JPS61111397A - 潤滑剤用添加剤 - Google Patents

潤滑剤用添加剤

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JPS61111397A
JPS61111397A JP23249684A JP23249684A JPS61111397A JP S61111397 A JPS61111397 A JP S61111397A JP 23249684 A JP23249684 A JP 23249684A JP 23249684 A JP23249684 A JP 23249684A JP S61111397 A JPS61111397 A JP S61111397A
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JP
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lubricant
formula
present
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JP23249684A
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Masayuki Sato
正之 佐藤
Noriyuki Kobayashi
範行 小林
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は潤滑剤(潤滑油あるいはグリースなど)の添加
剤       −に関するものである。 該潤滑剤の添加剤は、潤滑剤に添加することによシ、潤
滑剤の性質を改良し、各種の機械類、すなわち、工作機
械、運送車輛、航空機、船舶、原動機などの回転部分あ
るいは摺動部分の潤滑剤として、または切削や圧延など
の金属加工の油剤として機械工業、金属加工工業あるい
は一般の機械類を使用する方面にエネルギーの節約、保
守管理・修繕の省略の目的で広く用いられる。 〔従来の技術〕 従来の潤滑剤としては、例えば”工業大辞典”平凡社刊
、第300頁に述べられる如く、鉱物性油、動植物油あ
るいは合成油の如き潤滑油とグリースあるいはペテロラ
タムのような半固体潤滑剤がある。回書第301頁およ
び”化学便覧応用編”改訂三版、第953頁(昭和55
年)に述べられる如く、機械工業の進歩、例えば内燃機
関の高速度化または高圧化によシ過酷な使用条件下にお
いて作動するために、tた自動化、精密化などの要求か
ら高信頼性が要求されるため、従来多く使用された純鉱
物性潤滑油のみでは性能を十分に満足させ得なくなって
きている。而して潤滑剤の進歩については添加剤の開発
が支配的である。 潤滑剤とは、゛化学便覧応用編”改訂三版、第953頁
(昭和55年)に述べられる如く「機械の軸受や歯車、
材料の切断や圧延などの工程」において「固体物体が互
いに接触して滑りあう部分には、必ず摩擦が生じ、また
その部分の摩耗が起るが、その摩擦を低下させ、摩耗を
防ぐのを主目的とする」ものであり、また潤滑剤の添加
剤とは1工業大辞典”平凡社刊、第301頁に述べられ
る如く「潤滑油に少量加えることにより、潤滑油の性質
を改良しようとする物質」であるとされ、該添加剤とし
ては、例えば“トライポロジー叢書2−潤滑剤の実用性
能”幸書房、第42.43頁(昭和55年)に述べられ
る如く、耐荷重添加剤(油性剤、耐摩耗剤および極圧剤
)、さび止め剤、腐食防止剤、あわけし剤、清浄分散剤
、流動点降下剤、粘度指数向上剤、酸化防止剤などがあ
り、一般に長鎖脂肪酸、アミン、アルコール、エステル
、り/v酸エステル、有機いおう化合物、有機ハロゲン
化合物などが知られている。 而して、潤滑剤の主目的はK irk −Othmer
: ” Bncyclopedia of Chemi
cal Technology’第3版、第14巻、第
477頁(1981)に述ぺられる如く、摩擦および摩
耗を低下するための運動をする面の間の隔離であり、隔
離が行われないと一方または両方が金属である互に接し
