JPS61179810A - 鋼合金成分調整剤の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は合金鋼の溶製に際して合金成分調整用として
使用される鋼合金調整剤の製造方法に関する。

〔従来の技術とその問題点〕

フェライト系およびオーステナイト系のステンレス鋼或
いはＭｎ鋼などの高合金又は機械構造部材あるいは構築
物構造材に使用される低合金鋼の構成成分である、Ｎｔ
＋Ｃｒ＋Ｍｎ＋Ｓｉ等の合金成分源としては、一般に、
フェロニッケル、フェロクロム。

フェロマンガン或いはフェロシリコン等の合金鉄しかし
、これらの合金成分源として使用される合金鉄は高価で
あり、このためにステンレス鋼等の合金鋼の製造コスト
を増大させている。

そのため、これらの合金鋼の合金成分源、例えば、Ｎｉ
系ステンレス鋼のＮｉ源として高価なフェロニッケルに
代えて、酸化ニッケル（Ｎｉｐ）の利用が提案され、特
開昭５２−１１５７１５号公報に発表されている。

しかし、ニッケル源として使用するこのような安価な酸
化ニッケルは、１．Ｏｎ以下の粉状であり、このままで
は運搬過程や溶鋼への装入等のハンドリングにおいて飛
散を生じ、環境を汚染すると共に原材料の大きな損失と
なる。

従って、これら粉原料の使用に際しては、これを適当な
大きさに団塊化することが種々研究されているが、これ
ら粉粒物の団塊時の結合剤として、セメント、ベントナ
イト、水ガラス、糖蜜或いはバルブ廃液等が提示され、
最も好適な結合剤として糖蜜が提案されている。

１講、Ｉ　−ｐ詰、−小吐ム苅Ｉ！ド２闇袖−神　１、
ソドリングに耐えるだけの強度は得ることができるが、
使用時における有効な作用はない。　　。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明者は、合金鋼成分調整用粉原料を成型して溶鋼中
に添加使用し、優れた合金鋼成分調整効率を得ることの
できる合金成分調整剤粒の製造法を提供することを目的
として粉体原料の形成用結合剤及び結合剤中に不可避的
に含まれる有害成分の無害化について種々探索研究を行
い、さきに鋼合金成分調整用ブリケットの製造方法を完
成し、これを特願昭５９−１８５６９２号として出願し
た。

本発明は、その改良に係るものであり、安価にして作業
性容易にして、更に使用効率の優れた調整剤粒の製造方
法を提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は粉粒状の鋼合金成分調整原料にエマルジョン化
したアスファルト乳剤を結合剤として配合し、更にこれ
に粉粒状のＣａＯ或いは消石灰を添加し、均一に混合調
整した混合材を加圧成型する鋼合金成分調整剤粒の製造
法に係るものである。

上記製造方法によって得られる鋼合金成分調整剤粒を、
溶鋼中へ添加すると、結合剤として配合したアスファル
ト乳剤成分がガス化して溶鋼に優れた攪拌効果を与える
と共に、発生ガスの燃焼により鋼溶温度の低下防止のた
めの熱源として機能する一方、合金鋼、アスファルト乳
剤に含まれる硫黄分は配合カルシウムにより捕捉され、
調整成分に悪影響を及ぼすことのない鋼合金成分調整剤
を製造することができる。

本発明における鋼合金成分調整原料には、例えばフェロ
ニッケル、フェロクロム、フェロマンガン又はフェロシ
リコン等の鉄合金或いは例えばこれら鉄合金の製造時に
発生するＮｉｐ、　Ｃｒｚ　０３　＋ＭｎＯ等の硫化物
又はＴ　ｔ　＋　Ｚ　ｒ　＋　Ｓ　ｉ等の成分調整金属
などが使用される。

これらの鋼合金成分調整原料は、５鶴以下の粒度の粉粒
が用いられることが好ましい。

しかして、上記鋼合金成分調整原料の粒度構成は特に限
定されるものではないが、５鶴以上の粗大粒が含まれる
と、溶鋼中へ添加使用時において反応性或いは溶解性が
遅退し、合金鋼の溶製能率を低下し好ましくない。

結合剤のアスファルト乳剤は、ナフテン基原油混合基原
油から得られたアスファルトト（ストレートアスファル
ト、プローンアスファルトカットバックアスファルト）
と水とを混合乳化したもので、乳化を促進させるために
、乳化剤、例えば、アルギン酸ソーダ、或いはカルボキ
シルメチルセルローズ等の、例えば、アルキルベンゼン
スルフオン酸ソーダ等、乳化後の分解を防ぐために、例
えば、アルギン酸ソーダ或いはカルボキシルメチルセル
ローズ等の安定剤が加えられてつくられたものである。

アスファルト乳剤を粉体に混ぜると、分解して水分が蒸
発し、アスファルトが残って結合剤となる。道路舗装に
市販使用されているのは、無機質骨材の結合をはかる目
的のためには、プラス帯電のカチオン系アスファルト乳
剤（ＪＩＳＫ２２０８−１９７３）が用いられる。

