JPS6112899A - 異種粒子を含む金属材料の電解研磨方法 - Google Patents
異種粒子を含む金属材料の電解研磨方法Info
- Publication number
- JPS6112899A JPS6112899A JP13243884A JP13243884A JPS6112899A JP S6112899 A JPS6112899 A JP S6112899A JP 13243884 A JP13243884 A JP 13243884A JP 13243884 A JP13243884 A JP 13243884A JP S6112899 A JPS6112899 A JP S6112899A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- metallic material
- different kind
- acidic
- contg
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、炭化物、窒化物、酸化物、金属間加工物等マ
トリックス中に分散した化合物粒子（本発明において異
種粒子と呼称する）を含む金属材料の、特に鏡面光沢及
び摺動接触性にすぐれた表面を得る電解研磨方法に関す
る。
トリックス中に分散した化合物粒子（本発明において異
種粒子と呼称する）を含む金属材料の、特に鏡面光沢及
び摺動接触性にすぐれた表面を得る電解研磨方法に関す
る。
電解研磨法は、物品表面の異物を除くとともにその表面
を平滑化する方法として、種々の物品に応用されている
。従来これに使用する電解液として、燐酸、硫酸、塩酸
等の酸を主とし、これにクロム酸、酪酸、グリセリン、
エチレングリコール等を加えたもの等酸性のものが使用
されてきたｏしかしこれら酸性電解液を使用して、異種
粒子を含む例えば工具鋼等を処理すると、第１図に模式
断面図を示すように、マトリックス１は平滑な表面とな
るが、炭化物等の異種粒子２は研磨されずマトリックス
面上に浮き出した状態となり、全体の平滑性、鏡面光沢
性に劣る欠点があった。またこのマトリックス１の面上
に突出する異種粒子２は一般に高硬度であり、この部品
と接触する他の部品の表面を荒らすという問題点を有す
る。したがってこの研磨法は接触又は摺動する部品に対
しては望捷しくなく、このような部品に対しては機械的
研磨法が望ましいが、小物部品、形状の複雑な部品、変
形をきらう部品等には適用不可能又は困難である。
を平滑化する方法として、種々の物品に応用されている
。従来これに使用する電解液として、燐酸、硫酸、塩酸
等の酸を主とし、これにクロム酸、酪酸、グリセリン、
エチレングリコール等を加えたもの等酸性のものが使用
されてきたｏしかしこれら酸性電解液を使用して、異種
粒子を含む例えば工具鋼等を処理すると、第１図に模式
断面図を示すように、マトリックス１は平滑な表面とな
るが、炭化物等の異種粒子２は研磨されずマトリックス
面上に浮き出した状態となり、全体の平滑性、鏡面光沢
性に劣る欠点があった。またこのマトリックス１の面上
に突出する異種粒子２は一般に高硬度であり、この部品
と接触する他の部品の表面を荒らすという問題点を有す
る。したがってこの研磨法は接触又は摺動する部品に対
しては望捷しくなく、このような部品に対しては機械的
研磨法が望ましいが、小物部品、形状の複雑な部品、変
形をきらう部品等には適用不可能又は困難である。
ところで近年、腐食や公害の問題から従来の酸性の電解
液に替ズて、中性塩電解液を使用する電解研磨法が脱ス
ケールに用いられつつある。この中性塩による。電解研
磨ｉでは鏡面光沢を得ることは困難で、表面の清浄化法
として用いられているものである。
液に替ズて、中性塩電解液を使用する電解研磨法が脱ス
ケールに用いられつつある。この中性塩による。電解研
磨ｉでは鏡面光沢を得ることは困難で、表面の清浄化法
として用いられているものである。
本発明者等は種々の中性塩による電解研磨法を工具鋼に
適用し、その表面を観察したところ、第２図に模式断面
図を示すように、マトリックス１の表面はあまり平滑で
はないことは従来から知られていたが、炭化物、２が存
在していた部分が凹み３となって残存することを見い出
した。恐らく、この中性塩を使用する電解研磨では炭化
物２をマトリックス１の接触界面部が優先的に腐食され
、炭化物２がマトリックス１から脱落するものと思われ
る。炭化物以外の異種粒子を含む金属、材料についての
テストの結果、いずれも同様の結果が得られ、この現象
は、非金庫化した異種粒子を含む金属材料に共通する現
象と思われる。
適用し、その表面を観察したところ、第２図に模式断面
