JPS6116142Y2

JPS6116142Y2 -

Info

Publication number: JPS6116142Y2
Application number: JP11348381U
Authority: JP
Priority date: 1981-07-30
Filing date: 1981-07-30
Publication date: 1986-05-19
Also published as: JPS5818513U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は歯科用Ｘ線フイルムホルダーに関する
もので、ホルダーの形態を偏平な袋状としてその
ホルダー表面にはフイルム台紙の各フイルムと１
対１に対応する配列をもつて各フイルムのデータ
記入欄を設ける事により、フイルム保管とその使
用を機能的にし、しかも、カルテその他の診療資
料を併せてホルダーに収納する事により、歯科診
療資料の一括管理を合理的に行なうことを可能に
する新規な歯料用Ｘ線フイルムホルダーを提供し
ようとするものである。

歯料における診療資料は、カルテ、予診表、受
診申込書、そしてＸ線フイルム等、多数に亘るの
であるが、従来これらあらゆる資料を一括して収
納する適当な手段が無く、専ら整理棚に、いわば
無造作に納められていた。このような状態では、
Ｘ線フイルムとそのフイルムに関する必要なデー
タ、又はカルテとＸ線フイルムとの対応等がどう
しても一致し難くなり、当該患者に関する諸資料
を間違いなく且つ迅速に取り出す事は、なかなか
期待できない。そうしてややもすると資料が混在
したり、粉失したり、或いはＸ線フイルムの所見
データをもう一度見直したりすることを余儀なく
されることにもなり、非能率となる。

本考案はこのような実情に鑑みなされたもの
で、Ｘ線フイルムやカルテ等のあらゆる診療資料
を各患者毎に一括して収納でき、特に収納したＸ
線フイルムとそのフイルムに関するデータおよび
所見事情等を対応して表示する記入欄をホルダー
表面に設け、ホルダーから取り出したフイルムに
関するデータをホルダー表面の記載を照合するだ
けで所見の確認とすることができるようにした新
規な歯科用Ｘ線フイルムホルダーを提供しようと
するもので、比較的丈夫な紙により偏平な袋体を
形成し、該袋体の長手方向一端辺には綴じ込み用
の穴を穿設し、他端辺は開放状態とすると共に、
該袋体の表面には、袋体内に収納されると共にフ
イルムを保持する透明な合成樹脂シートから成る
フイルム台紙のフイルム保持位置と１対１に対応
する配列でもつて各フイルムのデータ記入欄を設
けたことを特徴とする。

以下に、本考案歯科用Ｘ線フイルムホルダーを
添附図面に示した実施例に従つて説明する。

１は比較的丈夫な紙により偏平な袋状とした袋
体であり、その大きさは略日本工業規格Ａ列４番
程度とし、長手方向一端辺２には綴じ込み用の穴
３，３が穿設されており、他端辺４は開放状態と
されている。５，５，５……および６，６は該袋
体１の表面に印刷によりあるいは貼り付けにより
形成されたＸ線フイルムのデータ記入欄で、後述
するフイルム台紙１２にはめ込んで並べた各フイ
ルムの配置と１対１に対応する同一の配置でもつ
て設けられている。すなわちインデツクスNo.とし
て記載した１・１，１・２，１・３……２・１，
２・２，２・３……の各データ記入欄は夫々デン
タルサイズフイルム又は咬合サイズフイルム或い
は小児用デンタルサイズフイルムの各インデツク
スNo.と１対１に対応するものである。そして該デ
ータ記入欄の内容は第２図に示す通り、「カルテ
No.」の項７、撮影年月日「写」の項８、患者の
「氏名」「年令」の項９、および撮影した「部位」
の表示項１０から成る。１１は袋体１の右上方辺
に設けた「ホルダーNo.」の記入項である。

