JPS6119702Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は書棚に関し、更に詳しくは書棚前面に設
けた垂直扉に前面開口とした収納部を形成し、該
収納部内に収納した書籍類を前面開口を通じて外
部から目視可能とするとともに扉を閉止した状態
で前面開口から出し入れ可能となし、かつ扉を開
放して書棚内奥部の書籍類の出し入れをも可能に
した複合機能に富む書棚を提供しようというもの
である。

従来、書籍類を外部から目視可能な展示状態で
収納する為の書棚としては棚段前部に脱落防止杆
を横設し書籍類は各棚の後背板に凭れ掛けて収納
するようになした所謂マガジンラツクと呼ばれる
構造のものがあるが、これは通常の書棚のように
多数の書籍を収納することができない欠点があり
他方通常の書棚の前面に扉を設け該扉内側面にも
書棚を形成しした構造の書棚もあるが、この場合
収納書籍数は増大するが上記のマガジンラツクの
如く外部から収納書籍を目視識別することはでき
ず又扉内面に収納された書籍の出し入れは扉を遂
一開放して行わねばならないという操作上の面倒
があつた。

本案は上記の従来の書棚では解決できなかつた
諸欠点を一挙に解決すべく考案したものでその要
旨とするところは書棚１の前面に設けた扉５に前
面開口９とした収納部１０を形成し該収納部内に
収納した書籍類を前面開口９を通じて外部から目
視識別可能とするとともに扉５を閉止した状態で
収納部１０内の書籍を前面開口９から出し入れ可
能とした点にある。

以下添付図面にて詳説すれば第１、第２図に示
す書棚１は上部２中部３を、前面に扉４又は５を
有し内部に棚段６……を設けた本立て棚構造とな
し、下部７を引出し８を収容する箱枠体となして
構成され、中部３の扉５に本案の要旨となる構成
を適用しした実施例、である。即ち、前記書棚１
の中部３前面に設けた開閉扉５の一部に、書籍類
を出し入れ可能で且つ該書籍類を目視識別可能な
大きさの開口９を設け、該開口９に書籍類の表面
であるひら表紙を臨ませる位置で且つ該書籍類を
内側で後方傾倒状態、即ち立て掛け状態となして
保持しうる形状の収納部１０、例えば、本図例で
は線材で形成したマガジンラツク様のもの、又は
箱状のものを、扉５の内面両側から内方へ突設し
た板体間に横架固定し、底を開口９下端部の扉５
内面に固定して、該収納部１０を扉５内面に該扉
５と一体的に形成して、上記開口９，９を通じて
収納書籍を外部から識別できるようにするととも
に該開口から収納部１０内の書籍を出し入れ可能
となしている。尚、上記開口９，９には必要に応
じて透明ガラス製引き違い戸を取付けてもよく、
又書棚１の全体構造及び扉内側面への収納部１０
の形成は図示の構成に限ることなく適宜変更し得
るものである。

以上にしてなる本考案の書棚によれば、前面に
設けた扉の一部に書籍類の出し入れ及び目視識別
用開口を設け、該開口に書籍類の表紙を臨ませて
且つ該書籍類を内側で後方傾倒状態となして保持
しうる収納部を前記扉内面に一体的に形成したの
で、扉を閉止した状態で、収納部に収納した書籍
類を該開口を通じて外部から識別して目的の書籍
を容易に検索でき且つ該書籍を前記開口を通じて
出し入れができ、扉を開放すれば書棚内部空間に
収納した書籍類の出し入れが行えるという複合機
能に富む極めて有用なものであり、さらに、扉内
側に収納部が位置しているので収納書籍に埃が付
着せず、又、後方傾倒状態に書籍類が設定されて
いるので、該書籍類の表紙が見易く、特に書棚の
下位に設けた場合でも腰を下ろさなくても識別で
き安楽である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の一実施例を示す書棚の正面図、
第２図は同じく中央縦断側面図である。 １：書棚、５：扉、９：開口、１０：収納部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に収納空間を有する書棚において、上記書
   棚１の前面に設けた開閉扉５の一部に、書籍類を
   出し入れ可能で且つ該書籍類を目視識別可能な大
   きさの開口９を設け、該開口９に書籍類の表紙を
   臨ませる位置で且つ該書籍類を内側で後方傾倒状
   態となして保持しうる形状の収納部１０を前記扉
   ５内面に形成してなる書棚。