JPS6080572A - Ｅリング嵌込工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ この発明は、Ｅリング嵌込工具の改良に係り、特に、Ｅ
リングの収納部と嵌込操作部とを一体化し、Ｅリングの
連続的な嵌込作業を可能としたＥリング嵌込工具に関す
る。

［従来技術］ Ｅ形止め輪、いわゆるＥリングは、機械・装置の構成部
品である軸などに軸方向に直角に溝を切削し、その溝に
このＥリングをはめ込んで、軸の軸方向の移動止めの簡
易な手段として用いられている。

従来のＥリング嵌込工具とその使用方法を、第１図乃至
第４図に示すところによって説明する。

第１図はＥリング嵌込装置の斜視図、第２図は第１図の
■矢視図、第３図は第１図の■部拡大図、第４図は被嵌
込軸（この図ではエンジンのガバナシャフト）への装着
状態を示す斜視図である。

第１図において、Ｅリング２は、工場の生産ラインの所
定の場所に固定されているＥリング立て具１に装填して
格納しである。Ｅリング立て具１は、第２図に示すよう
に、Ｅリング２の形状に対応した断面形状を有するガイ
ド３が形成され、Ｅリングが嵌入格納されている。ガイ
ド３は４枚の板材をボルト４等により一体に構成し、ベ
ース５にボルト６等で取付けられている。

Ｅリング嵌込具７は第１図に示す矢印Ａの如く変形可能
な部材で製作されたホルダ８と握り９とから構成され、
第１図に示す矢印Ｂの如く進出して、Ｅリング立て具１
に装填された最下部のＥリング２を第３図に示すように
くわえ込むこととなる。

ホルダ８は二叉状に形成され、先端部には、Ｅリング２
をくわえ込む半円形の凹部８ａが形成されている。

この従来の装置を使用して、Ｅリングを被嵌込軸に装着
する手順を説明すると、予めＥリング２をＥリング立て
具１に装填しておき、Ｅリング嵌込具７を第１図の矢印
Ｂの如く装填されたＥリング２の最下部のものへ押込む
。すると、ホルダ８は第１図の矢印Ａの如く外方へ開き
、第３図の如く凹部８ａへＥリング２をくわえ込むこと
になる。

次いで、第４図の矢印Ｃの如く、被嵌込軸１１の軸方向
と直交する方向からＥリング２をくわえ込んだホルダ８
を進出させ、Ｅリング２を軸１１に嵌入させる。

［従来技術の問題点］ ところが、第４図に示すように、例えば、エンジン１０
のガバナシャフト１１にＥリング２を嵌込む場合、エン
ジン１０の構造物は各種形状の突起物を有するため、軸
１１と直角の方向からの嵌込み作業は障害物が多く、困
難である。一般的な機械・装置においても、軸１１と直
角の方向からＥリング嵌込具７を進入させることは非常
に作業性が悪い場合が多い。

また、Ｅリング立て其１とＥリング嵌込具７が別物品の
ため、物品管理の点で不利がある。

また、ホルダ８の凹部８ａへのＥリング２のくわえ込み
の正確度にバラツキがあり、軸１１への嵌込み作業が円
滑に行われない問題があった。

［発明の目的］ そこで、この発明の目的は、これらの問題を解消し、Ｅ
リング嵌込作業を、正確・確実・容易化すると共に、連
続作業を可能としたＥリング嵌込工具を提供することに
ある。

［発明の構成］ この目的を達成するために、この発明は、Ｅリング嵌込
工具において、本体のＥリング収納円筒部に収納された
Ｅリングを被嵌込軸に向って押し付ける爪と、前記円筒
部に当接する弾性部材とを一体に固定するとともに、前
記本体の後端部に後端部を回動可能に枢支されたアーム
、該アームと反対側に前記本体と一体に形成され、被嵌
込軸挿入穴を有するブロック、前記円筒部の前端に形成
され前記爪を案内するガイド、前端部を前記本体の円筒
部に収納され前記収納されたＥリングに挿入され、中間
部に形成した突起を前記本体に設けられた溝に遊嵌する
とともに、後端部をパイプに挿入したＥリング案内レー
ル、前記本体内に挿入され、前端を前記収納されたＥリ
ング後端に当接するとともに、内部に前記案内レールを
遊嵌する断面逆Ｕ字形状をなすＥリング押え、前記パイ
プに形成された鍔とＥリング押えの後端との間にバネを
装填し、前記本体の後端部と着脱可能とした支持部材と
から構成されることを特徴とする。

