JPS6119924B2 - - Google Patents

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JPS6119924B2
JPS6119924B2 JP5616980A JP5616980A JPS6119924B2 JP S6119924 B2 JPS6119924 B2 JP S6119924B2 JP 5616980 A JP5616980 A JP 5616980A JP 5616980 A JP5616980 A JP 5616980A JP S6119924 B2 JPS6119924 B2 JP S6119924B2
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JP
Japan
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square
circuit
reverberation
signal
value
Prior art date
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Application number
JP5616980A
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English (en)
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JPS56153217A (en
Inventor
Koji Niimi
Fukuji Kawakami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Gakki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Gakki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Gakki Co Ltd filed Critical Nippon Gakki Co Ltd
Priority to JP5616980A priority Critical patent/JPS56153217A/ja
Priority to US06/255,806 priority patent/US4389892A/en
Publication of JPS56153217A publication Critical patent/JPS56153217A/ja
Publication of JPS6119924B2 publication Critical patent/JPS6119924B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01HMEASUREMENT OF MECHANICAL VIBRATIONS OR ULTRASONIC, SONIC OR INFRASONIC WAVES
    • G01H7/00Measuring reverberation time ; room acoustic measurements

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は伝送系の残響特性をデイジタル演算
による二乗積分法を用いて測定する装置に関し、
特に二乗積分により得られるデイジタルデータの
全ビツトのうち測定に必要な部分を選択して取出
すことにより、残響特性を算出するための演算回
路の規模を小さくできるようにした測定装置に関
する。 部屋の音響測定特に残響時間などの過渡特性を
測定する方法としてM.R.Schroederのいわゆるイ
ンパルスレスポンス二乗積分法が知られている。
その原理は、定常状態から音源バンドノイズを断
とした場合の受音点の過渡特性例えば残響減衰曲
線の∞回の平均に相当する本質的な過渡応答特性
<s2(t)>を、音源、受音点間のインパルスレスポ
ンスr(x)から求めんとするもので、それによる
と過渡特性のある時点tにおける音圧レベルs
