JPS61124621A - 超高分子量ポリエチレン繊維の製造方法 - Google Patents

超高分子量ポリエチレン繊維の製造方法

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JPS61124621A
JPS61124621A JP24677484A JP24677484A JPS61124621A JP S61124621 A JPS61124621 A JP S61124621A JP 24677484 A JP24677484 A JP 24677484A JP 24677484 A JP24677484 A JP 24677484A JP S61124621 A JPS61124621 A JP S61124621A
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molecular
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Tasuku Sato
佐藤 佐
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NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は超高分子量ポリエチレン繊維の製造方法に関
するものである。
〔従来の技術〕
新素材の開発が盛んな中で、従来紡糸が困難であった分
子量100万以上の超高分子量ポリエチレンの軽くて高
強度、高弾性の特性を具有する繊維の紡糸技術が注目さ
れるようになって来た。すでニ開発すれているこのよう
な紡糸技術には、つぎに示すようなものがある。すなわ
ち、 ■ 超高分子量ポリエチレンを130℃付近でパラフィ
ンまたは有機溶媒(たとえば、キシレン、テトラリン、
デカリン等):こよって溶解させた熱溶液を冷却し、ポ
リエチレンの板状単結晶を析出させ、溶媒洗浄した後、
得られた板状結晶集合体を通常の高密度ポリエチレンに
挾み込み、加圧加熱して共押出しによる分子配向を行な
った後さらに数十倍に延伸する。〔日刊工業新聞(昭和
58年6月15日刊)〕 ■ 有機溶媒に溶解した超高分子量ポリエチレン希薄溶
液を流動させ、種結晶を浸漬引き上げて、連続繊維とし
てポリエチレンを取り出す。
〔コロイド・アンド・ポリマーサイエンス(Collo
id & Polymer 5cience) 254
号868頁(1979年)〕 ■ 有機溶媒または油(常温で液体であり、水よりも軽
く、水に不溶で粘性を有するもの、たとえばデカリン)
によって超高分子量ポリエチレンをゲル化し、このゲル
を高倍率に延伸する。
〔ホリマープレプリント・ジャパン(PolymerP
reprint 、 Japan) 32巻、4号、8
42 頁)などである。しかし、このような方法はいず
れも工程が複雑であって、特殊な技術がそれぞれ必要で
ある。特にポリエチレンをゲル化する■の方法において
は、均質で連続紡糸可能な強度を有し、しかもゲル化剤
の除去が容易であるようなゲルを作ることは並み大抵で
はないことがら、■葛湯を作るときと同じ要領で、まず
ポリエチレンの粒子を湿潤させるに充分な量の溶媒に予
め室温下で浸漬して高濃度のゲルを作っておき、このゲ
ル中に高温の同一溶媒を攪拌しながら添加する方法、@
多量の溶媒中にポリエチレンの粉粒を除徐に添加する方
法なども行なわれているが、■および◎の方法も手間か
かかるばかりではなく、満足し得るゲルは容易には得ら
れない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上述べた従来の技術は、いずれも工程が複雑であって
、容易には満足できる繊維が得られないので、この発明
は、特に前記の超高分子量ポリエチレンをゲル化しこれ
を高倍率に延伸する■の方法を改善し、工程の簡素化と
ともに均質で紡糸性がすぐれ高強度の延伸物を効率良く
得る方法の開発を技術的課題とするものである。   
゛〔問題点を解決するための手段〕 上記問題点を解決するために、この発明は分子量100
万以上の超高分子量ポリエチレン1〜10重量%と、滴
点が100’([上であるグリース99〜90重量%と
の混合物を加熱ゲル化し、このゲルを延伸紡糸すること
を特徴とする高強度ポリエチレン繊維の製造方法を提供
するものであり、以下その詳細を述べる。
まず、この発明における分子量100万以上の超高分子
量ポリエチレンは、ゲル化剤との混合が容易でゲル化時
