JPS6120334Y2 - - Google Patents
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- JPS6120334Y2 JPS6120334Y2 JP13078580U JP13078580U JPS6120334Y2 JP S6120334 Y2 JPS6120334 Y2 JP S6120334Y2 JP 13078580 U JP13078580 U JP 13078580U JP 13078580 U JP13078580 U JP 13078580U JP S6120334 Y2 JPS6120334 Y2 JP S6120334Y2
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- JP
- Japan
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- oil
- pressure
- hydraulic
- chamber
- piston
- Prior art date
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Links
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Landscapes
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- Lift Valve (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、自走式の農用車両とか土建車両に
設けられる油圧クラツチ式変速装置における油圧
クラツチに対する作用油圧を設定するための調圧
弁装置、より詳しくいうと油圧クラツチに対する
作用油圧を徐々に高めて油圧クラツチのシヨツク
の無いエンゲージングを得させる油圧漸増型の調
圧弁装置に、関するものである。
設けられる油圧クラツチ式変速装置における油圧
クラツチに対する作用油圧を設定するための調圧
弁装置、より詳しくいうと油圧クラツチに対する
作用油圧を徐々に高めて油圧クラツチのシヨツク
の無いエンゲージングを得させる油圧漸増型の調
圧弁装置に、関するものである。
油圧クラツチ式変速装置用の油圧漸増型調圧弁
装置は一般に、例えば実開昭52−98051号公報、
実開昭52−119535号公報、特開昭52−108523号公
報、米国特許No.4148362等から周知である油圧漸
増型のものに構成されて来ている。
装置は一般に、例えば実開昭52−98051号公報、
実開昭52−119535号公報、特開昭52−108523号公
報、米国特許No.4148362等から周知である油圧漸
増型のものに構成されて来ている。
かかる油圧漸増型調圧弁装置の一般的な構造
を、理解を容易とするために本案の一実施例を示
す第1図を参照しつつ説明すると、この種調圧弁
装置は油圧クラツチに対する給油回路4に接され
たポンプポート10と油タンク3に接続されたリ
リーフポート11とを有するリリーフ弁を備えて
いて、該リリーフ弁の弁体8をリリーフ動作反対
方向に移動附勢する油圧設定用スプリング7の基
端を、上記弁体8方向に進退自在に設けられその
進退により該油圧設定用スプリング7の強度を変
更制御する制御ピストン17に受けさせてあるも
のに構成される。
を、理解を容易とするために本案の一実施例を示
す第1図を参照しつつ説明すると、この種調圧弁
装置は油圧クラツチに対する給油回路4に接され
たポンプポート10と油タンク3に接続されたリ
リーフポート11とを有するリリーフ弁を備えて
いて、該リリーフ弁の弁体8をリリーフ動作反対
方向に移動附勢する油圧設定用スプリング7の基
端を、上記弁体8方向に進退自在に設けられその
進退により該油圧設定用スプリング7の強度を変
更制御する制御ピストン17に受けさせてあるも
のに構成される。
そして上記制御ピストン17に対し油圧設定用
スプリング7とは反対の側から油圧を作用させる
ための油室18を設けて、この油室18を前記給
油回路4に対し絞り油通路19を介して接続し、
さらに前記弁体8方向への前記制御ピストン17
の移動を、前記油圧設定用スプリング7の強度が
前記油圧クラツチに対し作用させる正規作用油圧
(第2図a,bに例示する油圧P0)に対応する値に
まで高められる位置で阻止するストツパー16を
設ける。
スプリング7とは反対の側から油圧を作用させる
ための油室18を設けて、この油室18を前記給
油回路4に対し絞り油通路19を介して接続し、
さらに前記弁体8方向への前記制御ピストン17
の移動を、前記油圧設定用スプリング7の強度が
前記油圧クラツチに対し作用させる正規作用油圧
(第2図a,bに例示する油圧P0)に対応する値に
まで高められる位置で阻止するストツパー16を
設ける。
したがつてリリーフ弁の弁体8が通例のように
ポンプポート10とリリーフポート11間を連通
させるリリーフ位置へとスプリング7力に抗して
変位し、スプリング7の強度に対応する油圧を給
油回路4に設定するのに対し、油圧クラツチ式変
速装置における油圧クラツチに対する作動油の給
排を切替え制御する切換弁6を中立位置から一作
用位置或は一の作用位置から他の作用位置へと変
位させたときに、調圧弁装置の全体は次のように
作用することとなる。
ポンプポート10とリリーフポート11間を連通
させるリリーフ位置へとスプリング7力に抗して
変位し、スプリング7の強度に対応する油圧を給
油回路4に設定するのに対し、油圧クラツチ式変
速装置における油圧クラツチに対する作動油の給
排を切替え制御する切換弁6を中立位置から一作
用位置或は一の作用位置から他の作用位置へと変
位させたときに、調圧弁装置の全体は次のように
作用することとなる。
すなわち前記油室18に対しては給油回路4か
ら作動油が絞り油通路19を介し、該油通路19
における絞り部19aによる絞り作用で徐々に流
入するから、このように油室18に流入する作動
油により制御ピストン17が徐々にリリーフ弁々
体8方向に変位せしめられて、油圧設定用スプリ
ング7の強度を徐々に高める。したがつてリリー