(t)は下記のように表わされる。 <s2(t)>=N∫ r2(x)dx 但しN:音源バンドノイズのパワー r(x):インパルスレスポンス したがつて、積分区間〔t,+∞〕でインパル
スレスポンスr(x)を二乗し積分すればt時点に
おける音圧レベルs(t)の二乗の無限回の集合平
均が求められるというものである。 第1図はこの方法をデイジタル方式により行な
う残響特性測定装置を概略的に示したものであ
る。第1図において測定対象となる測定室1内に
はテストパルスを発生させるインパルス源(例え
ばスピーカ)2と、発生されたテストパルスを収
音するマイクロフオン3とが配置されている。マ
イクロフオン3から得られる信号はアナログ―デ
イジタル変換器(以下これをA―D変換器と略称
する)4でデイジタルデータに変換され、二乗積
分回路5で二乗積分される。この二乗積分回路5
の出力データは残響特性演算回路6に加わり、サ
ンプリングされてRAM7に順次書込まれてい
く。演算器8はこの書込まれたデータにもとづい
て残響時間などを演算し、演算結果を表示部9に
表示する。 上記のような構成においては例えばA―D変換
の語長を12ビツト、サンプリング周波数を50KHz
とした場合、60秒までの残響時間を計測するため
には二乗積分回路5の演算語長として40ビツト以
以必要とする。従来においては残響特性の演算語
長を二乗積分回路5の演算語長に合わせるように
していたため残響特性演算回路6の規模が大きく
なり、演算時間が長くなつてしまうという欠点が
あつた。 この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、
実時間処理による二乗積分で得られた長大な語長
を有するデイジタルデータのうち、測定に必要な
部分を測定環境(例えば積分時間、テストパルス
のパルス幅)に応じて予じめ選択して残響特性の
演算に利用することにより、測定精度を低下させ
ることなく残響特性演算回路の規模を縮小し、演
算時間を短縮するようにした残響特性測定装置を
提供しようとするものである。すなわち、この発
明においては二乗積分の最終値が小さい測定環境
においては二乗積分回路出力の全ビツトのうち上
位のビツトは必要ないから下位のビツトの出力の
みを選択して演算回路にかけ、また最終値が大き
い測定環境においては二乗積分回路出力の全ビツ
トのうち下位のビツトは必要ないから(微少な値
は問題とならないため)上位ビツトの出力のみを
選択して演算回路にかけるようにしている。そし
て、二乗積分の最終値が積分時間やテストパルス
のパルス幅などの測定環境に応じて変化すること
に着目し、これらの設定手段に連動して自動的に
上記の選択を行なうようにしている。 以下この発明を添付図面の実施例にもとづいて
詳しく説明する。 第2図はこの発明の実施例を概略的に示したも
のである。第2図において操作パネル20には測
定環境を定める変数(ここでは二乗積分回路15
の積分時間T、テストパルスPのパルス幅D、テ
ストパルスPの周波数F)を設定する手段が配設
されている。信号発生回路21はテストパルス
(トーンバースト波)Pを上記設定されたパルス
幅Dおよび周波数Fで発生させる。 上記発生されたトーンバースト波Pは測定対象
となる測定室11内に配置されたスピーカ12に
至り、発音される。この音はマイクロフオン13
で収音される。 マイクロフオン13の出力はA―D変換器14
でデイジタルデータに変換され、更に二乗積分回
路15で二乗積分される。二乗積分回路15の出
力データは信号レベル演算回路22およびセレク
タ23に加わる。 信号レベル演算回路22はA―D変換器14の
入力信号レベルを求めるものである。通常、音圧
レベルはマイクロフオン13の出力またはA―D
変換器14の出力にもとづいて検出するが、この
実施例では二乗積分回路15の出力から演算して
求めるようにしている。これは後述するように回
路構成を簡略化するためである。 セレクタ23は本願発明に係るもので、二乗積
分回路15の出力の全ビツトのうち測定に必要な
部分を選択出力するものである。すなわち最終積
分値が大きい場合にあつては上位ビツトの部分を
選択し、最終積分値が小さい場合にあつては下位
