JPS6120260B2 - - Google Patents

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JPS6120260B2
JPS6120260B2 JP6558978A JP6558978A JPS6120260B2 JP S6120260 B2 JPS6120260 B2 JP S6120260B2 JP 6558978 A JP6558978 A JP 6558978A JP 6558978 A JP6558978 A JP 6558978A JP S6120260 B2 JPS6120260 B2 JP S6120260B2
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JP
Japan
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coffee
extract
flavor
temperature
pressure
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JP6558978A
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English (en)
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Kurifuoodo Shurinputon Buraian
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JENERARU FUUZU Ltd
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JENERARU FUUZU Ltd
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Publication date
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Priority to JP6558978A priority Critical patent/JPS54157879A/ja
Publication of JPS54157879A publication Critical patent/JPS54157879A/ja
Publication of JPS6120260B2 publication Critical patent/JPS6120260B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は可溶性コーヒーの製造に関し、更に詳
細には、「新鮮な」、「木の実」様フレーバー特性
に優れている独特のフレーバーを持つ可溶性コー
ヒーの製造方法に関する。
更に具体的には、本発明の方法は、所望のフレ
ーバー特性を持つフレーバーに富んで選択された
コーヒー留分により濃縮コーヒー抽出液を強化
し、次いで、フレーバーに富んだ成分の品質維持
を助長し、その品質に対する悪影響を最少限度に
するような処理条件下で抽出液を乾燥し、団塊化
することに関する。
可溶性コーヒーの製造に関する多くの情報が公
開されている。この種の情報のうち相当の量が製
造された可溶性コーヒーの芳香およびフレーバー
を強化するための種々の技術に関するものであ
る。究極の目標は、新鮮な焙煎および磨砕コーヒ
ーから得た飲料と同等な芳香およびフレーバー品
質を持つコーヒー飲料を与える可溶性コーヒーを
製造することであつたし、また現在でもそうであ
る。現在の知見の範囲内で言えることは、この目
標は少くとも商業ベースでは達成されていない、
ということである。
可溶性コーヒーのフレーバーを改善するための
努力は、コーヒーから大部分の可溶性固型分を抽
出する前、または工業的コーヒー抽出液を蒸発ス
トリツピングすることにより、焙煎磨砕コーヒー
のフレーバー成分を取出し、次いでこれらフレー
バー成分を噴霧乾燥の前または後に抽出液に戻す
