JPS6119704Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は机上において利用する移動可能な本立
てに関するものである。

本考案の目的とするところの第１は摺動可能な
サポート金具の摺動溝を構成するための本立て基
盤の厚みを利用し、基盤裏面に移動用滑車を取付
けた移動用本立てを提供することであり、第２の
目的は本立て基盤を薄板状で構成した場合でも摺
動溝及び滑車取付部により強度ある移動式本立て
を提供することである。

この目的達成のための本考案の構成を示せば、
本考案に係る移動式本立ては、薄板状の本立て基
盤表面中央付近横方向で一側端より他側端に通じ
る断面〓状の摺動溝を裏面側に突出するよう形成
し、基盤裏面に摺動溝の突出部の高さに合致する
高さの滑車取付部を横方向で一側端より他側端に
向つて形成し、摺動溝には下端に摺動溝内に装置
される摺動片を有するサポート金具を取付け、滑
車取付部には所望数の移動用滑車を装着したもの
である。

次に図示の実施例につき説明する。

第１図は本考案に係る移動式本立ての一実施例
の斜視図であり、図中、１は本立て基盤、２はサ
ポート金具である。基盤１は薄板状のもので、後
側端部にには本、フアイル等の脱落防止用立ち上
り片１２が形成され、表面中央部付近横方向に
は、一側端３より他側端４に通じる摺動溝５が形
成されている。

摺動溝５は基盤１の裏面側に突出するよう断面
〓状に構成される。図示の実施例では基盤１を前
部基盤部６と後部基盤部７とに切断して間隙を設
け、該間隙下部に間隙より若干幅広の断面略Ｈ形
の長尺の溝部材を基盤１裏面に一体的に連設して
なるものである。この摺動溝５には本やフアイル
等のサポート金具２が摺動自在に装着されてい
る。

サポート金具２は金属製棒を上部で方形に曲折
し、かつ方形中央より支柱部８を曲折して形成
し、支柱部８下端に、摺動溝５内を摺動できる大
きさで、摺動溝５の間隙より大きく、摺動溝５よ
り脱しない大きさの摺動片９が連設されている。
尚、この摺動片９は基盤１の側端３，４の摺動溝
５の端部より摺動溝５内へ挿入される。尚、摺動
溝５にサポート金具２が装着される状態は第２図
の一部断面の側面図にも現われている。

基盤１の裏面は第３図の底面図及び第２図に現
われているように摺動溝５の突出部の高さに合致
する高さの滑車取付部１０が横方向で一側端３よ
り他側端４に向つて形成されている。滑車取付部
１０は二枚の長尺板状体を適切間隔で並設してな
る取付溝であり、滑車取付部１０は前部基盤部６
裏面と、後部基盤部７裏面とに二本設けられてい
る。そして、滑車取付部１０には移動用滑車１１
が前後左右と四個装着されている。

本考案は叙上のように構成されているため、次
のような効果を発揮する。

第１に机上で利用する本立ての基盤１裏面に移
動用滑車１１が装着されているため、該本立てを
机上にて自由に移動することができ、デスクワー
クの向上及び天板の有効利用を図ることができる
ようになつた。

第２にフアイル等のサポート金具２が基盤１の
両側端３，４側より容易に挿入でき、かつ左右へ
摺動するので、少量のフアイル等の保持も可能で
あり便利なものである。

第３にサポート金具２の装着されている本立て
帳票立等と同一の基盤１の厚みにて移動用滑車１
１を取付けることができ、基盤１の厚みを大きく
する必要がなくなつた。

第４に、滑車取付部１０が二本、摺動溝３が一
本横方向に並走しているため、強度確保のため、
基盤１自体を厚くせず、薄板状のもので構成する
ことが可能となつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は同縦断面図、第３図は同底面図である。 １……基盤、２……サポート金具、５……摺動
溝、１０……滑車取付部、１１……滑車。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 薄板状の本立て基盤表面中央付近横方向で一
   側端より他側端に通じる断面〓状の摺動溝を裏
   面側に突出するよう形成し、基盤裏面に摺動溝
   の突出部の高さに合致する高さの滑車取付部を
   横方向で一側端より他側端に向つて形成し、摺
   動溝には下端に摺動溝内に装置される摺動片を
   有するサポート金具を取付け、滑車取付部には
   所望数の移動用滑車を装着したことを特徴とす
   る移動式本立て。 ２ 滑車取付部が二枚の板状体を適切間隔で並設
   してなる取付溝である実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の移動式本立て。