ビツトの部分を選択する。この実施例においては
二乗積分回路15の出力データの語長を40ビツト
とし、セレクタ23ではそのうちの16ビツトを選
択するようにしている。また、最終積分値は測定
環境に応じて変わるので、この測定環境の設定に
応じて上記16ビツトの選択部分を自動的に切換え
るようにしている。すなわち最終積分値は二乗積
分回路15の積分時間Tとテストパルス(トーン
バースト波)Pのパルス幅Dの2つの変数にほぼ
比例して増大するので(第5図参照)、これら積
分時間Tとパルス幅Dの乗算値をとれば最終積分
値と比例関係を有し、その大小を見きわめるため
の指示値となる。そこで、これらの設定値の乗算
値に応じて上記16ビツトを選択するようにしてい
る。乗算器24はこのためのもので前記積分時間
Tとパルス幅Dの設定値を乗算し、この乗算値
T・Dによつてセレクタ23を切換制御して測定
に必要な部分を選択する。 セレクタ23の出力は残響特性演算回路16に
加わり、サンプリングされてRAM17に順次書
込まれていく。演算器18はこの書込まれたデー
タにもとづいて残響特性(残響波形、残響時間な
ど)を算出する。 表示部19は信号レベル演算回路22および残
響特性演算回路16の演算結果をそれぞれ表示す
る。この実施例の装置では残響特性に関して次の
項目について測定を行ない表示するようにしてい
る。 残響時間(RT60値) これは音源停止後音のエネルギが60dB減衰
するまでに要する時間で室内の音の響きの程度
を示すものである。 初期残響時間(EDT10値) これは、音源停止後音のエネルギが10dB源
衰するまでに要する時間である。残響時間RT
が室全体の響きの量を表わすのに対して、残響
感はむしろこのEDT10値に関係が深いといわれ
ている。 D値 これは 0〜50msの初期の残響音のエネルギ/残響の全エ
ネルギ×100 をいい、室内聴取点での音の響き度合、音色の明
瞭度を示す値である。 残響波形 残響音の減衰状態をブラウン管に表示する。 尚、第2図において制御回路25は残響特性演
算回路16、二乗積分回路15等の制御信号を出
力する回路である。 第3図は第2図の回路の詳細例を示すものであ
る。第3図において、操作パネル20には測定を
開始させるためのスタートスイツチ31および測
定環境を設定するためのツマミ類すなわち積分時
間Tを設定するためのツマミ32、トーンバース
ト波Pの周波数Fを設定するためのツマミ33、
トーンバースト波Pのパルス幅Dを設定するため
のツマミ34がそれぞれ配設されている。操作パ
ネル20から送出される各設定値T,F,Dはエ
ンコーダ35でエンコードされ、そのうちトーン
バースト波Pの周波数、パルス幅の設定値F,D
は信号発生回路21に加わる。また、スタートス
イツチ31からのスタート信号は制御回路25に
加わつて信号発生回路21などを駆動させるのに
用いられる。また、積分時間の設定値Tも制御回
路25に加えられてサンプリング間隔τを規定す
るために用いられる。 信号発生回路21においてトーンバースト波発
生回路36は前記設定された周波数Fおよびパル
ス幅Dをもつトーンバースト信号Pに対応したデ
イジタル信号を順次出力する。デジタル―アナロ
グ変換器(以下D―A変換器と略称する)37は
このデイジタル信号をアナログ信号に変換して第
4図に示すような周波数F、パルス幅Dを持つト
ーンバースト波Pを出力する。尚、トーンバース
ト波発生回路36およびD―A変換器37に加わ
つているパルスφはこれらの回路を駆動するた
めのクロツクパルスである。 D―A変換器37の出力は出力ゲイン調整用ツ
マミ39に連動するアツテネータ40で振幅が調
整された後アンプ38で増幅され、測定室11内
のスピーカ12に至り、発音される。 スピーカ12から発生された音はマイクロフオ
ン13で収音される。マイクロフオン13の出力
は入力ゲイン調整用ツマミ41に連動するアツテ
ネータ42で振幅が調整された後アンプ43に加
わる。アンプ43の出力はA―D変換器14でデ
イジタル信号に変換され二乗積分回路15に加わ
る。 二乗積分回路15は二乗回路44とその出力を
累算するアキユームレータ45で構成される。こ