ことに向けられてきた。
従来技術の努力の意図はフレーバーおよび芳香
についてレギユラー焙煎、磨砕コーヒーと実質上
等しい可溶性コーヒーを作ることにあつた。何故
ならば、焙煎および磨砕コーヒーと比較して、可
溶性コーヒーはコーヒー飲料の調整に消費者に便
利である利点を与え、したがつてこのような努力
を続ける大きな誘因がある為である。
焙煎および磨砕コーヒーのフレーバーおよび芳
香に近づいた可溶性コーヒー製品の製造のための
努力の過程で大部分開発されている従来技術に比
較して、本発明は新鮮な木の実様フレーバー特性
に重点がある望ましいフレーバーを持つ可溶性コ
ーヒー製品を製造する方法で、かつ焙煎および磨
砕コーヒーとは明らかに異なるフレーバーおよび
芳香を持つにもかかわらず、いくつかの従来方法
によつて、製造された可溶性コーヒーと比較して
消費者の広範囲な支持を受けた可溶性コーヒーの
製造に係るものである。
簡単に述べれば、先行技術が認識しておらず、
または認識しなかつたことでかつ利用しなかつた
ことは次のような事実である。すなわち、抽出カ
ラム列からなるる工業用装置において焙煎および
磨砕コーヒーから可溶性コーヒー固型分を抽出す
ることによつて得られる濃縮コーヒー抽出液は、
普通のコーヒー飲料と等しい可溶性固型分に稀釈
した場合、芳香およびフレーバー特性が典型的な
レギユラーコーヒー飲料と同じものではないとい
う事実である。この相違は、多分、工業的操作に
採用されている加温条件および長い処理時間の部
分的に依るものであろう。従つて、工業上の抽出
装置から得る抽出液から出発することでは、香り
およびフレーバーにおいて焙煎および磨砕コーヒ
ーを模倣する可溶性コーヒー製品を作ることは、
更に脱水処理することでは事実上不可能である。
焙煎および磨砕コーヒーの風味(フレーバー)
および香りを模倣するための努力において、多く
の先行技術従事者は蒸発ストリツピング処理中に
蒸発される全ての芳香成分を回収し、これを脱水
されるべき濃縮抽出液に戻す試みを行つた。これ
ら全ての芳香成分を抽出液に添加することは、抽
出用配列カラムから抽出された元の抽出液の香り
および風味の品質を模倣するに過ぎないので、戻
される香りおよび風味の全てを持つ強化抽出液
は、焙煎および磨砕コーヒーの香りおよび風味を
模倣する可溶性コーヒー製造の適当な出発物質と
はならないであろう。
この従来技術から区別されるように、本発明の
最も重要な点は蒸発ストリツピング技術によつて
蒸発される風味成分全体のうち特定成分を選択的
に回収し、コーヒー抽出液を適当に濃縮した後、
これを選択的留分により強化することである。こ
のようにする場合、発明者は焙煎および磨砕コー
ヒーのものと実質的に同一の香りおよびフレーバ
ーを持つ可溶性コーヒーは得られないことは承知
している。しかしながら、得られる製品、特に風
味に富んだ成分の選択的添加と、それによつて強
化された抽出液の低温噴霧乾燥による脱水との組
合せによつて得られる製品は特徴有る可溶性コー
ヒーであり、従来技術による製品とは明確に異つ
ている新鮮な木の実様風味を持つ製品である。
本発明において「新鮮な木の実様(green/
nutty)」という用語は熟練したフレーバー官能テ
スト試験官によつて定義されたものであり、焙煎
した木の実を連想するような木の実様フレーバー
特性および生の野菜および生のコーヒー豆におけ
るような新鮮なフレーバー特性とを表わす。
本発明の要旨は、 (1) 抽出カラム配列によつて調製されるコーヒー
抽出液から全ての揮発性フレーバーのうちの一
定量を除去し、 (2) これら揮発性フレーバー成分の選択された留
分を回収し、 (3) この揮発性フレーバー成分の選択留分を抽出
液本体に戻し、引続いて更に濃縮し、 (4) 強化され濃縮された液体抽出液を低温噴霧乾
燥する、 各工程からなる方法により実現される。噴霧乾燥
されたコーヒー粉末を団塊化して好ましい外観お
よび嵩密度を与えるために顆粒化する後続の処理
は本発明の方法の1つの任意付加工程である。噴
霧乾燥粉末または団塊化顆粒のいずれかである本
発明の製品からは顕著な新鮮な木の実様フレーバ
