JPS61119647A - 耐摩耗性複合部材およびその製造方法 - Google Patents
耐摩耗性複合部材およびその製造方法Info
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- JPS61119647A JPS61119647A JP24096684A JP24096684A JPS61119647A JP S61119647 A JPS61119647 A JP S61119647A JP 24096684 A JP24096684 A JP 24096684A JP 24096684 A JP24096684 A JP 24096684A JP S61119647 A JPS61119647 A JP S61119647A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
Ａ０発明の目的
＋１１ 産業上の利用分野
本発明は耐摩耗性複合部材およびその製造方法に関する
。
。
（２）従来の技術
この種耐摩耗性複合部材として、例えば自動車用エンジ
ンに用いられるパルプロフカアームをあげることができ
る。
ンに用いられるパルプロフカアームをあげることができ
る。
エンジンに関する現在の高性能および高出力化の要求に
応じるためには、パルプロッカアームのパッドが高度な
耐摩耗性を有すると共にそのパッドと摺動するカムシャ
フトのカムの摩耗量が少ないことが要件の１つとされて
いる。
応じるためには、パルプロッカアームのパッドが高度な
耐摩耗性を有すると共にそのパッドと摺動するカムシャ
フトのカムの摩耗量が少ないことが要件の１つとされて
いる。
従来のバルブロッカアームは、パルプロッカアーム母材
のパッド形成部にクロムメッキ層を形成する、またはパ
ッド形成部にニッケルークロム系合金の溶射層を形成し
、その層を再溶融処理する、さらにはパッド成形部に鉄
−クロム系合金にニッケルーモリブデン等を添加した特
殊焼結合金を接合するといった手法により製造されてい
る。
のパッド形成部にクロムメッキ層を形成する、またはパ
ッド形成部にニッケルークロム系合金の溶射層を形成し
、その層を再溶融処理する、さらにはパッド成形部に鉄
−クロム系合金にニッケルーモリブデン等を添加した特
殊焼結合金を接合するといった手法により製造されてい
る。
（３） 発明が解決しようとする問題点しかしながら
、クロムメッキ層の場合は高度な耐摩耗性が得られず、
また二−ツケルークロム系合金の場合はエンジンの高速
回転領域では良好な耐摩耗性を示すが、低速回転領域で
は凝着摩耗により焼付きを生じ、さらに特殊焼結合金の
場合はエンジンの高速回転領域でカムとの摺動により引
掻き摩耗を生じるといった問題がある。
、クロムメッキ層の場合は高度な耐摩耗性が得られず、
また二−ツケルークロム系合金の場合はエンジンの高速
回転領域では良好な耐摩耗性を示すが、低速回転領域で
は凝着摩耗により焼付きを生じ、さらに特殊焼結合金の
場合はエンジンの高速回転領域でカムとの摺動により引
掻き摩耗を生じるといった問題がある。
本発明は上記に鑑み、高度な耐摩耗性を有する前記耐摩
耗性複合部材およびその製造方法を提供することを目的
とする。
耗性複合部材およびその製造方法を提供することを目的
とする。
Ｂ９発明の構成
（１）問題点を解決するための手段
本発明に係る耐摩耗性複合部材は、６０重量％以上の鉄
にホウ素およびケイ素を添加した１０〜７０重量％の耐
摩耗性鉄基自溶性合金および該鉄基自溶性合金よりも高
い融点を有し該合金により ト接合された３
０〜９０重量％の耐摩耗性鉄合金粉末よりなる複合合金
層と：前記鉄基自溶性合金に。
にホウ素およびケイ素を添加した１０〜７０重量％の耐
摩耗性鉄基自溶性合金および該鉄基自溶性合金よりも高
い融点を有し該合金により ト接合された３
０〜９０重量％の耐摩耗性鉄合金粉末よりなる複合合金
層と：前記鉄基自溶性合金に。
より前記複合合金層を接合された母材と：より構成され
ることを特徴とする。
ることを特徴とする。