フ弁が給油回路4に設定する油圧、つまりクラツ
チ作用油圧は対応して徐々に高められて行き、最
終的には制御ピストン17がストツパー16にて
規制される位置をとつたときの正規作用油圧、つ
まり油圧クラツチの定常稼動状態で作用させるこ
ととする油圧が得られる。
ら作動油が絞り油通路19を介し、該油通路19
における絞り部19aによる絞り作用で徐々に流
入するから、このように油室18に流入する作動
油により制御ピストン17が徐々にリリーフ弁々
体8方向に変位せしめられて、油圧設定用スプリ
ング7の強度を徐々に高める。したがつてリリー
フ弁が給油回路4に設定する油圧、つまりクラツ
チ作用油圧は対応して徐々に高められて行き、最
終的には制御ピストン17がストツパー16にて
規制される位置をとつたときの正規作用油圧、つ
まり油圧クラツチの定常稼動状態で作用させるこ
ととする油圧が得られる。
そしてこのように油圧クラツチに対する作用油
圧を正規作用油圧にまで徐々に高めることによつ
ては、油圧クラツチが急激な油圧上昇によるシヨ
ツクを受けずしてスムーズにエンゲージングする
ことから、車両の発進もしくは車速変更がシヨツ
クなくスムーズに行なわれることとなる。
圧を正規作用油圧にまで徐々に高めることによつ
ては、油圧クラツチが急激な油圧上昇によるシヨ
ツクを受けずしてスムーズにエンゲージングする
ことから、車両の発進もしくは車速変更がシヨツ
クなくスムーズに行なわれることとなる。
ところで上記した絞り油通路19における絞り
部19aは、油室18に対し徐々に油を流入させ
るためのものであることからして流路断面積を小
さくされており、このため従来装置では該絞り部
19aが油中に混在するごみによつて目詰まりを
起し易かつた。また従来装置は油室18に対する
油の流入が、クラツチ作用が正規作用油圧にまで
高められる油圧立上り過程の間ずつと、絞り油通
路19の絞り部19aを介して徐々に行なわれる
こととされていたため、安定した車両走行状態を
得るのに比較的長い時間を要していた。つまり油
圧クラツチは前記のような正規作用油圧P0(第2
図参照)よりも或る値だけ低い油圧でもつてエン
ゲージンゲを完了し、正規作用油圧P0の作用下で
スリツプすることなく安定したエンゲージング状
態を維持するのであるが、上記のように正規作用
油圧までの油圧憂上り過程の間ずつと油圧を漸増
させることとした従来装置によれば、油圧クラツ
チのエンゲージング完了から安定した車両走行状
態が得られるまでにかなりの時間を必要としてい
たのである。
部19aは、油室18に対し徐々に油を流入させ
るためのものであることからして流路断面積を小
さくされており、このため従来装置では該絞り部
19aが油中に混在するごみによつて目詰まりを
起し易かつた。また従来装置は油室18に対する
油の流入が、クラツチ作用が正規作用油圧にまで
高められる油圧立上り過程の間ずつと、絞り油通
路19の絞り部19aを介して徐々に行なわれる
こととされていたため、安定した車両走行状態を
得るのに比較的長い時間を要していた。つまり油
圧クラツチは前記のような正規作用油圧P0(第2
図参照)よりも或る値だけ低い油圧でもつてエン
ゲージンゲを完了し、正規作用油圧P0の作用下で
スリツプすることなく安定したエンゲージング状
態を維持するのであるが、上記のように正規作用
油圧までの油圧憂上り過程の間ずつと油圧を漸増
させることとした従来装置によれば、油圧クラツ
チのエンゲージング完了から安定した車両走行状
態が得られるまでにかなりの時間を必要としてい
たのである。
そこでこの考案は前述構造の油圧漸増型調圧弁
装置であつて、絞り油通路19における絞り部1
9aの流路断面積を従来のものにおけるよりも大
きくできて該絞り部19aの目詰まりの可能性を
減少させ、また油圧クラツチのエンゲージングの
完了後にクラツチ作用油圧を正規作用油圧にまで
速やかに立上らせて車両の安定した走行状態を速
やかに得させることとしてある、油圧クラツチ式
変速装置用の新規な調圧弁装置を提供しようとす
るものである。
装置であつて、絞り油通路19における絞り部1
9aの流路断面積を従来のものにおけるよりも大
きくできて該絞り部19aの目詰まりの可能性を
減少させ、また油圧クラツチのエンゲージングの
完了後にクラツチ作用油圧を正規作用油圧にまで
速やかに立上らせて車両の安定した走行状態を速
やかに得させることとしてある、油圧クラツチ式
変速装置用の新規な調圧弁装置を提供しようとす
るものである。
この考案課題を解決するために、この考案は前
述構造の調圧弁装置において第1図に例示する如
く、 スプリング23により前進附勢されたピストン
22を備え該ピストン22の前面側に蓄圧室21
を形成してある油圧アキユムレータ20を設け
て、該油圧アキユムレータ20の上記蓄圧室21
を前記絞り油通路19に対し、該絞り油通路19
における絞り部19aと前記油室18との間で接
続したこと、及び 上記油圧アキユムレータ20に、該油圧アキユ
ムレータ20の上記ピストン22が一定量後退す
ると上記蓄圧室21と連通せしめられるポート2
4を設けて、このポート24を前記給油回路4に
対し接続したこと、 といつた技術的手段を講じた。
述構造の調圧弁装置において第1図に例示する如
く、 スプリング23により前進附勢されたピストン
22を備え該ピストン22の前面側に蓄圧室21
を形成してある油圧アキユムレータ20を設け
て、該油圧アキユムレータ20の上記蓄圧室21
を前記絞り油通路19に対し、該絞り油通路19
における絞り部19aと前記油室18との間で接
続したこと、及び 上記油圧アキユムレータ20に、該油圧アキユ
ムレータ20の上記ピストン22が一定量後退す
ると上記蓄圧室21と連通せしめられるポート2
4を設けて、このポート24を前記給油回路4に
対し接続したこと、 といつた技術的手段を講じた。
実施例を図について説明すると、第1図におい
て1は、車輌の前進方向で3段、後進方向で1段
の変速を行なう油圧クラツチ式変速装置において
図示省略の複数個(図示の場合には4個)の遊転
変速歯車をのせたパワーシフト軸であり、このパ
ワーシフト軸1上には、上記した各遊転変速歯車
を選択的に該パワーシフト軸1へと結合するため
