JPS6115530Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この出願の考案は、風車等の興趣をそえるもの
を装備した簡易照明装置に関する。

従来ろうそくを支持する燭台、或いは灯芯を支
える灯油容器等により、簡易照明は利用されてき
た。特に災界時、送電線が切断されたりして電灯
が使用されない時にそなえ、種々の工夫が重ねら
れてきた。しかし、未だ簡易照明装置として適切
なものが開発されていない。

出願人は上記の点に着目し、比較的身近に、素
材を得ることができる物のみを使つて製作しうる
簡易照明装置を提供することを考案の目的とする
ものである。

次に上記目的を達成するための具体的構成を図
面に従い説明すると、本願考案の具体例は上部を
開放したコツプ状透明ガラス製容器、或いは透明
ガラス器以外の透光性があるコツプ状容器等の容
器１の側壁の上周縁部の一端に、突起部２を上方
に向けて形成した略Ｌ状の風車支持体３の他端を
係止して、該風車支持体３を前記容器１の内部に
配設し、前記突起部２の先端により回転翼４を放
射状に列設した風車５を支持し、その風車５の位
置を前記容器の内部の上方中央位置にし、前記容
器内には液体燃料或いは固体燃料を装入し、それ
らの燃料の適宜位置に灯芯を灯芯支持体とともに
配設した簡易照明装置である。なお前記容器の周
囲を保護体６で包むことにより、実用上に耐える
ものとなるのである。

次に上記構成から生じる作用効果を述べると、
透光性のある容器内の灯芯に点火して照明に用い
ると新鮮な空気は外部から透明容器の上部開放口
を通つて容器内に流れ込み、燃焼に使用され、か
つ高温化し、軽くなつた燃焼済みの空気は、上方
に移動し、その際、透明容器の途中の位置に介在
した風車の翼片に働きかけて風車を回転させるこ
とができるので、前記風車が回転させられると風
車の翼片の回転により、風車の下方にある既燃焼
ガスを風車の上方に向けて積極的に運びだすこと
により、新鮮な空気が風車の翼片の先端部と容器
との間のすきまを通つて容器の内部に流れ込み易
くすることができることとなり、その結果、容器
内に空気中の酸素の供給を容易にし燃焼を促進す
ることができる効果がある。

また、上部を開放したコツプ状透明ガラス製容
器或いは透明ガラス器以外の透光性があるコツプ
状容器の側壁の上周縁部の一端に、突起部を上方
に向けて形成した略Ｌ状の風車支持体の他端を係
止して、該風車支持体を前記容器の内部に配設し
たので、コツプ状容器の側壁に風車支持体を確実
に保持させうる効果がある。また突起部の先端に
より回転翼を放射状に列設した風車を支持し、そ
の風車の位置を前記容器の内部の上方中央位置に
したので、風車の回転翼に前記容器の側壁が衝突
することもなく、また外部から透明容器を通して
風車の回転動を見ることができて、興趣をそえる
効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は、本願考案の一部切欠斜視図である。 符号の説明、１……容器、２……突起部、３…
…風車支持体、４……回転翼、５……風車、６…
…保護体、７……灯芯、８……灯芯支持体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部を開放したコツプ状透明ガラス製容器、或
   いは透明ガラス器以外の透光性があるコツプ状容
   器等の容器の側壁の上周縁部の一端に、突起部を
   上方に向けて形成した略Ｌ状の風車支持体の他端
   を係止して、該風車支持体を前記容器の内部に配
   設し、前記突起部の先端により回転翼を放射状に
   列設した風車を支持し、その風車の位置を前記容
   器の内部の上方中央位置にし前記容器内には液体
   燃料或いは固体燃料等の燃料を装入し、それらの
   燃料の適宜位置に灯芯を灯芯支持体とともに配設
   した簡易照明装置。