の二乗積分回路15および前記A―D変換器14
はクロツクパルスφにより駆動されている。こ
の実施例では二乗積分回路15の出力語長は40ビ
ツトに設定されている。 二乗積分回路15の出力データは本願発明に係
るセレクタ23に加わり、最終積分値に応じてそ
のうちの16ビツトの区間が選択出力される。すな
わち最終積分値を示すデータのうち最高位ビツト
以下16ビツトの区間を選択する。したがつて二乗
積分回路15の出力データが16ビツト以下で示さ
れる場合はすべてのデータが取出され、16ビツト
以上で示される場合は16ビツトからはみ出したビ
ツト数だけ下位のビツトが省略される。このよう
に省略しても最終積分値が大きいためそれによる
誤差は無視できるほどである。尚、選択するビツ
ト数は選択による誤差の許容量に応じて定める。 ところで、最終積分値は前述のように積分時間
Tおよびトーンバースト波Pのパルス幅Dにほぼ
比例する。これは積分時間Tが残響の持続時間に
対応して定められるものであり、パルス幅Dがト
ーンバースト波Pのエネルギに対応する値だから
である。第5図はこの比例する状態を示すもの
で、二乗積分回路15の入力信号のレベルを一定
とした場合において積分時間Tおよびトーンバー
スト波Pのパルス幅Dを様々に設定した場合の二
乗積分値の時間的変化状態をグラスに描いたもの
である。これより最終積分値は、前記積分時間T
とパルス幅Dの積、すなわち乗算値にほぼ完全に
比例していることがわかる(なお、場合によつて
は積分時間Tとパルス幅Dの和、すなわち加算値
でも最終積分値の大小関係を見きわめる目安とな
りうる)。このような性質を利用してこの発明で
は積分時間Tおよびパルス幅Dの設定値に応じて
40ビツトのデータのうち16ビツトの部分を自動的
に選択している。第6図はその選択の一例を示す
もので、上に示した目盛が二乗積分値のビツト数
(0〜39までの40ビツト)であり、矢印で示した
区間が積分時間Tおよびパルス幅Dの各設定値に
対応して選択される16ビツトの部分である。第3
図において乗算器24は積分時間Tとパルス幅D
の設定値の乗算値T・Dをセレクタ23の制御入
力に加えて上記の選択を行なわせる。 セレクタ23から出力される16ビツトのデータ
はサンプリングされてRAM17に順次書込まれ
ていく。RAM17はこのサンプリングデータ
をそれぞれ記憶する部分と、前述した測定項目
のうちのD値を求めるために残響開始後50msの
二乗積分値を記憶する部分と、室内のノイズの
二乗積分値を記憶する部分とを含んでいる。 このうちの部分は例えば128個の記憶箇所を
具えておりこの数だけサンプリングデータを記憶
するようになつている。したがつて積分時間をT
とするとサンプリング周期τはτ=T/128となる。 制御回路25は前記積分時間設定ツマミ32の設
定に応じてこの周期τで書込み信号およびアドレ
ス信号をRAM17に加えてサンプリングデータ
の書込みを行なう。 またの部分は残響開始後50msの二乗積分値
を制御回路25からの指令により記憶する。 またの部分はトーンバースト波Pを発生する
前にノイズ分の二乗積分値n0 2を制御回路25か
らの指令により記憶する。 演算器18は制御回路25からの読出し信号に
よりRAM17から読出されるデータにもとづい
て残響特性(残響音の減衰状態)を求める。この
残響特性は最終的な二乗積分値をS2 128、各サン
プリングされた二乗積分値をSi2(i=1〜128)
ノイズ分の二乗積分値をn0 2としてlog{S128 2
Si2−(128−i)n0 2}で表わされる各値を連続し
たものとして求められる。また、演算器18はこ
の求められた残響特性から残響時間RT60、初期
残響時間EDT10をそれぞれ求める。また、最終的
な二乗積分値に対するRAM17に記憶されてい
る残響開始後50msの二乗積分値の割合からD値
を求める。 演算器18で求められた残響時間RT60、初期
残響時間EDT10、D値は表示部19に送られ、
RT値表示部46、EDT10値表示部47、D値表
示部48にそれぞれ表示される。また、残響特性
を構成する各サンプル点の値を横軸を時間、縦軸
を音の強さとしたグラフ上にプロツトして得られ