間を短縮させる等の点から粉末状のものが好ましいこと
は言うまでもない。また、分子量が大きいほど分子間力
が太き(なり強方な繊維が得られるので、分子量は10
0万以上であることが望ましい。なお、この発明の超高
分子量ポリエチレンはエチレンのホモポリマーであって
も、またエチレンを主成分とするコポリマーであっても
回答支障はない。
このような超高分子量ポリエチレンのゲル化点は、分子
■や銘柄によって変化するが、一般に80℃以上である
。したがって、ゲル化温度以下で流動性の大きい液状の
油や溶剤をゲル化剤に使用すると、これらゲル化剤とポ
リエチレン粉とは簡単に分離し、分散はきわめて悪く、
これを避けようとして攪拌をしても、却って両者は一層
分離するようなことになってしまう。したがって、この
発明においては、従来の技術とは相違して、ポリエチレ
ンのゲル化温度よりも滴点(融解して自重で滴下しはじ
める温度)の高いグリースをゲル化剤に使用するのであ
る。ここで、グリースとは主として鉱油に金属石鹸(た
とえば、カルシウム、ナトリウム、アルミニウム、バリ
ウム、ストロンチウム、リチウム等の金属の脂肪酸塩)
を増稠剤として混和1−で得られる半固体状の潤滑剤で
あるが、基油である。を浦の一部をジエステル油、シリ
コーン油などの合成油で代替したり、増稠剤にマイクロ
ゲル、粘土等を用いたりしてもよい。
元来、超高分子量ポリエチレン自体は固く、その分子は
絡み合ってほぐれにくいものであるか、これに油を含ま
せると、卿(もつ)れた糸がほぐれるときのように絡み
合いがゆるんで来るので、このような状態にあるポリエ
チレンを延伸すれば、分子は一方向に配向されやすく、
また、分子間に含まれていた油はそれと同時に系外に押
し出されることになるが、このような現象を顕著なもの
とするためには、単独の液状油よりも非石鹸もしくは石
鹸基を有す゛る増稠剤を含み滴点が100℃以上である
グリースが好ましい。なお、超高分子量ポリエチレンの
種類は熱論のこと紡糸時の最適温度(紡糸装置、紡糸速
度、その他の紡糸条件などを含む)等に対応して、ゲル
化剤の種類を選択する必要がある。パラフィンワックス
、低分子量ポリエチレン、低密度ポリエチレンなどを用
いてもゲル化は可能であるが、パラフィンワックスと低
分子量ポリエチレンとは紡糸時の糸強度が極度に低く取
扱いかむつかしく、また、低密度ポリエチレンは粘度か
高く、押出しに<<、紡糸時のゲル化剤の離脱も容易で
ないので好ましくない。これに対して、潤滑グリースを
用いたときは、以上のような欠点がないばかりでなく、
延伸紡糸の際にゲル化剤としてのグリースの大部分(9
0悌以上)が系外に排除されるため、後続するゲル化剤
の除去が非常に容易となり処理工程が筒素化されるとい
う他には見られない利点がある。なお、グリースの中で
は基油が鉱油系であるものが好ましい。
つぎに、超高分子量ポリエチレンとゲル化剤であるグリ
ースとの配合割合は紡糸条件にもよるが通常1〜10重
量%重量%−99〜90、好ましくは2.5〜7.5重
量%対97.5〜92.5重量饅にすることが望ましい
。なぜならばポリエチレンが1重量%未滴の少量では糸
の強度が小さくて糸の連続性が良くなく、逆に10重量
謡を越える多量で1マ原糸が太くなり過ぎて延伸性が悪
(なるからである。そして、これら両者を混合する方法
は特に限定されるものではなく、通常のグリース混和器
等を用いてもよく、また、ポリエチレンとグリースとの
混合物を各工程ごとに移し替えしないために、混合、加
熱ゲル化、押出しく紡糸)等が連続して行なえるような
昇温可能なスクリュ一式もしくは図に示すようなプラン
ジャ式の押出機を利用してもよい。ポリエチレンとグリ
ースとの混合状態は、肉眼で見て外観が均一であればま
ず充分であり、ゲル化温度までの昇温は、外部加熱、内
部加熱のいずれの方式によっても構わないが、ゲルの変
色(褐変)や劣化を防ぐうえから、局所加熱は避ける方
が好ましい。通常ゲル化のための加熱温度はポリエチレ
ンの含有濃度、紡糸ノズルの孔径などによって多少の変
化はあるが、温度が高過ぎるとゲルの早期劣化を招き、
逆に低過ぎてもゲルは堅くなって紡糸が困難になるので
、たとえばポリエチレンが5重量悌で紡糸ノズルの孔径
1 mmのときには180℃前後が糸の延伸性および連
続性のいずれにおいても良好であった。
さらに、紡糸された糸は、巻取り速度が大きくなる程細
くなり、配向も進み、強度も上がり、そのうえ含まれて
いるゲル化剤(グリース)の離脱も容易にはなるが、巻