ーを持つ飲料が得られる。焙煎および磨砕コーヒ
ーから家庭内で入れたコーヒー飲料とは全体の香
りおよび風味品質が異なるが、本発明の製品から
得られる飲料は消費者の広範囲な支持を受けた。
本発明の方法は、抽出液から蒸発によつて除去
される揮発成分の品質に関する制御すべき要因は
成分の相対揮発性(無限稀釈時として)および抽
出液から蒸発される水の比率であるという事実を
利用するものである。揮発成分が抽出液から蒸発
除去される蒸発域における温度(絶対圧)は、抽
出物から除去される風味に富んで化合物合計量に
ついては比較的重要でない。しかしながら、除去
される風味に富んだ成分の量を所定量にするため
に、16インチHgないし大気圧の範囲内で比較的
高い絶対圧(そしてこれに相当する高い平衡温
度)が使用され、抽出装置から得られ、かつ12な
いし30重量%の可溶性固型分を有するコーヒー抽
出液に関しては、供給抽出液中の少くとも5ない
し15%の水がフレーバー成分と共に除去される。
抽出カラム列からの抽出液は、風味に富む成分の
劣化を防止するために68〓(20℃)以下の温度に
保持され、清澄化されなければならない。
コーヒー抽出液からのフレーバー留分の除去は
Adler等の英国特許第871984に記載されたように
低い絶対圧および温度で、または英国特許第
1265206号に記載されたような6ないし15インチ
Hgの中間絶対圧およびこれに相当する中間温度
において実施することもできる。
しかしながら、蒸発域だけでの絶対圧の制御に
より所望品質のフレーバー化合物の選択部分を除
去することは困難である。
しかしながら、ストリツピング装置からの芳香
および風味成分含有水性蒸気の部分凝縮は、濃縮
コーヒー抽出液に戻すための風味成分の選択留分
を回収するための実施可能でかつ制御し得る方法
である。
蒸発ストリツピング工程中でのコーヒー抽出液
から取出した揮発成分の選択部分は、注意深く制
御した凝縮法によつて得られる。注意深く制御さ
れちた凝縮操作により、主として新鮮な木の実様
フレーバー特性を持つ水性凝縮液として除去され
た芳香成分の選択部分が与えられる、ことが判明
した。この凝縮液は、濃縮された抽出液本体に添
加され、かつこの混合物を低温噴霧乾燥(後に説
明する)の温度条件に付すことによつて最終噴霧
乾燥製品に対して新鮮な木の実様フレーバーを与
える。
この新鮮な木の実様フレーバーを改善するもの
ではないが、注意深く制御された団塊化条件を使
用して噴霧乾燥粉末は顆粒に転化される。このよ
うにして得た製品は、顕著な新鮮な木の実様フレ
ーバーを持つ噴霧乾燥粉末であるか、またはこの
粉末を団塊化して僅かに木の実様フレーバーが少
い顆粒であかのいずれかである。
蒸発ストリツピング域から採取された蒸気の凝
縮液中のフレーバー成分の質および量に影響を与
える制御要因は凝縮器内の絶対圧(これは蒸発除
去域と同じであつても異つていても良い)、凝縮
液の温度(これは使用される冷却表面の温度によ
つて決定される)および、これが重要であるが、
凝縮器から放出される非凝縮ガスの量(または、
単位時間当りの非凝縮ガス容量と凝縮液重量との
比率)である。非凝縮ガスは、蒸発器に供給され
る抽出液中に捕獲されたガスとして装置内の漏出
ガスから生じる。簡単に云えば、凝縮圧が高く、
凝縮温度が低く、かつ非凝縮ガス比が低い程凝縮
効率は大きくなる。
したがつて、凝縮液の組成は凝縮器内の正確な
条件によつて明らかに決定され、これら凝縮器条
件はフレーバー成分の所望留分を選択するために
は蒸発ストリツピング域中の絶対圧よりも重要で
ある。
本発明の方法の実施においては、水中の揮発性
フレーバー成分は、好ましくは、抽出液中に元か
ら存在する水の5ないし15%、好ましくは5ない
し10%が蒸発されるような16インチHgないし大
気圧の圧力で操作される1段プレート蒸発器に抽
出液を連続的に通過せることによつて、コーヒー
抽出液から除去される。フイルムタイプの蒸発器
が好ましいが、どんなタイプの蒸発器も使用でき
る。十分な蒸発表面を与えることにより、平衡条
件に近い条件で操作することが望ましい。無限稀