の4個の油圧クラツチ、つまりF1油圧クラツチ
2F1、F2油圧クラツチ2F2、F3油圧クラツチ2
F3及びR油圧クラツチ2Rを、設けてある。こ
れらの油圧クラツチ2F1−2Rに対し油タンク
3から作動油を供給するためには、油タンク3か
ら油を吸引して油圧クラツチ2F1−2R方向へ
導かれた給油回路4へと油を吐出する油圧ポンプ
5が設けられており、油圧クラツチ2F1−2R
に対する作動油の給排を切替え制御するために
は、一次側の2ポートを給油回路4及び油タンク
3に、また二次側の4ポートを油圧クラツチ2
F1−2Rに、それぞれ接続された切換弁6が設
けられている。切換弁6は、全油圧クラツチ2
F1−2Rから作動油を排出させ全油圧クラツチ
2F1−2Rを切る中立位置Nと、相当する1個
の油圧クラツチ2F1,2F2,2F3もしくは2R
へと作動油を供給し他3個の油圧クラツチから作
動油を排出させ該1個の油圧クラツチ2F1,2
F2,2F3もしくは2Rのみを選択的にエンゲー
ジングさせる前進1速位置F1、前進2速位置
F2、前進3速位置F3、後進1速位置Rを、備え
ている。
て1は、車輌の前進方向で3段、後進方向で1段
の変速を行なう油圧クラツチ式変速装置において
図示省略の複数個(図示の場合には4個)の遊転
変速歯車をのせたパワーシフト軸であり、このパ
ワーシフト軸1上には、上記した各遊転変速歯車
を選択的に該パワーシフト軸1へと結合するため
の4個の油圧クラツチ、つまりF1油圧クラツチ
2F1、F2油圧クラツチ2F2、F3油圧クラツチ2
F3及びR油圧クラツチ2Rを、設けてある。こ
れらの油圧クラツチ2F1−2Rに対し油タンク
3から作動油を供給するためには、油タンク3か
ら油を吸引して油圧クラツチ2F1−2R方向へ
導かれた給油回路4へと油を吐出する油圧ポンプ
5が設けられており、油圧クラツチ2F1−2R
に対する作動油の給排を切替え制御するために
は、一次側の2ポートを給油回路4及び油タンク
3に、また二次側の4ポートを油圧クラツチ2
F1−2Rに、それぞれ接続された切換弁6が設
けられている。切換弁6は、全油圧クラツチ2
F1−2Rから作動油を排出させ全油圧クラツチ
2F1−2Rを切る中立位置Nと、相当する1個
の油圧クラツチ2F1,2F2,2F3もしくは2R
へと作動油を供給し他3個の油圧クラツチから作
動油を排出させ該1個の油圧クラツチ2F1,2
F2,2F3もしくは2Rのみを選択的にエンゲー
ジングさせる前進1速位置F1、前進2速位置
F2、前進3速位置F3、後進1速位置Rを、備え
ている。
上記した切換弁6を各作用位置F1,F2,F3も
しくはRへおいたときに各油圧クラツチ2F1,
2F2,2F3もしくは2Rに対し作用せしめられ
る油圧を設定するために、この考案に従つた調圧
弁装置が設けられている。この調圧弁装置は、通
例のようにリリーフ弁を備えており、同リリーフ
弁は、油圧設定用スプリング7によりリリーフ動
作反対方向に移動附勢された弁体8を、バルブケ
ース9内に摺動自在に嵌挿して設け、該弁体8
に、バルブケース9のポンプポート10とリリー
フポート11とを選択的に連通させるための環状
溝12と、弁体8背後の油室13にポンプポート
10を常時連通させるための穴14とを、形成し
てあるものに、構成されている。ポンプポート1
0は、前記し給油回路4に接続回路15を介し接
続されており、弁体8は、油室13に作用する給
油回路4の油圧によりスプリング7力に抗し図示
のように変位せしめられ、ポンプポート10とリ
リーフポート11間を環状溝12を介し連通させ
て、リリーフ動作を行なう。
しくはRへおいたときに各油圧クラツチ2F1,
2F2,2F3もしくは2Rに対し作用せしめられ
る油圧を設定するために、この考案に従つた調圧
弁装置が設けられている。この調圧弁装置は、通
例のようにリリーフ弁を備えており、同リリーフ
弁は、油圧設定用スプリング7によりリリーフ動
作反対方向に移動附勢された弁体8を、バルブケ
ース9内に摺動自在に嵌挿して設け、該弁体8
に、バルブケース9のポンプポート10とリリー
フポート11とを選択的に連通させるための環状
溝12と、弁体8背後の油室13にポンプポート
10を常時連通させるための穴14とを、形成し
てあるものに、構成されている。ポンプポート1
0は、前記し給油回路4に接続回路15を介し接
続されており、弁体8は、油室13に作用する給
油回路4の油圧によりスプリング7力に抗し図示
のように変位せしめられ、ポンプポート10とリ
リーフポート11間を環状溝12を介し連通させ
て、リリーフ動作を行なう。
油圧設定用スプリング7の基端は、鎖線図示の
最後退位置から止輪でもつて構成されているスト
ツパー16に接当する位置まで前進可能にバルブ
ケース9内に設けられた制御ピストン17に、受
けさせてある。バルブケース9内にはこの制御ピ
ストン17に対しスプリング7の反対側から油圧
を作用させるための、油室18を設けてあり、こ
の油室18は前記給油回路4に対し、絞り部19
aにて通路を絞られた絞り油通路19を介し接続
されている。制御ピストン17は、前記切換弁6
が何れかの作用位置F1,F2,F3或はRへと切替
え変位せしめられたときに、絞り油通路19を介
し給油回路4の油圧が該ピストン17に対し徐々
に作用せしめられることで徐々に第1図でみて右
方向に移動せしめられ、油圧設定用スプリング7
の強度を徐々に増大させる。
最後退位置から止輪でもつて構成されているスト
ツパー16に接当する位置まで前進可能にバルブ
ケース9内に設けられた制御ピストン17に、受
けさせてある。バルブケース9内にはこの制御ピ
ストン17に対しスプリング7の反対側から油圧
を作用させるための、油室18を設けてあり、こ
の油室18は前記給油回路4に対し、絞り部19
aにて通路を絞られた絞り油通路19を介し接続
されている。制御ピストン17は、前記切換弁6
が何れかの作用位置F1,F2,F3或はRへと切替
え変位せしめられたときに、絞り油通路19を介
し給油回路4の油圧が該ピストン17に対し徐々
に作用せしめられることで徐々に第1図でみて右
方向に移動せしめられ、油圧設定用スプリング7
の強度を徐々に増大させる。
以上のようであるが特に、上記した絞り油通路
19における絞り部19aと油室18との間で該
