JPS61186437A - 歯科用合金 - Google Patents

歯科用合金

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JPS61186437A
JPS61186437A JP60025785A JP2578585A JPS61186437A JP S61186437 A JPS61186437 A JP S61186437A JP 60025785 A JP60025785 A JP 60025785A JP 2578585 A JP2578585 A JP 2578585A JP S61186437 A JPS61186437 A JP S61186437A
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JP
Japan
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alloy
weight
porcelain
palladium
dental
Prior art date
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JP60025785A
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English (en)
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Susumu Tokuda
進 徳田
Tsutomu Ninomiya
勉 二宮
Keisuke Inoue
恵介 井上
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Shofu Inc
Original Assignee
Shofu Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、歯科用パラジウム系合金、特に歯科補綴物の
一種である陶材焼付用パラジウム合金に関するものであ
る。
(従来技術およびその問題点) 現在この目的に使用されている陶材焼付用貴金属系合金
を大別すると、金70〜82%、他に白金、パラジウム
などを含む高力ラット合金、金40〜55%、パラジウ
ム、銀を主成分とする中力ラット合金およびパラジウム
銀糸合金などがある。
これらの合金はいずれも陶材焼付用歯科鋳造用合金であ
り、長期に渡って口腔内において不活性で生体との親和
性を有し、また審美性の面から陶材焼付被覆を施す際に
必要な熱膨張および陶材とのぬれ性を十分兼ねそなえる
必要がある。
これらの目的にかなう生体材料として長年の使用実績か
ら高力ラット貴金属系合金が望まれ使用された。
しかし、金および白金地金の高騰と価格の不安定さから
、貴金属系で比較的安価で前記目的に適する材料として
、パラジウム基合金に移行するための開発努力がなされ
た。しかし金の含有量の減少に供ない。合金の熱膨張は
、著じるしく低下し、本来の陶材焼付用合金として熱膨
張が陶材を許容できなくなる。そこで熱膨張を推持する
ためにl5〜20%の銀が添加され、従来の性質を推持
した。
しかし合金に含有する銀は陶材焼成時に酸化銀となり、
その蒸気が陶材を黄緑色に変色するため本来の目的とす
る自然歯色的審美性が著しくそこなわれる。
これらの条件を満たしたパラジウム合金として昭58−
204142号公報には、重量パーセントでパラジウム
50〜85%、コバルトおよび銅群から少なくとも1つ
の金属が5〜40%、ニッケル、金、インジウム、ルテ
ニウム、銀およびそれらの混合物からなる群から選ばれ
る5%までの改質剤、1%までのほう素、レニウム、イ
リジウムおよびそれらの混合物から成る群から選ばれる
0、5%までの微粒化剤からなるものが開示されている
。しかし、パラジウム金属は、溶製時に多量の水素を固
溶あるいは吸蔵する性質を有しており、上記合金におい
ても、特にパラジウムを50%以上含有する合金はその
影響が著じるしい。上記組成のパラジウム基組成で溶製
されたインゴットを酸素ガストーチで溶解鋳造を行なう
時、再加熱による温度上昇に供ないインゴット表面から
水素ガスが吸収され内部にすでに吸蔵されている水素ガ
スが過飽和となりインゴットが溶は落ちる前後において
、水素放出が始まり溶湯がガスと供に火花状にはげして
飛散する。また過度な時には溶湯が吸蔵したガスを凝固
時に放出するため、鋳造体の表面にブロホールが多数発
生する。もし過剰のガスが吸収される性質が制御されて
いなければ後の陶材焼付処理時に陶材中に気泡を発生し
、接着強さを著じるしく低下すると供に色調にむらを生
じ審美的にも劣る結果となる。
特にパラジウム基合金は、これらの要因が相乗的になり
鋳造収縮が大きくなりやすく、鋳造後冷却時に収縮応力
の集中する部位に熱間割れを生じやすい。
このように鋳造体に発生する亀裂や陶材焼付時の気泡の
発生は臨床上使用出来ないため、ワックス原型の作成、
鋳型の作成およびワックス焼却などに費やした材料、時
間、労力、エネルギー等の大きい損失となる。
これらのうち特に亀裂を防止するため合金の微粒化促進
元素として高融点でパラジウムに対して比較的固溶度の
小さいイリジウム、レニウム、ルテニウムなどが添加さ
れているが、特開昭59−104444号公報に示され
るように、イリジウム、ルテニウムは特殊な調整方法を
行なっても微粒化はわずかおこるだけでほとんど効果が
なく、レニウムにおいては、真空溶解、または真空排気
後アルゴンガス雰囲気中で溶解した時にのみこの効果が
、現われると記載されている。
しかしこの処理は結晶粒子の微粒化すなわち、直接的に
は機械的性質の改善に寄与するものの、高温亀裂に対し
ては間接的な処理であり、多少は制御出来るものの、そ
の主要因であるH、ガス吸着に対しては本質的な材料の