た二つの表面の界面に滑りが生ずることとな’) 、H
,HUhljg著 岡本剛監修;”腐食反応とその制御
”産業図書、第145〜150頁(昭和49年)に述べ
られた如く、単なる摩耗のみならず、所謂擦過腐食を生
起し孔食をも起すことがある。 また金属の接触面においては、asperityなる突
起がは酸化を受けることがある。 かかる目的の達成には“化学便覧応用編”改訂三版、第
954頁に述べられる如く、摩擦面に強い吸m膜を作る
油性剤が必要となる。該油性剤には同$$956頁に示
される如く、脂肪酸およびそのエステルあるいは高級ア
ルコールなどが挙げられる。 また、脂肪酸類はさび止剤としても有効であると謂れて
いる。さらに、前述の化学便覧の定義に第123頁(昭
和57年)に述べられる如く、その基本組成は鉱油と前
記油性剤と極圧添加剤である。 而して“トライポロジー叢書2新版−潤滑剤の実用性能
”幸書房、第83頁(昭和55年)K述べられる如く、
最も広く使用され、かつ最も有効なる油性剤であるステ
アリン酸であっても有効に作用するのは150℃糧度ま
でであり、また”潤滑油とグリース”三共出版、第36
8 、 369頁(昭和弱年)に示される如く、脂肪酸
と金属と反応して生成する金属石鹸が潤滑作用を有する
が、金属石鹸の融点と摺動金属面の溶着温度が一致し、
この温度以上では脂肪酸および脂肪酸と金属面の反応に
より生成した金属石鹸は油性向上効果を失うと述べられ
ている。 また金属表面における防食被膜の形成には、脂肪酸の如
きのさび止め剤では不充分であり、”トライポロジー叢
書2新版−潤滑剤の実用性能”幸書房、第42頁および
第訂頁(昭和5年)に示される如く、鷺腐食防止剤1と
してベンゾトリアゾールなどの窒素化合物、金属ジチオ
フォスフェート、金属ジチオカーバメートなどのいおう
および窒素化合物が銅、鉛、カドミウムなどの合金であ
る軸受金属の防食に用いられている。 一方、これまで有機チタン化合物を潤滑油に加えて油性
の改善、耐食性の改善を行うことは知られているが、例
えば米国特許第216Q273号は一般式で示せば(R
IO)4Tiなるテトラアルキルチタネートの添加であ
る。 また米国特許第2.795553号および第2,96Q
469号は二価アルコールのチタネートの添加であり、
第2.993387号はさらにそれに対してアミノフェ
ノール体の添加を特徴とするものである。 また、米国特許第3003.963号は所謂テトラアル
キルチタネートにMgあるいはZnのアルキルフェノラ
ートの添加である。 以上の特許は何れも単なる加水分解性の有機チタン化合
物の添加である。 さらに米国特許380α162号は、グリコールあるい
はポリヒドロキシベンゼンのチタネートにフタール酸類
の添加であり、米国特許第3121.058号はグリコ
ールのチタネートに樟脳酸の添加である。 またさらに、米国特許第3,297,573号はチタニ
ウムテトラキス(ジアルキルフォスフェート)であり、
米国特許第3242.081号はチタンのシクロペンタ
ジェニル錯体である。従って、これらの内容より明らか
な如く、アルキルチタネートあるいはグリコールチタネ
ートなどの機作は金属などの固体1 表面への付加であ
るが、これでは親油性基による表面の被覆は不充分であ
る。 而して、桜井俊男編;”石油製品添加剤、幸書房、第1
90頁(昭和槌年)の記載によれば、油性えば炭素数1
8のオレイン酸、ステアリン酸あるいはオレイルアルコ
ールなどが用いられているので、フタール酸類や樟脳酸
(C1o Hta Os )の如き、炭素数の比較的少
い多塩基酸訃よびその誘導体では表面の被覆は不充分と
推察される。 〔発明が解決しようとする問題点〕 前述の如く、現状の潤滑剤用添加剤類は、一種類で数多
くの目的を達するものは少なく、かつ潤滑剤の最も重要
な問題である油性の向上に用いられる油性剤は付着ある
いは被覆効果の何れかに欠点を有しており、例えば温度
上昇によシ脱離して無効果するとか、被覆効果が少ない
ために防食効果が少ないという諸問題があった。 従って本発明は、物体表面を親水性基によシ被覆する能
