JPS6120041B2 - - Google Patents

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JPS6120041B2
JPS6120041B2 JP8366677A JP8366677A JPS6120041B2 JP S6120041 B2 JPS6120041 B2 JP S6120041B2 JP 8366677 A JP8366677 A JP 8366677A JP 8366677 A JP8366677 A JP 8366677A JP S6120041 B2 JPS6120041 B2 JP S6120041B2
Authority
JP
Japan
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tone arm
lead
circuit
current
coil
Prior art date
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Application number
JP8366677A
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English (en)
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JPS5417808A (en
Inventor
Yoshimoto Oomura
Hideo Hara
Kuninori Shino
Isao Kawashima
Keisuke Sekiguchi
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8366677A priority Critical patent/JPS5417808A/ja
Publication of JPS5417808A publication Critical patent/JPS5417808A/ja
Publication of JPS6120041B2 publication Critical patent/JPS6120041B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はレコードプレーヤのトーンアームのリ
ードインまたはリードアウト時の外乱による誤動
作を防止するようにしたトーンアーム制御装置に
関するものである。
トーンアームを駆動モータによつて駆動するよ
うにしたレコードプレーヤでは、リードインまた
はリードアウト途中で、手動操作等によつてトー
ンアームを逆方向に不測に移動させるようなこと
があると、異常動作を起こす危険がある。
本発明は上述の如き問題を解決することが出来
る好ましいトーンアーム制御装置を提供しようと
するものである。
本発明に係るトーンアーム制御装置の説明に先
立ち、レコードプレーヤ全体の構成を第1図から
第11図を参照して説明する。
先ずこのレコードプレーヤにおけるトーンアー
ム駆動機構としては、トーンアームをリードイン
及びリードアウト(リターン)させる為の水平駆
動モータと、トーンアームをダウン及びアツプさ
せる為の垂直駆動モータとで構成される。なお上
記水平駆動モータ及び垂直駆動モータにはトーン
アームの水平方向の位置及び垂直方向の位置を検
出する為の水平位置検出器及び垂直位置検出器が
それぞれ関連される。また上記水平駆動モータ及
び垂直駆動モータを駆動する為の制御回路は、水
平制御回路、垂直制御回路、システム・コントロ
ール回路等から構成される。
先ず第1図〜第4図によつて前記水平駆動モー
タ及び垂直駆動モータに付き説明する。
先ずレコードプレーヤの上面パネル1に軸受ブ
ロツク2を介して垂直状をなすアーム軸3がその
軸心の周りに回転自在に支持されている。トーン
アーム4は上記アーム軸3の上端に支点機構5を
介して取付けられ、互に直交する垂直軸心と水平
軸心との周りで水平方向及び垂直方向(上下方
向)に回動自在に構成されている。但しトーンア
ーム4の水平方向回動時にアーム軸3はトーンア
ーム4と一体に回転される。なおトーンアーム4
の先端にはヘツドシエル6及びカートリツジ7を
介して再生針8が取付けられ、また他端にはウエ
