JPS61206590A - 片面溶接用裏当材 - Google Patents
片面溶接用裏当材Info
- Publication number
- JPS61206590A JPS61206590A JP4692285A JP4692285A JPS61206590A JP S61206590 A JPS61206590 A JP S61206590A JP 4692285 A JP4692285 A JP 4692285A JP 4692285 A JP4692285 A JP 4692285A JP S61206590 A JPS61206590 A JP S61206590A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- good
- moisture
- mgo
- backing strip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Nonmetallic Welding Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明はガスシールドアーク溶接等に使用される片面溶
接用裏当材に関し、特に溶接電流の適用範囲を広くとる
ことがでさ、しかも耐気孔性の優れた裏ビードを得るこ
とのできる片面溶接用裏当材に関するものである [従来の技術] 片面溶接用の裏当材としては従来より(a)無機質のガ
ラス繊維成形体や(b)耐火物成形体、或は(c)耐火
物成形体の上部にガラス繊維成形体を添装した積層物等
が汎用されている。しかしながらこれらの裏当材を用い
て片面溶接を行なった場合、下記の様な問題を生ずるこ
とが指摘されており、改善策の開発が待たれている。
接用裏当材に関し、特に溶接電流の適用範囲を広くとる
ことがでさ、しかも耐気孔性の優れた裏ビードを得るこ
とのできる片面溶接用裏当材に関するものである [従来の技術] 片面溶接用の裏当材としては従来より(a)無機質のガ
ラス繊維成形体や(b)耐火物成形体、或は(c)耐火
物成形体の上部にガラス繊維成形体を添装した積層物等
が汎用されている。しかしながらこれらの裏当材を用い
て片面溶接を行なった場合、下記の様な問題を生ずるこ
とが指摘されており、改善策の開発が待たれている。
即ち前記(a)のガラスm雌成形体は、母材裏面、特に
曲り部への密着性が良好であるという特性を宥している
が、比較的低融点であって溶接熱で溶融し易い、従って
スラグが過剰になって裏ビードの形状が不均一になり易
く、高電流溶接(例えば1.21腸φのワイヤで2O0
A以上の電流)に適用しにくい′という問題がある。ま
た(b)の耐火物成形体は、r&分組成を調整すること
によって耐火度を任意に調整することができ、それによ
り溶融金属の保持作用を調整することができるので、形
状の良好な裏ビードが得られ易い、という利点はある。
曲り部への密着性が良好であるという特性を宥している
が、比較的低融点であって溶接熱で溶融し易い、従って
スラグが過剰になって裏ビードの形状が不均一になり易
く、高電流溶接(例えば1.21腸φのワイヤで2O0
A以上の電流)に適用しにくい′という問題がある。ま
た(b)の耐火物成形体は、r&分組成を調整すること
によって耐火度を任意に調整することができ、それによ
り溶融金属の保持作用を調整することができるので、形
状の良好な裏ビードが得られ易い、という利点はある。
しかし溶接工程で生成するガス(水素や炭酸ガス$)の
抜けが悪い為裏ビードに気孔欠陥やポックマークが生じ
易く、また母材裏面の特に曲り部への密着性に劣り肚つ
破損の危険が多いといった難点がある。またこの種の耐
火物としては、SiO2、Al10x 、CaO,M
gO等の成分を含むフラックス粉末を水ガラス等の粘結
剤と共に混合した後成形し、その後300〜500℃の
比較的低温度で焼成したものが通常であるが、大気中で
吸湿しやすく、良好な耐気孔性を得るためには、使用前
に100〜300℃で再乾燥しなければならないという
問題も指摘されていた。更に(c)の積丹裏8材では、
耐火物成形体(b)単独の場合に比べて母材裏面への密
着性は良好であるが、ガラス繊維が溶接熱によって溶融
する為前記(a)と同様スラグ過剰による裏ビード形状
の不均一化という問題があり、高電流溶接への適用が困
難である。
抜けが悪い為裏ビードに気孔欠陥やポックマークが生じ