絞り油通路19に接続して、図示のような油圧ア
キユムレータ20、つまり蓄圧室21を狭める方
向へとピストン22を前進附勢しているスプリン
グ23を備えた油圧アキユムレータ20が、設け
られている。また油圧アキユムレータ20内の適
所に開口するポート24を、該アキユムレータ2
0に設けると共に、一端を蓄圧室21に開口させ
他端をピストン22周面に開口させた穴22aを
ピストン22に形成して、上記ポート24を前記
給油回路4に対し、前記接続回路15と油通路2
5とを介して接続し、もつて、常時は穴22aが
アキユムレータ20のケース部にてブロツクされ
るが、ピストン22がその前面側に作用する油圧
によりスプリング23力に抗し鎖線図示位置まで
後退せしめられると、該穴22aがポート24へ
と開口して、ポート24が蓄圧室21へと連通せ
しめられ、給油回路4の油圧が接続回路15、油
通路25、ポート24、穴22a及び蓄圧室21
を介し絞り部19a二次側の絞り油通路19部分
に、絞り部19aを介せずして作用し、もつて絞
り部19aの機能が解消されるように、なされて
いる。油圧アキユムレータ20にはまた、スプリ
ング23設置空間内からリーク油をドレーンする
ためのドレーンポート26も、設けられている。
19における絞り部19aと油室18との間で該
絞り油通路19に接続して、図示のような油圧ア
キユムレータ20、つまり蓄圧室21を狭める方
向へとピストン22を前進附勢しているスプリン
グ23を備えた油圧アキユムレータ20が、設け
られている。また油圧アキユムレータ20内の適
所に開口するポート24を、該アキユムレータ2
0に設けると共に、一端を蓄圧室21に開口させ
他端をピストン22周面に開口させた穴22aを
ピストン22に形成して、上記ポート24を前記
給油回路4に対し、前記接続回路15と油通路2
5とを介して接続し、もつて、常時は穴22aが
アキユムレータ20のケース部にてブロツクされ
るが、ピストン22がその前面側に作用する油圧
によりスプリング23力に抗し鎖線図示位置まで
後退せしめられると、該穴22aがポート24へ
と開口して、ポート24が蓄圧室21へと連通せ
しめられ、給油回路4の油圧が接続回路15、油
通路25、ポート24、穴22a及び蓄圧室21
を介し絞り部19a二次側の絞り油通路19部分
に、絞り部19aを介せずして作用し、もつて絞
り部19aの機能が解消されるように、なされて
いる。油圧アキユムレータ20にはまた、スプリ
ング23設置空間内からリーク油をドレーンする
ためのドレーンポート26も、設けられている。
また図示の場合には、前記油室18に開口する
排油通路27をバルブケース9に形成し、この排
油通路27中途に形成した弁座28に油室18反
対側から着座して該排油通路27をブロツク可能
な弁体29を設けると共に、この弁体29を弁座
28への着座反対方向に移動附勢するスプリング
30を、バルブケース9内の段部9aと弁体30
の段部30aとに両端を受けさせて、設けてい
る。そして該弁体29の背後においてバルブケー
ス9内に油室31を設けて、弁体29の背面、つ
まり前記油室18反対側の面を、弁体29を弁座
28への着座方向へと移動附勢するための油圧を
作用させる受圧部29bに形成し、前記油通路2
5に設けた延長部25aを上記油室31へと開口
させて、受圧部29bに前記給油回路4の油圧を
作用させてある。受圧部29bの受圧面積S1は、
弁体29における、油室18側の受圧面積S2より
も、大とされており、給油回路4の油圧をPと
し、スプリング35の弁体29後退附勢力をFと
すると、 S1×P>S2×F …(1) なる関係が成立するように、受圧面積S1,S2とス
プリング力Fとの関係が設定されている。
排油通路27をバルブケース9に形成し、この排
油通路27中途に形成した弁座28に油室18反
対側から着座して該排油通路27をブロツク可能
な弁体29を設けると共に、この弁体29を弁座
28への着座反対方向に移動附勢するスプリング
30を、バルブケース9内の段部9aと弁体30
の段部30aとに両端を受けさせて、設けてい
る。そして該弁体29の背後においてバルブケー
ス9内に油室31を設けて、弁体29の背面、つ
まり前記油室18反対側の面を、弁体29を弁座
28への着座方向へと移動附勢するための油圧を
作用させる受圧部29bに形成し、前記油通路2
5に設けた延長部25aを上記油室31へと開口
させて、受圧部29bに前記給油回路4の油圧を
作用させてある。受圧部29bの受圧面積S1は、
弁体29における、油室18側の受圧面積S2より
も、大とされており、給油回路4の油圧をPと
し、スプリング35の弁体29後退附勢力をFと
すると、 S1×P>S2×F …(1) なる関係が成立するように、受圧面積S1,S2とス
プリング力Fとの関係が設定されている。
図示の調圧弁装置は、以上に説明して来たよう
に構成されていて、切換弁6を何れかの作用位置
F1,F2,F3もしくはRへと切替え変位させたと
きは、そのとき図示のように前進せしめられてリ
リーフ動作を行なうリリーフ弁の弁体8をリリー
フ動作反対方向に移動附勢しクラツチ作用油圧を
設定するスプリング7の強度が、前記のように
徐々に増大せしめられることから、給油回路4の
油圧P、したがつてクラツチ作用油圧Pは、切換
弁6の切替え変位後の経過時間tに対し、第2図
に示すように、制御ピストン17がストツパー1
6に接当する該ピストン17位置でのスプリング
7強度に対応する正規作用油圧P0にまで、徐々に
高められることとなるが、前記した油圧アキユム
レータ20を設けてあることから、次のような油
圧漸増動性が得られる。
に構成されていて、切換弁6を何れかの作用位置
F1,F2,F3もしくはRへと切替え変位させたと
きは、そのとき図示のように前進せしめられてリ
リーフ動作を行なうリリーフ弁の弁体8をリリー
フ動作反対方向に移動附勢しクラツチ作用油圧を
設定するスプリング7の強度が、前記のように
徐々に増大せしめられることから、給油回路4の
油圧P、したがつてクラツチ作用油圧Pは、切換
弁6の切替え変位後の経過時間tに対し、第2図
に示すように、制御ピストン17がストツパー1
6に接当する該ピストン17位置でのスプリング
