JPS6112822A - 低鉄損一方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents

低鉄損一方向性電磁鋼板の製造方法

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JPS6112822A
JPS6112822A JP13302284A JP13302284A JPS6112822A JP S6112822 A JPS6112822 A JP S6112822A JP 13302284 A JP13302284 A JP 13302284A JP 13302284 A JP13302284 A JP 13302284A JP S6112822 A JPS6112822 A JP S6112822A
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Japan
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hot
annealing
rolling
temperature
rolled
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JP13302284A
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English (en)
Inventor
Tomohiko Sakai
酒井 知彦
Takahide Shimazu
高英 島津
Kentarou Chikuma
顯太郎 筑摩
Fumio Yamamatsu
山松 文男
Kenichi Nishiwaki
西脇 健一
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D8/00Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
    • C21D8/12Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 崖】」≦) fl J枇丈託 本発明は鋼板の構成する結晶粒が(110)  <00
1>方位を有し、圧延方向に磁化され易い一方向性電磁
鋼板の製造方法に関するものである。一方向性電磁鋼板
は、軟磁性材料として主にトランスその他の電気機器の
鉄芯として使用されており、最近のエネルギーコストの
高騰を背景として、より鉄損の良好な一方向性電磁鋼板
に対するニーズが増々強まってきている。
従来の技術 一方向性電磁鋼板の鉄損の構成要因は、ヒステリシス損
と、渦電流損に大きく分離される。ヒステリシス損を向
上させるためには、最終焼鈍の2次再結晶過程で、(1
10)  <001>位粒の集積度を高め、高磁束密度
材を得る必要がある。この高磁束密度材を得る方法とし
て、AnN析出分散相を利用した強圧下1回圧延性工程
の特公昭46−23820、およびSeとsbを添加し
、二回圧延法工程を特徴とする特公昭51−13469
が提言されている。一方渦電流損を向上させるためには
、最終成品中に残存する不純物や析出物をできるだけ少
くするか、成品結晶粒を小さくするか又は磁区を細分化
するか、あるいは成品板厚を薄くする必要がある。高磁
束密度一方向性電磁鋼板で、レーザー照射により導入さ
れた局部的な歪により、磁区を細分化する方法が特公昭
57−2252号で提言され、歪取焼鈍をしない精鉄芯
の領域で画期的な鉄損の向上が達成された。
変圧器の鉄芯には、精鉄芯と巻鉄芯があり、日本国内お
よび米国等では、主として大型変圧器は精鉄芯で、小型
変圧器は巻鉄芯で製造されている。
巻鉄芯は、製造工程中に発生ずる歪を除去するために、
歪取焼鈍が必須条件であり、上記したレーザー照射によ
り導入された局部的な歪による磁区細分化する方法は使
えない。
巻鉄芯の低鉄損を要求される領域には、高磁束密度方向
性電磁鋼板又はCG O(Conventiona]G
rain 0riented 5ilicon 5te
el)材の薄物材が使用1されている。特公昭46−2
3820による高磁束密度材は、−回圧延性で製造され