易く、また母材裏面の特に曲り部への密着性に劣り肚つ
破損の危険が多いといった難点がある。またこの種の耐
火物としては、SiO2、Al10x 、CaO,M
gO等の成分を含むフラックス粉末を水ガラス等の粘結
剤と共に混合した後成形し、その後300〜500℃の
比較的低温度で焼成したものが通常であるが、大気中で
吸湿しやすく、良好な耐気孔性を得るためには、使用前
に100〜300℃で再乾燥しなければならないという
問題も指摘されていた。更に(c)の積丹裏8材では、
耐火物成形体(b)単独の場合に比べて母材裏面への密
着性は良好であるが、ガラス繊維が溶接熱によって溶融
する為前記(a)と同様スラグ過剰による裏ビード形状
の不均一化という問題があり、高電流溶接への適用が困
難である。
[発明が解決しようとする問題点]
本発明はこの様な事情に着目してなされたものであって
、その目的は、広い溶接電流範囲に亘って耐気孔性に優
れ且つ良好な形状の裏ビードを得ることのできる片面溶
接用裏当材を提供しようとするものである。
、その目的は、広い溶接電流範囲に亘って耐気孔性に優
れ且つ良好な形状の裏ビードを得ることのできる片面溶
接用裏当材を提供しようとするものである。
[問題点を解決する為の手段]
上記の様な目的を達成し得た本発明裏当材の構成は。
5i02 :45〜60%
A I2O3 : J5〜38%
MgO:3〜15%
アルカリ金属酸化物の1種以上二〇、3〜3.2%
及び水分: 0.01〜0.25%を必須成分として含
有し、且つ上記S i 02 、 A 12O3及び
MgOのうち少なくとも一部をコージェライトとして存
在させてなるところに要旨を有するものである。
有し、且つ上記S i 02 、 A 12O3及び
MgOのうち少なくとも一部をコージェライトとして存
在させてなるところに要旨を有するものである。
[作用]
本発明は、上記の様に固形裏当材中の配合成分及び各成
分の含有率を特定し、且つ必須構成4分のうち5i02
、A12O3及びMgOをコージェライトとして存
在させてなるものであり、以下それらの要件を定めた理
由を明らかにしつつ本発明の作用を明確にしてく。
分の含有率を特定し、且つ必須構成4分のうち5i02
、A12O3及びMgOをコージェライトとして存
在させてなるものであり、以下それらの要件を定めた理
由を明らかにしつつ本発明の作用を明確にしてく。
5iOz:45〜60%
本発明裏当材の主構成4分となるものであり。
45%未満では耐火性が不足する為裏ビードが出すぎた
り、或はアーク熱で溶融物が多量生成してアーク不安定
を招く、一方60%を超えると生成スラグの流動性が過
大となり、均一な裏ビードが形成されなくなるばかりで
なく、アンダーカットやスラブ巻込み等の欠陥が生じた
り耐高温割れ性が悪化するという難点があられれる。尚
S i 02源としてはシリカ、ろう石、シャモット、
コージェライト、ムライト等が使用される。
り、或はアーク熱で溶融物が多量生成してアーク不安定
を招く、一方60%を超えると生成スラグの流動性が過
大となり、均一な裏ビードが形成されなくなるばかりで
なく、アンダーカットやスラブ巻込み等の欠陥が生じた
り耐高温割れ性が悪化するという難点があられれる。尚
S i 02源としてはシリカ、ろう石、シャモット、
コージェライト、ムライト等が使用される。
Al2O3:25〜38%
四当材の融点を高め、且つ生成スラブの粘性を高めて裏
ビードの形状を整えるうえで不可欠の成分であり、特に
開先のルート間隔が標準(4〜5)程度)よりも広い場
合の裏ビードの形状を整えるのに重要な成分である。こ
うした機能を有効に発揮させる為にはA12Ox を少
なくとも25%含有させなければならないが1反面含有
量が38%を超えると耐火性が上がりすぎて生成スラグ
の粘性が過大となり、ガス抜けが悪くなる為ビットやブ
ローホール或はあばた等の欠陥が生じ易くなるばかりで
なく、裏ビードも出にくくなる。
ビードの形状を整えるうえで不可欠の成分であり、特に
開先のルート間隔が標準(4〜5)程度)よりも広い場
合の裏ビードの形状を整えるのに重要な成分である。こ
うした機能を有効に発揮させる為にはA12Ox を少
なくとも25%含有させなければならないが1反面含有
量が38%を超えると耐火性が上がりすぎて生成スラグ
の粘性が過大となり、ガス抜けが悪くなる為ビットやブ
ローホール或はあばた等の欠陥が生じ易くなるばかりで
なく、裏ビードも出にくくなる。