また第２発明の耐摩耗性複合部材の製造方法は、６０重
量％以上の鉄にホウ素およびケイ素を添加した耐摩耗性
鉄基自溶性合金粉末に対して該鉄基自溶性合金粉末より
も高融点の耐摩耗性鉄合金粉末を３０〜９０重量％配合
してなる配合粉末と、該配合粉末に対して１〜５重量％
の合成樹脂バインダとを混練して混練物を得る工程と；
該混練物を所定の形状に成形して成形体を得る工程と；
該成形体を母材に載置して前記合成樹脂バインダを熱分
解する工程と；真空下において前記成形体およ、び前記
母材を、前記鉄合金および該母材の融点以下で、且つ前
記鉄基自溶性合金の融点以上の温廣に加熱し、溶融した
該鉄基自溶性合金により前記鉄合金粉末相互間を接合し
て耐摩耗性複合合金層を形成すると共に溶融した該鉄基
自溶性合金により該複合合金層と前記母材とを接合する
工程と１を用いることを特徴とする。
量％以上の鉄にホウ素およびケイ素を添加した耐摩耗性
鉄基自溶性合金粉末に対して該鉄基自溶性合金粉末より
も高融点の耐摩耗性鉄合金粉末を３０〜９０重量％配合
してなる配合粉末と、該配合粉末に対して１〜５重量％
の合成樹脂バインダとを混練して混練物を得る工程と；
該混練物を所定の形状に成形して成形体を得る工程と；
該成形体を母材に載置して前記合成樹脂バインダを熱分
解する工程と；真空下において前記成形体およ、び前記
母材を、前記鉄合金および該母材の融点以下で、且つ前
記鉄基自溶性合金の融点以上の温廣に加熱し、溶融した
該鉄基自溶性合金により前記鉄合金粉末相互間を接合し
て耐摩耗性複合合金層を形成すると共に溶融した該鉄基
自溶性合金により該複合合金層と前記母材とを接合する
工程と１を用いることを特徴とする。
（２）作 用
鉄基自溶性合金において、鉄の含有量を６０重量％以上
に設定した理由は、その含有量が６０重量％を下回ると
、鉄基自溶性合金の鉄合金粉末に対する拡散が過大とな
って適正な組織の耐摩耗性複合合金層が得られず、また
複合合金層の硬度低下を招来して高度な耐摩耗系を得る
ことができないからである。
に設定した理由は、その含有量が６０重量％を下回ると
、鉄基自溶性合金の鉄合金粉末に対する拡散が過大とな
って適正な組織の耐摩耗性複合合金層が得られず、また
複合合金層の硬度低下を招来して高度な耐摩耗系を得る
ことができないからである。
鉄基自溶性合金に添加されるホウ素およびケイ素はフラ
ックス効果を有し、鉄合金粉末或いは母材の酸化物と反
応してＢ、Ｏ，またはＳｉｎ、を生成して前記合金の鉄
合金粉末および母材に対する濡れ性を向上させ、健全な
複合合金層の形成とその層と母材の強固な接合をもたら
す。ホウ素の添加量は３〜７重量％、またケイ素の添加
量は２〜７重量％が適当である。
ックス効果を有し、鉄合金粉末或いは母材の酸化物と反
応してＢ、Ｏ，またはＳｉｎ、を生成して前記合金の鉄
合金粉末および母材に対する濡れ性を向上させ、健全な
複合合金層の形成とその層と母材の強固な接合をもたら
す。ホウ素の添加量は３〜７重量％、またケイ素の添加
量は２〜７重量％が適当である。
鉄合金粉末を鉄基自溶性合金に対して３０〜９０重量％
配合する理由は以下の通りである。
配合する理由は以下の通りである。
即ち、３０重量％を下回ると、逆に鉄基自溶性合金粉末
の含有量が増加するため適正な複合合金層が得られなく
なる。これは鉄基自溶性合金は、周知のごとくろう材と
して用いられていることから溶融時流動性が良好であり
、その溶融した鉄基自溶性合金の鉄合金粉末相互間から
の流出を抑制するためには固体状態にある鉄合金粉末が
鉄基自溶性合金の冷却過程で凝固核となってその冷却を
速めなければならないが、鉄合金粉末の配合量が３０重
量％を下回ると前記凝固核が少なくなり溶融自溶性合金
の流出抑制効果が得られないからである。
の含有量が増加するため適正な複合合金層が得られなく
なる。これは鉄基自溶性合金は、周知のごとくろう材と
して用いられていることから溶融時流動性が良好であり
、その溶融した鉄基自溶性合金の鉄合金粉末相互間から
の流出を抑制するためには固体状態にある鉄合金粉末が
