JPS61159982A - ジルコニアセラミツク製包丁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は刃物、殊に調理の際に使用する包丁に関する。

〔従来の技術〕

一般家庭や料亭、食堂などで広く使用されている包丁は
鋼製のものが多い。ところが、このよう９鋼製の包丁は
比較的製作し易すく、安価であるという特長をもってい
る・ものの、当初の良好な切れ味が使用に伴う刃先の摩
耗によって低下し、また錆が発生し易すいことから一層
切れ味が悪化することが多い。そのため、使用前に刃研
ぎを行なわなければならず、また使用後には水分を拭い
去り、錆止めを施して勿く必要がある。しかも包丁の鉄
成分が食物に乗り移り易すいことから金気具−が付着し
て料理の味を充分満喫できないという欠点があった。

かかる鋼製包丁の不都合を回避すべ（発錆し難いステン
レス鋼で作られたものも多く使われるようになっている
が、鋼に（らべ硬度が小さいため刃先が鈍り易すく切れ
味がすぐに悪くなる傾向にあった。そこで、さらにサビ
難く高硬度のモリブデン、タングステンなど含んだ合金
鋼でもって構成した包丁も市販されてはいるが値段の割
には切れ味の長期持続性が良くなかった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記の如〈従来の金属製包丁は刃先が短期間の使用で摩
耗し切れ味が低下し、また錆び易すく、食物に／）カナ
ケ〃が付くなどの問題点があった。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで１本発明においては高硬度で耐蝕性にすぐれたセ
ラミックのうちでも、とりわけ抗折強度が大きく、耐久
性にすぐれた部分安定化ジルコニアセラミックでもって
包丁を構成することによって、すぐれた切れ味を長期間
にわたって持続させ得るようにした。

〔実施例〕

第１図に側面を示し、第２図にて断面形状例を示した如
き包丁を強靭性（抗折強度１３０　ｋｇ　／　ＰＨＷＩ
″）をもった部分安定化ジルコニア（ｚｒｏｌりセラミ
ック（以下、単にジルコニアという）により肉厚Ｑ、５
ｍｍ、全長２１０　＃ｎで各種刃先形状を有しテーパ角
ａ、刃先角度す、刃厚みＣ等がそれぞれ異なった柳刃さ
しみ包丁Ｈを製作し、切れ味及び刃先強度と刃先形状と
の関係を実験した。

なお、切れ味評価試験を行う装置としては第３図に示し
たようにテストする包丁ＨをアームＡに保持し、該アー
ムＡの他端には重錘Ｅが架装され包丁Ｈの刃先に所定の
荷重が印加されるようになっており、包丁Ｈの刃先は切
断される紙Ｐに押し当てられ、また該紙Ｐは所定の速度
でもって移動するようになっている。

切れ味評価試験の条件： 荷重２５００　ｇ、紙移動速度４．５　ｍｔｎ　／　８
００時間４０秒、使用紙３０　Ｘ　１２０　Ｘ　Ｏ，０
３（ｍｍ）　（品名：銀峯） また、刃先強度評価試験は第４図に示した装置でもって
包丁Ｈの自重にホルダの重量を加えて２５００　ｇに設
定し、包丁Ｈの刃先が高さ３００　ｍｍの下に置いたカ
シの木Ｋ（大きさ：　３０　Ｘ　６０　Ｘ３Ｑ　ｎ＊ｍ
　）上に落下させることによって行なった。

次に第２図（イ）〜（へ）Ｋで示した各々の刃先形状を
もった包丁ＨＫついての試験結果を第１表〜第６表に示
した。

なお、各表中に示した記号は評価試験でもって刃先に生
じたカケの深さによって次のように区分した。また、切
れ味評価の項目におけるカクコ内の数字はハマチ（魚）
を２００人分料理した後に再度行なった評価試験結果で
ある。

カケの深さ ０印　ＨＱ、１ｍｍ以下 Δ印　：　　０．１〜５　ｗｔｍ Ｘ印　：　　Ｑ、５ｍｍ以上 第１表 上記の実験結果にもとづき第２図に示した各刃先形状に
ついての評価を行なったところ次のようになった。