7強度に対応する正規作用油圧P0にまで、徐々に
高められることとなるが、前記した油圧アキユム
レータ20を設けてあることから、次のような油
圧漸増動性が得られる。
すなわち油圧アキユムレータ20は、その蓄圧
室21に作用する油圧によりピストン22がスプ
リング23力に抗し後退せしめられることによ
り、蓄圧室21の容積を漸増し、絞り油通路19
における絞り部19aにて決定される油供給割合
よりも低7割合でもつて油室18に油が供給され
るように作用し、もつて制御ピストン17の移動
速度、したがつてクラツチ作用油圧Pの立上り速
度を遅らせる。そして、このような油圧アキユム
レータ20の作用は、そのスプリング23の強度
が小さいほどピストン22がより低油圧から後退
されはじめることで、油圧立上り過程のより早い
時期から行なわれ、逆にスプリング23の強度が
大きいほどピストン22がより高油圧から後退さ
れはじめることで、油圧立上り過程のより遅い時
期から行なわれる。第2図において、勾配が比較
的小さい関係線C1は、油圧アキユムレータ20
が作用状態にあつて制御ピストン17の移動速度
が、絞り部19aにて決定される油供給割合より
も、油圧アキユムレータ20のピストン22後退
による油圧室21の容積増大割合だけ、減速制御
される場合の油圧立上り特性を示し、また勾配が
比較的大きい関係線C2は、油圧アキユムレータ
20がほぼ非作用状態にあつて制御ピストン17
の前進速度がほぼ、絞り油通路19における絞り
部19aにて決定される油供給割合のみにより制
御される場合の油圧立上り特性を示している。そ
して第2図aは、スプリング23強度を比較的小
さくして、当初から油圧アキユムレータ20を作
用させた場合の油圧漸増特性を図示したもので、
当初のt1時間までは、関係線C1に沿つて油圧の漸
増ないし立上りが行なわれ、次いで時間t1の経過
時より、ピストン22の後退によるアキユムレー
タ・スプリング23の強度増大でピストン22の
後退速度が微小となり、関係線C2に沿う油圧の
漸増ないし立上りが行なわれる。また第2図b
は、スプリング23強度を比較的大きくして、当
初は油圧アキユムレータ20をほとんど作用させ
ず、油圧漸増過程の中途から油圧アキユムレータ
20を実質的に作用させるようにした場合の油圧
漸増特性を図示したもので、当初のt1時間まで
は、関係線C2に沿つて油圧の漸増ないし立上り
が行なわれ、次いで時間t1の経過時より、油圧P
がスプリング23力に打克つことで関係線C1に
沿う油圧の漸増ないし立上りが行なわれる。そし
て第2図a,bにおいて関係線C3は、ピストン
22が第1図の鎖線図示位置まで後退し、前記の
ように絞り部19aを介せずして油室18に油が
供給されるようになつてからの油圧立上り特性で
あつて、この状態となると、油室18への油供給
がほとんど制限されないことから、油圧Pが正規
作用油圧P0にまでほぼ垂直に立上る。
室21に作用する油圧によりピストン22がスプ
リング23力に抗し後退せしめられることによ
り、蓄圧室21の容積を漸増し、絞り油通路19
における絞り部19aにて決定される油供給割合
よりも低7割合でもつて油室18に油が供給され
るように作用し、もつて制御ピストン17の移動
速度、したがつてクラツチ作用油圧Pの立上り速
度を遅らせる。そして、このような油圧アキユム
レータ20の作用は、そのスプリング23の強度
が小さいほどピストン22がより低油圧から後退
されはじめることで、油圧立上り過程のより早い
時期から行なわれ、逆にスプリング23の強度が
大きいほどピストン22がより高油圧から後退さ
れはじめることで、油圧立上り過程のより遅い時
期から行なわれる。第2図において、勾配が比較
的小さい関係線C1は、油圧アキユムレータ20
が作用状態にあつて制御ピストン17の移動速度
が、絞り部19aにて決定される油供給割合より
も、油圧アキユムレータ20のピストン22後退
による油圧室21の容積増大割合だけ、減速制御
される場合の油圧立上り特性を示し、また勾配が
比較的大きい関係線C2は、油圧アキユムレータ
20がほぼ非作用状態にあつて制御ピストン17
の前進速度がほぼ、絞り油通路19における絞り
部19aにて決定される油供給割合のみにより制
御される場合の油圧立上り特性を示している。そ
して第2図aは、スプリング23強度を比較的小
さくして、当初から油圧アキユムレータ20を作
用させた場合の油圧漸増特性を図示したもので、
当初のt1時間までは、関係線C1に沿つて油圧の漸
増ないし立上りが行なわれ、次いで時間t1の経過
時より、ピストン22の後退によるアキユムレー
タ・スプリング23の強度増大でピストン22の
後退速度が微小となり、関係線C2に沿う油圧の
漸増ないし立上りが行なわれる。また第2図b
は、スプリング23強度を比較的大きくして、当
初は油圧アキユムレータ20をほとんど作用させ
ず、油圧漸増過程の中途から油圧アキユムレータ
20を実質的に作用させるようにした場合の油圧
漸増特性を図示したもので、当初のt1時間まで
は、関係線C2に沿つて油圧の漸増ないし立上り
が行なわれ、次いで時間t1の経過時より、油圧P
がスプリング23力に打克つことで関係線C1に
沿う油圧の漸増ないし立上りが行なわれる。そし
て第2図a,bにおいて関係線C3は、ピストン
22が第1図の鎖線図示位置まで後退し、前記の
ように絞り部19aを介せずして油室18に油が
供給されるようになつてからの油圧立上り特性で
あつて、この状態となると、油室18への油供給
がほとんど制限されないことから、油圧Pが正規
作用油圧P0にまでほぼ垂直に立上る。
上記したところから明らかなように、図示の調
圧弁装置によれば、油圧アキユムレータ20によ
つて油圧立上り特性ないし波形を、絞り部19a
にて決定されるよりも更に寝かせることができ、
また油圧アキユムレータ20ないしその断面積と
アキユムレータ・スプリング23の強度とを適宜
に設定することによつて、上記のように油圧立上
り特性ないし波形を寝かせる部分の範囲を変更す
ることもできる。したがつて、車両機種に応じ適
当した油圧立上り特性がそれぞれ異なることに対
応して、油圧アキユムレータ20を適宜に変更す
ることにより、調圧弁主部は各機種共通にでき
る。