［発明の実施例］ 以下この発明を図示の実施例について詳述する。

第５図乃至第９図はこの発明によるＥリング嵌込工具の
実施例を示す。第５図ばＥリング嵌込工具の使用状況を
示し、第６図はＥリング嵌込工具の先端部を示し、第７
図は第６図の■視（先端正面）を示し、第８図は第７図
の■−■断面（縦断面）を示し、第９図は第８図の■視
（後部底面）を示す。

Ｅリング２を収納する本体部２１は、収納するＥリング
２の形状なりに形成した円筒部２２の先端に、一体に形
成された断面［ｊ状のガイド２３、円筒部２２と一体に
円筒部２２前部にガイド２３と反対側に形成された軸挿
入穴２４を有するブロック２５及び上部が開放され断面
溝形をなす後端部２６から構成される。

本体円筒部２２内に収納されたＥリング２を押し出し、
被嵌込軸１１に嵌込む機能をもたせるアーム部２７は、
前記ガイド２３内に遊嵌され、第５図において上下方向
に昇降可能な爪２８と前記円筒部２２に一端を当接する
板バネ２９とをアーム部２７と一体に固定するとともに
、前記本体部２１の後端部２６にピン３０等の手段によ
って本体部に対して回動可能に支持されるアーム本体３
１と前記ブロック２５に固定されたポルト３４に遊嵌す
る長穴３３が設けられたアーム本体先端部から下方へ延
びるアーム技部３２とから構成される。

Ｅリング案内レール３５の先端部３６はＥリング２内に
挿入可能な断面形状（第６図に示すようにＴ又はＹ字状
）をなし、本体２１に形成されたガイド溝３７に遊嵌す
る突起３８を経て、後部３９は角柱状となっている。

Ｅリング押え４０は断面がほぼ逆Ｕ形状をなし、後端壁
４１には前記案内レール３５が遊嵌する穴４２が形成さ
れ、前記Ｅリングを収納する本体２１内を摺動可能とな
っている。

支持部材４３は断面が溝形形状をなし、先端部には前記
本体２１の後端部２６に固定されたボルト等からなるス
トッパ４４に係合する長穴４５（この具体例では第９図
に示すようにｍ室形状）と、後端壁４６にはパイプ４７
が遊嵌する穴４８が形成されている。

パイプ４７は前記のようにＥリング案内レール３５の後
端部３９を挿入可能で、先端部は少なくとも前記ピン３
０より前方へ延び、前記Ｅリング押え４０の後端壁４１
との間にバネ（コイルバネ）４９を装填するための鍔５
０が形成されている。

前記ブロック２５に螺合する調節ボルト５１は、被嵌込
軸１１の挿入穴２４に挿入される軸１１に形成された止
め輪周溝が所定の位置、すなわち第８図に示すように先
端のＥリングの翼下になるように調節可能となっている
。

次に、このＥリング嵌込工具の作用について説明する。

まず、セントになったＥリング２、例えばセロテープ等
をＥリング２の側面に貼り付けて多数のＥリングを積み
重ねて一体にしたものを用意する。

一方、Ｅリング案内レール３５、Ｅリング押え４０、支
持部材４３、パイプ４７、バネ４９を予め組付けておき
、Ｅリング押え４０をバネ４９を圧縮しながら後方へ移
動させて、前記のセントになったＥリング２をＥリング
案内レール３５の先端部３６に挿入する。

この状態で、Ｅリング収納本体２１の円筒部２２内へ先
端部３６から徐々に挿入してゆき、Ｅリング案内レール
３５の突起３８がガイド溝３７の奥に達した時点で、支
持部材４３を先端方向へバネ４９に抗してさらに押し、
ストッパ４４に長穴４５を係合させると、第８図に示す
ようなセント完了の状態となる。

