JPS60892Y2 - 歯間清掃用テ−プ

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【考案の詳細な説明】本考案は、歯間に付着した歯垢を清掃除去するための歯
間掃除具に関するものである。

従来、歯間に付着した歯垢を清掃除去する用具としては
、テンタルフロス（ｄｅｎｔａｌｆｌｏｓｓ、歯牙用
糸）が知られているが、このものの使用には熟練が必要
である。

両手の親指と人差指間に適宜長さの糸を張り、歯間に糸
を入れ緊張し：″″Ｃ″Ｃ上下に往復させるものであり
、下方に引′き過ぎると歯茎を切るおそれがある。

また、歯茎から歯先までの間を上下しつつ往復させ、し
かも歯の間からはずれないようにする必要がある。

また、除去された食物滓、歯垢などは糸の往復により口
腔外に飛散し、好ましくないものである。

さらに、糸はけは立ったり汚れるので、その度毎に新し
く取替え使用するのが通例てあり、その費用は、必ずし
も僅少てはない。

本考案は、従来のデンタルフロスの欠点を除いた使用に
熟練を要せず、歯肉を切ろおそれのない歯間清掃用具を
提供するものである。

本考案の要旨は、軟質合成樹脂テープの両側縁のうち、
少なくとも１（ｕｉｌ縁を縁取る凸条と、該テープ面
上に波形状または並行斜線状凸条を設けたことを特徴と
する歯間清掃用テープの構成に在る。

軟質合成樹脂テープとしては、ポリ塩化ビニル系、ポリ
オレフィン系、ポリアミド系、ポリエステル系など強靭
て歯間に挟むことができる薄いものが用いられる。

また、凸条はテープの片面でも良いが、同じテープの両
面に凸出していることが好ましい。

凸条としては、円弧状断面の滑かな表面を有し、合成樹
脂テープ自体のみで成形加工して形成し、または凸条を
テープ面上に接着しても良く、あるいは２枚の薄いフィ
ルムの間に芯糸を所望形状に配置しこの２枚のフィルム
を、接着または溶着せしめて糸芯による凸条を表面に現
出させても良い。

テープ面上に設けられる凸条の形状は波形状または並行
斜線状であって、波形状には折線の繰返し等も含まれ、
点線または破線状に波射の凸条を設け、あるいは階段状
に上下を繰返したものも含まれる。

並行斜線状の形状には、平行直線のほか並行した曲線も
含まれ、点線または破線て形成したものも同様に含まれ
る。

テープの側縁を縁取る凸条は、歯茎面と柔かな接触を保
つため、両側縁のうち、１側縁には必ず設けられ、両側
縁に設けても良い。

本考案の実施例を図面に基いて説明すると、第１図は
その一部拡大斜視図てあって、歯間清掃用チーは、縁
糸１、波形糸２を挟んでフィルム５．５゛されて
形成され、芯糸のフィルム部分がって芯糸と同形の
凸条がテープ両面に形成される。

第２図は、別の実施例の一部の拡大斜視図を示し、側縁
凸条３と並行斜線凸条４′は、芯材を用いず、フィルム
自体を成形加工して凸出させている。

テープの両側縁を縁取って側縁凸条３，３が形成され、
並行斜線凸条４′は一定間隔で設けられている。

この実施例ては、芯材として糸が用いられていないのて
製造コストを低減することができる。

第３図は、他の実施例の一部分の拡大斜視図を示したも
ので、凸条は階段状に上下して巨視的に見ると、波形状
に連続している。

このように適宜細部形状に変化を付与して美感を与える
ことができる。

本考案に係る歯間清掃用テープは、その使用法は、デン
タルフロスと同様にテープを適宜長さ切り取り、両手の
親指、人差指間で引張りながら、側縁凸条が歯茎に接す
るよう歯間に差し込み、前後に往復させれはよい。

斜行する凸条４；４′等が設けられているのでこの凸
条が歯の側面を上部から歯茎部まで一様に接触し、テー
プを水平に往復させるだけで、歯垢を、くまなく除去す
ることができる。

歯垢は、凸条とテープ面の接続する凹部に付着腰口腔外
に飛散することがないので衛生的である。

また、側縁凸条を設けたので歯茎との当りが柔かで、歯
茎を切るおそれがない。

さらに、テープは平滑な合成樹脂製で、耐久性があり水
洗が容易で不快感を与えず繰返し使用することができる
ので、経済的である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図および第３図は、それぞれの実施例の一
部分の拡大斜視図を示す。１・・・・・・縁糸、２・・・・・・波形糸、３・・開
側縁凸条、４・・・・・・波形状凸条、４′・・曲並行
斜線状凸条、５・・・・・・フィルム。

【実用新案登録請求の範囲】