鉄基自溶性合金の冷却過程で凝固核となってその冷却を
速めなければならないが、鉄合金粉末の配合量が３０重
量％を下回ると前記凝固核が少なくなり溶融自溶性合金
の流出抑制効果が得られないからである。
一方、鉄合金粉末の配合量が９０重量％を上回ると、逆
に鉄基自溶性合金の配合量が少なくなり、鉄合金粉末相
互間の接合不完全および空孔量の増加を招来し、疲労強
度が低下する。また複合合金層と母材との接合強度が低
下してその層の剥離を招（おそれがある。
に鉄基自溶性合金の配合量が少なくなり、鉄合金粉末相
互間の接合不完全および空孔量の増加を招来し、疲労強
度が低下する。また複合合金層と母材との接合強度が低
下してその層の剥離を招（おそれがある。
また合成樹脂バインダの配合量を１〜５重量％に限定す
る理由は以下の通りである。
る理由は以下の通りである。
鉄基自溶性合金粉末は、通常耐摩耗材として用いられて
いるように高硬度であるため圧縮成形時に塑性変形しに
くく、また得られた成形体の強度も低く形状維持性が悪
い。そこで、合成樹脂バインダを用いてこれを鉄基自溶
性合金粉末の表面に被覆し、圧縮成形時に合成樹脂バイ
ンダを介して粉末相互間を接合して成形体の形状維持性
を確保するものである。
いるように高硬度であるため圧縮成形時に塑性変形しに
くく、また得られた成形体の強度も低く形状維持性が悪
い。そこで、合成樹脂バインダを用いてこれを鉄基自溶
性合金粉末の表面に被覆し、圧縮成形時に合成樹脂バイ
ンダを介して粉末相互間を接合して成形体の形状維持性
を確保するものである。
ただし、合成樹脂バインダの配合量が１重量％を下回る
と、成形体の形状維持性が悪く、一方５重量％を上回っ
ても前記形状維持性に変化はなく、また合成樹脂バイン
ダの熱分解により生成された炭化物が複合合金層内に残
留して品質の低下を招くという問題がある。
と、成形体の形状維持性が悪く、一方５重量％を上回っ
ても前記形状維持性に変化はなく、また合成樹脂バイン
ダの熱分解により生成された炭化物が複合合金層内に残
留して品質の低下を招くという問題がある。
さらに合成樹脂バインダの配合量を前記のように特定す
ると、そのバインダの全てが加熱温度２００〜３００℃
の範囲で熱分解してガス化し、成形体より除去されるた
め、バインダが複合合金層形成温度である１１００〜１
２００℃においてその合金層の金属組織および母材との
接合に悪影響を及ぼすことがない。
ると、そのバインダの全てが加熱温度２００〜３００℃
の範囲で熱分解してガス化し、成形体より除去されるた
め、バインダが複合合金層形成温度である１１００〜１
２００℃においてその合金層の金属組織および母材との
接合に悪影響を及ぼすことがない。
（３）実施例
第１図は本発明に係る複合部材としてのバルブロッカア
ーム１の一実施例を示し、そのパッド２ もは前記
複合合金層より構成される。
ーム１の一実施例を示し、そのパッド２ もは前記
複合合金層より構成される。
表Ｉは本発明において用いられる３種類の鉄基 籾
自溶性合金Ｉ〜■の組成を示す。
自溶性合金Ｉ〜■の組成を示す。
表 Ｉ
ｅ
残
表■は前記合金１〜■の硬度および融点を示す。
表 ■
鉄合金としては炭素工具鋼、高速度工具鋼、合金工具鋼
、ステンレス鋼等の鉄基自溶性合金より （０高融
点のものが用いられる。
、ステンレス鋼等の鉄基自溶性合金より （０高融
点のものが用いられる。
以下、バルブロッカアームの製造方法について明する。
使用材料
（ａ）鉄基自溶性合金粉末
・組成：ニッケル １３重量％、クロム ９重量％、ホ
ウ素 ４．５重量％、ケイ素 ５゜５重量％、炭素 １
重量％、残部 鉄（表Ｉの合金Ｉに相当） ・融点：ｔｔｓｏ℃ ・粒度：１５０メツシュ以上 （ｂ）鉄合金粉末 ・組成ニクロム ４重量％、タングステン １８重量％
、バナジウム １．２重量％ コバルト５．３重量％、炭素 ０．９重量％、残部 鉄 ・融点７１４３０℃ ・粒度：２００メソシュ゛以上 合成樹脂バインダ：アクリル樹脂 第２図（ａｌに示すように、６０重量％の鉄基自溶性合
金粉末と４０重量％の鉄合金粉末とよりなる配合粉末と