ート9が取付けられている。
そしてこのトーンアーム4の水平駆動モータ1
1は、前記アーム軸3の一側部に配され、水平面
内においてこのアーム軸3を中心として円弧状に
彎曲された永久磁石12と、その永久磁石12の
上部に近接して配され、水平面内において前記ア
ーム軸3と一体にかつ永久磁石12と平行に回動
されるようになされたコイル13とで構成されて
いる。なお前記永久磁石12は固定アーム14を
介して前記軸受ブロツク2の一部に固着された取
付台15上に接着等にて取付けられており、また
前記コイル13は回動アーム16を介して前記ア
ーム軸3の一部に固着されたボビン17に巻回さ
れている。なお上記取付台15は永久磁石12と
共に円弧状に彎曲されると共に断面がほゞコ字状
に構成されていて、その両端立上り部間には同じ
く円弧状に彎曲された水平杆18が架設されてい
る。そして前記ボビン17は上記水平杆18の外
周位置でこれに沿つて水平方向に回動されるよう
に構成されている。そして永久磁石12はその上
下厚さ方向に着梔されていて、それから発生した
磁束は垂直状となり、かつ水平杆18及び取付台
15によつて閉磁路が形成される。また前記コイ
ル13における電流の方向は上記永久磁石12か
ら発生する磁束の方向に対して直交する方向にな
つている。
従つてこの水平駆動モータ11によれば、コイ
ル13に第2図でa方向又はa′方向に電流を流す
ことにより、永久磁石12から発生する直交磁束
との関係において「フレミングの左手の法則」に
より第2図でb方向又はb′方向の駆動力を得るこ
とが出来、この駆動力により前記トーンアーム4
がリードイン方向又はリードアウト方向に回動駆
動されるように構成されている。但しこの場合上
記駆動力はコイル13に流す電流の強さによつて
可変されるが、一定電圧に対しては一定の駆動力
が得られることになる。
なおトーンアーム4の垂直駆動モータ20は、
原理的に前記水平駆動モータ11と全く同様のも
のを垂直状に配したものである。即ち回動アーム
21を介して前記アーム軸3の一部に固着された
方形状でかつ垂直状をなす取付台22の内面に一
対の永久磁石23が互に平行な状態で接着等にて
取付けられている。そしてこの永久磁石23は垂
直面内において前記支点機構5における水平軸心
を中心として円弧状に彎曲されている。また前記
トーンアーム4に固着された方形状でかつ水平状
をなす取付台24が上記取付台22の外周に配さ
れており、この取付台22の中央部で上記両永久
磁石23の中間位置にボビン25に巻回されたコ
イル26が取付けられている。なおこのボビン2
5は前記取付台22の中央部に垂直状に固着され
た垂直杆27の外周位置でこれに沿つて垂直方向
に回動されるように構成されている。そして両永
久磁石23はその左右厚さ方向に着磁されてい
て、これらから発生した磁束は水平状となり、か
つ垂直杆27及び取付台22によつて閉磁路が形
成されている。そして前記コイル26における電
流の方向は上記両永久磁石12から発生する磁束
の方向に対して直交する方向になつていて、この
コイル26に流す電流の方向によつて第1図でc
方向又はc′方向のトーンアーム駆動力が得られ、
この駆動力によりトーンアーム4がダウン方向又
はアツプ方向へ回動駆動されるように構成されて
いる。なお前記ウエート9は前記取付台24を介
してトーンアーム4に取付けられている。
次に第2図及び第5図〜第8図によつて前記ト
ーンアーム4の水平位置検出器29を説明する。
この水平位置検出器29は可動スリツト板30
と、固定スリツト板31と、例えばランプの如き
3組の発光素子32a,32b,32c及び例え
ばフオトダイオードの如き受光素子33a,33
b,33cとで構成されている。そして上記可動
スリツト板はほゞ扇形に構成されていて取付板3
4を介して前記アーム軸3の下端に水平状に取付
けられている。また上記固定スリツト板31は上
記可動スリツト板30の例えばほゞ1/3の大き
さの扇板に構成されていて、この可動スリツト板
30の例えば下部に極めて近接された状態で平行
に配置されている。そして可動スリツト板30は
前記発光素子32a,32b,32c及び受光素
子33a,33b,33cを保持するホルダー3
5に形成された水平状のスリツト36に挿通さ