図を示すように、マトリックス１の表面はあまり平滑で
はないことは従来から知られていたが、炭化物、２が存
在していた部分が凹み３となって残存することを見い出
した。恐らく、この中性塩を使用する電解研磨では炭化
物２をマトリックス１の接触界面部が優先的に腐食され
、炭化物２がマトリックス１から脱落するものと思われ
る。炭化物以外の異種粒子を含む金属、材料についての
テストの結果、いずれも同様の結果が得られ、この現象
は、非金庫化した異種粒子を含む金属材料に共通する現
象と思われる。
本発明は、鏡面光沢性又は摺動接触性が優れた表面を得
る電解研磨法を提供することを目的とし、分散した異種
粒子を含む金属材料に対し、先ず酸性の電解液を、その
後中性塩電解液をそれぞれ使用して行う電解研磨方法で
ある。本発明では、酸性の電解液での研磨で第１図のよ
うに、マトリックス１の表面を平滑に研磨した後、中性
塩電解液で研磨すると、第６図に示すように、表面の異
種粒子２の回りが優先的に腐食研磨されて異種粒子が除
去されて凹み３を生ずる°が、マトリックス１はほとん
ど変化せず鏡面光沢を保持するものと思われる。
る電解研磨法を提供することを目的とし、分散した異種
粒子を含む金属材料に対し、先ず酸性の電解液を、その
後中性塩電解液をそれぞれ使用して行う電解研磨方法で
ある。本発明では、酸性の電解液での研磨で第１図のよ
うに、マトリックス１の表面を平滑に研磨した後、中性
塩電解液で研磨すると、第６図に示すように、表面の異
種粒子２の回りが優先的に腐食研磨されて異種粒子が除
去されて凹み３を生ずる°が、マトリックス１はほとん
ど変化せず鏡面光沢を保持するものと思われる。
次に実験結果の一例で本発明を説明する。供試材は直径
６ｖＥＰＡに熱間圧延された線材を、冷間引抜及び中間
焼鈍を繰返して直径１Ｍｌに仕上げた５ＫＨ９の線材を
使用し、これの焼鈍ま＼、及び焼入れ焼もどし処理をし
た熱処理線材である。これらは表面に引抜によるシワ状
の凹凸を有している。
６ｖＥＰＡに熱間圧延された線材を、冷間引抜及び中間
焼鈍を繰返して直径１Ｍｌに仕上げた５ＫＨ９の線材を
使用し、これの焼鈍ま＼、及び焼入れ焼もどし処理をし
た熱処理線材である。これらは表面に引抜によるシワ状
の凹凸を有している。
これを先ず酸性の電解液を使用して電解研磨した。
電解液はそれぞれ重量％で、燐酸４２チ、硫酸３５チ、
クロム酸６チ、水２０％を含むものであシ、被研磨試料
を陽極、白金電極を陰極とし、温度６０℃、陽極の電流
密度７０磨イ１時間３０秒とした０この処理後の被研磨
材はいずれも目視でやや劣る鋳面光沢であり、顕微俯に
よる観察でマトリックスは美麗な鏡面を有し、炭化物が
突出して観察された。
クロム酸６チ、水２０％を含むものであシ、被研磨試料
を陽極、白金電極を陰極とし、温度６０℃、陽極の電流
密度７０磨イ１時間３０秒とした０この処理後の被研磨
材はいずれも目視でやや劣る鋳面光沢であり、顕微俯に
よる観察でマトリックスは美麗な鏡面を有し、炭化物が
突出して観察された。
続いて、これらの試料を中性塩による電解研磨した。電
解液は硫酸ソーダを５０ ｆ／を添加した水溶液であり
、試料を陽極、ステンレス鋼を陰極。
解液は硫酸ソーダを５０ ｆ／を添加した水溶液であり
、試料を陽極、ステンレス鋼を陰極。
温度６０℃、電流密度２０Ａ／αｄ２時間３０秒とした
。この中性塩による電解研磨後の試料は目視で鏡面光沢
の優れた表面を呈しており、顕微鏡観察の結果は第３図
に示したと同様であり、マトリックス１０表面は、酸性
電解液を使用した電解研磨ま＼の試料と同程度の平滑性
であり、中性塩による電解研磨でほとんど変化していな
いことが確認された。また顕微鏡観察で、炭化物が存在
していた部分はほとんどが凹み６となっており、かつ残
存したわずかの炭化物でマトリックス１の表面上に突出
したものはほとんど観察さとなかった。
。この中性塩による電解研磨後の試料は目視で鏡面光沢
の優れた表面を呈しており、顕微鏡観察の結果は第３図
に示したと同様であり、マトリックス１０表面は、酸性
電解液を使用した電解研磨ま＼の試料と同程度の平滑性
であり、中性塩による電解研磨でほとんど変化していな
いことが確認された。また顕微鏡観察で、炭化物が存在
していた部分はほとんどが凹み６となっており、かつ残
存したわずかの炭化物でマトリックス１の表面上に突出
したものはほとんど観察さとなかった。
本発明に使用する酸性電解液は、燐酸、硫酸。
塩酸等の酸を主成分とし、これにクロム酸、酪酸。
グリセリン、エチレングリコール等を加えた電解液の他
に、エチルアルコール水溶液に過塩素酸を加えたもの等
酸性領域の電解液が有効である。また中性塩電解液は、
硫酸ソーダ等の硫ｗＩ塩系、硝酸ソーダ等の硝酸塩系、