釈において80以上の相対揮発性値を持つ揮発性物
質の80ないし90%を除去することは実施における
有用な指針であり、コーヒー抽出液からの5ない
し15%の水の除去によつて達成されることが判明
した。
この目的のための揮発性物質の量は、頂部空間
ガスを適当なガスクロマトグラフイー装置に注入
し、記録しかつ記載のピーク面積を積分する標準
方法によつて少量の抽出液の頂部空間を測定した
合計のガスクロマトグラフイー値から評価でき
る。
次いで、蒸発ストリツピング物質を、注意深く
制御した条件下において部分的に凝縮する。蒸気
ストリツピング物質の凝縮は十分な凝縮容量を持
つシエルおよび管冷却器中にて達成される。
本発明の新鮮な木の実様留分フレーバー組成物
含有凝結物を得る目的のためには、蒸発ストリツ
ピング域と実質上同一の絶対圧(16インチHgな
いし大気圧)において32ないし70〓(0ないし
21.1℃)の温度が満足すべきかつ好ましいもので
あることが判明した。
また、非凝縮ガスの量または容積を測定するた
めの手段(大気圧で測定することが好都合であ
る)を凝縮手段および真空ポンプに取付けること
が好ましい。この可変値は部分凝縮装置に非凝縮
ガスを導入することによつて制御できる。非凝縮
ガスは凝縮液の組成に影響を与える物質を持ち、
かつ特定留分のフレーバー成分の回収を導くため
の全てのストリツプされたフレーバー成分の選択
留分をもたらすための別の手段となる。1ポンド
の凝縮液に対して凝縮域に入る非凝縮ガスの量が
0.1ないし2t3(STP)であることが望まし
い。
したがつて、どのような具体的な揮発成分、特
により揮発性である、すなわち無限稀釈と考えた
場合高い相対揮発性を持つ物質の潜在的操失は、
存在するこれら物質の少量に関して、凝縮器中の
圧力(真空度)、温度および存在する非凝縮ガス
の量の可変値によつて主として制御される。
前述のように、大部分の望ましい最終フレーバ
ーについては若干に揮発成分の損失が望ましく、
また凝縮段階における最大保持が従来の研究者に
よつて推測されるようにフレーバー品質の必然的
な本質的問題ではないことが判つた。事実、除去
されたフレーバー成分の40ないし90%を保持する
凝縮液が最も望ましいフレーバーを持つ最終製品
を与えることができることが確認されている。
凝縮された芳香成分のうちの選択留分はコーヒ
ー抽出液に戻され、次いでコーヒー抽出液は37重
量%以上の固型分濃度(事実55%になることもあ
る)に濃縮される。ストリツプを行つた抽出液の
蒸発は適当な蒸発器、好ましくは2段フイルム蒸
発器によつて行うことができる。蒸発器中の適当
な圧力は第1段においては15インチHgまたはそ
れ以上(絶対圧)および第2段においては4イン
チHgまたはそれ以下である。この蒸発器の凝縮
物は廃棄される。ストリツピングされた除去物
は、存在する可溶性固型分の量に対して正確な化
学量論量で濃縮液中に直ちに計量導入して、後続
の低温度噴霧のために均質な生成物にすることを
確実にしなければならない。濃縮された抽出液へ
のストリツピング除去物の添加により可溶性固型
分濃度は2〜3%低下するから、噴霧乾燥前の抽
出液濃度は35%以下であつてはならない。
得られた強化濃縮コーヒー抽出液は次いで噴霧
乾燥されて、最高程度にまでフレーバーを保持す
る。遠心噴霧ノズルによる慣用の噴霧乾燥を使用
し、約35ないし40%濃度の抽出液については米国
特許第1289439号に記載された技術が有利に実施
できる。
好ましい抽出液供給温度は一般に70〓(21.1
℃)以下であり、実際、27〓(−2.8℃)以上の
温度が有利である。装置の型、寸法またはノズル
および操作圧力の正しい選択が重要である。例え
ば、36%濃度の抽出液に関しては、700ないし
1400psigの圧力、200ないし210〓の出口低温度お
よび420ないし440〓の比較的低い入口温度を使用
しなければならない。また、38%濃度の抽出液に
ついては、550〓以下の入口空気温度を使用でき
る。勿論、これらの条件は抽出液の実際の濃度お
よび乾燥されるべき液滴の所望寸法に幾分依存す