れ、また固定スリツト板31はこのスリツト36
の例えば下部側の内面に接着等にて取付けられて
いる。なお上記ホルダー36は取付アーム37を
介して前記軸受ブロツク2の下端部分に固着され
ている。
そして上記可動スリツト板30にはその周辺部
に沿つて多数のスリツト38群からなるスリツト
列39が前記アーム軸3を中心とした円弧状に形
成され、またこれより内側の位置にはやはりアー
ム軸3を中心とした円弧状をなす長孔40が形成
されている。また上記固定スリツト板31には上
記スリツト列39に対向され、かつその円弧方向
に間隔を隔てられた2箇所に、前記スリツト38
と同幅及び同ピツチの数個のスリツト41,42
からなる小さな円弧状の2組のスリツト列43,
44が形成され、また前記長孔40に対向する位
置にスリツト45が形成されている。但し上記2
つのスリツト列43,44の間隔はほゞnλ±1/4 λの関係にある。なおλは1波長のスリツト間隔
である。そして上記スリツト列43,44及びス
リツト45にそれぞれ対向されて、これらの例え
ば上部側に前記発光素子32a,32b,32c
が配置され、下部側に前記受光素子33a,33
b,33cが配置されている。なおこれらの発光
素子32a,32b,32c及び受光素子33
a,33b,33cは例えば前記軸受ブロツク2
の下端に取付けられたプリント基板46に配線さ
れている。
しかしてこの水平位置検出器29によれば、ト
ーンアーム4の水平回動時にアーム軸3と一緒に
可動スリツト板30が水平方向に回動され、この
時の可動スリツト板30と固定スリツト板31と
の相対的な位置検出によつて、トーンアーム4の
水平方向の位置が検出されるようになされてい
る。但しこの際の扇板位置検出器29はトーンア
ーム4の移動速度の制御にも使われるように構成
されている。
即ち先ず例えば第5図に示されるように、スリ
ツト45が長孔40に重なるとこれらに対向され
ている発光素子32bからの光がこれらスリツト
45及び長孔40を透して受光素子33bにて受
光され、この位置でトーンアーム4に位置制御が
掛かつてトーンアーム4が停止する。そしてこの
位置がトーンアーム4のアームレスト位置とな
り、トーンアーム4は第1図及び第2図に示され
るように前記上面パネル1上に植設されたアーム
レスト48上に載せられることになる。
またトーンアーム4が上記アームレスト位置か
らターンテーブル49の上に載置されているレコ
ード盤50の上部位置側へ水平移動すると、スリ
ツト列43,44に対するスリツト列39の移動
に関連して、これらに対向されている発光素子3
2a,32cからの光が受光素子33a,33c
に間欠的に受光されて、これら両受光素子33
a,33cから周波数信号が得られ、この信号を
基準にしてトーンアーム4の速度制御等が行なわ
れるように構成されている。なおこの際両受光素
子33a,33cから得られる周波数信号はnλ
±1/4λの位相差を有しており、この位相差を利用 してトーンアーム4の水平移動方向の正逆、つま
りリードイン・リードアウトが決定されるように
構成されている。
なお前記トーンアーム4の垂直位置検出器52
は第1図、第2図及び第9図に示すように例えば
コイル53と、そのコイル53に対して相対的に
出し入れ自在の棒状のダストコア54とで構成さ
れている。そしてコイル53は絶縁筒55内に挿
入されて前記トーンアーム4の一端側に下向きで
垂直状に取付けられており、またダストコア54
はそのコイル53の下側中央部に配置されて前記
回動アーム2上に垂直状に取付けられている。
そしてこの垂直位置検出器52はトーンアーム
4の垂直方向の移動時において、コイル53に対
してダストコア54の位置が変化することによつ
て生じるコイル53の透磁率の変化に起因するコ
イル53のインダクタンスの変化を検出して、ト
ーンアーム4の垂直方向の位置、即ち例えばアー
ムダウン及びアームアツプ等の位置検出を行なう
ように構成されている。
また第1図、第2図及び第10図に示されるよ
うに前記ヘツドシエル6の先端部分で針先近傍位
置に曲間センサー57が設けられている。この曲
間センサー57はヘツドシエル6に取付けられた
ほゞ逆T字状をなすホルダー58に取付けられた
例えばランプの如き発光素子59と、例えばフオ
トダイオードの如き受光素子60とで構成されて