力を与え、相互運動する固体面間の隔離による潤滑性の
向上と該表面を腐食性物質から保護する優れた能力のあ
る有機チタン化合物系の潤滑剤用添加剤を提供すること
にある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は前述した従来の問題点を解消したものであシ、
本発明者らは潤滑剤の基剤に添加する添加剤に関して鋭
意検討を重ねた結果、添加剤としてチタニウムアルコキ
シドと炭素数8〜24の脂肪酸とを反応せしめて得られ
るチタン原子に加水分解性基を付して物体表面に対する
付着能力を付層し、さらに親油性の大なる難加水分解性
基を保有せしめた特定の有機チタン化合物系の添加剤が
潤滑性向上および腐食の防止に極めて優れた効果を有す
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、〔式中、0CORは同種または異種の炭
素数8〜24の脂肪酸残基を示し、Aは一般式 RIO
−1される加水分解性の基なる群から選択された少なく
とも1種の基(式中、甲は炭素数1〜24のアルキル基
または置換されたこれらの基を BxおよCH3 キル基)を示し、n−)−m=4の条件下でnは1〜3
を示す。〕 で表される有機チタン化合物を有効成分としてなること
を特徴とする潤滑剤用添加剤である。 以下、本発明をさらに詳しく説明する。 前記一般式 Am −Ti−士0COR) n ・・−
・・(l )  において、0CORは炭素数8〜24
の同種または異種の脂肪酸残基であシ、この脂肪酸残基
は置換または非置換の飽和または不飽和基であシ、具体
例として、例えばCH3(CH,)s  CHCOO−
1C,H。 CHa (CH2)6 COO−1CH3(CH,)t
s coo−1CH3(CH,)、 CH=CH+CH
2)a coo−1CH3(CH2)s−CH−CH2
−CH=CH−(CH2)t coo−1H CH,(CH2)a −CH−(CH2)to coo
−などの残基であす る。     OH Aは加水分解性の基で次の(a)〜(C)に示す一般式
基から選択された少なくとも1種の基を示し、(a) 
 R’ O−一般式で表わされる所謂−価のアルコキシ
ド基: 式中のR1は炭素数1〜18の同種または異種のアルキ
ル基であり、RIO−基として例えばCH30−1is
o−C3H70−1n−C4Hg0−1 CHs (C
Hg )sCHCH,O−1CH3(CH,)s CH
,0−1■ C,H。 CH,(CH2)ss CH,O−などである。 (b)  R” O−一般式で表わされる二価のアルコ
キシ湯 R2O− 基: 式中のR2およびBsは同一または相異なる一〇H。 冨 CHO−などである。 OH3 ト基、所謂エノール化合物残基: 式中のYはCH3−またはR40−(R4は炭素数1〜
4のアルキル基)であり、例えばアセチルアセトナート
基、アセト酢酸エステラード基であり、該アセト酢酸エ
ステルとしてはメチル、エチル、プロピルおよびブチル
のエステルである。 なお、一般式〔1〕において m−1−n=4、nは1
〜3である。 本発明の潤滑剤用添加剤は、例えば次の(イ)40)方
法で容易に合成して得ることができる。 げ)一般式〔1〕のAに相当する加水分解性の基が、R
+10−基の場合は、一般式Ti(OR’)4で表され
るチタニウムテトラアルコキシ化合物と線膜式几“C0
OHの同種または異種の炭素数8〜24の脂肪酸を反応
せしめて得られる。 TI(OR’)40代表的化合物として、Ti (OC
sH2)い Ti (0C4He )い Ti (OC
IIH17)4、(CHs (CHI )Ill CH
I O)4 Tiおよび(04H*0)(CsHyO)
a Ti鰹など、R”C0OHの代表的化合物として、
CHs (CHz )tscOOHSCH3(CHz 
)? CH=CH−(CH八へ00H,CH,(CH,
)、CH−CH,−CH=CH(CH,)、C0OH。 OH CHs (CHs )s CH(CHI )1゜C0O
Hなど、これらは単独OH R” C0OH/T+ (OR’)4 % ル比が1.