る曲線が残響波形としてブラウン管49上に描か
れる。 信号レベル演算回路22は二乗積分回路15か
ら送り込まれる二乗積分値にもとづいて、該二乗
積分回路15の入力信号のレベルを推定により求
める。すなわち入力信号をh(x)として一定時間
ΔTにおける二乗積分値 ΔI=∫ti+ tih2(x)dx から入力信号h(x)の振幅Aを推定する。その推
定のし方は次の通りである。 一般に入力信号h(x)に何ら条件が付されてい
なければ二乗積分値ΔIから振幅Aを推定するこ
とはできない。すなわち、パルス幅が同じであつ
ても第7図aに示すようなパルス間隔が粗である
信号h1(x)とパルス間隔で密である信号h2(x)とで
は、ΔT間における二乗積分値は信号h2(x)のほ
うが大きいのに振幅Aは信号h1(x)のほうが大き
くなつてしまう。つまり、入力信号h(x)の振幅
Aと二乗積分値ΔIとの間には相関関係が存在し
ない。 しかし、入力信号h(x)に帯域制限がある場合
(一定の周波数である場合)は相関関係が成立す
る。すなわち、第7図bに示すような周波数が等
しい信号h3(x)とh4(x)とでは振幅Aが大きいほう
の信号h4(x)が二乗積分値ΔIも大きくなる。こ
のような場合振幅Aは次のように推定される。 簡単のため入力信号h(x)を h(x)=Asinwx (1) とすると ΔI=∫ti+ tih2(x)dx =∫ti+ tiA2sin2wxdx (2) となる。ここでt=tiにおけるh(x)の位相をと
おけば ΔI=∫〓 A2sin2(wx+)dx =∫〓 /2{1−cos(2wx+2)}
dx =A/2〔x−sin(2wx+2)/2
w〕〓 =A/2{ΔT−sin(2wΔT+2)
−sin2/2w} =A/2{ΔT−cos(wΔT+2)s
inwΔT/w} (3) ここで C1=1/2ΔT{1−sinwΔT/wΔT・cos
(wΔT+2 )} (4) とおけば第(3)式から ΔI=A2・C1 となり振幅Aは となる。そしてこの振幅Aの対数レベルLは L=20logA=10(logΔI−logC1) (5) で求めることができる。 第(5)式において補正係数C1は第(4)式に示すよ
うに積分間隔ΔT、信号h(x)の周波数wおよび
初期位相の関数であるが、−1≦cos(wΔT+
2)≦1であるからΔTとwが既知であればC1
の上限C1maxおよび下限C1minとして次式を得
る。 C1max=1/2ΔT(1+sinwΔT/wΔT)(
6) C1min=1/2ΔT(1−sinwΔT/wΔT)(
7) 残響測定において重要なことは入力信号h(x)
の振幅AがA―D変換器14の入力レンジを越え
ないことであるから、信号レベル演算回路22で
は第(5)式のLの最大値Lmaxを推定すればよい。
したがつて第(7)式を第(5)式のC1に代入して Lmax=10{logΔ1−log1/2ΔT(1− sinwΔT/wΔT)} =10{logΔI−log1/2ΔT(1− sinwΔT/wΔT)} =10{logΔI+K} (8) 但し、K=logΔT/2−log(1−sinwΔT/w
)(9) を得る。 したがつて各測定において積分間隔ΔTと入力
信号h(w)の周波数がわかつていれば、第(9)式に
より計算される値Kと、二乗積分の中間データΔ
Iとから入力信号h(x)のレベルLmaxを推定する
ことが可能となる。 上述の推定においては入力信号h(x)を正弦波
と仮定したが、1/3オクターブバンド幅程度の帯
域制限に対してもその中心周波数に対する補正係
数Kを用いれば実用上充分な近似が可能である。
したがつて上記の実施例においてはトーンバース
ト波Pの周波数Fに応じた補正係数C1を用いれ
ばよい。 第3図の信号レベル演算回路22において減算
器50は二乗積分の中間データΔIを求めるため
のものである。すなわち、二乗積分回路15から
の二乗積分値Itiは減算器50の被減算入力およ
びレジスタ51に加わり、レジスタ51はパルス
間隔がΔTのクロツクパルスφにより駆動され
てΔT毎に二乗積分値Itiの記憶を書換えてい
く。レジスタ51の出力は減算器50の減算入力
に加わり、減算器50は二乗積分回路15の出力