いる。そしてトーンアーム4のリードイン時にお
いてこれがレコード盤50上に達した時に、発光
素子59からの光がレコード盤50上で反射さ
れ、その反射光が受光素子60にて検出されるよ
うに構成されている。但しこの際受光素子60は
レコード盤50の外周部50a及び曲間部50b
と、音溝部50cとにおける上記反射光の差(外
周部及び曲間部では反射光は強く、音溝部では反
射光が弱い)を読み取る。そしてその結果得られ
る信号と、これに一致する前記水平位置検出器2
4の検出信号とを基準にしてトーンアーム4の水
平方向の位置制御が行なわれるように構成されて
いる。なお上記反射光による検出位置は前記カー
トリツジ7の再生針8の位置とほゞ同一位置また
はトーンアーム4のリードイン方向に若干先行す
る位置となつている。
なおトーンアーム4のリードアウト位置の検出
は、レコード盤50の音溝がなくなるエンド附近
でトーンアームの移動速度が急激に速くなるこ
と、つまり前記水平位置検出器29におけるスリ
ツト列43,44部分からの信号周波数の高くな
ることを利用して行なうように構成されている。
なおこのレコードプレーヤにおいてトーンアー
ム4の垂直制御系では零バランス、針圧印加、低
域共振制御、トーンアーム4のアツプ・ダウン等
に関する制御が行なわれるように構成されてい
る。またトーンアーム4の水平制御系ではトーン
アーム4のリードイン及びリードアウトと、その
時におけるトーンアーム4の移動速度の制御、停
止位置の制御等が行なわれる。
主としてトーンアーム4の水平制御系について
述べる。
第11図は水平制御系及び垂直制御系の回路構
成を示すブロツクダイヤグラムである。
先ず水平制御系HCの回路構成について述べる
と、前述の受光素子33a,33cの出力信号
は、カウンター回路70及び増巾回路71,72
に供給されるようになつている。なお、カウンタ
ー回路70は上記出力信号を常に計数するのでは
なく、その計数動作はシステムコントロール回路
(以下において単にシスコンと配載する)SCから
供給される制御信号にもとづいて行われるように
なつている。
このシスコンSCは、例えばマイクロプロセツ
サーと言われるミニコンピユータであつて、予め
組込まれたプログラムにもとづいてこの水平制御
系HC及び後述の垂直制御系VCの各回路ブロツク
に制御信号を供給するようになつている。D/A
コンバータ73は、カウンター回路71から供給
されるパルス信号をアナログ信号に変換した後、
次段の位置制御回路74に供給するようになつて
いる。
位置制御回路74は、トーンアーム4を所定位
置において停止させるためのものであつて、上記
シスコンSCから供給される制御信号とD/Aコ
ンバータ73の出力信号とによつて動作するよう
になつている。ちなみにレコードプレーヤがプレ
イ状態の場合、言い換えればトーンアーム4がレ
コード盤50上にあるときは、この位置制御回路
74から得られる出力信号の電圧レベルはほゞ零
レベルである。
水平駆動回路75は、位置制御回路74及び後
述の順逆分別回路77、ラテラルバランス回路7
8からそれぞれ供給される出力信号にもとづき、
水平駆動モータ11をリードイン方向またはリー
ドアウト方向に駆動するようになつている。
一方、増巾回路72は前述した受光素子33
a,33cの出力信号を所定の電圧レベルに増巾
して、次段の速度制御回路79に供給するように
なつている。速度制御回路79は、いわゆるサン
プリング・ピーク・ホールド動作を利用して、水
平駆動モータ11の速度制御を行うようになつて
いる。ちなみにこの速度制御回路79からは、互
いに逆位相の二つの出力信号が得られる。そして
これらの出力信号はいづれも次段の順逆分別回路
77に供給され、またその出力信号の一方はリー
ドアウト検出回路80にも供給される。
順逆分別回路77はシスコンSCから供給され
る制御信号にもとづき、水平駆動モータ11の水
平移動方向を決定し得るように構成されている。
そしてこの順逆分別回路77の出力信号の極性
は、シスコンSCから供給される制御信号にもと
づいて変化するようになつている。
リードアウト検出回路80は、速度制御検出回
路79から得られる出力信号の電圧レベルの変化
にもとづいて、プレイが終了したことを検出し、