0〜3.0 、好ましくは10〜2.0の範囲で、有機
溶媒の存在下または非存在下で10〜80℃で10分〜
3時間行われる。 なお、必要に応じて用いられる有機溶媒としてはメタノ
ール、エタノール、2−プロパツール、n−ブタノール
のような低級アルコール系、n−ヘキサン、トルエン、
メチルエチルケトンなどが挙げられ、これらは単独また
は混合系で適宜選択して用いられる。 (ロ)一般式(1)の人に相当する加水分解性の基がの
キレート基を導入する場合は、Tiとキレートを構成す
る化合物(以下、キレート剤と称す)を前記の(へ)合
成法に記述したTi (OR’ )4とR” C0OH
化合物との反応後、i九は反応前にTi(OR’)aと
反応し、次いでR’ C0OHを反応させるか、または
同時に反応せしめる方法で行われる。これらの反応は、
キの場合は0.5〜1.5)で、かつR”C0OH/T
i (OR’ )4のモル比1,0〜3.0、好ましく
は1.0〜2.0の条件下で、(イ)合成法における同
様な反応温度、時間でもC−〇−基は既述した如きもの
で、これらの基を導OH3 人するのに用いられる代表的化合物として、CH,0H
CH,OH,CH3C0CHCH,0H1CH3COC
H,COCH3、CH,C0CH,CO,CH,、CH
3C0CH,Co、 C,H,などがある。 これらの化合物は単独または2種以上の混合系で用いる
こともできる。 このようにして得られる本発明の有機チタン系化合物を
有効成分として々る潤滑剤用添加剤は、固体表面に強力
に結合し、運動する面の間を隔離して摩擦および摩耗を
減少させ、かつ該面を保護して腐食剤の接近を防止、防
止効果を向上させるために使用される。 潤滑剤としては、・トライポロジー叢書2新版−潤滑剤
の実用性能〃幸書房、第1頁(昭和弱年)K述べられる
如く、「二つの固体表面の摩擦を減少させるような物理
化学的性質を持つ物質の総称」であるが、この場合グラ
ファイト、二硫化モリブデンなどの固体潤滑剤を除き液
体の潤滑油とグリースである。 また、本発明で言う脂肪酸とは1化学大辞典坤第4巻、
第491頁(昭和弱年)に示される如く、1 「カルボ
キシル基1個を持つカルボン酸R”C0OHのうち鎖式
構造を持つものを総称して脂肪酸とbう」とある。 而して前述した如く、桜井俊男編;1石油製品添加剤”
幸書房、第190頁(昭和48年)にも示される如く、
炭素数の少ない場合は、すなわち、脂肪族基が小さく、
従って撥水性および親油性が乏しい。よって、本発明の
目的を達成するためには、最少限炭素数8以上であシ、
好ましくは10以上である。 また、炭素数を極端に増加させた場合には、効果の増大
は明らかでなく、かつ本発明の方法にょR’C0OHの
炭素数は別以下、好ましくは18以下で2ある。 また、堀口博著;憫潤滑油とグリース・、三共出版株式
会社、第366 、367頁(昭和弱年)に示される如
く、不飽和基を持つオレイン酸、あるいはヒドロキシル
基を持つヒマヒ油脂肪酸も有効である。 また、該脂肪酸とチタニウムテトラアル;キシ有機チタ
ン化合物の曇ル比においてはR”C0OH/Ti (O
R’ )4 =n  とすると n 〈lの場合は、当
然n−0、すなわち脂肪酸によシ置換されない有機チタ
ン化合物と n≧1の置換された有機チタン化合物とを
含むととくなシ、その場合に有効であるのは n≧1の
部分のみである。 また、n〉3の場合は、当然 n−4、すなわち4置換
の有機チタン化合物を含むことKな)、これは加水分解
性基を含まず、固体表面との結合能力がない。従って有
効であるのは3≧nの部分であり、好ましくは2≧であ
る。但し、公知の如く脂肪酸は油性剤とじて有効であシ
、潤滑剤に本発明の潤滑剤用添加剤に加えてさらに過剰