その配合粉末に対して４．５重量％のアクリル樹脂とを
攪拌機Ｓにより６０分間混練して混練物Ｐを得る。
ウ素 ４．５重量％、ケイ素 ５゜５重量％、炭素 １
重量％、残部 鉄（表Ｉの合金Ｉに相当） ・融点：ｔｔｓｏ℃ ・粒度：１５０メツシュ以上 （ｂ）鉄合金粉末 ・組成ニクロム ４重量％、タングステン １８重量％
、バナジウム １．２重量％ コバルト５．３重量％、炭素 ０．９重量％、残部 鉄 ・融点７１４３０℃ ・粒度：２００メソシュ゛以上 合成樹脂バインダ：アクリル樹脂 第２図（ａｌに示すように、６０重量％の鉄基自溶性合
金粉末と４０重量％の鉄合金粉末とよりなる配合粉末と
その配合粉末に対して４．５重量％のアクリル樹脂とを
攪拌機Ｓにより６０分間混練して混練物Ｐを得る。
第２図（ｂ）に示すように、混練物を金型Ｍを用いてバ
ルブロフカアーム１のパッド２の形状に成形圧力３ｔ／
ｃｄにて圧縮成形し成形体ｍを得る。
ルブロフカアーム１のパッド２の形状に成形圧力３ｔ／
ｃｄにて圧縮成形し成形体ｍを得る。
第２図（Ｃ）に示すように、前記成形体ｍをクロムモリ
ブデン強靭鋼（ＪＩＳ ３０Ｍ４２０）よりなるバル
ブロッカアーム母材３のパッド形成部４に載置して第２
図（ｄ）に示すように真空炉Ｖに設置し、その炉Ｖ内を
真空度０．５Ｔｏｒｒにする。
ブデン強靭鋼（ＪＩＳ ３０Ｍ４２０）よりなるバル
ブロッカアーム母材３のパッド形成部４に載置して第２
図（ｄ）に示すように真空炉Ｖに設置し、その炉Ｖ内を
真空度０．５Ｔｏｒｒにする。
前記母材３および成形体ｍを加熱して２００〜３００℃
にてアクリル樹脂を熱分解して成形体ｍより除去する。
にてアクリル樹脂を熱分解して成形体ｍより除去する。
引続き前記母材３および成形体ｍを鉄基自溶性合金の融
点以上の温度である１１７０℃に加熱して５分間保持し
、その後冷却する。これにより厚さＱ、 ９ ｍｍの複
合合金層よりなるパッド２を形成すると共にそのパッド
２と前記母材３とを接合する。
点以上の温度である１１７０℃に加熱して５分間保持し
、その後冷却する。これにより厚さＱ、 ９ ｍｍの複
合合金層よりなるパッド２を形成すると共にそのパッド
２と前記母材３とを接合する。
研磨加工によりパッド２を厚さ０．７ ｍに仕上げ、第
１図に示すパッド面２ａの面粗度が２． ＯＳのバルブ
ロッカアーム１を得る。
１図に示すパッド面２ａの面粗度が２． ＯＳのバルブ
ロッカアーム１を得る。
第３図はパッド２、したがって複合合金層とハルブロッ
カアーム母材３との接合部における金属組織を示す顕微
鏡写真（１００倍）であり、この写真よりパッド２にお
いては鉄合金粉末５相互が鉄基自溶性合金６により接合
され、またパッド２と前記母材３間においては鉄基自溶
性合金による拡散層７を介して両者２，３が接合されて
いることが明らかである。これら再接合部の強度は十分
実用に耐え得るものである。
カアーム母材３との接合部における金属組織を示す顕微
鏡写真（１００倍）であり、この写真よりパッド２にお
いては鉄合金粉末５相互が鉄基自溶性合金６により接合
され、またパッド２と前記母材３間においては鉄基自溶
性合金による拡散層７を介して両者２，３が接合されて
いることが明らかである。これら再接合部の強度は十分
実用に耐え得るものである。
使用材料
（ａ）鉄基自溶性合金粉末
・組成ニクロム １０．５重量％、ホウ素 ３．５重量
％、ケイ業 ２．７重量％、コバルト１８重量％、残部
鉄（表Ｉの合金■に相当） ・融点：Ｌ１２０℃ ・粒度：１５０メソシュ以上 （ｂｌ鉄合金粉末 ・組成ニクロム １２重量％、モリブデン１．１重量％
、炭素 １．５重量％、残部鉄 ・融点：１４５０℃ ・粒度：１５０メツシュ以上 （Ｃ１合成樹脂バインダ：アクリル樹脂第２図（ａ）に
示すように、３０重量％の鉄基自溶性合金粉末と７０重
量％の鉄合金粉末とよりなる配合粉末とその配合粉末に
対して１．５重量％のアクリル樹脂とを攪拌機Ｓにより
６０分間混練して混練物Ｐを得る。
％、ケイ業 ２．７重量％、コバルト１８重量％、残部