シスコンSCにリードアウト検出信号を供給する
ようになつている。
順逆方向の誤動作防止回路81は、トーンアー
ム4が例えばリードイン方向に移動している途中
に、これを手動等によつて強制的にリードアウト
方向に移動させるような外乱が生じたとき、この
リードアウト方向に移動したことを検出し得るよ
うになつている。そしてトーンアーム4がリード
アウト方向に移動すると同時に、このトーンアー
ム4を再びリードイン方向に移動させるでく、水
平駆動回路75に出力信号を供給するようになつ
ている。即ち、トーンアーム4が強制的にリード
アウト方向に移動させられると、水平駆動モータ
11をリードイン方向に駆動させるための電流が
急激に多くなり、これにともない水平駆動モータ
11の回転トルクも高くなつて、トーンアーム4
は再びリードイン方向に移動するようになる。
ラテラルバランス回路78は、再生針8のラテ
ラルバランスを補償させるためのものであつて、
水平駆動回路75のバイアス電圧を調整して水平
駆動モータ11に流れる電流を制御し得るように
なつている。
ブレーキ回路82は、トーンアーム4がリード
イン方向またはリードアウト方向に移動する際に
電気的にブレーキをかけるためのものである。例
えば、トーンアーム4のアーム軸3を軸受ブロツ
ク2との間の摩擦抵抗は極めて小さく、このため
水平駆動モータ11に通電されると、この水平駆
動モータ11の最初の駆動力によつてトーンアー
ム4が大巾に水平方向に移動する恐れがある。こ
のため、ブレーキ回路82から水平駆動モータ1
1に逆方向の電流を供給し、トーンアーム4が大
巾に移動しないように電気的にブレーキをかける
ようになつている。
音溝間識別回路83は、前述した曲間センサー
57の受光素子60の出力信号の電圧レベルにも
とづき、トーンアーム4がレコード盤50の外周
部50a及び曲間部50b上にあるか音溝部50
c上にあるかを識別するものであつて、その出力
信号はシスコンSCに供給されるようになつてい
る。
スタート位置制御回路84は、受光素子33b
の出力信号の電圧レベルにもとづき、トーンアー
ム4がアームレスト48上に載置されているか否
かを識別するものであつて、その出力信号はシス
コンSCに供給されるようになつている。
水平制御系HCは上述の如く構成されている
が、これに対しトーンアーム4の垂直方向の移動
を制御する垂直制御系VCは以下に述べるように
構成されている。
発振回路85は、前述したコイル26のインダ
クタンスの変化に応じて、その発振周波数が変化
するようになつている。86は周波数弁別回路、
87は検波回路であり、この検波回路87から得
られる出力信号の電圧レベルは、上記発振周波数
の周波数変化に応じて変化するようになつてい
る。垂直駆動回路88は垂直駆動モータ20を駆
動するためのものであつて、垂直駆動モータ20
に供給される電流の電流量は、検波回路87の出
力信号の電圧レベルに応じて変化されるようにな
つている。なお、この垂直駆動回路88から得ら
れる出力信号は、垂直駆動モータ20に供給され
ると同時に、インサイドフオース打消回路89に
も供給される。
インサイドフオース打消回路89はレコード演
奏を行つているときに、レコード盤60の音溝と
針先との間に発生するインサイドフオース、ある
いはスケーテイングフオースといわれる摩擦力を
打消すためのものであつて、垂直駆動モータ20
に流れる電流に比例した電流を、水平駆動モータ
11に供給するようにしたものである。
次に本発明に係るトーンアーム制御装置の具体
的実施例を第12図により説明する。なお第12
図において、アースラインEはこの水平制御系
HCの基準ラインであり、このアースラインEに
対し+V電源と−V電源とが決定され、前者は例
えば+12V程度であり、後者は例えば−12V程度
である。
先ず上記状態でスタートスイツチ(図示せず)
をオン状態に切換えると各回路に電源電圧が供給
される。なおこの場合にはトーンアーム4がアー
ムレスト48上に正しく復動されていることでス
リツト45と長孔40とが所定状態に互に重なり
合つている。この為発光素子32bから発光した
光が受光素子33bに受光される。従つてスター
ト位置制御回路84には、受光素子33bから比
較的高レベルの電圧が供給されることになる。
なお、受光素子33bとスタート位置制御回路