次いで、第５図の矢印りのように、被嵌込軸１１の軸方
向からこのＥリング嵌込工具のブロック２５の軸挿入穴
２４をもって来て、軸１１の先端に挿入する。その際、
調節ボルト５１の位置は予めＥリング２が軸１１の溝に
来るような位置にねじで調節されている。

次に、アーム本体３１を、例えば、本体２１とアーム２
７との全体を片手で握ることにより、板バネ２９の力に
抗して回動させると、先端のＥリング２は爪２８に押さ
れ、ガイド２３に案内されつつ、軸１１の溝に嵌込まれ
る。

Ｅリング嵌込時における同工具の姿勢は、対象構造物の
形状に応じて、第５図の被嵌込軸１１の軸心を中心とし
て、３６０度自由な姿勢が選択できる。

Ｅリング２の嵌込みが完了し、握力をゆるめると、アー
ム本体３１は板バネ２９により第８図に示す位置に復帰
する。使用によりＥリングは１枚脱出したので、Ｅリン
グ押え４０は、バネ４９により押され、Ｅリング２の１
枚の厚さ分だけ前端方向へ移動して、Ｅリング２全体は
第８図に示す状態に復帰する。

以上の動作を繰り返し、Ｅリング２の嵌込み作業を連続
的に実施することができる。この工具本体内に収納した
Ｅリング２を使い切れば、最初に述べた操作によりＥリ
ングをこの工具に装填して作業を継続することができる
。

［発明の効果］ 以上詳細に説明したように、この発明によるＥリング嵌
込工具を使用すれば、以下のような効果を奏することが
できる。

（イ）Ｅリングの嵌込作業において、被嵌込軸の直角方
向の代りに、軸方向から挿入し、嵌込工具は３６０度任
意の角度で使用できるので、対象構造物の形状等に影響
されずにＥリングを嵌込むことが可能となり、作業性が
極めて向上する。

（ロ）従来、２個の物品であったＥリング嵌込用工具が
単一化されるので物品管理上有利となる。

（ハ）従来の手作業性を廃し、嵌込作業、位置等が機械
的に規制されるので、作業は熟練を要せず、容易となり
、しかも正確な仕上がりが得られ、連続作業により迅速
性も得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のＥリング嵌込工具の斜視図、第２図は第
１図の■矢視図、第３図は第１図の■部拡大図、第４図
は従来のＥリング嵌込工具を使用して被嵌込軸へ装着す
る状態を示す斜視図、第５図はこの発明によるＥリング
嵌込工具の使用状況を示す斜視図、第６図は第５図のＥ
リング嵌込工具の先端部の部分破断斜視図、第７図は第
６図の■矢視図、第８図は第７図の■−■断面図、第９
図は第８図の■矢視図である。 図において、２はＥリング、１１は被嵌込軸、２１は本
体部、２２は円筒部、２３はガイド、２４は軸挿入穴、
２５はブロック、２６は本体後端部、２７はアーム部、
２８は爪、２９は板／ｓｌネ、３０はピン、３１はアー
ム本体、３２はアーム技部、３３は長大、３４はボルト
、３５はＥリング案内レール、３７はガイド溝、３８は
突起、４０はＥリング押え、４１は後端壁、４３は支持
部材、４４はストッパ、４５は長大、４７はパイプ、４
９はバネ、５０は鍔、５１は調節ボルトである。 出願人　三菱重工業株式会社 代理人　弁理士　坂　間　暁 〜　〃　北西　務 〃　〃　石川　新 復代理人　弁理士　西　郷　義　美 〃　原田幸男

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. Ｅリングを重ねて収納する収納手段と、該Ｅリングを該
   収納手段の前方へ推進付勢する付勢手段と、前記Ｅリン
   グを被嵌込軸に押圧嵌着させる押圧手段と、該押圧手段
   及び該押圧手段によって押圧される前記Ｅリングを案内
   する案内手段と、後端部は前記収納手段に枢着され前端
   部には前記押圧手段を固着した押圧部材と、該押圧部材
   の姿勢を復帰させる復帰手段と、前記被嵌込軸に対して
   嵌込姿勢を付与する被嵌込軸嵌入手段とからなることを
   特徴とするＥリング嵌込工具。