る。これらは制御された噴霧による低い遠心ノズ
ル圧および高い空気温度噴霧乾燥と区別されるこ
とは容易に解るであろう。具体的特徴は得られる
粉末粒子平均サイズはやや小さい100ないし300ミ
クロンの範囲、好ましくは約200ミクロンであ
る。
もし製品が別途団塊化顆粒状に形成されるなら
ば、粉末は約4ないし6%までしか乾燥される必
要がなく、これはフレーバー保持の利点がある。
しかしながら、最終制品を乾燥粉末にしようとす
るならば、製品を4%またはそれ以下の水分含量
にする必要がある。
これも有用である40ないし55%濃度の抽出液に
ついては、同じオーダーの粒子サイズ形成のため
の噴霧を満足に行うために、200〓以下の高温の
供給抽出液でしかし前述のものと同様の操作ノズ
ル圧を持つことが必要であることと以外は、揮発
性フレーバー保持を最大にするために要する噴霧
乾燥条件は同様である。揮発性成分の若干高い保
持は、特に、よい低い入口温度を使用する場合で
さえもこれらのより高濃度の抽出液によつて得ら
れることが解るであろう。
例えば、40ないし55%濃度を持つ抽出液は、入
口温度が250ないし550〓であり、出口空気温度が
180ないし200〓である噴霧乾燥室内において900
ないし2500psigの圧力である遠心圧力ノズルを用
い、乾燥機に対する入口において140ないし200〓
の温度を持つ抽出液を噴霧乾燥できる。
別法としては、外観および嵩密度について相当
に好ましいと考えられる程度にまで、噴霧乾燥製
品を、好ましくは米国特許1224807記載の装置で
団塊化して顆粒を形成することができる。
噴霧乾燥粉末を上記特許に記載されているよう
に、先ず粉砕し、しかしながら、一般的に記載さ
れているよりも穏かな条件の空気温度下で蒸気溶
解することによつて団塊化する。好ましい温度条
件は; 入口空気温度 280−300〓; 出口空気温度 160−200〓、である。
団塊化工程における重要な特徴は可能なできる
だけ低い温度(100−250〓)の空気によつて、団
塊のために要求される溶解温度を与えることであ
る。この方法において、揮発性フレーバー成分
は、本発明の方法において可能な範囲の高い水準
に保持される。しかしながら、顆粒化された製品
の水分含量は6ないし7%の範囲にされる。この
水分含量は引続く穏やかな後乾燥法により、最終
ふるい分け製品の良好な貯蔵安定性のために要求
されるように低下される。
本発明の方法によつて製造された製品は、揮発
性フレーバー成分を再添加することなくかつ乾燥
団塊化工程においてフレーバー保持を最大にする
ような注意を払うことなしに、従来法によりコー
ヒー抽出液を直接蒸発または噴霧乾燥させ、次い
で団塊化させる製品に比較して明らかにフレーバ
ーに富む。
前述の記載から解釈できるように、本発明の広
い範囲は、予じめ揮発性フレーバー成分をストリ
ツプした濃縮コーヒー抽出液にコーヒーフレーバ
ー成分の選択留分を添加し、次いでこのフレーバ
ー強化された濃縮コーヒー抽出液を脱水処理に付
する。この処理は最終製品中においてコーヒー芳
香成分の選択留分を最大に保持し、これによつて
広く消費者に受け入れられることが示されている
顕著な新鮮な木の実状フレーバーを持つ可溶性コ
ーヒー製品を与える。
本発明の顕著な効果は実際次の2つの重複であ
る。すなわち、 (1) 新鮮な木の実様フレーバーに富んだ最終製品
を与える、工業上のコーヒー抽出液中に存在す
る全てのコーヒーフレーバー成分の一部を得る
ために注意深く制御した条件によりフレーバー
成分留分の部分凝結の技術;および (2) コーヒーフレーバー成分の選択留分により強
化された濃縮抽出液の低温乾燥/団塊化工程;
である。
多段コンデンサー装置を使用して同様の部分凝
縮結果を得ること、および工程の条件を変えるこ
とにより、新鮮な木の実様フレーバーとして記載
されているフレーバーと異なるフレーバー特徴を
持つコーヒー製品を与える異つた留分のフレーバ
ー成分を選択することが可能であることは、当業
者の容易に理解されるところであろう。
前記の多段コンデンサー装置は、実際の蒸発ス
トリツピング域における操作圧力と異なる凝縮域