とレジスタ51の出力との減算を行なう。レジス
タ52は前記クロツクパルスφによつて時間間
隔ΔT毎にこの減算値を保持する。したがつて、
レジスタ52には現在の二乗積分値Iti+ΔTと
それよりもΔT前の二乗積分値Itiとの差すなわ
ち二乗積分の中間データΔIが保持されることに
なる。 レジスタ52の出力ΔIは対数演算回路53に
加えられ、該回路53からはlogΔTが出力され
る。 一方、補正係数演算回路54はエンコーダ35
から出力されるトーンバースト波Pの周波数設定
値Fおよび時間ΔT(クロツクパルスφの周期
に相当するもので予め定められる値である)とか
ら補正係数K(第(9)式)を求める。加算器55は
対数演算回路53の出力logΔIと補正係数演算
回路54の出力Kを加算してlogΔI+Kを求め
る。この加算値は表示部19のレベル表示部56
に送られてここで第(8)式で示す入力信号レベルの
最大値Lmaxが表示される。 尚、第3図においてトリガ回路57はマイクロ
フオン13の出力の立上りを検出して二乗積分を
開始させるものである。 つぎに以上説明した実施例の残響特性測定時の
動作について第8図を参照して説明する。 残響特性を測定する場合は予め操作パネル20
上のツマミ32,33,34によつて積分時間
T、トーンバースト波Pの周波数Fおよびパルス
幅Dを設定しておく。また、測定室11のノイズ
分を測定しておきその二乗積分値n0 2をRAM17
の所定の記憶箇所に書込んでおく。 操作パネル20上のスタートスイツチ31を投
入すると制御回路25からの信号(第8図aに示
す)によつて信号発生回路21が駆動され、スピ
ーカ12からは第8図bに示すようなトーンバー
スト波Pが発音される。これと同時に制御回路2
5から第8図eに示すような信号が出力され、そ
の立下りで二乗積分回路15およびRAM17の
サンプリングデータの記憶回路はクリアされる。 トーンバースト波Pが発音されると測定室11
内には第8図cに示すような残響r(x)が生じ、
これがマイクロフオン13で収音される。マイク
ロフオン13の出力の立上りでトリガ回路57か
らは第8図dに示すような信号が出力され、制御
回路25はその立上りを検出して二乗積分回路1
5に第8図fに示すようなスタート/ストツプ信
号を加え、二乗積分を開始させる。この時点から
積分時間Tが開始する。 40ビツトの二乗積分値(増大していく状態を第
8図gに示す)はセレクタ23で積分時間Tおよ
びトーンバースト波Pのパルス幅Dに応じた16ビ
ツトのデータが取出される。セレクタ23の出力
は残響特性演算回路16に加わり第8図hに示す
サンプリングパルスでサンプリングされていく。
このサンプリングパルスは周期τがT/128である。 したがつてサンプリング点の数は積分時間Tにか
かわらず128であり、積分時間Tが短かければサ
ンプリング周期は短くなり、積分時間Tが長けれ
ばサンプリング周期は長くなる。第5図の各グラ
フ上に示した点はサンプリング点の数を便宜上1
0とした場合のそれぞれのサンプリング位置であ
る。また、下記の第1表はサンプリングの一例と
してはサンプリンング点の数を128とした場合の
積分時間Tに対するサンプリング周期τおよびト
ーンバースト波Pのパルス幅Dを24msecとした
場合の16ビツトデータの選択位置をそれぞれ示し
たものである。
【表】 サンプリングされた16ビツトのデータはRAM
17の対応するアドレスに順次書込まれていく。 一方信号レベル演算回路22は二乗積分の中間
データの対数値logΔIを求め、また設定された
トーンバースト波Pの周波数Fにもとづいて補正
係数Kを求め、これらの加算値logΔI+Kをマ
イクロフオン13の入力レベルとしてレベル表示
部56に表示する。ここで表示されるレベルは前
述のように入力レベルの最大値Lmaxとして推定
されたレベルであり、残響特性測定においてはA
―D変換器14の入力レベルを監視するために利
用される。すなわち、この表示によつてA―D変
換器14の入力レベルがその入力レンジを越えた
と判断された場合は測定が正確でなくなるので、
測定をはじめからやりなおす。 測定が順調に進み128箇所全部のサンプリング
