JPS6111005Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ビジネスマン等が衣服のポケツト
に入れて手軽に携帯し、必要に応じ継ぎ足した
り、切除することができるポケツト携帯式予定表
カードに関するものである。

従来、ビジネスマン等が各種スケジユールを記
入する場合、携帯用としては手帳が、また固定的
に掲示するものについては、比較的大型の予定
表、黒板あるいはカレンダーが一般に用いられて
いる。

ところで、常時出歩くビジネスマン等において
は、予定表を持ち歩く必要があり固定的に掲示す
るものでは不便であるが、他方携帯できる手帳で
は、一年分がまとめて綴られており、予定表以外
のページも少なくないことから、相当の厚さのも
のとなり、嵩張る上に重く、かつ見たり記入する
都度必要な予定表ページを捜さねばならず、不要
となつた予定表も残すため意外に不便であつた。
又、手帳では専ら手書きで記入するため、近時富
に利用されているコンピユータによるスケジユー
ルの打出しができず、そのため多忙で重要なスケ
ジユールをコンピユータで管理利用する人にとつ
ても不便である。

この考案は前記従来の課題を解決するために、
軽量で嵩張ることなく必要な月分の予定表をポケ
ツトに入れて容易に出入自在に携帯でき、必要に
応じて継ぎ足し及び切除できると共に、コンピユ
ータ印字機によりコンピユータにインプツトした
スケジユールデータを印字できるようにした予定
表カードを提案するものである。

以下この考案を図面に示す実施例について説明
すると、予定表カード１は衣服のポケツト大の大
きさに形成された比較的厚手の紙からなる上部片
１ａ、下部片１ｂ及びメモ片１ｃとをそれぞれ折
曲げ線１ｄ，１ｅを介して縦に連設して構成され
ている。

上部片１ａ及び下部片１ｂの表面には、暦に応
じた各月の日付及び曜日などを印刷した日付欄２
がそれぞれ月の上旬及び下旬に分けて一側部に連
続的に設けられ、その横部には各日付に対応して
予定記入欄３が並列して設けられている。また、
上部片１ａの裏面には必要に応じ各種の意匠、広
告、商標、一年分のカレンダー、住所録欄等が印
刷されている。

メモ片１ｃは、下部片１ｂと同大又はそれぞれ
以下の縦寸法に形成され、その下端には接着部片
１ｆがミシン目等の切取り線１ｇを介して連設さ
れており、また所要部分には翌月の小さなカレン
ダー４が印刷されている。

接着部片１ｆの表面には両面接着テープ等の接
着剤５が付着され、その周囲に紙の表面に僅かに
切込んだ切込み筋が設けられている。

折曲げ線１ｅを介して相対する下部片１ｂとメ
モ片１ｃの左右の角部７，７′はそれぞれ円弧状
等に面取りカツトされている。また、上部片１ａ
は下部片１ｂよりも縦寸法が僅かに小さく形成さ
れている。

なお、折曲げ線１ｄ，１ｅは、折曲げ易くま
た、必要に応じ切断しうるようにミシン目とする
ことが望ましい。

上記構成の予定表カード１は一般の印刷及び切
断工程で形成することができるが、これを第４図
に示すようにコンピユータ印字用紙に設けること
により、スケジユールをコンピユータにより管理
しながら必要に応じて予定表カード１に印字して
使用することができる。この場合、コンピユータ
印字用紙にはその左右側部に送り穴８が連続して
設けられているので、予定表カード１の左右の側
縁にはミシン目等の切取り線９を設け、印字後送
り穴８を有する送り片１０を切取つて使用する。

尚、日付欄２には、コンピユータ印字機により
日付及び曜日を印字することができるので、これ
を空欄とする。

以上の構成において使用に際しては、予定表カ
ード１の予定記入欄３に手書き又はコンピユータ
印字機によりスケジユール等を記入した後、第２
図に示すように折曲げ線１ｄで上部片１ａを折曲
げて下部片１ｂの表面上に折重ね、さらにメモ片
１ｃを折曲げ線１ｅで折曲げて上部片１ａの裏面
に折重ねる。これによつて上部片１ａは、下部片
１ｂから容易に開かないように押えられるため、
予定表カード１全体を衣服のポケツトに容易かつ
円滑に出し入れすることが可能となる。この場
合、下部片１ｂとメモ片１ｃの互に重なり合つた
角部７，７′は面取りされているので、この角部
７，７′が出し入れの際引掛かつたり、折れ曲が
つたりすることが防止され、出し入れをより円滑
にすることができる。