、磁束密度が著しく高くなる所に特徴があるが、磁束密
度のレヘルを高くする程成品結晶粒サイズが大きくなる
賀しさかある。特公昭51−13469による高磁束密
度材は、二回圧延法工程を基本としているので、磁束密
度を高くすることが難しく、その上Se、Sb等の有害
元素を使用する難点がある。
3Bが解/しようとする問題点 本発明は無害で安価なCuを有効に活用して、二回圧延
法で、高磁束密度材を達成し、かつ成品結晶粒度を小さ
く保ち、薄物材の鉄損、特に1゜/SG〜1./、。の
中低磁場における鉄損を著しく向上させることを目的と
したものである。従来、方向外電Mi鋼板において、C
uは磁気特性に対して有害な元素とみなされていたが、
発明者等はMn、Sの量を厳密に規制すると共に、所定
量のCuを添加し、適正な熱延条件、および熱延板焼鈍
又は中間焼鈍条件を適当に選択することにより、微細な
(Cu、 Mn) +、 o S析出分散相を多量に鋼
中に形成させることが可能で、熱延板集合組織および脱
炭焼鈍後の再結晶集合組織の改善が図られ、より低温で
2次再結晶させることが可能となり、著しい磁気特性の
向上が得られることを発見した。
刑遁庶玉N1Jt47.=16cv1動しに墾1里次に
本発明の内容を詳しく説明する。
CO,04%、Si  3.1%、Mn  0.06%
、S O,027%、Cu O,17%を含有する方向
性電磁鋼スラブを連続鋳造により厚さ250mn+に鋳
造した。
このスラブを1300°C以上の高温に加熱して、Mn
Cu、Sを完全に固溶させた後、粗圧延を行い、仕上圧
延機の入口(前面)の温度を1150°C±50℃に、
仕上圧延機の出口(後面)の温度を1000℃±30’
Cに制御した熱間圧延を行い、ホントコイルを製造した
仕上前面温度を1150℃±50°Cとしたのは、仕上
圧延機入口で鋼中のオーステナイトの面積割合を最大に
し、仕上スタンド内でT−α変態を進行させ、γ−α変
態に伴なって析出する(Cu、Mn) +、 a Sの
微細析出物を多量に得るためである。又、M n 。
CuおよびSが共存する場合のMnSの析出ノーズは1
100℃であり、Cu、、BSの析出ノーズは1000
°Cであるため、上記仕上圧延機入口温度の設定により
、MnSの析出を抑制して9、仕上スタンド内での(C
’u、 Mn) +、 BSの析出を促進することにな
る。
仕上圧延機出口温度を1000℃±30℃としたのは、
仕上スタンド内での(Cu、 Mn) +、 n Sの
析出を促進する目的である。
この熱延板で硫化物の観察を行った結果を第1図および
第2図に熱延板集合組織を調査した結果を第3図に示す
Cu O,17%添加すると、第1図に示す如く、光学
顕微鏡の観察で、波状の点列状微小析出物が大量に観察
される。この点列状の微小析出物は網目状カーバイトに
沿って平行に並んで観察される場合が多く、熱延の仕上
スタンド前後で、1150°C〜900℃にかけてオー
ステナイト粒がγ−α変態により縮小する過程で、γ粒
の粒界に析出したものと推定される。この微小析出物を
電子顕微鏡で観察した結果が第2図である。
第2図a、bは析出物の分布を示す写真で、サイズは3
00〜500人オーダーのものが多い。第2図a、bの
写真の中央部の微小析出物の電子回折像がす、eで、そ
の析出物のEDXによる成分分析結果がc、fである。
これらの析出物はc、fに示ずようにCu + M n
 + ’ Sを含有する析出物であり、b、eの電子回
折像のパターンから、立方晶の結晶構造を持ったもので
、その格子定数a0が5.39〜5.52人の範囲にバ
ラツキを持っていることが判明した。立方晶の結晶構造
を持ち、格子定数がこれらに近いものをASTMカード
から抽出するとCu + 、 a S ’(格子定数a
、−5.575人)およびα−MnS  (格子定数a
0= 5.224人)である。格子定数a0と、EDX
分析のCuとMnのピーク強度比を比較するとす、cお
よびe、fにその一例を示すようにCu/Mnのピーク
強度比が大きくなるに従って格子定数a0が大きくなり
CUl、BSの格子定数a。−5,575人に近ずくこ
とが判明した。従って、Cub、IISのCuの一部が
Mnに置換した(Cu、 Mn) +、 o Sである
