JPS61135634A - 循環系診断用カフ帯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は医用のカフ帯に係り、特に血圧測定と動脈硬化
度測定に兼用するに好適な循環系診断用カフ帯に関する
。

〔発明の背景〕

非観血的血圧測定としてはカフ帯を使用した聴診法が簡
単で病院のみならず家庭への普及も広がっている。しか
し、コロトコフ音はその発生・消失の機序が明らかでな
く、また検出も困難といわれている。竹前らは電子通信
学会技術研究報告、ＭＢＥ８３−３８　（１９８３）に
おいて、上腕部に巻かれたカフ帯の減圧に伴う前腕部の
電気インピーダンス変化より最高・最低血圧を測定する
方法を提案した。しかし、カフ帯とインピーダンス測定
用の電極は別に装着され、実用上では簡易な装着が望ま
れる。

また、動脈硬化度の無侵襲測定としては幾つかの方法が
提案されているが、細谷らは医用電子と生体工学、もｌ
−特別号、２１８−２１９（１９８４”）において、電
気的アドミタンス法を用いて血管弾性特性の測定を試み
ている。肢体にカフ帯を巻き、その両外側にアドミタン
ス測定用電極を別に装着して圧力、血管内容積を求め、
血管の弾性率を算出している。これも、カフ帯と電極が
別々であシ、装着が手間取るという問題があった。　　
・ 〔発明の目的〕 本発明の目的は、血圧および動脈硬化度の両者を簡便な
装着法で測り、さらに精度よく最高・最低血圧が測定で
きる新しいカフ帯を提供することにある。

〔発明の概要〕

かかる目的を達成するため、本発明では血圧測定用カフ
帯の体表面側に、電気インピーダンス測定のための電極
を付加しカフ帯と一体化を図ったことを特徴とす 〔発明の実施例〕 本発明の詳細な説明する前に本発明のカフ帯による血圧
測定、動脈硬化度測定の原理について説明する。

第２図は測定対象とする肢体、例えば上腕に本発明のカ
フ帯を装着した概略を示す。体表面に巻かれた電流電極
５に高周波微小定電流源１２と電流計１３を接続し、前
記電流電極の内側に巻かれた電位検出電極６に電圧計１
４を接続する。前記２Ｗｉの電極上にカフ帯１０を巻き
、加減圧器１２でカフ圧を変化させ、その圧を圧力計１
１で測定する。

血圧測定の原理を第３図に示す。カフ圧が最高血圧よシ
高い領域では、動脈血管は常に完全につぶれているので
、一定のインピーダンスを示す。

最高血圧より、カフ圧を下げると、血液の流れが生じ、
血液は組織・骨に比しインピーダンスが低いので、カフ
圧の低下に応じて検出されるインピーダンス２が低下す
る。最低血圧以下のカフ圧では血流は定常となるので一
定値を示す。従って、図中のインピーダンス変化点Ａ、
Ｂが、それぞれ最制血圧と最低血圧に対応する。

次に、動脈−化度の一つの指標である容積弾性率をイン
ピーダンス法で測定する原理について説明する。血管内
容積（Ｖｚ　＝　ρｂ　　−Ｌ”／　Ｚｂ　：ρｂは血
液比抵抗、Ｌは電位検出電極間距離、Ｚｂは動脈内容積
に対応したインピーダンス）および動脈性脈波（ΔＶ　
ｚ　＝ρ−・Ｌ２・Δ２：Δ２は容積脈波に伴うインピ
ーダンス脈波）を測定し、同時にカフ帯を加減圧（Ｐａ
）することによシ血管壁に対するｔｒａｎｓｍｕｒａｌ
　ｐｒｅｓｓｕｒｅ　　（Ｐｔｒ■Ｐ、−Ｐ、、Ｐ、：
平均血圧）を変化させる。容積弾性率Ｅマ（■ΔＰ−Ｖ
ｚ／ΔＶｚ、ΔＰは脈圧）は Ｅｖ＝ΔＦ／（Δｚ−Ｚｂ） となり、インピーダンスから動脈硬化度が算出される。

動脈硬化が進むと第４図のように容積弾性率が増大する
。

以下、本発明の一実施例を第１図（体表面側からの図）
によシ説明する。本発明による循環系診断用カフ帯は、
空気袋１、該空気袋に空気を出し入れする空気口２、空
気袋の圧力測定用の圧力計域シ付は口３、空気袋を肢体
に固定するマジックテープ４（体表面側のみで々く、反
対側の破線範囲内にもある）、肢体に高周波微小定電流
を流す電流電極５、電位検出電極６、二種の電極への各
リード線７で構成される。

該循環系診断用カフ帯はマジックテープによシカフ帯を
肢体に巻くだけで、カフ帯と一体化されたインピーダン
ス用電極が同時に装着できる構造となっている。血圧お
よび動脈硬化度の測定は前述のとおりであるが、アドミ
タンスでも測定できることは当然である。

〔発明の効果〕

本発明によれば、インピーダンス用電極をカッ帯と一体
化できるので、簡便な装着法で血圧および動脈硬化度を
測定できる。さらに、カフ帯下に電極を置く本発明のイ
ンピーダンス法による血圧測定は最高・最低血圧を明確
に検出できまた、動脈硬化度はカフ帯の幅・長さを変え
ることによシ上肢・下肢の各部位で測定できる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による循環系診断用カフ帯の体表面装着
側からみた図、第２図は本発明のカッ帯装着時の概略図
、第３図は血圧測定の原理図、第４図は動脈硬化度測定
の説明図である。 １・・・空気袋、４・・・マジックテープ、５・・・電
流電極、６・・・電位検出電極、１０・・・カフ帯、１
１・・・圧力計、第　１　　図 不　Ｚ　７

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、空気袋と、該空気袋に空気を出し入れする空気口と
   、空気袋の圧力を測定する圧力計の取り付け口と、空気
   袋を肢体に固定する機構よりなるカフ帯において、装着
   肢体のインピーダンス（又はアドミタンス）を測定する
   ための電流電極と電位検出電極を前記カフ帯の体表面接
   触側に設け、カフ帯と一体化したことを特徴とする循環
   系診断用カフ帯。 ２、上記特許請求の範囲第１項記載の循環系診断用カフ
   帯において、電位検出電極間が５ｃｍ以上、該電位検出
   電極の外側２ｃｍ以上に電流電極を設けることを特徴と
   する循環系診断用カフ帯。