Al2O3源としては、アルミナ、長石、マイカ、シャ
モット、コージェライト、ムライト、ろう石等が用いら
れる。
モット、コージェライト、ムライト、ろう石等が用いら
れる。
MgO: 3〜15%
耐火性調整材としての機能を有する他スラグ剥離性を改
善する作用があり、こうした効果を有効に発揮させる為
には3%以上含有させなければならない、しかし15%
を超えると耐火度が上がりすぎて生成スラグの粘性が過
大となり、ガス抜けが悪くなる為にピットやブローホー
ル、あばた等の欠陥が発生し易くなる。MgO源として
はマグネシア、タルク、ドロマイト、スピネル、7オル
ステライト等が挙げられる。
善する作用があり、こうした効果を有効に発揮させる為
には3%以上含有させなければならない、しかし15%
を超えると耐火度が上がりすぎて生成スラグの粘性が過
大となり、ガス抜けが悪くなる為にピットやブローホー
ル、あばた等の欠陥が発生し易くなる。MgO源として
はマグネシア、タルク、ドロマイト、スピネル、7オル
ステライト等が挙げられる。
アルカリ金属酸化物の1種以上=0.3〜3.2%Li
2O.Naz O,に2O等は裏当材用耐火物として要
求される最低域の機械的性質(圧縮強さ、曲げ強さ、衝
撃強さ等)及び成形性を確保する為に欠くことのできな
い成分であり、0.3%未満ではこれらの効果が有効に
発揮されず、一方3.2%を超えると耐火性やスラグ剥
離性が悪くなるばかりでなく耐湿性も’19悪になる。
2O.Naz O,に2O等は裏当材用耐火物として要
求される最低域の機械的性質(圧縮強さ、曲げ強さ、衝
撃強さ等)及び成形性を確保する為に欠くことのできな
い成分であり、0.3%未満ではこれらの効果が有効に
発揮されず、一方3.2%を超えると耐火性やスラグ剥
離性が悪くなるばかりでなく耐湿性も’19悪になる。
アルカリ金属酸化物として最も一般的なのはL+酸化物
、Na酸化物及びに酸化物であり、Li酸化物源として
はリチウム水ガラス、リチウムシリケート、リチウムフ
ェライト、リチウムマンガナイト、ベラタイト炭酸リチ
ウム等が、又Na酸化物源としてはナトリウム水ガラス
、長石、ソーダ灰、無水珪酸ソーダ、アルミン酸ソーダ
等が、又に酸化物としてはカリ水ガラス、長石、カリガ
ラス4チタン酸カリウム等が夫々使用される。
、Na酸化物及びに酸化物であり、Li酸化物源として
はリチウム水ガラス、リチウムシリケート、リチウムフ
ェライト、リチウムマンガナイト、ベラタイト炭酸リチ
ウム等が、又Na酸化物源としてはナトリウム水ガラス
、長石、ソーダ灰、無水珪酸ソーダ、アルミン酸ソーダ
等が、又に酸化物としてはカリ水ガラス、長石、カリガ
ラス4チタン酸カリウム等が夫々使用される。
水分: 0.01〜0.25%
耐火物を構成する上記粉末粒子間に介在して焼結性を高
める作用があり、0.01%未満ではこれらの効果が有
効に発揮されない為機械的性質や成形性が劣悪になる。
める作用があり、0.01%未満ではこれらの効果が有
効に発揮されない為機械的性質や成形性が劣悪になる。
但し水分は溶接熱でガス化してビットやブローホール、
あばた等を生ずる原因になるので、0.25%以下に抑
えなければならない。
あばた等を生ずる原因になるので、0.25%以下に抑
えなければならない。
尚ここでいう水分とは、吸湿水、付着水、結晶水を合計
した全水分を指すものであり、その分析法としては、試
料を磁製ポートに秤取して酸素気流中で1000℃に加
熱し、遊離した水分を過塩素酸マグネシウムに吸収させ
た後重量を測定し、増量分から水分を求める方法があり
、この方法はAWS規格(A5.5)においても標準化
されている。尚水分源としては水、アルコール、高級脂
肪酸、水酸化アルミニウム、ベントナイト、アルギン酸
ソーダ、セルロース等が使用される。
した全水分を指すものであり、その分析法としては、試
料を磁製ポートに秤取して酸素気流中で1000℃に加
熱し、遊離した水分を過塩素酸マグネシウムに吸収させ
た後重量を測定し、増量分から水分を求める方法があり
、この方法はAWS規格(A5.5)においても標準化
されている。尚水分源としては水、アルコール、高級脂
肪酸、水酸化アルミニウム、ベントナイト、アルギン酸
ソーダ、セルロース等が使用される。
ちなみに第1図は1片面裏当材中に含まれる水分量が暑
ビード表面の気孔欠陥及びあばたの発生に及ぼす影響を
調べた実験結果を示したグラフである。但し実験条件は
次の通りとした。