改良には至らない。
(発明の目的) 本発明は合金鋳造の亀裂が少なく、陶材とのぬれ性を著
しく改善する上記欠点のない歯科用合金を得ることを目
的とする。
(問題点を解決するための手段) 即ち本発明は、NiおよびCuの少くとも一種4〜15
%、Ga2〜10%、Ge0.1〜3%、SnおよびI
nの少くとも一種0.01〜5%、Ca O,OOI〜
0.7%、Mo 0.001−1゜2%、残部Pdより
なる歯科用合金を提供する。
また本発明は、NiおよびCuの少くとも一種4〜15
%、Ga2〜10%、GeO,1〜3%、SnおよびI
nの少くとも一種0.O1〜5%、Ca 0.001〜
0.7%、Mo 0.001〜1゜2%およびAgの少
なくとも一種20%以下、残部Pdよりなる歯科用合金
を提供する。
ニッケル(N i)および銅(Cu)は融点の調整と保
護酸化被膜の形成に効果があり、単独あるいは複合添加
された場合、合金中に4〜15重量%存在する。4重量
%以下であると融点が高くなり作業性に劣る。反対に1
5重量%をこえると融点がやや低くなると共に、酸化被
膜も厚くなり他の元素の相乗効果で制御しにくくなる。
ガリウム(Ga)は陶材とのぬれ性を改善する。
NiおよびCuの酸化物と共にカリウムの酸化物を複合
的に表面に形成することにより酸化被膜−母材の密着性
が強固になり、酸化被膜−陶材のぬれ性が向上する。ガ
リウムは本発明合金中に2〜10重量%、好ましくは4
〜9重量%存在する。
2重量%未満ではNiおよびCuの酸化被膜が優先し、
ガリウムの効果が認められない。10重量%を越えると
Pd −Ni−Cu系に、ガリウム化合物が多量に晶出
し、硬さが著しく高く脆くなり、融点も低下する。さら
に熱膨張も高くなり、陶材の許容範囲を逸脱する。
ゲルマニウム(Ge)は銅地金中等に含まれる酸素等の
制御のための脱酸素剤として0.1〜3重量%配合する
。0.1重量%未満では脱酸素効果が認められず、3重
量%を越えると脆弱になる。
錫(Sn)およびインジウム(In)はガリウム同様ぬ
れ性および酸化被膜を調整する。添加量は0゜01〜5
重量%である。0.01重量%未満ではその効果が認め
られず、5重量%を越えると硬さが著しく高くなり脆弱
になる。熱膨張もガリウム同様高くなり融点が低下する
カルシウム(Ca)はパラジウム地金に固溶吸蔵された
水素および溶解時に新たに吸収される水素ガスをカルシ
ウムの水素化合物として吸着し、大気溶解により十分安
定した合金を製造することを可能にする。この目的達す
るためにカルシウムは合金中に0.001〜0.7重量
%存在する。0゜001重量%未満では前記脱水素が十
分になされず、07重量%を越えると脱水素剤として挙
動した後の余剰カルシウムが合金元素として挙動し、溶
解状態を悪化し、脆弱になる。
モリブデン(Mo)はカルシウムと共に添加するとモリ
ブデンが凝固時に核生成の促進に寄与し、凝固収縮を制
御すると供に鋳造体表面の清浄化に著しく寄与する。但
し、モリブデンはカルシウムとの複合添加により十分な
効果が得られる。モリブデンは0.001−1.2重量
%添加する。0゜001重量%以下ではその効果が得ら
れず、1゜2重量%を越えるとモリブデンの酸化被膜の
作用により、やや濡れ性を悪くする。
以上の金属の他に金(Au)を添加してもよい。
金は20重爪形までパラジウムの代わりに添加してもよ
い。20重量%を越えると熱膨張が大きくなり、陶材と
の接合の際に、陶材の破壊が起こり、また溶融温度が低
くなり、実用性が乏しい。
本発明合金は常套のいかなる方法で製造してもよい。例
えば、抵抗炉を用いてアルミナルツボ中で溶解してもよ
い。
(発明の効果) 本発明合金は真空溶解、アルゴン溶解等の特殊な方法に
よらないで容易に製造でき、陶材とのぬれ性が良く、亀
裂が生じにくい。また、歯科用合金に必要な物理的性質
を十分満足する。さらに、本発明合金は口腔内に長期的
に安定な歯科修復物を提供する。
以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
(実施例) 実施例1〜15 表−1の組成に従い各所要量を精秤し、抵抗炉を用いて
アルミナルツボ中で溶解し試験合金を得た。なおモリブ
デンはモリブデン−パラジウム母合金を用いた。
溶製したインゴットを用い実際に前上顎右11゜12左
22の3歯欠損の6本ブリッジ模型を作成し、酸素ガス
トーチで溶解鋳造作業を行なう時の水素ガスの放出状態
および鋳造体の表面状態さらに陶材焼付時の気泡の発生
状態をチェックした。
ぬれ性については草冠に実際に陶材を築盛し焼成を行な
ったものを強制的にはくすし、陶材のぬれ状態を調らべ
た。また同時に剪断中ぬきにより接着強さを測定した。
機械的物理的試験については、JIS T  6106
歯科鋳造用金銀パラジウム合金に準じて試験体を作成し
引張試験、硬さ試験を行なった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、NiおよびCuの少くとも一種5〜15%、Ga2
    〜10%、Ge0.1〜3%、SnおよびInの少くと
    も一種0.01〜5%、Ca0.001〜0.7%、M
    o0.001〜1.2%、残部Pdよりなる歯科用合金
    。 2、NiおよびCuの少くとも一種5〜15%、Ga2
    〜10%、Ge0.1〜3%、SnおよびInの少くと
    も一種0.01〜5%、Ca0.001〜0.7%、M
    o0.001〜1.2%、Au20%以下、残部Pdよ
    りなる歯科用合金。
JP60025785A 1985-02-12 1985-02-12 歯科用合金 Expired - Lifetime JPS61186437A (ja)

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