JPS60963A

JPS60963A - 枚葉輪転印刷機の安全装置

Info

Publication number: JPS60963A
Application number: JP58109010A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Ishida; 石田　正昭
Original assignee: Komori Corp
Current assignee: Komori Corp
Priority date: 1983-06-17
Filing date: 1983-06-17
Publication date: 1985-01-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明は枚葉輪転印刷機において、その印刷部で搬送中
の用紙が正確に搬送されていない場合に生ずる事故を防
止するための安全装置に関する。

〔従来技術〕

従来この種の枚葉輪転印刷機は、概略第１図に示すよう
に構成されている。これを簡単に説明すると、図中全体
を符号１で示す印刷機は、その一例として４色刷タイプ
のものを示し、多数枚積層された枚葉紙２を一枚づつ順
次連続して＝２コる給紙装置３と、との給紙され九紙２
に順　７　を施こす４色の印刷ユニツ）４ａからなる自
Ｊ刷装置４と、印刷された紙２が順次排出されて積層さ
れる排紙装置５などによって一連に構成されている。

なお、図中３＆は給紙装置３の積載台からの紙２を印刷
装置４に案内する給紙台、５ａは印刷装置４からの紙２
を排紙装置５の積載台に搬送するチェーンなどによる搬
送体、５ｂは排紙胴である。

前記印刷装置４の各印刷ユニツ）４ａは、周知の通シ、
その周面に刷板が装着され、かつその版面にインキを供
給するインキ装置および湿し水を供給する給水装置（共
に図示せず）が付設された版胴６と、この版胴６に接し
その版面にインキと湿し水とで形成された画像が転写さ
れる印刷胴としてのゴム胴Ｔと、このゴム胴７に対接さ
れるとともにこれに搬送されてくる紙２を圧接すること
によシ印刷を行なう倍径の圧胴８とを備え、かつこれら
各ユニット４ｍの圧胴８間には同じく倍径の渡し胴９が
それぞれ対接して配設されている。

そして、このような構成において、給紙装置３の紙積載
台上の紙２は図示しないサッカ装置などで１枚づつ吸引
されて給紙台３ａ上に送シ出された後、スイング装置で
１色目の圧胴８の爪に咥え替えられ、さらにそのあと渡
し胴９の爪と圧胴８の爪との間で交互に咥え替えられな
がら搬送される間に、各ゴム胴７と圧胴８との間で４色
の多色刷シ印刷が施こされるものである。

ところで、このような構成による印刷機１において、そ
の印刷動作中、印刷装置４内で印刷用紙２がたとえば咥
え爪の動作不良、ベタ付き、給紙不良などの理由から印
刷胴７に対し巻付きや折込み等を生じ、その搬送不良を
生じることがあり、これによる搬送タイミングのずれか
ら多量の印刷不良を生じるといった問題を招くばかシで
なく、印刷胴７の周囲に巻装されたブランケットやパツ
キン、さらに版胴６側の印刷版等が損傷され、その結果
印刷機１が使用不能となシ、印刷作業が中断されるとい
った問題もあった。また、上述した不良搬送紙は印刷胴
Ｔに付着したり、インキまたは給水装置内に混入して各
部の動作機能を損なうばかシでなく、このような不良搬
送紙の種類、数量あるいはその状態によっては印刷胴を
曲げたシ、機械の一部を損傷もしくは破壊してしまう虞
れもあった。

そして、この種従来の装置では、上述した印刷用紙の搬
送不良状態を検出する装置は何ら付設されておらず、作
業者にかなシの負担をかけるばかシでなく、一旦搬送不
良が生じると、その不良搬送紙の取ル除き作業や各部の
保守、点検作業等に多大の労力と時間とを必要とするも
のであった。

また、上述した不良搬送紙をなくすために、搬送用の爪
を絶えず調整するといった面倒な作業も必要であった。

勿論、従来から給紙側での供給紙の数と排紙側の数とを
確認し、搬送中の異常を検出することが通常行なわれて
いるが、その異常個所を適格に判断することはできず、
これは大型のもの移着しいもンので搬送不良を適切にか
つ確実に防止できるとは言えないものであった。