84とは、第12図に示すように接続されてい
る。即ち、+V電源ラインと−V電源ラインとの
間には抵抗R1,R2が直列接続され、その中点と
トランジスタTR1のベースとの間に受光素子33
bとして、フオトダイオードが接続されている。
従つてフオトダイオード33bが受光すると、ト
ランジスタTR1にベース電流が供給されるので、
このトランジスタTR1はオン状態となり、そのコ
レクタ電圧が低下する。そしてトランジスタTR2
はPNPトランジスタであるから、トランジスタ
TR1のコレクタ電圧が低下すれば、トランジスタ
TR2のベース・エミツタ間電圧が高くなつて、こ
のトランジスタTR2がオン状態になる。
従つてトランジスタTR2のコレクタ電圧が高く
なるので、これにともないシユミツト回路を構成
するトランジスタTR3がオン状態になりトランジ
スタTR4がオフ状態になる。この結果トランジス
タTR4のコレクタ電圧が高くなるので、ダイオー
ドD1はオン状態になつて、このスタート位置制
御回路84の出力信号の電圧レベルは“1”にな
る。即ち、トーンアーム4がアームレスト48上
に載置されている場合には、シスコンSCの入力
端子T1の電圧レベルは“1”になり、この電圧
の有無にもとづいてトーンアーム4がアームレス
ト48上に載置されているか否かを識別する。シ
スコンScの入力端子T1に“1”が入力されたこ
とにより、シスコンの出力端子T2には“1”が
出力される。一方水平駆動回路75の入力側には
可動抵抗器VR1が+電源ラインと一電源ラインと
の間に接続され、この可動端子は差動増巾器を構
成するNPN型のトランジスタTR15とTR16の一方
のトランジスタTR15のベースと、更に差動増巾
器を構成するPNP型のトランジスタTR18とTR19
の一方のトランジスタTR18のベースに接続され
ている。そしてスタート時は順逆分別回路77の
出力が低レベルに設定され、その結果トランジス
タTR15はオフ、TR16がオン状態となる。このた
めトランジスタTR20のベース電圧が高レベルに
なることであるから、このトランジスタTR20
オン状態に切換えられる。
この結果、アースラインE→コイル13→トラ
ンジスタTR20→−V電源と電流径路が形成さ
れ、第12図に示すように順方向電流I1が流れ
る。そして順方向電流I1の電流量にもとづき水平
駆動モータ11から回転トルクが発生し、トーン
アーム4がリードイン方向に駆動される。
しかるにトーンアーム4は機械的に極めて低摩
擦で回転するようになつている。従つて水平駆動
モータ11の最初の駆動力で、トーンアーム4は
大巾にリードイン方向に移動される恐れがある。
このため、入力端子T1の入力設定によりシスコ
ンScの出力端子T2の出力が“1”であるため、
ブレーキ回路82を動作させて水平駆動モータ1
1にブレーキがかかるようになされている。
即ち、入力端子T1の入力設定によりシスコン
Scの出力端子T2の出力が“1”であるため、ブ
レーキ回路82のトランジスタTR25がオン状態
になる。この結果トランジスタTR25のコレクタ
電圧が低下するので、NPNトランジスタTR26
オン状態になる。なおこのときトランジスタ
TR28はオフ状態である。従つて、+V電源→トラ
ンジスタTR26→コイル13→アースラインEと
電流径路が形成され、第12図に示すようにブレ
ーキ電流I2が流れる。そして順方向電流I1とブレ
ーキ電流I2との極性は互いに逆極性であり、しか
もその電流量の絶対値は|I1|>|I2|であるか
ら、このブレーキ電流I2によつてトーンアーム4
にはブレーキがかけられた状態で、急速に移動さ
れることなく、ゆるやかにリードイン方向に移動
することになる。
そしてこのようにリードイン方向に移動されて
来たトーンアーム4の先端が、レコード盤50の
外周部50a上に達した時、トーンアーム4はそ
の位置で位置制御された後ダウンされて、プレイ
が開始される。
次いで、再生針が音溝終端になると、リードア
ウト検出回路60の検出出力がシスコンScに入
力され、その結果出力端子T3には“1”が出力
される。なおこの時シスコンScにより垂直駆動
回路98が動作し、トーンアーム4はレコードか
らアツプするようになされる。
そして順逆分別回路77からの高レベルの信号