の脂肪酸を添加させても何んら差支えなく、これは本発
明の範囲を逸脱するものでない。 本発明の潤滑剤用添加剤の使用方法は、極めて簡単であ
り、潤滑油あるいはグリースに添加混合すればよく、こ
の使用方法は特に限定されるもので々く、これらの潤滑
剤用添加剤の添加量は潤滑剤100tj!:部に対して
0.01〜5重量部、好ましくは0.1〜2重量部であ
る。0.01重量部以下では、その効果が小さく、また
5重量部以上加えても期待される程の効果は得られまい
が、これは本発明の範囲を制限するものではない。 〔作 用〕 本発明の潤滑剤用添加剤が潤滑剤に添加された場合、潤
滑作用(摩擦部の減摩)ちるいは加工(切削、研削もし
くはプレスなど)の作業の潤滑に有効な作用を与える理
由として次の諸事項によることが推察される。 :)・一般に固体表面特に金属表面にあっては、1表面
技術総覧1広信社、第9頁(昭和閏年)に述べられる如
く、金属の表面では化学結合が余シ、空気中の酸素と結
びついて酸化物を形成し、あるいは大気中の水分と結び
ついて水酸化物となる。 また“接着ハンドブック″第二版2日本接着協会編2日
刊工業新聞社刊、第579頁(昭和弱年)K述べられる
如く、水が吸着し、高温で高真空処理をしない限シ除去
できないとされている。 また、金属酸化物はその表面にメタル−OHの水酸基を
有し、さらにそれに水か水素結合によシ結合していると
されている。 本本発の潤滑剤用添加剤は、該分子内に加水分解性基を
有する有機チタン化合物であシ、該加水分解性基は1日
本接着協会誌愕第14巻、第4号。 いはその表面に生じた酸化物面もしくはその表面に例え
ば塑性加工用に作られたリン酸塩面などによく付着する
能力を有する。 11)本発明の潤滑剤用添加剤は、親油性の大きな非加
水分解基を有し、これは嘴トライポロジー叢書2 新版
−潤滑剤の実用性能”幸書房、第81頁(昭和邸年)に
示される如く、強固に金属面を被覆して親油性を与え、
以って潤滑性を向上させることができるものである。し
かも、該親油性基は1)に述べる如く通常の脂肪酸など
と異な夛強固に固体表面に結合しているので、通常の金
属石鹸の如く、融点付近で無効化することはないと考え
られる。 111)本発明の潤滑剤用添加剤は、通常の潤滑剤すな
わち、潤滑油あるいはグリースなどに良く溶けるので、
もし摩耗などの理由で活性な固体面が露出し、あるいは
油性剤が剥離した場合においても前記l)および11)
の作用により、稜面を親油性基により再被覆することが
可能であると考えられる。 IV)  本発明の潤滑剤用添加剤は、置換可能である
加水分解性基を有するため、潤滑油使用時に酸化反応な
どにより酸性物質の発生した場合において、該酸性物質
とチタン塩として結合し、潤滑剤の酸性度すなわち、中
和価の増大を防止し得ると考えられる。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に何んら限定されるものでない。 なお、例中の部は重量部を示す。 実施例1 攪拌機、温度計、冷却器および滴下装置を備えた2ノの
反応フラスコの中にイソステアリン酸   6259 
(2,1モル)を仕込み、反応液温を40’Cに保持し
、攪拌しながら、滴下装置からテトラ−イソプロポキシ
チタン2849 (1,0モル)を加えた。添加終了後
、さらに反応液温40℃で1時間攪拌を継続した後、減
圧処理(40℃、10 Torr )をしてイングロパ
ノール110 g留出させ、本発明の液状の淡黄色透明
な潤滑剤用添加剤〔1〕を得た。 次に、得られた有機チタン系の潤滑剤用添加剤〔1〕の
1部を40℃に加温した市販の流動7274381頁(
昭和6年)に記載された如き曽田式■型振子式摩擦試験