と同定される。なお本発明者等の先行特許出願特公昭5
8−42727の熱延条件では、斜方晶のCu2Sが多
く、サイズも500人を越えるものが多かった。
さらに、熱延板における全硫化物析出量も、従来の成分
Cu O,01%、 S O,020%で、条件で得ら
れた場合のS (as MnS)83ppm、 S (
as Cub、 8s)18ppmに比べて、Cu O
,17%添加した上記熱延条件の場合は、S (as 
MnS)43ppm、 S (as Cub、 as)
112ppmと、3 (as MnS+Cu+、 as
)で1101ppから155ppmへ著しく増加してい
る。従って、従来のMnS単独CGO成分系に、Cuを
0.17%添加して、上記熱延条件で熱延した場合、全
硫化物析出量も増加し、かつ300〜500人オーダー
の微細な(Cu、Mn)+、eS析出物が増えるので、
硫化物析出分散相のインヒビター効果が著しく強化され
ると結論される。
3%珪素鋼の熱延板組織は、綱目状カーバイト領域、網
目状カーバイト間にはさまれた延伸フェライト領域、お
よび粗大フェライト領域に分類され、表面層115厚の
位置の延伸フェライト領域に存在する (100) (
001)方位粒の(001)方向は圧延方向によく揃っ
たものが多い。上記した(Cu。
Mn)+、eSの点列状の微小析出粒子は、γ−α変態
か進行した領域に密に析出していると考えられ、れ、こ
の延伸フェライ14iJf域の周辺に分布していると推
定される。従って、(Cu、Mn) +−s Sの微細
析出粒ば、高温焼鈍の2次再結晶進行過程で、(001
)方位の集積度の高い鮮鋭なGoss方位二次再結晶核
が周辺の他の方位粒に侵食されるのを保護して、鮮鋭な
Goss方位粒を選択的に成長させる機能を持っている
と推定される。なお、(Cu、Mn)+、aSは熱延工
程以外でも、熱延板焼鈍、中間焼鈍においても、T−α
変態を制御することにより、熱延と同様に析出させるこ
とが可能である。
第3図には、Cu O,17%添加して、上記の熱延条
件で熱延した熱延板と、Cu O,01%の従来の熱延
条件で熱延した熱延板の集合組織の板厚方向の変化を示
す。表面層】15厚にピークのある(110)極密度が
、Cu O,01%(△印)に比べてCu O,17%
(△印)の方が増加している。即ち、Cu O,17%
を添加すと熱延板集合組織において、表面層の(110
1面粒を増加させるが、その理由は不明である。しかし
、方向性珪素鋼板の熱延板において表面層のflio)
面粒を増加させることは、その後の圧延再結晶集合組織
で(110)  <001>方位成分を高め、二次再結
晶核を増大させ、成品のGoss方位集積度を高めると
考えられ、Cu添加による磁性向上効果の一つの要因で
ある。
次に、上記したCu O,17%2.5mm厚の熱延板
と、他の成分は同じでCu O,01%の電磁鋼スラブ
を従来の通常の熱延条件で熱延して2.5mm厚の熱延
板を用いて、小試片工程実験を行った結果を述べる。
熱延板を酸洗後、1次圧延を行い、板厚を■0.527
mm、■0.580mm、 Oo、645mm、■0.
725mm、■0.829mm、 Qo、967mm、
Ql、160mm、el、45mmとした。中間焼鈍は
850℃×3分(均熱)+1000℃×1分(均熱)の
熱サイクルで、前段はp、p:2o℃の温水素雰囲気で
、後段は乾水素雰囲気で行った。2次圧延は全試料を板
厚0.290mmに圧延し圧下率を■45χ、■50Z
、 C)55X、■60χ、■65x、[F]70x、
■75L■80χとした。脱炭焼鈍は、湿水素雰囲気で
、840℃×3分(均熱)の焼鈍を行った。高温焼鈍は
、650’CX10hの1段目の焼鈍を行った後、12
00℃までの昇温速度を■30’C/h、■10°c/
hで昇温するか、か、又は■870℃X 50hの2段
目の焼鈍を行った後に30°c7’hで1200°Cま
で昇温し、1200℃×20hの乾水素雰囲気中での純
化焼鈍を行った。
これらの小試片工程実験の結果を第4図に示す。
第4図から高温焼鈍の■サイクルでも、Cuを0.17
%添加した試料で、2次圧下率を55%から65%へ高
めることにより、B + o = 1.85(T)から
B 、。=1.87(T)まで高めることが出来、■サ