ビード表面の気孔欠陥及びあばたの発生に及ぼす影響を
調べた実験結果を示したグラフである。但し実験条件は
次の通りとした。
(裏当材の組成及び寸法)
組成・・・5iOz:49%、Al2O3:32%、M
gO:10%、N a2O : 0.2O%、K2O:
1.5%、水分: 0.03〜0.30%、残部:その
他の成分 寸法 : 1 0mm’ X 3 05m1l
X600 mml 、 第2図参照、 (供試板) 鋼種:JIS G 3106.5M−5OA寸法:
16smL X1505ail X800 am’開
先形状:開先角度50度、開先幅51、第3図参照。
gO:10%、N a2O : 0.2O%、K2O:
1.5%、水分: 0.03〜0.30%、残部:その
他の成分 寸法 : 1 0mm’ X 3 05m1l
X600 mml 、 第2図参照、 (供試板) 鋼種:JIS G 3106.5M−5OA寸法:
16smL X1505ail X800 am’開
先形状:開先角度50度、開先幅51、第3図参照。
(溶接条件)
溶接ワイヤ;C02ガスアーク溶接用フラックス入りワ
イヤ(1,2層腸φ)( JIS−Z−3313YFW −24相当、チタニア系フラッ クス使用) 溶接電流:180〜250 (A) 、直流 ワイヤ(
+) 溶接電圧:22〜29(V) ワイヤ突出し長さ=2O會履 シールドガス: CO2、25J?/sin溶接姿勢:
下向き 第1図からも明らかな様に、裏当材中の水分量が0.2
5%を超えると、裏ビード表面におけるピットやブロー
ホール等の欠陥が著しくなることが分かる。
イヤ(1,2層腸φ)( JIS−Z−3313YFW −24相当、チタニア系フラッ クス使用) 溶接電流:180〜250 (A) 、直流 ワイヤ(
+) 溶接電圧:22〜29(V) ワイヤ突出し長さ=2O會履 シールドガス: CO2、25J?/sin溶接姿勢:
下向き 第1図からも明らかな様に、裏当材中の水分量が0.2
5%を超えると、裏ビード表面におけるピットやブロー
ホール等の欠陥が著しくなることが分かる。
本発明の片面溶接用裏当材を構成する必須成分は以との
通りであるが、上記構成4分の規定要件を満足し得る限
度で更にMnO、MnO2。
通りであるが、上記構成4分の規定要件を満足し得る限
度で更にMnO、MnO2。
Fed、FezO3、Fe3O4、TiO2。
ZrSiO4、ZrO2、CaO,SrO。
BaO等の酸化物、CaP2 、NaF、LiF等の
弗化物等を適量含有させることも可能である。
弗化物等を適量含有させることも可能である。
本発明における必須の構成4分は以上の通りであるが、
目的達成の為には上記の構成に加えて、必須成分として
含まれる5tO2,Al2O3及びMgOの少なくとも
一部がコージェライト(2MfO・2AI2Oコ ・5
SiOz)よりなる複合酸化物の結晶として存在させる
必要がある。しかして上記3種の酸化物が夫々個別に分
散しているだけの場合、例えば、アルミナ(A 12O
z 。
目的達成の為には上記の構成に加えて、必須成分として
含まれる5tO2,Al2O3及びMgOの少なくとも
一部がコージェライト(2MfO・2AI2Oコ ・5
SiOz)よりなる複合酸化物の結晶として存在させる
必要がある。しかして上記3種の酸化物が夫々個別に分
散しているだけの場合、例えば、アルミナ(A 12O
z 。
融点2O50℃)、マグネシャ(M g O1融点28
00℃)、スピネル(MgO+1A 12O3 、融点
1830℃)、ムライト(jA12O3 ・2SiO2
.融点1830℃)といった酸化物は、融点が高すぎて
、良好な裏ビード形状や耐気孔性が得られないし。
00℃)、スピネル(MgO+1A 12O3 、融点
1830℃)、ムライト(jA12O3 ・2SiO2
.融点1830℃)といった酸化物は、融点が高すぎて
、良好な裏ビード形状や耐気孔性が得られないし。
ンリカ(SiO2.融点172O℃)は比較的融点は低
いがスラグの流動性を過大にし、かつスラグ巻込みや高
温割れを生じやすくする。しかしこれらがコージェライ
トの形態で含有されているときは、これら複合酸化物に
よって適度の耐火性、耐熱衝撃性1強度等の性能が与え
られ、優れた品質、形状を備えた衷ビードを得ることが
できる。
いがスラグの流動性を過大にし、かつスラグ巻込みや高
温割れを生じやすくする。しかしこれらがコージェライ
トの形態で含有されているときは、これら複合酸化物に