塩化ナトリウム等の壇化塩系等の各水溶液及び、これら
にグルコン酸ソーダ等を添加した電解液が有効である。
に、エチルアルコール水溶液に過塩素酸を加えたもの等
酸性領域の電解液が有効である。また中性塩電解液は、
硫酸ソーダ等の硫ｗＩ塩系、硝酸ソーダ等の硝酸塩系、
塩化ナトリウム等の壇化塩系等の各水溶液及び、これら
にグルコン酸ソーダ等を添加した電解液が有効である。
本発明の対象材料は、炭化物を含む高速度工具鋼、高炭
素の工具鋼環、窒化物を含む耐熱鋼等。
素の工具鋼環、窒化物を含む耐熱鋼等。
酸化物を含むＴＤニッケル等、金属間化合物を含む超耐
熱合金等の分散した異種粒子を含む金属材料全般に応用
可能である。
熱合金等の分散した異種粒子を含む金属材料全般に応用
可能である。
以上述べたように本発明は、鏡面光沢及び摺動接触性が
良好な表面を簡単かつ短時間で得ることができ、壕だ適
用材料範囲が広いことから、工業的価値が非常に高い表
面加工方法である。
良好な表面を簡単かつ短時間で得ることができ、壕だ適
用材料範囲が広いことから、工業的価値が非常に高い表
面加工方法である。
【図面の簡単な説明】
第１図及び第２図はそれぞれ酸性及び中性塩の電解液を
使用した分散した異種粒子を含む金属材料の表面部の模
式断面図、第３図は本発明を適用した同様金属材料の表
面部の模式断面図である。
使用した分散した異種粒子を含む金属材料の表面部の模
式断面図、第３図は本発明を適用した同様金属材料の表
面部の模式断面図である。
Claims (1)
- 分散した化合物異種粒子を含む金属材料の電解研磨方法
において、先ず酸性電解液を用いて電解研磨した後、中
性塩電解液を用いた電解研磨することを特徴とする異種
粒子を含む金属材料の電解研磨方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13243884A JPS6112899A (ja) | 1984-06-27 | 1984-06-27 | 異種粒子を含む金属材料の電解研磨方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13243884A JPS6112899A (ja) | 1984-06-27 | 1984-06-27 | 異種粒子を含む金属材料の電解研磨方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6112899A true JPS6112899A (ja) | 1986-01-21 |
Family
ID=15081367
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13243884A Pending JPS6112899A (ja) | 1984-06-27 | 1984-06-27 | 異種粒子を含む金属材料の電解研磨方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6112899A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10646551B2 (en) | 2012-11-13 | 2020-05-12 | Adocia | Rapid-acting insulin formulation comprising a substituted anionic compound |
-
1984
- 1984-06-27 JP JP13243884A patent/JPS6112899A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10646551B2 (en) | 2012-11-13 | 2020-05-12 | Adocia | Rapid-acting insulin formulation comprising a substituted anionic compound |
| US10881716B2 (en) | 2012-11-13 | 2021-01-05 | Adocia | Rapid-acting insulin formulation comprising a substituted anionic compound |
| US11324808B2 (en) | 2012-11-13 | 2022-05-10 | Adocia | Rapid-acting insulin formulation comprising a substituted anionic compound |
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