機を使用して横軸荷重809 X 2ケ一腕長340%
1縦軸荷重409−腕長100%、初期振巾0.5ラジ
アンにて温度を変化させて摩擦係数を求めた。その結果
を第1表に示す。 また、内燃機関用潤滑油酸化安定度試験装置(II8−
に−2314)を用いて165℃で8時間酸化した場合
の中和価を測定し、その結果を第2表に示す。 さらに腐食性試験として、前記の流動パラフィン(10
0重量部)−表面処理剤(1部)溶液中に、熱延鋼板テ
ストピース(日本テストパネル株式会社製、5PCC)
を2時間浸漬後取出し、35℃±1℃において5%Na
C1水溶液による塩水噴霧試験をテストピース直立状態
において実施し、その結果を第3表に示す。 なお、参考例として本発明の潤滑剤用添加剤の無添加、
ステアリン酸の添加系についても同様に摩擦試験、酸化
安定度試験および腐食性試験を行い、その結果を第1表
、第2表および第3表に示す。 実施例2 実施例1で用いた同様な反応フラスコの中にテトラ−n
−ブトキシチタン3409 (1,0モル)を仕込み、
反応液温を40℃に保持し、攪拌しながら、゛ステアリ
ン酸284 II) (1,0モル)を約30g宛に分
けて加えた。添加終了後、さらに反応液温を40 ’C
で1時間攪拌を継続した後、減圧処理(40℃、10T
orr )をしてn−ブタノール7011)を留出させ
、本発明の液状の黄色透明な潤滑剤用添加剤〔2〕を得
た。 この潤滑剤用添加剤〔2〕を用いて実施例と同様にして
摩擦試験および酸化安定度試験を行い、その結果を第1
表および第2表に示す。 実施例3.4 実施例2において、ステアリン酸の添加量を5881(
2,0モル)および6539 (2,3モル)と変えて
同様に反応をなし、同様に減圧処理して、それぞれn−
ブタノール135gおよび137gを留出させ、いずれ
も淡黄色のペースト状である本発明の潤滑剤用添加剤〔
3〕および〔4〕を得た。 この潤滑剤用添加剤(3)、(4)を用いて実施例1と
同様にして摩擦試験を行い、その結果を第1表に示す。 また、〔3〕においては実施例1と同様に腐食性試験を
行い、その結果を′j43表に示す。 実施例5 実施例1と同様な反応フラスコ中にテトライソプロポキ
シチタン284g(1,0モル)を仕込み、次いl で
滴下装置から2−エチルカプロン酸14i (1,0モ
ル)を1時間にわたシ徐々に滴下した。この反応は発熱
を伴い、淡黄色透明の液状物を得た。次にこれを実施例
1の如く減圧処理してイソプロパツール559を留出さ
せ、本発明の液状の無色透明な潤滑剤用添加剤〔5〕を
得た。 この潤滑剤用添加剤〔5〕を用いて実施例1と同様にし
て摩擦試験および酸化安定度試験を行い、その結果を第
1表および第2表に示す。 実施例6 実施例1に同様な反応フラスコ中にテトライソプロポキ
シチタン28i (1,0モル)を仕込み、反応液温を
50Cに保持し、攪拌しながら、ステアリン酸5689
 (2,01−#)を約3og宛づつ徐々に添加混合し
た。次いで50℃で1時間攪拌を継続した後、エチレン
グリコール629(1,0モル)を領分間にわたり滴下
した。次いで減圧処理(50℃、20Torr )を行
ってイソプロパツール220g留出させ、本発明の白色
固体状の潤滑剤用添加剤〔6〕を得た。この潤滑剤用添
加剤〔6〕を用いて実施例1と同様にして摩擦試験を行
い、その結果を第1表に示す。 実施例7 実施例1と同様な反応フラスコの中にジ−イソプロポキ
シ−ビス(アセチルアセトナート)チタン364gを仕
込み、反応液温を40′cK:保持し、攪拌しなからヒ
マシ油脂肪酸く伊藤製油製、 Co−FA)58011
)をお分間にわたシ添加し、さらに40℃で1時間攪拌
