JPS6116067Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はμ同調器のコアスライドに取付けられ
ているコアの取付け位置を調整する為のドライバ
に関するものである。

μ同調器は、同調コイル内に対するコアの挿入
深さを変化させることによつて、所定の周波数を
選択するものである。そして、一般にコアは、同
調器本体に対し前後動自在に組込まれたコアスラ
イドに取付けられ、このコアスライドの移動に伴
いコアが同調コイル内を前後動自在にする様にな
つている。

ところで、このコアスライドを取付けるには、
第１図の如く、コアスライドにネジ孔を穿孔して
おき、このネジ孔内にコア本体３を一体に設けた
スプリングビスをネジ込む様にしていた。この場
合、従来では、コア本体３のスプリングビス２と
反対側にドライバ溝４を設け、これにマイナスの
ドライバ５を挿入して調整していた。しかし乍
ら、この従来型では、コア本体３側にフロントエ
イド等の回路が接続されている場合は、ドライバ
を使用するのが困難であり、位置調整が難しい欠
点があつた。また、コア本体３に予めドライバ溝
４を設けておくことも面倒であつた。

本考案は、上述の如き従来型の欠点を解消せん
として提供されたもので、その目的は、μ同調器
の回路接続後のコアの取付け位置の調整を容易に
可能にすると共に、コア本体に溝などの形成を不
要にできるμ同調器のコア取付位置調整用ドライ
バを提供することにある。

進んで、本考案を第２図に示す実施例に基づい
て具体的に説明する。

本考案のドライバは、先端が開口した外筒１０
とその中心に組込まれたドライバ部１１とから構
成されている。即ち、外筒１０は、先端が拡がつ
たロード状内面を有する筒状体からなり、その中
心開口部に先端が多角錐形をしたドライバ部１１
が挿入されている。そして、外筒１０の内面と多
角錐形をしたドライバ部１１との内には、断面Ｖ
字形をしたリング状の溝部が形成されている。

この様な構成を有する本実施例のドライバを使
用するには、ドライバ部１１をコアスライド１に
取付けられているコア３のスプリングビス２の先
端部内側に挿入する。すると、中央のドライバ部
がスプリングビス２を内側から押し拡げる為、第
３図に示す様にスプリングビス２は外筒１０とド
ライバ部１１との間のＶ字形の溝内に挾持され
る。そこでドライバを回転させれば、これに挾持
されたスプリングビス２が回転し、コアスライド
１に取付けられているコア２の位置が変化する。
その上、内側にドライバ部１１を挿入したスプリ
ングビス２の外径は外筒１０により拡がりが規制
される為、ドライバ部に対する喰い込みやスプリ
ングビスのヘタリを防止できる。

以上の通り、本考案のμ同調器のコア取付位置
調整用ドライバは、スプリングビス側からコアを
移動させることができるので、回路接続後のコア
の取付け位置調整を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来型の（コア取付位置調整用）ドラ
イバ使用の一例を示す横断面図、第２図は本考案
のコア取付位置調整用ドライバの使用の一例を示
す横断面図、第３図はコア取付位置調整用ドライ
バ部分の拡大横断面図である。 １……コアスライド、２……スプリングビス、
３……コア本体、４……溝、５……ドライバ、１
０……外筒、１１……ドライバ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端側が拡がつたロート状の空間を有する外筒
   の中心に先端が多角錐の形状を有するドライバ部
   が一体に組込まれていることを特徴とするμ同調
   器のコア取付位置調整用ドライバ。