鉄（表Ｉの合金■に相当） ・融点：Ｌ１２０℃ ・粒度：１５０メソシュ以上 （ｂｌ鉄合金粉末 ・組成ニクロム １２重量％、モリブデン１．１重量％
、炭素 １．５重量％、残部鉄 ・融点：１４５０℃ ・粒度：１５０メツシュ以上 （Ｃ１合成樹脂バインダ：アクリル樹脂第２図（ａ）に
示すように、３０重量％の鉄基自溶性合金粉末と７０重
量％の鉄合金粉末とよりなる配合粉末とその配合粉末に
対して１．５重量％のアクリル樹脂とを攪拌機Ｓにより
６０分間混練して混練物Ｐを得る。
第２図（ｂ）に示すように、混練物を金型Ｍを用いてバ
ルブロッカアーム１のパッド２の形状に成形圧力３．５
ｔ ／ ｃｒａにて圧縮成形し成形体ｍを得る。
ルブロッカアーム１のパッド２の形状に成形圧力３．５
ｔ ／ ｃｒａにて圧縮成形し成形体ｍを得る。
第２図（ｃｌに示すように、前記成形体ｍをクロムモリ
ブデン強靭鋼（ＪＩＳ ３０Ｍ４２０）よりなるハル
ブロッカアーム母材３のパッド形成部４に載置して第２
図（ｄ）に示すように真空炉■に設置し、その炉Ｖ内を
真空度０．５Ｔｏｒｒにする。
ブデン強靭鋼（ＪＩＳ ３０Ｍ４２０）よりなるハル
ブロッカアーム母材３のパッド形成部４に載置して第２
図（ｄ）に示すように真空炉■に設置し、その炉Ｖ内を
真空度０．５Ｔｏｒｒにする。
前記母材３および成形体ｍを加熱して２００〜３００℃
にてアクリル樹脂を熱分解して成形体ｍより除去する。
にてアクリル樹脂を熱分解して成形体ｍより除去する。
引続き前記母材３および成形体ｍを鉄基自溶性合金の融
点以上の温度である１１６０’Ｃに加熱して５分間保持
し、その後冷却する。これにより厚さ０．９ ｔｍの複
合合金層よりなるパッド２を形成すると共にそのパッド
２と前記母材３とを接合する。
点以上の温度である１１６０’Ｃに加熱して５分間保持
し、その後冷却する。これにより厚さ０．９ ｔｍの複
合合金層よりなるパッド２を形成すると共にそのパッド
２と前記母材３とを接合する。
研磨加工によりパッド２を厚さ０．７ ＊＊＊に仕上げ
、第１図に示すバンド面２ａの面粗度が２．Ｏ３のバル
ブロッカアーム１を得る。
、第１図に示すバンド面２ａの面粗度が２．Ｏ３のバル
ブロッカアーム１を得る。
第４図はパッド２、したがって複合合金層とバルブロッ
カアーム母材３との接合部における金属組織を示す顕微
鏡写真（１００倍）であり、この写真よりパッド２にお
いては鉄合金粉末５相互が鉄基自溶性合金６により接合
され、またパッド２と前記母材３間においては鉄基自溶
性合金による拡散層７を介して両者２，３が接合されて
いることが明らかである。これら再接合部の接合強度は
十分実用に耐え得るものである。
カアーム母材３との接合部における金属組織を示す顕微
鏡写真（１００倍）であり、この写真よりパッド２にお
いては鉄合金粉末５相互が鉄基自溶性合金６により接合
され、またパッド２と前記母材３間においては鉄基自溶
性合金による拡散層７を介して両者２，３が接合されて
いることが明らかである。これら再接合部の接合強度は
十分実用に耐え得るものである。
次に第５図に示すように前記実施例ｒ、ｎで得られた本
発明バルブロッカアーム１を鋳鉄製カムシャフト（ＪＩ
Ｓ Ｆｅ１２．チル処理） ８と組合せ、エンジン回
転数 ２００Ｏｒｐｍ、油温８０℃の条件下でパッド２
をカム９に摺動させるベンチ摩耗テストを行った。
発明バルブロッカアーム１を鋳鉄製カムシャフト（ＪＩ
Ｓ Ｆｅ１２．チル処理） ８と組合せ、エンジン回
転数 ２００Ｏｒｐｍ、油温８０℃の条件下でパッド２
をカム９に摺動させるベンチ摩耗テストを行った。
また比較例■としてパッドをクロムメッキ層により構成
したバルブロフカアームを、また比較例■としてパッド
を鉄−クロム系合金にニッケル、モリブデン等を添加し
た特殊焼結合金より構成したバルブロッカアームを、さ
らに比較例■としてパッドをニッケルークロム系合金の
溶射層を再溶融処理して得られた皮膜により構成したパ
ルプロフカアームをそれぞれ作製し、これらについても
前記同様のベンチ摩耗テストを行った。
したバルブロフカアームを、また比較例■としてパッド