一方、フイルム台紙１２は第３図に示す如く、
透明な合成樹脂シートから成り、上記袋体１より
やや小さい大きさとし、各フイルムの４隅をある
程度はめ込めるような位置に切り込み１３，１
３，１３……又は１４，１４……が設けられてい
る。同図に於いて、フイルム１５，１５……は成
人用デンタルサイズフイルム、又フイルム１６，
１６は咬合サイズフイルム、そして１７は小児用
デンタルサイズフイルムである。つまり、一枚の
台紙１２上には、横方向一列に４枚分でそれぞれ
上下４列に計16枚の成人用デンタルサイズフイル
ムをはめ込むように切り込み１３，１３……を形
成し、しかも、その切り込みのうち、上下左右に
隣接するフイルム４枚分の切り込みの更に互いに
対向隣接する切り込み、つまり同図において切り
込み１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄの４つの切
り込みが、小児用デンタルサイズフイルム１７の
４隅をはめ込める位置に形成される。１４，１４
……は咬合サイズフイルム用の切り込みである。

なお歯科用Ｘ線フイルムには、この外上記いづ
れかのフイルムより数倍大きいパノラマサイズの
ものがあるが、これは使用頻度が少なく、形状も
大きい為、格別台紙にはらずにそのままホルダー
１に収納する。

なおホルダー１の一端綴じ込み辺２は開状態で
も良いが、在中資料の脱落を防止する為に閉鎖す
るようにしても良い。

そこで、撮影したＸ線フイルムをフイルム台紙
１２に４隅を切り込み１３，１３……１４，１４
……に挿入して順次保持せしめると共に、直ち
に、その各フイルムに関するデータ即ち「カルテ
No.」、「写」年月日、患者の「氏名、年令」および
撮影「部位」を袋体表面の、インデツクスNo.に対
応した所定の記入欄５，５……又は６，６に記入
し、該フイルム台紙１２を、当該関連するカルテ
や予診表等のあらゆる資料と共に該袋体１内に収
納しておく。

そして、次の診療時には、このホルダー一式を
当該患者のものだけ用意し、その中からカルテや
Ｘ線フイルムを取り出し、該フイルムをホルダー
の記入欄データと照合しつつ所見をなし、又所見
事項をカルテに書き込み、再び各資料を当該ホル
ダー内に戻す等して使用される事になる。

更に、このホルダー自体は、整理棚に分類保管
しても良いし、或いは、第４図に示す如く適宜な
フアイル１８に、「初診」、「診療中」、「診療済」
の如く仕分けしてフアイリングしても良い。

以上に説明したように、本考案歯科用Ｘ線フイ
ルムホルダーにおいては、偏平な袋体の表面にフ
イルム台紙のフイルム保持位置と１対１に対応す
る配置をもつて各フイルムの必要とするデータ記
入欄を設けたから、フイルム台紙もこのホルダー
に収納すれば、フイルムの粉失や破損が防止でき
て永久保存が可能となるばかりでなく、フイルム
の所見に際して必要なデータが常に対応して存在
する状態で保管されるから、フイルムの活用が迅
速となり、更に、ホルダー内に同時にカルテ等を
収納することもできるので診療上必要な各種資料
を常に一体不離の状態で保管することができる。
従つて、特定の患者に関するあらゆる資料を他の
患者のものと混在させることなく整然とした状態
で管理することができる。

又、診療進度や年令別の仕分けを行なうにして
も、各ホルダーを患者毎に対応させることができ
るから、様々な分類整理が可能であり、フイルム
の差し替え、取り出しがスピーデイに行なえ、多
忙な歯科診療において極めて機能的な資料管理の
手段を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案歯科用Ｘ線フイルムホルダーの
実施の一例を示すもので、第１図は全体の斜視
図、第２図はデータ記入欄の平面図、第３図はフ
イルム台紙の平面図、第４図はホルダーのフアイ
ル例を示す斜視図である。符号の説明、１……袋体、３……綴じ込み用
穴、５，６……データ記入欄、１２……フイルム
台紙、１８……フアイル。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

比較的丈夫な紙により偏平な袋体を形成し、該
袋体の長手方向一端辺には綴じ込み用の穴を穿設
し、他端辺は開放状態とすると共に、該袋体の表
面には、袋体内に収納されると共にフイルムを保
持する透明な合成樹脂シートから成るフイルム台
紙のフイルム保持位置と１対１に対応する配列で
もつて各フイルムのデータ記入欄を設けたことを
特徴とする歯科用Ｘ線フイルムホルダー。