イクル又は■サイクルでは、より低温で2次再結晶させ
ることにより、更に磁束密度(BIG)が向上する結果
が得られた。一方Cu O,01%の試料の場合は、■
サイクルで、2次圧下率が55%の時が磁束密度(BI
O)が最も高くなり、60%以上に圧下率を高めると細
粒の発生を招き、磁気特性が劣化する。
■サイクル、[F]サイクルでは2次圧下率の高い領域
で細粒の発生を促進して、■サイクルに比べて、磁気特
性が劣化する。
2次圧下率65%の場合の、中間焼鈍後((a)と(C
))および脱炭焼鈍後((b)と(d))の表面層11
5厚の再結晶集合組織のCu添加有・無の差を第5図に
示す。Cu O,17%添加した場合は、Cu O,0
1%の場合に比べて、(110)  <001>方位(
印印)と(554)  <225>方位成分(○印)が
増加する効果が認められる。(110)  <001>
方位粒と(5541<=>方位粒はCD11  <11
0>軸回りに約30°の方位回転関係にあり、+110
)  <001>方位2次再結晶核は(5541<22
5>方位粒を全錘して、成長し易い。従って、Cu O
,17%添加した試料では、脱炭焼鈍後に(110) 
 <001>方位粒が増加し、2次再結晶核発生数が増
加し、かつ成長し易くなり、2次再結晶を安定させる効
果がある。
本発明の特徴は、素材成分としてMn 0.05〜0.
07%、Cu O,02〜0.20%、S O,01,
5〜0.035%を含有し、熱延工程又は熱延板焼鈍、
中間焼鈍工程において、T−α変態に伴う微細な(Cu
、Mn) +、 a Sを多量に析出させ、硫化物析出
分散相によるインヒビター効果を著しく強化すること、
および、熱延板集合組織において、表面層の(110)
  <001>方位粒を増加させ、最終圧延の圧下率を
50〜80%、望ましくは60〜70%に設定して、脱
炭焼鈍後の再結晶集合組織において、表面層で(110
)  <001>方位成分と(554)  <225>
方位成分を高めて、2次再結晶核の核生成・生長を容易
にする効果を附与すること、高温焼鈍の昇温過程を徐加
熱又は、850℃〜900゛cノ長時間保持により、8
oo〜950℃の比較的低温で2次再結晶を完了させる
ことにより、従来の二回圧延法材の磁束密度を著しく高
め、その結果として著しい鉄損の向上を得ることにある
高温焼鈍過程で、徐加熱又は850’c〜900”cで
長時間保定して、低温で2次再結晶を行わしめることに
より、磁気特性が向上することは古くから知られており
、米国特許2,534,140出願1948年、発行1
950年)に開示されている。又、日本国内でも、特公
昭35−17207において、750〜900’cの段
付焼鈍の優位性が開示されており、特公昭39−288
76において650℃〜1000”Cの間に2時間以上
保持して二次再結晶させる方法が開示されている。
従って、850〜950℃の比較的低温で2次再結晶さ
せる技術は旧知の技術である。特公昭51−13469
は、この旧知の技術とSe 、 Sb添加技術の新知見
を加味して高磁束密度材を達成したものである。
本特許出願は、この旧知の技術に、Cu O,02〜0
.20%添加と、新熱延技術による(Cu 、 Mn)
 +、 o Sの微細析出によるインヒビター強化と、
脱炭焼鈍後の集合組織の改善の新知見を加味して、磁気
特性の向上を達成したものであり、低温で2次再結晶す
ると磁気特性が向上するという旧知の技術の共通点を除
けば、特公昭51−13469とは全く別個の技術であ
る。
方向性電磁鋼板にCuが存在する特許は1950年代に
いくつか提言されている。その内の代表的なものは、米
国特、許2,559,340(1952)日本特許特公
昭33−4710 (1958)、米国特許2,867
.557(1959)があり、Cu O,03〜0.3
0%含有することが述べられているが、Cuの磁気特性
の向上効果を記述したものはほとんどない。最近米国の
AI IeghenyLud Ium社が、特開昭49
−72113、特開昭50−15726、特開昭50−
15727、特開昭50−15728で、Cu添加によ
る磁性向上効果を開示しているが、これらはAj2Nと