が終了するとRAM17からは第8図iに示す信
号Bfull(RAM17の全アドレスデータが書込ま
れたことを示す信号)が発生され、これにより第
8図fのスタート/ストツプ信号は立下り、二乗
積分は停止される。そして、残響特性演算回路1
6はRAM17の記憶内容にもとづいて残響特性
を求め、これから残響時間RT60、初期残響時間
EDT10およびD値を求める。この求められた各値
および残響特性を求す波形は表示部19にそれぞ
れ表示される。 尚、第8図jは残響特性測定の動作モードを示
すものである。スタートスイツチ31が投入され
てからトリガ(第8図d)が発生されるまでは
「待機機状態」、トリガが発生されてから信号
Bfullが発生されるまでは「データ収集」、そして
その後「残響特性演算」、「表示」と順次モードが
切換わつていく。 以上説明したようにこの発明によれば残響特性
をデイジタル演算による二乗積分法を用いて測定
する装置において、長大な語長を有する二乗積分
値から測定に必要な部分だけを予じめ選択出力し
て残響特性を求めるようにしたので、測定精度を
低下させることなく残響特性を求めるための回路
の規模を縮小することができ、これによつて演算
時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はデイジタル演算による二乗積分法を用
いた残響特性測定装置の概略を示すブロツク図、
第2図はこの発明の一実施例を示すブロツク図、
第3図は第2図の回路の詳細例を示すブロツク
図、第4図は第3図の信号発生回路21から発生
されるトーンバースト波を示す図、第5図は測定
環境に対する二乗積分値の変化の状態を示すグラ
フ、第6図は各測定環境において40ビツトの二乗
積分値から16ビツトのデータを取出す位置の一例
を示す図、第7図は二乗積分回路15の出力から
その入力レベルの振幅を推定する方法を説明する
ための図、第8図は第3図の回路の動作を説明す
るためのタイミングチヤートである。 11……測定室、12……スピーカ、13……
マイクロフオン、14……A―D変換器、15…
…二乗積分回路、16……残響特性演算回路、1
9……表示部、20……操作パネル、21……信
号発生回路、22……信号レベル演算回路、23
……セレクタ、24……乗算器、25……制御回
路、31……スタートスイツチ、32……積分時
間設定用ツマミ、33……トーンバースト波の周
波数設定用ツマミ、34……トーンバースト波の
パルス幅設定用ツマミ、39……出力ゲイン調整
用ツマミ、41……入力ゲイン調整用ツマミ、4
6……残響時間表示部、47……初期残響時間表
示部、48……D値表示部、49……残響波形表
示用ブラウン管、54……補正係数演算回路、5
6……レベル表示部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 試験音に対応する信号を発生させる信号発生
    回路と、 前記信号の持続時間を設定する第1の設定手段
    と、 前記試験音による残響信号をデイジタル方式か
    つ実時間処理で二乗積分する二乗積分回路と、 この二乗積分回路の積分時間を設定する第2の
    設定手段と、 前記二乗積分回路の出力データの全ビツトのう
    ち一部の区間を選択的に抽出するセレクタと、 このセレクタの選択区間を、前記第1、第2の
    設定手段で設定された信号持続時間および二乗積
    分時間に応じて推定される二乗積分値の必要区間
    として予じめ決定する手段と、 前記セレクタの選択区間ビツト数に相当する演
    算語長を有し、該セレカタを介して供給される二
    乗積分回路の選択出力データを用いてインパルス
    レスポンス二乗積分法により残響特性を求める演
    算回路と を具えた残響特性測定装置。
JP5616980A 1980-04-30 1980-04-30 Measuring device for reverberation characteristic Granted JPS56153217A (en)

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