操作圧力にすることもできる。多段コンデンサー
装置の中の1つのコンデンサーを冷凍冷却に使用
して凍結状態のフレーバー成分を成分を与えるこ
とができる。
以下、実施例によつて本発明を説明するが、こ
の発明のコーヒーの芳香の製造に関し、限定的に
解釈してはならない。他に指示のない場合は、使
用される%は重量に基くものである。
実施例 1 焙煎ブレンドコーヒーを慣用の向流浸出装置中
で最終排出液(可溶性成分濃度20重量%)に抽出
し、60〓に冷却した。抽出液をウエストフアリア
(Westphalia)遠心清澄器に通過させることによ
つて清澄化し、次いで18インチHg絶対圧で操作
する1600ボンド/時の流速においてAPVプレー
ト蒸発器(シリーズモデルタイプPE−7枚プ
レート単位)を通過させた。抽出液中の水の元の
重量の7.5%の水と揮発物質との留分をストリツ
ピングするように条件を調節した。ストリツピン
グ除却物を垂直チユーブおよびシエルコンデンサ
ー内で凝縮した。このコンデンサーはシエル側に
おいて180立方フイートの表面積を持ち、頂部に
おいて蒸気を供給し、底部において凝縮液および
排出ガスを放出する。冷却水は50〓の温度で供給
され、60〓(凝縮物の温度と等しい)に保たれ
た。
一方、ストリツピング処理をした抽出液を、第
2段が4インチHg絶対圧、第1段が12インチHg
で操作されている2段APVプレート蒸発器に直
接供給した。ジヤケツトの流れの圧力は大気圧を
越えなかつた。ストリツピングし、蒸発した抽出
液の最終濃度は40.3%であつた。濃縮抽出液は60
〓に冷却され、前記ストリツピング除去物の流れ
と、噴霧乾燥操作のための供給タンクへの通路に
おいて混合され、ここで抽出液の濃度は36.0重量
%であつた。
4基の遠心噴霧ノズル(Delavan−Watson,
Uniswinl125/109)を備えた24フイート直径の
高い噴霧乾燥塔内で噴霧乾燥を行つた。
抽出液はノズルに向う途中で40ないし50〓に冷
却され、700psigの噴霧ノズル圧を用いた。乾燥
機空気の入口温度は420〓であり、出口温度は200
℃に注意深くセツトされた。乾燥機からの全ての
粉末製品を集めた。粉末製品は5%の水分含量お
よび約200ミクロンの平均粒子サイズであつた。
噴霧乾燥粉末を次いでバウアーマイスターミル
(Bauermeister Mill)により周囲温度でほぼ3800
ポンド/時の速度により微細な粒子サイズ(50ミ
クロン以下のサイズ)に粉砕した。この微細粉末
を、英国特許1224807に記載されたタイプである
が、しかしらながら主入口空気温度が280〓で出
口温度195〓であるように操作されている団塊化
器に供給した。
この粗団塊化物を80〓に冷却し、350ミクロン
の金網およびその上部においた890ミクロンの金
網を通じてふるい分けした。微細粒子は粉砕操作
に戻され、一方、約6%の水分含量である所期顆
粒製品(約50%が1680ミクロン金網上である)を
直ちに振動床乾燥機上に通過させた。この乾燥機
は第1区域において200〓の温風の上方流を用
い、次いで第2区域では脱湿された68〓の空気を
用いて約2分間の通過時間で操作された。得られ
た製品は4%の水分含量を持ち、23g/100mlの
自由流動性嵩密度、所望の暗色を有し、かつ「ふ
るい」による分析は2380ミクロン上に25%、1680
ミクロン上に25%、429ミクン上に47%および420
ミクロンを通過するもの3%であつた。この顆粒
製品は後続の操作および消費者の使用に対して望
ましい粒子強度を持つことは解つた。容器に包装
する前に、焙煎コーヒーを空気の存在しない雰囲
気中にて絞つて得たコーヒー芳香油0.25%で製品
を被覆した。包装製品の最終酸素含量は4%以下
であつた。この製品は、同じブレンドのコーヒー
から慣用法で、製造した同様の顆粒の穏やかなフ
レーバーと比較して、新鮮な木の実様フレーバー
を持つことが判つた。慣用方法において、同じ初
期抽出液を1段階で約30%に蒸発し、全ての濃縮
物を廃棄した。500〓および240〓(出口)温度お
よび約300psigの低いノズル圧において同じタイ