の組み合せ効果を述べたものであり、八lの含有を必要
とせず、(Cu 、 Mn) +、 a Sの析出コン
トロールと、脱炭焼鈍後の集合組織の改善を特徴とする
特許とは別個な技術である。
特公昭54−32412には、S又はSe 1種類また
は2種類を単独量又は合計量で0.005〜0.05%
と、As、Bi 、Pb、 P 、Snよりなる群より
選んだ元素の1種類又は2種類以上を単独量又は合計量
で0.015〜0.4%、あるいはNi 、 Cuより
成る群より選んだ元素の1種類又は2種類を単独量又は
合計量で0.2〜1.0%を含有して、800〜920
℃の範囲で2次再結晶粒を充分発達させる技術が開示さ
れているが、Cuを含む複合添加にその発明のポイント
があり、(Cu 、 Mn) +、 s Sの析出に対
する知見は無く、又、Cuの添加量も本特許請求範囲(
Cuo、o2〜0.20%未満)と異にしており、(C
u、Mn) 1. a Sの析出コントロールと脱炭焼
鈍後の集合組織の改善と、800〜950℃の比較的低
温で2次再結晶させることを特徴とする特許出願とは全
く別個の技術である。
発明者等の先行出願特許、特開昭58−42727の実
施例に、本特許出願と類似した成分および熱延条件が開
示されているが、先行出願のCu2Sの析出す・イズは
500Å以上であり、本出願特許の(Cu、Mn)+、
BS 300〜500人に比べてやや大きい。従って、
(Cu、 Mn) +、 t Sによるインヒビター効
果が強化されている。
さらに、特開昭58−42727には、最終焼鈍工程に
おいて850〜950℃の比較的低温で2次再結晶させ
る知見もなく、実施例における磁束密度の最高値もB1
゜−1,87(T)である。一方、本特許は、(Cu 
、 Mn) +、 a Sのより微細な析出分散相を析
出させて、インヒビター効果をより強くすると共に、熱
延板集合組織の表面層の(110)  <001>方位
粒を増加させ、脱炭焼鈍後において(110)  <0
01>方位粒と(554)<225>方位粒を増加させ
、2次再結晶を著しく安定させ、最終焼鈍工程において
850〜950℃の比較的低温で2次再結晶させ、磁束
密度をB、。−1,88〜1.91 (T)まで向上さ
せることが可能となった。本特許出願は、特開昭58−
42727の熱延条件を一段と改善し、最終焼鈍で85
0〜950℃の比較的航温で2次再結晶させることを可
能ならしめ、著しい磁気特性の向上を達成したものであ
る。
次に本発明の限定理由を述べる。
Cを0.08%以下としたのは、Cは熱延工程、熱延板
焼鈍あるいは中間焼鈍でγ−α変態に伴って(Cu 、
 Mn) r、 a Sを微細に析出コントロールする
ために必要な元素ではあるが、Cが0.08%以上を越
えると脱炭が困難になるからである。脱炭が不十分だと
、成品において著しい磁気特性の劣化を招(ことになる
Siを2.0〜4.0%としたのは、Si は素材の固
有抵抗を高め、方向性電磁鋼板の鉄損を向上させるため
に必要な元素であり、2.0%以下では良好な鉄損が得
られず、4.0%を越えると脆性が問題となり、冷間圧
延が不可能になるためである。
Mnを0.05〜0.07%に限定したのは、MnはC
uと共存して、(Cu 、 Mn) +、 a Sの析
出コントロールを行う為に必要な元素で、Mnが0.0
5%以下又は0.07%以上になると、熱延工程、熱延
板焼鈍あるいは中間焼鈍工程での(Cu 、 Mn) 
l+ B Sの適切なコントロールをすることが困難に
なり、目的とする低鉄損が得られなくなるからである。
従って、従来の広範な範囲のMnでは良好な特性が得ら
れず、特に厳しく限定したものである。
Cuを0.02〜0.20%未満に限定したのは、Cu
は本発明を構成するための重要な元素で、0.02%以
下になると(Cu + Mn) t −a Sの必要な
析出量が確保できなくなり、0.2%以上になると、(
Cu 、 Mn)1.8SのCLIとMnのバランスを
くずし、析出をコントロールするのが困難になると同時
に、熱延工程中に発生したミルスケールが酸洗しにく(
なり経済的でないこと、および脱炭性に問題を生ずるよ
うになるからである。(Cu 、 Mn) +、 II
Sの析出コントロールを容易にするためにはCu’0.