を鉄−クロム系合金にニッケル、モリブデン等を添加し
た特殊焼結合金より構成したバルブロッカアームを、さ
らに比較例■としてパッドをニッケルークロム系合金の
溶射層を再溶融処理して得られた皮膜により構成したパ
ルプロフカアームをそれぞれ作製し、これらについても
前記同様のベンチ摩耗テストを行った。
表■は各バルブロッカアームにおけるベンチ摩耗テスト
結果を示す。
結果を示す。
表 ■
前記表■より明らかなように、本発明に係るパルプロフ
カアーム１においてはパッド２およびカム９の摩耗量が
比較例Ｉ〜■に比べて極めて少なく、またテスト後のパ
ッド面２ａおよびカム面９ａの表面性状は平滑であり、
引掻き摩耗および凝着摩耗等の異状摩耗は生じていない
ことが認められた。これにより本発明に係るバルブロッ
カアーム１のパッド２はそれ自体が高度の耐摩耗性を有
すると共にカム９の摩耗量を大幅に低減するという両特
性を兼備していることが確認された。
カアーム１においてはパッド２およびカム９の摩耗量が
比較例Ｉ〜■に比べて極めて少なく、またテスト後のパ
ッド面２ａおよびカム面９ａの表面性状は平滑であり、
引掻き摩耗および凝着摩耗等の異状摩耗は生じていない
ことが認められた。これにより本発明に係るバルブロッ
カアーム１のパッド２はそれ自体が高度の耐摩耗性を有
すると共にカム９の摩耗量を大幅に低減するという両特
性を兼備していることが確認された。
なお、本発明はロッカアームに限らず、他の工作機械の
摺動部品、例えば、カム、シャフト等に適用することが
できる。また合成樹脂バインダとしてはエポキシ樹脂、
ポリアミド樹脂等の使用が可能である。
摺動部品、例えば、カム、シャフト等に適用することが
できる。また合成樹脂バインダとしてはエポキシ樹脂、
ポリアミド樹脂等の使用が可能である。
Ｃ０発明の効果
本発明に係る耐摩耗性複合部材の複合合金層は、特定の
組成を持つ耐摩耗性鉄基自溶性合金と、その合金により
接合されたそれよりも高い融点を有する耐摩耗性鉄合金
粉末とよりなるので、両合金の特性である優れた耐摩耗
性を備えているものである。また、母材と複合合金層は
、その合金層中の鉄基自溶性合金により接合されている
ので、実用に十分に耐え得る接合強度を有する。
組成を持つ耐摩耗性鉄基自溶性合金と、その合金により
接合されたそれよりも高い融点を有する耐摩耗性鉄合金
粉末とよりなるので、両合金の特性である優れた耐摩耗
性を備えているものである。また、母材と複合合金層は
、その合金層中の鉄基自溶性合金により接合されている
ので、実用に十分に耐え得る接合強度を有する。
第２発明に係る前記部材の製造方法は、工程が単純であ
り、量産性に優れているので、前記部材を安価に提供す
ることができる。
り、量産性に優れているので、前記部材を安価に提供す
ることができる。
第１図は本発明に係る耐摩耗性複合部材としてのロッカ
アームの側面図、第２図（ａｌ乃至（ｄ）はロッカアー
ムの製造工程図、第３．第４図はバルブロッカアーム母
材とパッドとの接合部における金属組織を示す顕微鏡写
真図、第５図はバルブロ・ツカアームのベンチ摩耗テス
トを示す説明図である。 １・・・耐摩耗性複合部材としてのバルブロッカアーム
、２・・・複合合金層よりなるパッド、３・・・パルプ
ロ；ガアーム母材、５・・・鉄合金粉末、６・・・鉄基
自溶性合金 第２図 第１図 第５図
アームの側面図、第２図（ａｌ乃至（ｄ）はロッカアー
ムの製造工程図、第３．第４図はバルブロッカアーム母
材とパッドとの接合部における金属組織を示す顕微鏡写
真図、第５図はバルブロ・ツカアームのベンチ摩耗テス
トを示す説明図である。 １・・・耐摩耗性複合部材としてのバルブロッカアーム
、２・・・複合合金層よりなるパッド、３・・・パルプ
ロ；ガアーム母材、５・・・鉄合金粉末、６・・・鉄基
自溶性合金 第２図 第１図 第５図
Claims (2)
- （１）６０重量％以上の鉄にホウ素およびケイ素を添加
した１０〜７０重量％の耐摩耗性鉄基自溶性合金および
該鉄基自溶性合金よりも高い融点を有し該合金により接