プの装置により噴霧乾燥を行い、更に同じ装置を
用いより高い温度で4%の最終水分含量を直接に
与えることによつて噴霧乾燥製品の団塊化を行つ
た。消費者検定において、強化製品は慣用の製品
に比較して著しい支持があることが判つた。
この実施例の方法においては、工程中に得た種
種の液体抽出液についての頂部空間揮発物質の量
およびそれらに関する値はガスクロマトグラフイ
ー法によつて評価され、フレーバーに富む成分の
ストリツピング/凝結の効率を計算した。
抽出液のサンプルに関し、合計のGC値を決定
するために、抽出液は先ず15重量%固型分の標準
濃度に稀釈された。次いで、5mlのサンプルを30
ml容量の小型薬ビンに入れ隔膜蓋をした。この薬
ビンを撹拌された104〓(20℃)の水浴中に20分
間入れて抽出液と頂部空間とを平衡にした。頂部
空間ガス2mlを注射器で抜き取り、火炎イオン検
知器を備えたガスクロマトグラフイーに注入し
た。検知器からの排出物は積分器に供給された。
GC(ガスクロマトグラフイー)値は直接に注
入された標準2−ブタノール/水(0.1%溶液)
と対照することによつて得た。
ストリツピングの効率は、 元の抽出液−ストリツプされた抽出液/元の抽出液 で示されるGC値の比率(%)によつて評価され
た。また、凝縮効率は、 (蒸発処理した抽出液および添加ストリツピング除去物)−蒸発処理した抽出液 として評価された。
この実施例においては次の値および計算された
効率を得た。
ストリツピング域への供給抽出液 44100単位 ストリツピング域からの ストリツピング後抽出液 3400単位 蒸発抽出液 400単位 蒸発された抽出液および添加された ストリツピング除却物 32400単位 ストリツピング効率 92% 凝結効率 79% 実施例 2 16重量%のコーヒー抽出液500ポンドを工業用
抽出装置によつて採取され、70〓に冷却され、2
つの部分に分けた。第1の部分は10ポンド/時の
速度、10インチHg絶対圧、6.5%の水のストリツ
プを伴うLuwa Wipedフイルム蒸発器のパイロツ
トプラント中でストリツピングを行つたところ、
ストリツピング効率は、前述のGC頂部空間法に
よる測定で95%であることが判つた。第2の部分
は18インチHg絶対圧において同様にストリツプ
を行つたところ、測定された効率は97%であるこ
とが判つた。このデータは2つの異なる圧力にお
けるストリツピング効率の差が小さいことを示し
ている。それぞれの場合におけるストリツプされ
た蒸気はそれぞれの対応する圧力においてガラス
シエルおよびガラス管のコンデンサー中で凝縮さ
れた。凝縮液は68〓で排出された。
非凝縮ガス流速は非常に低く(大気圧で0.1立
方フイート/分以下)であり、または非凝縮ガス
と型結液との重量比が0.2(立方フイート/分/ポンド
)以 下であることが判つた。10インチHgおよび18イ
ンチHg絶対圧における凝縮効率は、それぞれ89
%および92%であることが判つた。これは凝縮効
率の極僅かの差異を説明し、低い非凝縮性ガス流
の効果を示すものである。同一の装置を用い高い
非凝縮性ガス流速(0.5立方フイート/分付近)
による場合を比較すれば、約70ないし80%の凝縮
効率が観察された。しかしながら、所望の新鮮な
木の実様フレーバー特性を維持した。これは、非
凝縮容量(または凝縮液との重量比)の凝縮効率
に対する顕著な影響を示し、更に部分凝縮物のフ
レーバーに速かに影響を与えることを示してい
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 焙煎、磨砕コーヒー抽出液を脱水することに
    よつて得られる可溶性コーヒー粉末の製造方法に
    おいて、 (イ) 16ないし20インチHg(406ないし508mmHg)
    の絶対圧に保持され、かつ水性コーヒー抽出液
    中の水の5ないし15%が蒸発されかつ該水蒸気
    がストリツプされたコーヒーフレーバー成分を
    含有する条件下の蒸発域中で水性コーヒー抽出
    液から揮発性フレーバー成分を蒸発的にストリ