次に、１ケ月又はそれ以上先のスケジユール等
も必要な場合には、第４図に示すように翌月の予
定表カード１の上に前月の予定表カード１を重ね
て両者のメモ片１ｃ下部の接着部片１ｆにおいて
相互に接続し、複数月の予定表カード１を重合一
体化してこれらを各折曲げ線１ｄ，１ｅにて折曲
げ、同様に最下端のメモ片１ｃを折曲げてこれら
を一体に押える。この場合、スケジユールを終了
し不要となつた予定表カード１は折曲げ線１ｄ，
１ｅ又は切取り線１ｇで切除する。

尚、前月と翌月の予定表カード１を重ねて貼合
せた場合において、前月の予定表カード１が全て
不要となる場合には相互に貼合せた接着部片１
ｆ，１ｆ同志を剥離すれば、前月の接着部片１ｆ
表面に設けた切込み筋６で囲まれる紙の表面が接
着剤５と共に翌月の予定表カード１の接着部片１
ｆの裏面に剥ぎ取られ、極めて体裁よく円滑に剥
離することができる。

また、予定表カード１の接続方法として第５図
に示すように、前月の予定表カード１のメモ片１
ｃ上に翌月の予定表カード１の上部片１ａの上部
を重ねて接着部片１ｆにおいて連続的に接続して
もよい。

以上の通りこの考案によれば、縦に連設したポ
ケツト大の上部片と下部片を相互の連設部の折曲
げ線で折り重ね、さらに下部片下端に連設したメ
モ片を同様の折曲げ線で上部片上に折り重ねるこ
とにより、１ケ月分の予定表をポケツト大のサイ
ズの軽量な折畳み紙片に容易に形成することがで
き、ポケツトに入れて手軽に携帯できると共に、
見開き及び記入も極めて容易でしかも上部片と下
部片にスケジユール記入のスペースを充分確保で
き、さらにメモ片にも種々の事項を記入しておく
ことができる。

また、メモ片は下部片上に折り重ねた上部片上
に折り重ねることにより、上部片が容易に開くこ
とを押え、ポケツトでの出し入れを円滑にすると
共に、メモ片と上部片間に名刺、領収書等の紙片
を挾んで所持することができる。

そして、メモ片下端には接着部片を設けてなる
ので、前月の予定表カードのメモ片上に翌月の予
定表カードのメモ片を重ねて接着部片で接続一体
化して折畳むことにより、複数月の予定表をコン
パクトに構成することができると共に、不要とな
つた予定表を切除することもできる。

さらに、予定表カードをコンピユータ印字用紙
に切取り可能に構成することにより、スケジユー
ル等をコンピユータにより管理しながら印字機に
よつて正確かつ自動的に印字して使用でき、多忙
で重要なスケジユールを持ち、またそのスケジユ
ールが途中で変更して再発行する必要がある場合
等において、きわめて便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す平面図、第
２図はこの考案の予定表カードの折畳み状態を示
す斜視図、第３図はこの考案の予定表カードをコ
ンピユータ印字用紙に構成した例を示す平面図、
第４図及び第５図はそれぞれこの考案の予定表カ
ードの接続状態を示す平面図である。 １……予定表カード、１ａ……上部片、１ｂ…
…下部片、１ｃ……メモ片、１ｄ，１ｅ……折曲
げ線、１ｆ……接着部片、１ｇ……切取り線、２
……日付欄、３……予定記入欄、４……カレンダ
ー、５……接着剤、６……切込み筋、７，７′…
…角部、８……送り穴、９……切取り線、１０…
…送り片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 暦に従つて日付及び曜日をそれぞれ連続的に
   記入する日付欄に対応して予定記入欄を並列し
   て設けたポケツト大の上部片と下部片とを折曲
   げ線を介して縦に連設し、前記下部片の下端に
   これと同大又はこれよりも小さいメモ片を折曲
   げ線を介して連設し、前記メモ片下端には接着
   部片を設けてなることを特徴とするポケツト携
   帯式予定表カード。 ２ 縦に連設した上部片、下部片及びメモ片の両
   側端にコンピユータ印字機用送り穴を設けた送
   り片を切取り線を介して連設してなることを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   ポケツト携帯式予定表カード。 ３ 折曲げ線を介して相対する下部片とメモ片の
   左右の角部は面取りしてなることを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項記載
   のポケツト携帯式予定表カード。 ４ 接着部片に接着剤を付着すると共に、この接
   着剤の周囲の表面に切込み筋を設けてなること
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項、
   第２項又は第３項記載のポケツト携帯式予定表
   カード。