〔発明の概要〕

本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであシ、
印刷胴の外周面に一端が近接して対向するようにして揺
動可能に配設された不良搬送紙検出用の感知子を有する
受皿と、その感知子によシ作動されて停止信号を送出す
るスイッチとを付設するという簡単な構成によって、印
刷機による生産性と品質を維持するとともに作業者の必
要以上の作業負担をなくシ、さらに印刷中に不良搬送紙
によって生じる機械や印刷資材などの損傷を未然にかつ
確実に防止することが可能となる枚葉輪転印刷機の安全
装置を提供するものである。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示した実施例を用いて詳細に説明
する。

第２図ないし第４図は本発明に係る枚葉輪転印刷機の安
全装置の一実施例を示すものであシ、これらの図におい
て全体を符号１０で示す安全装置は、たとえば第１図に
おいて符号Ａで示す印刷胴としてのゴム胴７の回転方向
下流側の部分に付設されるものである。

すなわち、印刷機１の印刷装置４において、最も発生し
易い搬送不良状態としては、たとえば圧胴８側の爪不良
や給紙不良などによシネ良搬送紙２がゴム胴７の周囲に
巻き付くようにして浮き上がシ、たるみを生じた状態と
なることである。したがって、このような搬送不良を、
ゴム胴７の回転方向下流側で迅速かつ適切に検出してゴ
ム胴７の胴抜き、印刷用紙２の供給停止および印刷機の
運転を中止する停止信号を送出し得るように構成すれば
、印刷不良や各部の損傷等の問題を一掃し得るものであ
る。

このため、本発明によれば、上述したゴム胴Ｔの回転方
向下流側外周面にその一端が近接して対向する不良搬送
紙検出用の感知子１１を有し、かつ両側の本体フレーム
１２．１２間に横架されたステイ１３上で揺動可能に支
持された受皿１４と、前記感知子１１が不良搬送紙２を
検出することによシ揺動回動された受皿１４にて接点が
閉成されることにより前述した停止信号を送出するリミ
ットスイッチ１５を付設したところに特徴を有している
。

これを詳述すると、前記感知子１１は、ゴム胴７の周囲
に配設される受皿１４と兼用した構造とガっている。こ
の受皿１４はたとえばゴム胴γに付着し九紙粉等を、ウ
ェス等に洗浄液を付けてふきとる際に洗浄液がその下方
の圧胴８や渡し胴９などに落下するのを防ぐだめのもの
で、これを利用して感知子１１として用いることによ多
構成、スペース、さらにはコスト面でその利点は大きい
。

特に、このような感知子１１として必要とされることは
、ゴム胴７と平行しかつその全幅にわたって配設され、
不良搬送紙２がどのような状態で浮き上がってきたとし
てもこれを検出し得ることで、これは受皿１４としても
必要とされることである。

そして、このような感知子１１を有する受皿１４は、前
記フレーム１２．１２間のステイ１３の軸線方向略中央
で、その上部に螺合され感知子１１の一端とゴム胴７の
外周面との隙間調整機能と検知後の復帰位置を制限する
役割を果たす調整ねじ１６によってその一方向への回動
が規制されるとともに、前記ステイ１３との間に介装さ
れたスプリング１７．１７によシ第２図中反時計方向へ
の付勢力が与えられておシ、これにより全体が略水平状
態を維持してその感知子１１の一端がゴム胴７の外側面
に臨んでいる。ここで、スプリング１７は、不良搬送紙
２を検知する感知子１１の誤動作防止と印刷機運転時に
おける正確な検知機能を果たすために感知子１１に付勢
力を与えることによシ適正な状態に保持するだめのもの
である。さらに、上述したリミットスイッチ１５もまた
、第２図および第３図に示すように、とのステイ１３の
中央に固設されている。

また、この感知子１１を有する受皿１４の両端部中央を
回動自在に支持する左、右一対のプラタン）　１８．１
８は、前記スティ１３の両端側にねじ１８ａ、−１８ａ
にて固設されている。