取り速度が大きくなり過ぎると、紡止直径の原糸の強度
、取扱いやすさく作業性)、または連続性などは悪化す
るので、毎分90m程度の速度を一つの目安にすると良
いようである。
このように紡糸工程を終えた超高分子量ポリエチレンの
糸には、大部分のものは既に離脱しているが、少量のゲ
ル化剤(グリース)が残留しているので、これを完全に
除去するための洗浄処理を行なう。その具体的方法は、
グリースを構成する基油および極性物質などが容易に除
去できるものであれば特に限定されるものではないが、
たとえば沸点の比較的低いベンジン等の溶剤で主として
基油を洗浄した後、熱湯で極性物等を除去する方法など
は簡便で効果的な方法の例の一つに挙げることができる
〔作用〕
この発明において、超高分子量ポリエチレンのゲル化に
用いる滴点が100℃以上のグリースは、液状油を単独
使用したときよりも、ポリエチレンの絡み合った分子組
織内への油の浸透を容易にし、その結果ポリエチレンの
ゲル化を円滑に促進し、また、紡糸に際しては分子組織
内に含まれている油の離脱をも容易にして、最終工程で
ある洗浄を簡易にする作用効果を示すものと解される。
〔実施例〕
実施例1: リチウム石鹸基の鉱油系グリース(稠度275、滴点1
81℃)9.5gと超高分子量ポリエチレン(ホスタレ
ンGUR412、粒度100メツシユ全通)0.5gを
ガラス製ビー力に採りこれを金属製のヘラで2〜3分間
混合した。この混合物1を先端に径1mmの細孔2を有
し、プランジャ(ピストン)3を備えた硬質ガラス製の
シリンダー4の中に入れ、加熱炉5によって180℃ま
で加熱した。加熱開始後約40分でシリンダー4の外壁
温度の上昇が止まり所定の180℃に到達したので、プ
ランジャ3を押して細孔2からゲル化した混合物1を押
し出してストランド6とし、このストランド6を周速毎
分90mで回転するポビン7に巻き取って糸に延伸した
。延伸後、ベンジン洗浄および湯洗を順次行なって、ゲ
ル化剤の鉱油系グリースを除去し、乾燥させ、得られた
糸の強度をJIS−L1013に則って測定したところ
、155 kgf 7mm2 の値を得たが、このよう
な強度は通常のポリエチレン(低密度)繊維の約10倍
に相当するものであった。
実施例2および3: 実施例1で用いたリチウム石鹸基の鉱油系グリースおよ
び超高分子量ポリエチレンを、それぞれ9.75gと0
.25g(これを実施例2)および9.0gと1.0 
g (これを実施例3)に混合し、実施例1と全く同じ
装置および条件の下に紡糸を行なった。
実施例2においては連続性の点で実施例1よりはやや劣
っていたが連続糸の紡糸は充分可能であり、得られた糸
の強度は30 kgf 7mm2であった。また実施例
3においては連続性は良(紡糸時の糸の強度は51.5
 kgf 7mm2と大きい値の糸が得られたが、糸は
太くなり、実施例1よりは均一性の点でやや劣っていた
が、連続糸の紡糸は充分可能であった。
比較例: 実施例1で用いたリチウム石鹸基の鉱油系グリースの代
わりに、油(出光興産社製:ダフネスーパーマルチ68
)9.5gをゲル化剤とした以外は実施例1と全く同じ
装置および条件下で紡糸を行なった。この場合、ポリエ
チレンと油が分離し、下部細孔付近は硬いゲルとなり押
出しが困難であった。そして得られた糸は、勿論のこと
、実施例2および3で得られた糸よりも遥かに劣ったも
のであり連続性が全く悪かった。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例で用いた装置を示すための模式化
した装置図である。 1・・・混合物、2・・・細孔、3・・・プランジャ、
4・・・シリンダー、5・・・加熱炉、6・・・ストラ
ンド、7・・・ボビン 特許出願人  エヌ・チー・エヌ 東洋ベアリング株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 分子量100万以上の超高分子量ポリエチレン1〜10
    重量%と、滴点が100℃以上であるグリース99〜9
    0重量%との混合物を加熱ゲル化し、このゲルを延伸紡
    糸することを特徴とする超高分子量ポリエチレン繊維の
    製造方法。
JP24677484A 1984-11-19 1984-11-19 超高分子量ポリエチレン繊維の製造方法 Granted JPS61124621A (ja)

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