合された３０〜９０重量％の耐摩耗性鉄合金粉末よりな
る複合合金層と；前記鉄基自溶性合金により前記複合合
金層を接合された母材と；より構成される耐摩耗性複合
部材。 - （２）６０重量％以上の鉄にホウ素およびケイ素を添加
した耐摩耗性鉄基自溶性合金粉末に対して該鉄基自溶性
合金粉末よりも高融点の耐摩耗性鉄合金粉末を３０〜９
０重量％配合してなる配合粉末と、該配合粉末に対して
１〜５重量％の合成樹脂バインダとを混練して混練物を
得る工程と；該混練物を所定の形状に成形して成形体を
得る工程と；該成形体を母材に載置して前記合成樹脂バ
インダを熱分解する工程と；真空下において前記成形体
および前記母材を、前記鉄合金および該母材の融点以下
で、且つ前記鉄基自溶性合金の融点以上の温度に加熱し
、溶融した該鉄基自溶性合金により前記鉄合金粉末相互
間を接合して耐摩耗性複合合金層を形成すると共に溶融
した該鉄基自溶性合金により該複合合金層と前記母材と
を接合する工程と；よりなる耐摩耗性複合部材の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24096684A JPS61119647A (ja) | 1984-11-15 | 1984-11-15 | 耐摩耗性複合部材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24096684A JPS61119647A (ja) | 1984-11-15 | 1984-11-15 | 耐摩耗性複合部材およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61119647A true JPS61119647A (ja) | 1986-06-06 |
Family
ID=17067299
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24096684A Pending JPS61119647A (ja) | 1984-11-15 | 1984-11-15 | 耐摩耗性複合部材およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61119647A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63103001A (ja) * | 1986-10-15 | 1988-05-07 | ホーガナエス コーポレーション | 改善された鉄をベースとする粉末混合物 |
| JPH0499804A (ja) * | 1990-08-16 | 1992-03-31 | Matsushita Electric Works Ltd | 締付け具の爪の製造方法 |
| JP2004019490A (ja) * | 2002-06-13 | 2004-01-22 | Toshiba Corp | 給水ポンプ |
-
1984
- 1984-11-15 JP JP24096684A patent/JPS61119647A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63103001A (ja) * | 1986-10-15 | 1988-05-07 | ホーガナエス コーポレーション | 改善された鉄をベースとする粉末混合物 |
| JPH0527682B2 (ja) * | 1986-10-15 | 1993-04-22 | Hooganeezu Corp | |
| JPH0499804A (ja) * | 1990-08-16 | 1992-03-31 | Matsushita Electric Works Ltd | 締付け具の爪の製造方法 |
| JP2004019490A (ja) * | 2002-06-13 | 2004-01-22 | Toshiba Corp | 給水ポンプ |
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