が出力され、トランジスタTR15がオンし、トラ
ンジスタTR17もオン状態になり、コイル13に
は第12図に示すような電流I3が流れる。この結
果トーンアーム4はリードアウト方向に移動され
て、リードアウトが行われる。
一方、シスコンScの出力端子T3の電圧レベル
“1”になることによつて、ブレーキ回路82の
トランジスタTR27がオン状態になる。この結果
トランジスタTR28もオン状態になるので、アー
スラインE→コイル13→トランジスタTR28
−V電源の電流径路が構成され、上記電流I3とは
逆方向のブレーキ電流I5が流れる。そして逆方向
電流I3とブレーキ電流I5との極性は互いに逆極性
であり、しかもその電流量の絶対値は|I3|>|
I5|であるから、このブレーキ電流I5によつて、
トーンアーム4にはブレーキがかけられた状態で
急速に移動されることはなく、ゆるやかに移動す
ることになる。このように上記ブレーキ電流I2
I3を流すことによつて、モータ11の起動時にお
けるサーボ回路の位相遅れによる弊害、即ち、ト
ーンアームの行き過ぎや制御の安定化の遅れ等を
除去することができると共に、サーボ回路のダイ
ナミツクレンジを広くとることができる。
以上の如くトーンアーム4がリードアウトさ
れ、このトーンアーム4がアームレスト48に近
づくと、長孔40とスリツト45とが再び重なり
合つた状態になる。従つて受光素子33bから得
られる出力信号の電圧レベルが高くなり、この電
圧レベルの変化はスタート位置識別回路84によ
つて検出される。そしてスタート位置識別回路8
4の出力信号の電圧レベルも変化し、これにより
シスコンSCから垂直駆動回路88に制御信号が
供給される。この結果垂直駆動モータ20によつ
てトーンアーム4がアームレスト48上にダウン
される。そしてこのことが垂直位置検出器52に
よつて検出され、垂直制御系VCが非動作状態に
なつて、トーンアーム4はアームレスト48上で
停止される。なおこの時、シスコンは初期状態に
セツトされるので、再びスタートスイツチ釦が押
圧されない限り、モータのコイル13には電流が
流れない。
上述のモータコイル13には、リードインに於
いてはブレーキ電流I2が又リードアウトに於いて
はブレーキ電流I5が流れている。従つて例えばリ
ードイン中に誤つてトーンアームに手が触れ、ト
ーンアームを逆方向に移動させると、増巾回路7
1からシスコンScにこの逆移動情報が与えられ
る。この結果、シスコンScを介して順逆分別回
路77の出力はトランジスタTR15を導通させる
一方、トランジスタTR18及びTR20を非導通させ
ることになり、電流I3と同方向の電流がトランジ
スタTR17を介してコイル13に供給される。そ
の結果トーンアーム4を逆方向に移動させること
になる。同様に、リードアウト時に誤つてトーン
アーム4に手が触れ、トーンアームをリードイン
方向に移動させたとすると、シスコンScの出力
をもとに上述のリードインと同じ動作が起こり、
トーンアーム4を再びプレー状態に持来たすよう
になる。
しかしながら、本発明においては、これらの動
作は順逆方向の誤動作防止回路81により防止さ
れる。
即ち、トーンアーム4のリードイン中にリード
アウト方向への力が加わつたとすると、この情報
が増巾回路71からシスコンScに与えられ、出
力端子T6にレベル“1”の信号が出力される。
この信号によりトランジスタTR35,TR36及び
TR37がオンとされる。トランジスタTR37のコレ
クタ―エミツタは駆動回路75のトランジスタ
TR18のベースと−V電源ラインとの間に接続さ
れているので、トランジスタTR37のオンにより
トランジスタTR16のベースは導通方向に深くバ
イアスされ、そのためオンとなり、更にトランジ
スタTR20をオンさせ、順方向の電流I1がモータの
コイル13に流される。一方トランジスタTR15
はオフとなる。従つてトーンアーム4は一時的に
逆方向の力が加わつたとしても、コイル13には
大きな順方向電流I1が流れるので、再びリードイ
ン方向に移動することになる。
また一方、トーンアーム4のリードアウト中に
リードイン方向の力が加わつたとすると、シスコ
ンScにその情報が増巾回路71を介して与えら
れ、シスコンScの出力端子T7にレベル“1”の
信号が出力される。この信号によりトランジスタ