1〜0.19%が好ましい。
Sをo、ois〜0.035%に限定したのは、0.0
15%以下になると、(Cu 、 Mn) 1. a 
Sの析出量が不足して、良好な特性が得られなくなるか
らであり、0.035%を越えると、(Cu 、 Mn
) +、 e Sの析出量が過多になると共に、Mn 
0.05〜0.07%の条件下で、熱間圧延での赤熱脆
性が問題となり、熱間圧延での割れが多発するためであ
る。
最終圧延の圧下率を50〜80%としたのは、50%以
下では脱炭焼鈍後の表面層の再結晶集合組織において、
(100) 〔OOI:1方位粒が減少してくるために
、成品の磁束密度が劣化するからであり、80%以上に
なると、2次再結晶が不安定になり、細粒の発生を招き
、磁気特性が著しく劣化するからである。磁気特性を良
好にする望ましい範囲は60〜70%である。
高温焼鈍における2次再結晶温度を800〜950°C
に限定した理由は、2次再結晶温度が低い方がcoss
方位粒の[001)方位の集積度が高まり、成品の磁束
密度が高くなり、良好な磁気特性が得られるが、低温で
2次再結晶させるためには長時間を要し、工業的に、経
済的に見合う可能な範囲として800°C以上とした。
950℃以上になると二回圧延法の場合は磁気特性の劣
化が生ずるので好ましくなく、上限は950℃とした。
去隻炭 実施例I CO,045%、Si3.25%をベースに、Cu 、
 Mn 。
Sを表1に示すスラブ片A−Fを1300〜1400℃
の温度に加熱し、仕上前面温度をTop  1180℃
、旧ddle  1150℃、Bottom  112
0℃、仕上後面温度を、T980℃、M  1000℃
、8 1020℃の熱延条件で熱延し、500〜600
℃の温度で巻取りホ・ノドコイル(2,51宵)を製造
した。これらの熱延板を850℃X3m1nの中間焼鈍
をはさむ2回冷延法で2次冷延を圧下率65%で行ない
、0.30++mの最終板厚とし、840°CX3m1
nの湿水素雰囲気中で脱炭し、高温焼鈍を650℃xl
Oh + 870℃X50h+1170℃×20hのサ
イクルで行い、第2表の様な結果を得た。B、Cの本発
明成分領域で著しく良好な鉄損が得られた。
第  1  表 第2表 実施例2 CO,043%、Si3.24%、Mn  O,060
%、Cu0.17%、S O,026%の溶鋼を連続鋳
造法により250+n+厚のスラブに鋳造し、これを1
300〜1400’cで加熱し、第3表に示す熱延条件
により、板厚2.51のホットコイルを得た。これらの
熱延板を850℃X3m1nの中間焼鈍をはさむ2回冷
延法で2次冷延を圧下率65%で行ない、0.3011
の最終板厚とし、840℃x3minの湿水素雰囲気中
で脱戻し、高温焼鈍を650℃X10h +870’C
X50h +1170℃×20hのサイクルで行い、第
4表の様な結果を得た。本特許の熱延条件に条件で、著
しく良好な鉄損値が得られた。
第4表 実施例3 CO,054%、Si3.48%、Mn  0.059
%、CuO118%、S、 0.027%を含有する連
続鋳造した鋳片を、第3表のに条件で熱延して、2. 
