JPS6115793Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、多数枚のブレードを平行に配設され
往復動する内刃と該内刃が摺接する外刃とより成
る往復式電気かみそりに関するもので、ブレード
間に溜つた髭屑や石けん水等を確実に落下させる
ことを目的とする。

往復電気かみそり内刃においては、ブレード間
隔が狭いので、ブレード間に髭屑や皮膚の油脂分
が溜りやすく切断性能の低下が問題となる欠点が
あつた。特に石けん水を肌につけて髭そりを行つ
た場合、石けん水がブレード間に溜り髭屑を溜め
やすい欠点があつた。かかる点に対処する為、第
４図に示す如く、内刃８の内刃基台８ｂを移動方
向に傾斜するテーパ面８ｃを設け、内刃８を例え
ば駆動子５、回転モータ２と共にハウジング１内
方に移動させ外刃１０から離れるよう構成する試
みが為されたが、かかるかみそりにあつて外刃１
０から離れた内刃８が水に浸されて往復動する
と、テーパ面８ｃに水圧が作用し内刃８が図示Ｙ
方向に首振り運動をしてブレード８ａ間に水流が
発生しブレード８ａ間に溜つた髭屑は除去された
が完全といるまでには至らなかつた。

本考案はかかる背景に鑑みて為されたもので、
以下第１図乃至第３図に示す実施例に従つて本考
案を説明する。

図において、１はハウジング、２は該ハウジン
グ１内に収納される回転モータ、３は該回転モー
タ２の出力軸２ａに取付けられる偏心軸、４は該
偏心軸３に取付けられるバランサである。５はモ
ータ回転運動を往復運動に変換する駆動子であ
り、ブランコの鎖部に相当する薄肉部５ａ，５ａ
と該薄肉部５ａ間に支持されブランコの腰かけ部
に相当する厚肉部５ｂと、該厚肉部５ｂに根元を
固定され上記薄肉部５ａの変形方向（図示Ｘ）と
直交する方向に（図示紙面垂直方向）弾性変形可
能な弾性片部５ｃとより成る。そして弾性片部５
ｃには上記偏心軸３が徴少隙間で遊嵌する孔６が
穿設されている。７は充電部を保護する防水シー
トである。８は多数枚の扇形のブレード８ａ，８
ａ…を内刃基台８ｂに平行に配設された内刃であ
り、押上げばね９を介して駆動子５に取付けられ
往復動し多数の髭導入孔を備えた外刃１０に摺接
する。１１は内刃８に根元を固定された操作棒で
あり髭とり出し用蓋１２から貫通露出する。扇型
のブレード８ａは下端部を操作棒１１に挿通支持
され平行に配設されそのうえで内刃基台８ｂ上に
おいて押上げばね９により押上げ支持しされ外刃
１０の内面に当接せしめられている。１３，１３
ａ…は内刃基台８ｂに固定されブレード８ａ間毎
に配備されるブラシであるる。ブラシ１３は複数
個の並設された形で内刃基台８ｂの上端部におい
て一体的に支持されており、個々のブラシ１３は
ブレード８ａ間に摺動自在に嵌挿された状態にな
つている。このようにして、ブレード８ａ及び操
作棒１１は内刃基台８ｂにガイドされる状態で上
下方向の運動が可能な状態となつている。１４，
１４は髭とり用蓋１２の開閉力を生するばねであ
る。

かかる往復電気かみそりは、通常の髭そり時に
は第２図に示す如く、内刃８は外刃１０から十分
離れた位置に配置されたブラシ１３と共に往復動
して外刃１０に摺接して動作し、ブレード８ａ間
に溜つた髭屑Ａを除去する時には第３図に示す如
く、内刃８の往復動を停止させた状態で操作棒１
１を押し下げ内刃８を外刃１０から離れるよう押
し下げると、相対的にブラシ１３はブレード８ａ
間の溝方向に移動し髭屑をブレード８ａ間から押
し上げる動作をする。

かかるように本考案の往復式電気かみそりは、
ブレード間にブレード溝方向に相対的に移動し髭
屑を除去するブラシを配備したことを特徴とする
ものであるので、髭そり時は何ら支障なくブレー
ド間に溜つた髭屑が簡単な操作で確実に除去され
るようになつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す往復式電気かみ
そりの断面図、第２図は同上の髭そり時の模式図
（第２図ａは正面模式図、第２図ｂは側面模式
図）第３図は同上の髭除去時の模式図（第３図ａ
は正面模式図、第３図ｂは側面模式図）である。
第４図は本考案に対比される背景技術を説明する
もので、往復電気かみそりの断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数枚のブレードを平行に配設される往復動す
   る内刃と該内刃が摺接する外刃とより成る往復式
   電気かみそりにおいて、ブレード間にブレード溝
   方向に相対的に移動し髭屑を除去するブラシを配
   備したことを特徴とする往復式電気かみそり。