とする医療用プレジツ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11238079U JPS6121050Y2 (ja) | 1979-08-15 | 1979-08-15 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11238079U JPS6121050Y2 (ja) | 1979-08-15 | 1979-08-15 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5630907U JPS5630907U (ja) | 1981-03-25 |
JPS6121050Y2 true JPS6121050Y2 (ja) | 1986-06-24 |
Family
ID=29344764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11238079U Expired JPS6121050Y2 (ja) | 1979-08-15 | 1979-08-15 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6121050Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-08-15 JP JP11238079U patent/JPS6121050Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5630907U (ja) | 1981-03-25 |
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