TR38,TR39がオンとなり、+V電源ラインから正
の電圧がトランジスタTR15のベースに供給さ
れ、トランジスタTR15はオンとなる。なおこの
時トランジスタTR18はオフとなり、電流I1はコイ
ル13に流れない。従つてトランジスタTR15
導通によりトランジスタTR17がオンとなり、逆
方向電流I3がコイル13に供給されるので、トー
ンアーム4はリードアウト方向に移動することに
なる。
本発明は上述の如く、コイルに流される電流の
方向のにとづき、トーンアームをリードインまた
はリードアウト方向に駆動するための駆動モータ
を用いたものにおいて、トーンアームの移動方向
にもとづく検出信号を得るようにした検出手段と
順逆方向の誤動作防止回路とを設け、トーンアー
ムがリードインまたはリードアウト方向に移動し
ている間にそのトーンアームがこれらの逆方向に
移動されたとき、誤動作防止回路の出力によりモ
ータのコイルに当初の方向への電流を供給するよ
うにしたものであるから、トーンアームが逆方向
に不測に移動させたことによつて、トーンアーム
が停止したり、あるいはそのまま逆方向に駆動さ
れたりするような異常動作を確実に防止すること
ができる。従つて動作が安定し、操作者に異常感
を与えることがなく、安心して使用できるといつ
た極めて有効な利点を発揮する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであつて、
第1図はトーンアーム部分の側面図、第2図は同
上の平面図、第3図は第2図の―線断面図、
第4図は第2図の―線断面図、第5図は第1
図の―線断面図、第6図は水平位置検出器の
可動スリツト板の構造を示す平面図、第7図は同
上の固定スリツト板の構造を示す平面図、第8図
は各スリツト板と発光素子及び受光素子との位置
関係を示す展開断面図、第9図は垂直位置検出器
部分の斜視図、第10図は曲間センサー部分の斜
視図、第11図は垂直制御系VCと水平制御系HC
との回路構成を示すブロツクダイヤグラム、第1
2図は本発明の具体例を示す回路図である。 なお図面に用いられている符号において、11
は水平駆動モータ、13はコイル、29は水平位
置検出器、79は速度制御回路、81は方向誤り
防止回路である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 コイルに供給される電流方向にもとづきトー
    ンアームをリードインまたはリードアウト方向に
    駆動するための駆動モータ、上記トーンアームが
    レスト位置上にあることを検出する検出器、上記
    駆動モータのコイルに順方向又は逆方向の電流を
    供給する駆動回路、この駆動回路に結合され上記
    トーンアームのリードイン又はリードアウト時に
    上記コイルにブレーキ電流を供給するブレーキ回
    路、上記トーンアームの移動方向にもとづく検出
    信号を得るようにした検出器手段及び順逆方向の
    誤動作防止回路とを備え、上記トーンアームがリ
    ードイン又はリードアウト方向に移動している間
    にそのトーンアームがこれらの逆方向に移動され
    たとき、上記検出器手段の検出信号にもとづき、
    上記誤動作防止回路を駆動してこの回路の出力に
    より上記コイルに上記駆動回路を介して当初の方
    向への電流を供給せしめ、上記トーンアームが上
    記レスト位置上に至つた時には上記検出器により
    上記コイルへの電流を遮断するようにしたレコー
    ドプレーヤのトーンアーム制御装置。
JP8366677A 1977-07-11 1977-07-11 Tone arm controller of record players Granted JPS5417808A (en)

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JPS6224401A (ja) * 1986-04-04 1987-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd レコ−ドプレヤ−

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