’Onm厚みのホットコイルを得た。これを1000 
”CX 8(lsecの熱延板焼鈍をした後酸洗し、0
.6’4mmまで1次冷藺圧延を行った。次いで850
℃X3m1n(温水素雰囲気)+1000℃x l m
1n(乾水素雰囲気)の条件で中間焼鈍した後、最終冷
延を施し、板厚0.23mmに仕上げ、840°CX3
m1nO脱炭焼鈍を行った後、800”c以上を10’
C/hで昇温し、1200”c x 15 h均熱する
高温焼鈍を行い、下記の結果を得た。
H+7/5o(W/kg)  H++zso(W/kg
)    B+o(T)T    O,93〜0.98
   0.45〜0.49   1.90〜1.88M
    O,94〜0.98   0.46〜0.50
   1.89〜1.88B    0.94〜0.9
9   0.46〜0.51   1.89〜1.88
本例は、薄物材(0,23mm)に本特許発明技術を適
用したもので、薄物材(0,23w以下)に特に有効な
作用があり、鉄損の向上が顕著である。
実施例4 CO,057%、Si3.5]%、Mn  O,060
%、CuO,017%、s 0.026%を含有する連
続鋳造した鋳片を、第3表のに条件で熱延して、2.O
mの厚みのホットコイルを得た。これを酸洗後冷間圧延
して1.28龍板厚とし、1000℃X 80secの
焼鈍を行った後第2回目の冷間圧延を行い0.51mm
となし、次いて850°cx3min(湿水素雰囲気”
) +1000℃×1m1n(乾水素雰囲気)の焼鈍を
施し、最終冷延を行い板厚0.18+u+に仕上げた。
次に840℃X3m1nO脱炭焼鈍を行った後、高温焼
鈍を650°CX10h+870℃x 50 h + 
1200℃×20hの3段サイクルで行い、下記の結果
を得た。
W +7zso(W/kg) !4 ++15o(W/
kg)   ll+o(T)T   O,89〜0.9
5  0.41〜0.45  1.93〜1.90M 
  O,89〜0.94  0.41〜0.45  1
.92〜1.90B   0.90〜0.96  0.
42〜0.46  1.92〜1.89効果 本発明によると、二段冷延法による一方向性電磁鋼板の
製法を改良し、従来より低鉄損でかつ高磁束密度の製品
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は0.17%Cuを含有する熱延板の硫化物分布
を示す金属顕微鏡写真、 第2図a−fは硫化物の同定結果写真であって、aおよ
びdは硫化物の析出状態を示す金属電子顕微鏡写真、b
、eはそれぞれa、dに対応する電子回折像、c、fは
それぞれEDX分析像、第3図は熱延板集合組織の板厚
方向の変化を示すグラフ、 第4図は、Cu添加の有無、高温焼鈍サイクル、及び二
次冷延圧下率と磁気特性との関係を示すグラフ、 第5図+al −(d)はCu含有量および処理を変え
た場合の再結晶集合組織の変化を示す図面である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、C0.08%以下、Si2.0〜4.0%、を基本
    成分とする珪素鋼スラブを熱間圧延してホットコイルと
    なし、熱延板焼鈍、冷間圧延、中間焼鈍、冷間圧延、脱
    炭焼鈍を行い、800〜950℃で二次再結晶をさせる
    高温焼鈍を行う一方向性電磁鋼板の製造において、上記
    珪素鋼素材にMn0.05〜0.07、Cu0.02〜
    0.20%未満、S0.015〜0.035%含有させ
    、γ−α変態に伴う、500Å以下の微細な(Cu、M
    n)_1_._3Sを析出させた材料を上記最終冷延に
    供し、圧下率を50〜80%で行うことを特徴とする低
    鉄損一方向性電磁鋼板の製造方法。 2、前記熱延条件を、仕上前面温度を1150℃±50
    ℃に、仕上後面温度を1000℃±30℃に制御するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の低鉄損一方
    向性電磁鋼板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5296050A (en) * 1989-05-08 1994-03-22 Kawasaki Steel Corporation Method of producing grain oriented silicon steel sheets having improved magnetic properties
KR20180043351A (ko) 2015-09-28 2018-04-27 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 방향성 전자 강판 및 방향성 전자 강판용의 열연 강판

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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