乳剤、或いはカチオン系アスファルト乳剤の何れも特に
限定せず、いずれのアスファルト乳剤でも使用できる。

アスファルト乳剤の配合に際しては、鋼合金成分調整原
料に、ＣａＯ粉或いは消石灰粉Ｃａ（ＯＲ）　ｔ（以下
単にＣａＯと記す）を配合し混和する。これら原料に対
し、重量比で１〜２％の水を更に添加調湿して混練し、
ついで、アスファルト乳剤を添加混合して均一分散を図
り、しかる後に加圧成型する。

上記水分の添加は、配合石灰粉の鋼成分原料への付着を
確実にするための調湿用である。

アスファルト乳剤の配合量は、鋼合金成分調整原料に対
し重量比で０．５〜７％の範囲が好ましく、０．５％未
満では少なすぎて添加の効果がなく、７％を超えて多量
に添加されると、多過ぎてベタつきが生じ、充分な成型
が得られない。

ＣａＯ粉末の添加で強度向上がはかれる。

即ち、ＣａＯ添加は原料、結合剤中の８分の捕捉−１−
ｋ　−ｍ　ＪＦ　／　　刀人吐　去へり位ν　　出刑体
１１倫酸化による粉体の結合力を助長する働きがあられ
れるもので高密度成型体を得ることができる。

本発明において添加されるＣａＯは、３鶴以下のものを
前記配合アスファルト乳剤に対して０．５〜５％の範囲
で添加するのが好ましく、ＣａＯ添加量が０．５％未満
では一般にアスファルト乳剤中に含まれる８分の溶鋼中
への移行を阻止できなくなる。

一方、ＣａＯの添加量が５％を超えると過剰となり、か
えってスラグ量を増加させることになる。

本発明においては、必要に応じて熱源補助としてコーク
ス粉、石炭粉等の炭素材を更に配合することもできる。

上記の如くして、成分調整用原料、結合剤アスファルト
乳剤及びＣａＯを配合した配合材は、限定されるもので
はないが、常温で均一に混合して成型材料とする。

上記の如くして均一に攪拌混合された成型材料は、混合
温度のまま双輪団鉱機、或いは成型機等の加圧成型機に
よって任意の大きさの鋼合金成分調整用ブリケットに成
型される。

しかして、上記加圧成型が、予め３０℃〜６０℃に加温
された成型ロールをもって加圧成型されるときは、成型
ロールに付着なく、ブリヶ・ノドの表面が平滑で光沢の
ある、極めて密度の高い製品となり、強度もあるものが
持続して平均に得られる。

更に原料混合に先だち、鋼合金成分調整原料の粉粒体の
濡れ性を増進させるために、ＣａＯ粉末とよく混ぜてか
ら、水を添加し攪拌混合したうえで、結合材のアスファ
ルト乳剤を添加し、更に攪拌混合することにより、成分
分散し、均一な製品化が図れる。

〔実施例〕

第１表に示す如き成分の鋼合金成分調整原料を、粒径１
．Ｏｎ以下が８５％で残部が５Ｎ〜１．Ｑｍｍの粒径の
粒度に調整し、これに第２表で示した配合になるように
原材料を準備し、先ず鋼合金成分調整原料をフレットミ
ルに装入、攪拌し、次にＣａＯを装入して攪拌混合し、
水を原料に対し１％−を添加して更に攪拌混合した。こ
れらは常温下で行われた。この混合原料を予め双輸式ブ
リヶ・ノドマシンの成型ロール温度３５℃にした状態で
ブリケットを製造した。

これらのブリケットを製造後常温下の室内に５日間放置
してから、それぞれについて落下強度を測定し第３表に
示した。

第１表 第２表 第３表 ２０ｍｍ篩上歩留（％） 〔発明の効果〕 本発明の鋼合金成分調整用ブリケットは上記の如くであ
るので、成型に際して、小さな加圧力により強大な圧壊
強度をブリケットに具備させることができ、しかもこ；
の圧壊酸強度は長期にわたって劣化することがな（、又
溶鋼中への添加使用においても、ブリケット中の含有Ｃ
は燃焼し、溶鋼の温度低下を防止し得ると共に、含有Ｃ
ａＯは結合剤アスファルト中その他に含まれる８分と反
応し、優れた脱硫剤となり、一方結合剤アスフアルドは
溶鋼中において気化発泡し、溶鋼に優れた攪拌作用を生
じ、合成成分の溶解拡散を充分ならしめ、均質な合金鋼
を効率よく溶製することができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、粉粒状の鋼合金成分調整原料に粉粒状ＣａＯ及びア
   スファルト乳剤を配合し、これを均一に混合して得た混
   合材を加圧成型することを特徴とする鋼合金成分調整剤
   の製造方法。