圧弁装置によれば、油圧アキユムレータ20によ
つて油圧立上り特性ないし波形を、絞り部19a
にて決定されるよりも更に寝かせることができ、
また油圧アキユムレータ20ないしその断面積と
アキユムレータ・スプリング23の強度とを適宜
に設定することによつて、上記のように油圧立上
り特性ないし波形を寝かせる部分の範囲を変更す
ることもできる。したがつて、車両機種に応じ適
当した油圧立上り特性がそれぞれ異なることに対
応して、油圧アキユムレータ20を適宜に変更す
ることにより、調圧弁主部は各機種共通にでき
る。
そして、油圧立上り過程の終期においてほぼ垂
直な関係線C3に沿い油圧を急速に立上らせるこ
とによつては、クラツチ・エンゲージングによる
車両の発進及び車速変更が比較的油圧力の低いと
ころで行なわれるのに対し、同エンゲージングの
完了後に速やかに正規作用油圧P0が得られ、安定
した車両走行状態が速やかに得られる。
直な関係線C3に沿い油圧を急速に立上らせるこ
とによつては、クラツチ・エンゲージングによる
車両の発進及び車速変更が比較的油圧力の低いと
ころで行なわれるのに対し、同エンゲージングの
完了後に速やかに正規作用油圧P0が得られ、安定
した車両走行状態が速やかに得られる。
なお前記した排油通路27を選択ブロツクする
弁体29は、第2図に示す油圧の立上り中及びク
ラツチエンゲージング状態では、前記した式(1)の
関係が満たされることから、弁座28向きに移動
附勢を受けて排油通路27をブロツクし、また切
換弁6が中立位置Nに戻されたとき及び2作用位
置間で切替えられ給油回路4が一旦、油タンク3
へと接続される関係となるときは、該弁体29背
後の油室31から油圧が抜かれることで、スプリ
ング30力により迅速に後退動せしめられて弁座
28を離れ、排油通路27のブロツクを解除して
油室18から迅速に油をドレーンさせ、制御ピス
トン17を第1図でみて左方向に迅速に復帰動さ
せる。
弁体29は、第2図に示す油圧の立上り中及びク
ラツチエンゲージング状態では、前記した式(1)の
関係が満たされることから、弁座28向きに移動
附勢を受けて排油通路27をブロツクし、また切
換弁6が中立位置Nに戻されたとき及び2作用位
置間で切替えられ給油回路4が一旦、油タンク3
へと接続される関係となるときは、該弁体29背
後の油室31から油圧が抜かれることで、スプリ
ング30力により迅速に後退動せしめられて弁座
28を離れ、排油通路27のブロツクを解除して
油室18から迅速に油をドレーンさせ、制御ピス
トン17を第1図でみて左方向に迅速に復帰動さ
せる。
なお以上の実施例では油圧アキユムレータ20
において、ピストン22が定量後退すると蓄圧室
21とポート24とを連通させるために、ピスト
ン22に前記の穴22aを形成したが、そのよう
な穴22aを形成することなく、ピストン22が
一定量後退すると該ピストン22の前面側で蓄圧
室21と直接に連通することとなるような位置に
ポート24を設ける構造としてもよい。
において、ピストン22が定量後退すると蓄圧室
21とポート24とを連通させるために、ピスト
ン22に前記の穴22aを形成したが、そのよう
な穴22aを形成することなく、ピストン22が
一定量後退すると該ピストン22の前面側で蓄圧
室21と直接に連通することとなるような位置に
ポート24を設ける構造としてもよい。
また以上の実施例では油室18から迅速に油を
ドレーンさせて制御ピストン17の迅速な復帰動
を得るために前述構造の弁体29を設けたが、こ
のように油室18から油を迅速にドレーンさせる
ことは、例えば前記した実開昭52−119535号公報
とか米国特許No.4148362に開示されているように
前記した絞り油通路19の絞り部19aと並列接
続して油室18からの油ドレーン方向への油流通
のみを許容する逆止弁を設けるとか、油室18に
油ドレーン回路を接続してこの油ドレーン回路に
常時は該回路をブロツクし切換弁6が操作される
と一旦、同ブロツクを解いて油室18からの迅速
な油ドレーンを行なわせるように切換弁6と連動
させてある電磁アンロード弁を設ける等、他の構
造によつて得ることもできる。
ドレーンさせて制御ピストン17の迅速な復帰動
を得るために前述構造の弁体29を設けたが、こ
のように油室18から油を迅速にドレーンさせる
ことは、例えば前記した実開昭52−119535号公報
とか米国特許No.4148362に開示されているように
前記した絞り油通路19の絞り部19aと並列接
続して油室18からの油ドレーン方向への油流通
のみを許容する逆止弁を設けるとか、油室18に
油ドレーン回路を接続してこの油ドレーン回路に
常時は該回路をブロツクし切換弁6が操作される
と一旦、同ブロツクを解いて油室18からの迅速
な油ドレーンを行なわせるように切換弁6と連動
させてある電磁アンロード弁を設ける等、他の構
造によつて得ることもできる。
また土建用の車両等の比較的低速でのみ走行せ
しめられる作業用車両では、油室18からの油の
迅速ドレーンを行なう油ドレーン機構を設けずと
も差支えない。何故なら先ず油圧クラツチが急速
にエンゲージングすることにより操縦者に多大の
シヨツクを感じさせる車両発進時には、車両発進
前に切換弁6が中立位置Nにおかれていたことか
ら油室18の油は絞り油通路19を介してドレー
ンされてしまつていて、制御ピストン17が油圧
設定用スプリング7の強度を最少とする位置から
移動を開始するから第2図に例示した通りの油圧
漸増特性が得られて問題は起きない。また切換弁
6が2作用位置間で変位操作されて変速が行なわ
れるときは、そのとき給油回路4が一旦、短時間
だけ油タンク3に接続される関係となることから
油室18からの油ドレーン18が絞り油通路19
を介して行なわれるが、この油ドレーンは油室1
8中の油に対し油圧設定用スプリング7の附勢力
が制御ピストン17を介して作用している状態の
下で行なわれるから、該油ドレーンの割合は油室
18に対し油が流入するときの油流入割合より大
きい。加えてこの考案に係る調圧弁装置では第2
図に図示の油圧P1、つまり油圧Pの立上り時にそ
こから油圧Pが急速に立上ることとなる油圧P1に
対応する、油圧設定用スプリング7の強度が得ら
れるような位置まで制御ピストン17が復帰動す