く（イ）図の形状〉 刃先の角度が７°以下では現実に刃付は加工が非常に困
難であり、刃先強度は小さく簡単に大きなチッピング（
カケ）が発生した。８°〜１２においては切れ味が良い
ものの強度的にやや問題がある。

また切れ味の持続性も満足できる結果ではないが金属製
のものにくらべ刺身を料理した後の評価において１２°
の金属製のものは８枚の切断で大巾に差が出ており、充
分使用できる範囲にある。総合評価として１３〜１５°
の範囲が切れ味、　刃先強度を考えると最適である。ま
た１５°〜４５°の範囲のものでは野菜、果物等を切る
のには充分使用できる。

＜　（（：１１図の形状〉 上記（イ）図形状のものと同様、角度ａが７°未満は加
工が困難であり、角度ａが７°〜１１°の範囲において
角度すが３０°〜１０°まで、厚さＣが０．１〜２．０
鱈のものにおいてもやや強度的に問題が残る。しかし、
（イ）図形状のものと同様金属製のものに較べ経時変化
の点で充分使用できるとぎえるうさらにこの刃先形状で
の最適条件はａ＝１２°〜１４″、　ｂ＝２０°〜３０
ａ、（３＝　０．１〜１．０　ｍの範囲内である。

なお、ａ＝１４°〜１５°、１）　＝　１０’　〜３０
’、０＝２ａ以下のものについては刺身や肉切り用とし
ては使用不可であるが、果物、野菜等を切る用途には充
分使用できる。

〈（／ｊ図の形状〉 刃先の角度ａが７°〜ｌｏ′、ｂが１０〜３０’、Ｃが
ｌＯ°〜３０°の範囲で、かつ厚さｄ、ｅが０．１−０
．２回のものについては強度的にやや問題がある。しか
し、同じ範囲の金属製の刃に比較すると切れ味の持続性
はよく、充分、使用し得るものである。なお、角度ａが
７°以下については（イ）（ロ）図形のものと同様使用
困難である。

また、最適形状を成す範囲はａ＝１２°〜１３°、　　
、１）　＝　１５’　〜２５’、Ｏ＝　ＩＦ）’　〜２
５°％”＋ｅ＝Ｏ−１〜０．５ｇであり、さらにａ＝１
３°〜１５°、ｂ　＝　１０’−３０°、Ｑ　＝　１０
°〜３０°、ＣＬ、　ｅ＝ｏ、１〜２．０ｍ＋７）範囲
については果物、野菜には充分使用できる。

〈に）（ホ）（へ）図の形状〉 両刃形状をした刺身、肉切用としては不向きであるが同
じ茶汁にて評価を行なったところ、全体的に切れ味は良
かった。しかし、強度的な点ではに）図形状において、
ａ＝　ｂ＝１°〜１４°が刃物として使用できる範囲で
あり、同様に（ホ）図、（へ）図の形状のものもほぼ同
じく使用可能であることが確認された。また肉厚Ｔが１
ｆＪ１以下では強度的に無理が生じ、また８鱈以上と厚
くなると切れ味、重さの点で不都合である。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、包丁の刃を成す部材をジ
ルコニアセラミックでかつ最適の刃先角度、刃先厚み等
をもたせたことにより刃の損傷を来さず、すぐれた切れ
味が長く持続する包丁を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例によるジルコニアセラミック製包
丁の側面図、第２図（イ）（川（ハ）に））（イ））（
へ）はそれぞれ第１図におけるＸ−Ｘ１断面の例を示し
たものである。第３図は本発明包丁Ｈの切れ味を試験す
る装置の概略を示す側面図、第４図は本発明包丁Ｈの強
度を試験する装置の概略側面図である。 Ｈ：包丁　　　Ｔ：肉厚

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ジルコニアセラミックから成り、肉厚が１〜８ｍｍ
   の板状体の少なくとも片側に刃先が形成されていること
   を特徴とするジルコニアセラミック製包丁。 ２、上記刃先の角度が１０〜４５度であることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載のジルコニアセラミック
   製包丁。