を継続せしめた後、減圧処理(40℃、10Torr 
)を行ってインプロパツールを105g留出すせて本発
明の褐色粘稠状の潤滑剤用添加剤〔7〕を得た。 この潤滑剤用添加剤〔7〕を用いて実施例1と同様にし
て摩擦試験および腐食性試験を行い、その結果を第1表
および第3表に示す。 実施例8 実施例と同様な反応フラスコ中にテトライソプロポキシ
チタン284g (1,0モル)とイソプロパツール5
009を仕込んで均一に溶解した。次いで、攪拌しなが
ら反応液温を60℃に加温した後、′L2−ヒドロキシ
ステアリン酸(中和価182 ) 6209  を約2
09宛に1時間にわたシ添加混合した。次いで、これに
アセト酢酸エチル2609を加えて約1時間攪拌を継続
した後、減圧処理(40〜50℃、10 Torr )
を行ってイソプロパツールを追出し、本発明の無色ワッ
クス状の潤滑剤用添加剤〔8〕を得た。 この潤滑剤用添加剤〔8〕を用いて実施例1と同様にし
て摩擦試験を行い、その結果を第1表に示す。 実施例9 実施例1と同様な反応フラスコにテトライソプロポキシ
チタン284g(1,0モル)と2エチルヘキサノール
2609 (1モル)を仕込み混合した。 攪拌しながら反応液温を50’Cに加温し、同温度を保
持しながら、これに牛脂脂肪酸0号〔日本油脂製、主成
分:(オレイン酸40%、ステアリン酸20%、ノミル
ミチン酸5%)、中和価204、ヨウ素価団〕を547
g(2,0モル)を1時間にわたり徐々に添加し、さら
に同温度で1時間攪拌を継続した。 次いで、減圧処理(50℃、10 Torr )を行っ
てイソプロパツール約230gを留出させ、本発明の淡
褐色粘稠状の潤滑剤用添加剤(−9〕:+を得た。 この潤滑剤用添加剤
〔9〕を用いて実施例1と同様にし
て摩擦試験、酸化安定度試験および腐食性試験を行い、
その結果を第1表、第2表および第3表に示す。 第  1  表 〔注〕−:本発明の潤滑剤用添加剤の無添加系−二ステ
アリン酸1部添加系 第  2  表 〔目 豪l=本発明の潤滑剤用添加剤の無添加系 1112ニステアリン酸1部添加系 第  3  表 〔注〕秦七本発明の潤滑剤用添加剤の無添加系*2ニス
テアリン酸1部添加系 〔発明の効果〕 本発明の有機チタン系の潤滑剤用添加剤は潤滑剤に混合
して使用することによシ、次に列挙する諸効果が得られ
る。 (I)  潤滑性の向上、特に高温時における摩擦係数
の低下 (m 腐食性の減少 ■ 潤滑剤の酸性化の防止 特に、潤滑性の向上と金属腐食性の減少に極めて優れた
効果があシ、かつ使用方法が簡単であるために、広〈産
業上利用可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の一般式〔1〕で表される有機チタン化合物
    を有効成分としてなることを特徴とする潤滑剤用添加剤
    。 Am−Ti−(OCOR)_n・・・〔1〕 〔式中、OCORは同種または異種の炭素数8〜24の
    脂肪酸残基を示し、Aは一般式R^1O−、▲数式、化
    学式、表等があります▼および▲数式、化学式、表等が
    あります▼で表される加水分解性の基なる群から選択さ
    れた少なくとも1種の基(式中、R^1は炭素数1〜2
    4のアルキル基または置換されたこれらの基を、R^2
    およびR^3は同一または相異る−CH_2−基または
    ▲数式、化学式、表等があります▼基を、YはCH_3
    −基またはR^4O−(R^4は炭素数1〜4のアルキ
    ル基)を示し、n+m=4の条件下でnは1〜3を示す
    。〕
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