る間は油室18からの油ドレーンが、油圧アキユ
ムレータ20の蓄圧室21とポート24とを介
し、つまり絞り部19aを介することなく、迅速
に行なわれ、また事後の油ドレーンも、油室18
への油流入割合を減少させることとする油圧アキ
ユムレータ20が設けられていることで絞り部1
9aの流路断面積を逆に比較的大きく設定するこ
とから比較的に速やかに行なわれる。したがつて
変速操作時にも、給油回路4が油タンク3に接続
される関係となる短時間の間に制御ピストン17
が比較的大きく復帰動せしめられる。そして車速
が低い範囲内で変更されるときは第2図に例示し
たような油圧漸増特性において例えば第2図aの
関係線C1の中途或は第2図bの関係線C2の中途
の油圧からクラツチ作用油圧Pが漸増せしめられ
ることとなつてもクラツチ・エンゲージングに際
し操縦者が感じる程のシヨツクは発生せずして不
具合がない。このため油室18から油を迅速ドレ
ーンさせるための機構を設けず変速操作時に制御
ピストン17が完全には戻りきらないこととなつ
ても、差支えがないのである。
しめられる作業用車両では、油室18からの油の
迅速ドレーンを行なう油ドレーン機構を設けずと
も差支えない。何故なら先ず油圧クラツチが急速
にエンゲージングすることにより操縦者に多大の
シヨツクを感じさせる車両発進時には、車両発進
前に切換弁6が中立位置Nにおかれていたことか
ら油室18の油は絞り油通路19を介してドレー
ンされてしまつていて、制御ピストン17が油圧
設定用スプリング7の強度を最少とする位置から
移動を開始するから第2図に例示した通りの油圧
漸増特性が得られて問題は起きない。また切換弁
6が2作用位置間で変位操作されて変速が行なわ
れるときは、そのとき給油回路4が一旦、短時間
だけ油タンク3に接続される関係となることから
油室18からの油ドレーン18が絞り油通路19
を介して行なわれるが、この油ドレーンは油室1
8中の油に対し油圧設定用スプリング7の附勢力
が制御ピストン17を介して作用している状態の
下で行なわれるから、該油ドレーンの割合は油室
18に対し油が流入するときの油流入割合より大
きい。加えてこの考案に係る調圧弁装置では第2
図に図示の油圧P1、つまり油圧Pの立上り時にそ
こから油圧Pが急速に立上ることとなる油圧P1に
対応する、油圧設定用スプリング7の強度が得ら
れるような位置まで制御ピストン17が復帰動す
る間は油室18からの油ドレーンが、油圧アキユ
ムレータ20の蓄圧室21とポート24とを介
し、つまり絞り部19aを介することなく、迅速
に行なわれ、また事後の油ドレーンも、油室18
への油流入割合を減少させることとする油圧アキ
ユムレータ20が設けられていることで絞り部1
9aの流路断面積を逆に比較的大きく設定するこ
とから比較的に速やかに行なわれる。したがつて
変速操作時にも、給油回路4が油タンク3に接続
される関係となる短時間の間に制御ピストン17
が比較的大きく復帰動せしめられる。そして車速
が低い範囲内で変更されるときは第2図に例示し
たような油圧漸増特性において例えば第2図aの
関係線C1の中途或は第2図bの関係線C2の中途
の油圧からクラツチ作用油圧Pが漸増せしめられ
ることとなつてもクラツチ・エンゲージングに際
し操縦者が感じる程のシヨツクは発生せずして不
具合がない。このため油室18から油を迅速ドレ
ーンさせるための機構を設けず変速操作時に制御
ピストン17が完全には戻りきらないこととなつ
ても、差支えがないのである。
この考案が秦する特有の効果は次の通りであ
る。
る。
すなわちこの考案は最初に説明した構造の調圧
弁装置において、前述構造の油圧アキユムレータ
20を設けその蓄圧室21を、絞り油通路19に
おける絞り部19aと制御ピストン17に対し油
圧を作用させるための油室18との間で絞り油通
路19に対し接続して、上記油室1に対する油の
供給が油圧アキユムレータ20により、上記絞り
部19aにて決定される割合よりもさらに低い割
合で行なわれることとし、もつてクラツチ作用油
圧の漸増が絞り部19aにて決定される割合より
もさらに低い割合で行なわれるようにしているか
ら、逆に絞り油通路19の絞り部19aの流路断
面積を従来の場合より大としても、クラツチ作用
油圧を所要のように低い割合で立上らせ得て、こ
の種調圧弁装置で特に問題となる絞り部19aの
ごみ等による詰まりを該絞り部19aの流路断面
積の拡大で減少ないし防止できることとする。こ
の詰まり防止効果は絞り部19aの流路断面積を
僅かに拡大した場合でも、かなりに顕著である。
弁装置において、前述構造の油圧アキユムレータ
20を設けその蓄圧室21を、絞り油通路19に
おける絞り部19aと制御ピストン17に対し油
圧を作用させるための油室18との間で絞り油通
路19に対し接続して、上記油室1に対する油の
供給が油圧アキユムレータ20により、上記絞り
部19aにて決定される割合よりもさらに低い割
合で行なわれることとし、もつてクラツチ作用油
圧の漸増が絞り部19aにて決定される割合より
もさらに低い割合で行なわれるようにしているか
ら、逆に絞り油通路19の絞り部19aの流路断
面積を従来の場合より大としても、クラツチ作用
油圧を所要のように低い割合で立上らせ得て、こ
の種調圧弁装置で特に問題となる絞り部19aの
ごみ等による詰まりを該絞り部19aの流路断面
積の拡大で減少ないし防止できることとする。こ
の詰まり防止効果は絞り部19aの流路断面積を
僅かに拡大した場合でも、かなりに顕著である。
またこの考案は上述の油圧アキユムレータ20
を利用し、該アキユムレータ20にそのピストン
22が一定量後退すると蓄圧室21と連通するポ
ート24を設けて該ポート24をクラツチ給油回
路4に接続することにより、上記のピストン22
後退により給油回路4と蓄圧室21間、したがつ
て給油回路4と前記油室18間が絞り油通路19
の絞り部19aを介することなく接続されて油室
18に対し迅速に油が供給され制御ピストン17
がストツパー16にて規制される位置まで迅速に
移動することとしているから、油圧クラツチに対
する作用油圧の立上り過程の終期において正規作
用油圧P0までのクラツチ作用油圧の上昇が急速に
行なわれることとする。したがつてこの考案によ