よって適度の耐火性、耐熱衝撃性1強度等の性能が与え
られ、優れた品質、形状を備えた衷ビードを得ることが
できる。
尚り記の様な複合酸化物として存在させる為の具体的な
方法は特に限定されないが、一般的な方法としては(1
) S i 02 、 A 12O3及びMgOを当
初からコージェライトの形態で配合する方法、及び(2
)原料粉末の配合→粘結剤添加→混練−プレス成形→乾
燥→焼成、を順次行なって裏当材とするに当たり、特に
焼成温度を12O0〜1350℃に設定することによっ
て複合酸化物を形成させる方法、等が挙げられる。
方法は特に限定されないが、一般的な方法としては(1
) S i 02 、 A 12O3及びMgOを当
初からコージェライトの形態で配合する方法、及び(2
)原料粉末の配合→粘結剤添加→混練−プレス成形→乾
燥→焼成、を順次行なって裏当材とするに当たり、特に
焼成温度を12O0〜1350℃に設定することによっ
て複合酸化物を形成させる方法、等が挙げられる。
ところで製品裏当材中には、焼成時における生成ガスの
抜は跡として気孔が形成され、気孔率は耐火度や吸湿性
等に影響を及ぼすことが確認されているが、保存時等に
おける吸湿による水分量の増太を防止する為には、見掛
けの気孔率を30%以下に抑えるのがよい。
抜は跡として気孔が形成され、気孔率は耐火度や吸湿性
等に影響を及ぼすことが確認されているが、保存時等に
おける吸湿による水分量の増太を防止する為には、見掛
けの気孔率を30%以下に抑えるのがよい。
[実施例]
第1表に示す化学成分及び結晶組成の片面溶接用裏当材
(寸法、形状は第2図に示したものと同じ)を作成し、
夫々の裏当材を用いて片面溶接実験を行なった。但し実
験条件は、溶接電流を22O(A)、溶接電圧を2O(
V)とした以外は、第1図の実験で採用した条件と同一
とした。
(寸法、形状は第2図に示したものと同じ)を作成し、
夫々の裏当材を用いて片面溶接実験を行なった。但し実
験条件は、溶接電流を22O(A)、溶接電圧を2O(
V)とした以外は、第1図の実験で採用した条件と同一
とした。
得られた各溶接部(裏ビード)の品質を第2表に示す、
但し第2表の品質評価基準は、0印:良好、Δ印:やや
不良、×印:不良とし、気孔についてはビード表面のビ
ット、ブローホールを肉眼で検査した。
但し第2表の品質評価基準は、0印:良好、Δ印:やや
不良、×印:不良とし、気孔についてはビード表面のビ
ット、ブローホールを肉眼で検査した。
第2表
(実)・・・本発明の実施例
(比)・・・比較例
第1.2表からも明らかな様に、本発明の規定要件を満
たす実施例(NO,1〜7)では、裏ビードの外観、形
状、スラグ剥離性、耐気孔性、#割れ性の何れにおいて
も良好な結果が得られているが、実験No、 8以降の
比較例では、本発明で規定する要件の何れかを欠く島状
の様な問題がある。
たす実施例(NO,1〜7)では、裏ビードの外観、形
状、スラグ剥離性、耐気孔性、#割れ性の何れにおいて
も良好な結果が得られているが、実験No、 8以降の
比較例では、本発明で規定する要件の何れかを欠く島状
の様な問題がある。
実験No、 8 :水分を除く構成々分は規定範囲内に
あり、ビードの外観・形状共に 良好であるが、水分量が多い為ビ ードにピットやブローホールが発 生する。
あり、ビードの外観・形状共に 良好であるが、水分量が多い為ビ ードにピットやブローホールが発 生する。
実験No、 9:Al103 fiが過剰で且っSiO
2醗が不足する為耐火度が Eがりすぎ、ガス抜は不良による ピットやブローホールが認められ る他ビード形状も悪い。
2醗が不足する為耐火度が Eがりすぎ、ガス抜は不良による ピットやブローホールが認められ る他ビード形状も悪い。
実験)la、lO:MgO量が多過ぎるばかりでなく水
分量も規定範囲を超えている 為、ピットやブローホールが発生 する他ビード形状も悪い。
分量も規定範囲を超えている 為、ピットやブローホールが発生 する他ビード形状も悪い。
実験No、 11: S i O2量が多過ぎる為に耐
火性が不十分であり、裏ビードが過大 になるばかりでなく形状も悪い。
火性が不十分であり、裏ビードが過大 になるばかりでなく形状も悪い。
実験No、 12: S i 02量が規定範囲を超え
ている他、Al2O3量及びMgO量 が不足する為耐火性が不十分であ り、衷ビードの形状が不揃いでス ラグ剥離性も悪く、ブローホール 欠陥も認められる。