なお、本実施例においては、前記スティ１３として略角
柱状のものを用いているが、その形状等を適宜変形する
ことは自由である。また、このステイ１３上で揺動可能
に支持された受皿１４の感知子１１の一端は、印刷胴と
してのゴム胴Ｔの外周面に、その胴抜きによる移動量を
前庭して所定間隙おいて近接して対向するように設定さ
れている０ここで、ゴム胴７の胴抜きに必要な構盛等は従来周知の
通シでその説明は省略する。

そして、このような構成による安全装置１０において、
その感知子１１を有する受皿１４は、第２図に示すよう
に、ゴム胴Ｔに巻付いて浮き上がってくる不良搬送紙２
によって押圧されると、図中時計方向に回動し、その搬
送不良状態を検出してリミットスイット１５の接点を閉
成し、停止信号を送出させる。このようにリミットスイ
ッチ１６から信号が送出されると、印刷時にはゴム胴７
を非印刷状態すなわち胴抜きを行なうとともに、給紙装
置からの用紙供給を停止し、印刷機全体の運転を急停止
させることになる。なお、非印刷時において、仁のよう
な紙の搬送不良が生じると、用紙の供給が停止され、印
刷機の運転が急停止される０そして、この停止状態で作業者により不良搬送紙が取シ
除かれると、この感知子１１を有する受皿１４はスプリ
ング１７によって設定された位置まで復帰し、再び不良
搬送紙の検知が可能な状態となる。

ここで、上述した構成による安全装置１０によれば、ゴ
ム胴Ｔの胴抜き、胴入れによって受皿１４の感知子１１
とゴム胴７外周面との間隔は多少変化するが、第２図に
示されるように、不良搬送紙２はその先端が折れ曲がっ
て受皿１４の感知子１１側に延びてくるため、その検出
精度には影響ないものである。

なお、本発明は上述した実施例構造に限定されず、各部
の形状、構造等を適宜変形、変更するこ刷機の安全装置
によれば、印刷胴の外周面に一端が近接して対向するよ
うにして不良搬送紙検出用の感知子を有する受皿を揺動
可能に配設するとともに、この感知子によって作動され
て停止信号を送出するスイッチを付設するようにしたの
で、簡単な構成にもかかわらず、以下に列挙する種々優
れた効果を奏する。

（１）印刷胴の全幅にわたって配設された感知子を有す
る受皿を用いて不良搬送紙を検知するようにしているた
め、いかなる状態の不良搬送紙でも正確にかつ確実に検
知することができ、これによシ多量の印刷不良を生じる
などといった問題を招くことがなく、生産性と品質を向
上させることができる。

（２）上述した不良搬送紙の適切な検知によって、印刷
胴に紙が巻付いたシ折シ込んだりして印刷資材を損傷し
、その交換や新たに印刷版を作る等といった作業が不用
で、印刷時の作業中断をなくすことができる。

（３）不良搬送紙によって生じるインキや給水などの各
装置での故障などがなくなシ、従来のような洗浄などで
正規作業が中断されるといった問題は解消される。

（４）不良搬送紙によって生じる機械の損傷や不必要な
調整作業をなくすことができる。

（５）　印刷作業時において作業者は印刷版とブラシ交
換あるいは爪調整等の正常作業を行なうだけでよく、そ
れ以外は不用と彦るため、その負担軽減に効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用する枚葉輪転印刷機の概略構成を
示す側面図、第２図および第３図は本発明に係る安全装
置の一実施例を示す要部側面図および要部平面図、第４
図はその要部拡大図である。１・・・・枚葉輪転印刷機、２＠・・・枚葉紙、４・・
・・印刷装置、６・Φ・拳版胴、７働・・・ゴム胴（印
刷胴）、８・・・・圧胴、１０・・・・安全装置、１１
・・・・感知子、１２・争・・フレーム、　１３・・・
・ステイ、１５・・・・スイッチ、１６・・・・調整ね
じ、１Ｔ・・・−スプリング。

Claims

【特許請求の範囲】

印刷胴の回転方向下流側外周面の全幅にわたってその一
端が近接して対向する不良搬送紙検出用の感知子を有し
かつ揺動可能に支持された受皿と、この受皿が不良搬送
紙によシ揺動回動されたときにこれを検出して停止信号
を送出するスイッチとを備えたことを特徴とする枚葉輪
転印刷機の安全装置。