    ツピングし; (ロ) 16インチHgないし大気圧内に絶対圧力が保
    持されている凝縮域中において、ストリツプさ
    れた揮発性フレーバー成分含有水蒸気混合物を
    部分的に凝縮し、凝縮域から排出される凝縮液
    の温度が33ないし70〓(0.6ないし21.1℃)で
    ある凝縮されたフレーバーおよび芳香成分の水
    溶液を回収し; (ハ) 工程(イ)で得られるストリツプされた水性コー
    ヒー抽出液を濃縮して、37ないし55重量%の固
    型分含量を有する濃縮コーヒー抽出液を得; (ニ) 工程(ロ)のフレーバー成分の水溶液と工程(ハ)の
    濃縮コーヒー抽出液とを混合し; (ホ) 27ないし200〓(−2.78ないし93.3℃)の温
    度での噴霧乾燥に適した温度の噴霧乾燥機に、
    上記工程(ニ)の混合物を供給し; (ヘ) 700ないし2500psigの噴霧乾燥ノズル圧を用
    い、250ないし550〓(121.1ないし287.8℃)の
    入口空気温度、および180ないし230〓(82.2な
    いし110℃)の出口空気温度を用いて、乾燥機
    の入口において27ないし200〓の前記工程(ホ)の
    混合物を100ないし300ミクロンの液滴寸法で噴
    霧乾燥する; ことを特徴とする方法。 2 前記工程(ニ)の混合物が35ないし37%の可溶性
    固型分を含有しており、該混合物を40ないし50〓
    (4.4ないし10℃)に冷却し、更に700ないし
    1000psigの噴霧乾燥ノズル圧、420ないし460〓
    (215.6ないし237.8℃)の入口空気温度および190
    ないし210〓(87.7ないし98.9℃)の出口空気温
    度を用いることにより100ないし300ミクロンの液
    滴サイズで噴霧乾燥することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の方法。 3 前記凝縮域内を16ないし30インチHg(406な
    いし762mmHg)の絶対圧に維持し、0.2ないし2
    立方フイート(標準圧および温度において)の非
    凝縮ガスを、凝縮域から排出される凝縮液1ポン
    ド当りについてコンデンサー中に導入することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 前記噴霧乾燥工程(ヘ)に加えて、噴霧乾燥コー
    ヒー可溶性固形分を50ミクロン以下の平均粒子サ
    イズに粉砕し、100ないし250〓(37.8ないし
    121.1℃)の温度で粉砕粒子を水蒸気溶解するこ
    とによつて団塊化して水分含量4ないし7%のコ
    ーヒー可溶性固形分顆粒を形成し、ふるい分け
    し、更にふるい分けした所望の部分を穏かに後乾
    燥して最終水分含量を3.5%にすることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の方法。 5 前記顆粒を乾燥した後に生じる顆粒を、絞り
    取つたコーヒー芳香油で被覆することを特徴とす
    る特許請求の範囲第4項記載の方法。 6 前記ストリツプした揮発性フレーバー成分含
    有水蒸気混合物を2段凝縮域中で凝縮し、凝縮域
    の第2段が大気圧に保持されており、および/ま
    たは凝縮液を冷凍冷却媒体の使用により凍結する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 7 前記工程(イ)の絶対圧が20インチHgないし大
    気圧の範囲であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の方法。
JP6558978A 1978-05-31 1978-05-31 Production of soluble coffee Granted JPS54157879A (en)

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