ている他、Al2O3量及びMgO量 が不足する為耐火性が不十分であ り、衷ビードの形状が不揃いでス ラグ剥離性も悪く、ブローホール 欠陥も認められる。
[発明の効果]
本発明は以上の様に構成されるが、要は裏当材を構成す
る成分の種類及び含有率を特定すると共に水分量を厳密
に規定し、更には必須構成々分のうちSiO+ 、Al
1 (h及びMgOを特定の複合酸化物よりなる結晶と
して存在させることによって、適度の耐火性と優れた物
性を有し卓越した品質の裏ビードを与える片面溶接用裏
裏材を得ることができる。
る成分の種類及び含有率を特定すると共に水分量を厳密
に規定し、更には必須構成々分のうちSiO+ 、Al
1 (h及びMgOを特定の複合酸化物よりなる結晶と
して存在させることによって、適度の耐火性と優れた物
性を有し卓越した品質の裏ビードを与える片面溶接用裏
裏材を得ることができる。
第1図は裏当材中の水分量及び溶接電流が裏ビードの気
孔欠陥に及ぼす影響を示す実験結果のグラフ、第2図は
上記の実験で使用した裏当材の寸法・形状を示す図、第
3図は同実験で採用した開先形状を示す説明図である。
孔欠陥に及ぼす影響を示す実験結果のグラフ、第2図は
上記の実験で使用した裏当材の寸法・形状を示す図、第
3図は同実験で採用した開先形状を示す説明図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 SiO_2:45〜60%(重量%:以下同じ)Al_
2O_3:25〜38% MgO:3〜15% アルカリ金属酸化物の1種以上:0.3〜3.2%及び
水分:0.01〜0.25%を必須成分として含有し、
且つ上記SiO_2、Al_2O_3及びMgOのうち
少なくとも一部がコージェライトとして存在することを
特徴とする片面溶接用裏当材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4692285A JPS61206590A (ja) | 1985-03-08 | 1985-03-08 | 片面溶接用裏当材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4692285A JPS61206590A (ja) | 1985-03-08 | 1985-03-08 | 片面溶接用裏当材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61206590A true JPS61206590A (ja) | 1986-09-12 |
JPS637877B2 JPS637877B2 (ja) | 1988-02-18 |
Family
ID=12760821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4692285A Granted JPS61206590A (ja) | 1985-03-08 | 1985-03-08 | 片面溶接用裏当材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61206590A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2011152587A (ja) * | 2011-03-15 | 2011-08-11 | Wuhan Tiangao Welding Co Ltd | ガスシールドアーク溶接用セラミックバックアップ材の製造方法 |
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US4205219A (en) * | 1978-06-07 | 1980-05-27 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Double grooved welding backup |
-
1985
- 1985-03-08 JP JP4692285A patent/JPS61206590A/ja active Granted
Patent Citations (1)
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS637877B2 (ja) | 1988-02-18 |
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