れば、油圧クラツチがエンゲージングを完了した
後に急速に油圧を上昇させて、油圧クラツチが正
規作用油圧P0の作用下でスリツプすることなく安
定したエンゲージング状態を維持する状態、つま
り安定した車両走行状態が迅速に得られるように
することができる。
を利用し、該アキユムレータ20にそのピストン
22が一定量後退すると蓄圧室21と連通するポ
ート24を設けて該ポート24をクラツチ給油回
路4に接続することにより、上記のピストン22
後退により給油回路4と蓄圧室21間、したがつ
て給油回路4と前記油室18間が絞り油通路19
の絞り部19aを介することなく接続されて油室
18に対し迅速に油が供給され制御ピストン17
がストツパー16にて規制される位置まで迅速に
移動することとしているから、油圧クラツチに対
する作用油圧の立上り過程の終期において正規作
用油圧P0までのクラツチ作用油圧の上昇が急速に
行なわれることとする。したがつてこの考案によ
れば、油圧クラツチがエンゲージングを完了した
後に急速に油圧を上昇させて、油圧クラツチが正
規作用油圧P0の作用下でスリツプすることなく安
定したエンゲージング状態を維持する状態、つま
り安定した車両走行状態が迅速に得られるように
することができる。
第1図は油圧回路と共に示す本案一実施例の概
略縦断側面図、第2図a,bはそれぞれ、同実施
例の作用を示す模式的なグラフである。 1……パワーシフト軸、2F1,2F2,2F3,
2R……油圧クラツチ、3……油タンク、4……
給油回路、7……油圧設定用スプリング、8……
弁体、9……バルブケース、10……ポンプポー
ト、11……リリーフポート、15……接続回
路、16……ストツパー、17……制御ピスト
ン、18……油室、19……絞り油通路、19a
……絞り部、20……油圧アキユムレータ、21
……蓄圧室、22……ピストン、23……スプリ
ング、24……ポート、25……油通路。
略縦断側面図、第2図a,bはそれぞれ、同実施
例の作用を示す模式的なグラフである。 1……パワーシフト軸、2F1,2F2,2F3,
2R……油圧クラツチ、3……油タンク、4……
給油回路、7……油圧設定用スプリング、8……
弁体、9……バルブケース、10……ポンプポー
ト、11……リリーフポート、15……接続回
路、16……ストツパー、17……制御ピスト
ン、18……油室、19……絞り油通路、19a
……絞り部、20……油圧アキユムレータ、21
……蓄圧室、22……ピストン、23……スプリ
ング、24……ポート、25……油通路。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 油圧クラツチ式変速装置における油圧クラツチ
に対する作用油圧を設定するための調圧弁装置で
あつて、前記油圧クラツチに対する給油回路4に
接続されたポンプポート10と油タンク3に接続
されたリリーフポート11とを有するリリーフ弁
を備えていて、該リリーフ弁の弁体8をリリーフ
動作反対方向に移動附勢する油圧設定用スプリン
グ7の基端を、上記弁体8方向に進退自在に設け
られその進退により該油圧設定用スプリング7の
強度を変更制御する制御ピストン17に受けさ
せ、また該制御ピストン17に対し上記油圧設定
用スプリング7とは反対の側から油圧を作用させ
るための油室18を設けて、この油室18を前記
給油回路4に対し絞り油通路19を介して接続
し、さらに前記弁体8方向への前記制御ピストン
17の移動を、前記油圧設定用スプリング7の強
度が前記油圧クラツチに対し作用させる正規作用
油圧に対応する値にまで高められる位置で阻止す
るストツパー16を設けてある調圧弁装置におい
て、 スプリング23により前進附勢されたピストン
22を備え該ピストン22の前面側に畜圧室21
を形成してある油圧アキユムレータ20を設け
て、該油圧アキユムレータ20の上記畜圧室21
を前記絞り油通路19に対し、該絞り油通路19
における絞り部19aと前記油室18との間で接
続したこと、及び 上記油圧アキユムレータ20に、該油圧アキユ
ムレータ20の上記ピストン22が一定量後退す
ると上記畜圧室21と連通せしめられるポート2
4を設けて、このポート24を前記給油回路4に
対し接続したこと、 を特徴とする調圧弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13078580U JPS6120334Y2 (ja) | 1980-09-13 | 1980-09-13 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13078580U JPS6120334Y2 (ja) | 1980-09-13 | 1980-09-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5753130U JPS5753130U (ja) | 1982-03-27 |
JPS6120334Y2 true JPS6120334Y2 (ja) | 1986-06-19 |
Family
ID=29491087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13078580U Expired JPS6120334Y2 (ja) | 1980-09-13 | 1980-09-13 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6120334Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH088356Y2 (ja) * | 1992-07-10 | 1996-03-06 | 株式会社 神崎高級工機製作所 | 調圧弁装置 |
-
1980
- 1980-09-13 JP JP13078580U patent/JPS6120334Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5753130U (ja) | 1982-03-27 |
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