JPS60792Y2 - 冷凍魚解凍装置

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【考案の詳細な説明】本考案は冷凍魚を解凍する冷凍魚解凍装置に関するもの
である。

冷凍魚は通常ブ冶ツクに形成されておりこれを解凍する
には、解凍槽内に冷凍魚ブロックと水或いは海水の解凍
水とを入れて放置しておくが、或いは上記した解凍槽底
部へ散気管を設は散気管の小穴より空気を噴出して解凍
水を攪拌することにより行う方式が多い。

前者の方式は冷凍魚ブロックが表面の冷凍魚から中心部
の冷凍魚へと解凍が進むに従って、熱伝導率は低下し全
部の解凍には相当の長時間を必要とし解凍魚の鮮度が低
下する欠点があった。

また後者の方式は前者の方式に比較して解凍時間の短く
なる利点はあるものの、解凍魚が散気管の上に重なって
滞留し同じ部分に空気が直接当って過剰に解凍されて好
ましい温度以上になることがあった。

その他多量の空気が直接解凍魚に当って腹切れを起す欠
点があった。

本考案はかかる欠点を除去したものでその目的は、冷凍
魚ブロックを短時間に解凍することによって鮮度を維持
すると共に、腹切れを阻止して商品価値の高い解凍魚を
得ることを可能ならしめた冷凍魚解凍装置を提供するこ
とにある。

以下本考案について一実施例を示した第１図および第２
図により説明する。

冷凍魚ブロック１と水或いは海水である解凍水２は解凍
槽３内に収納され、解凍槽３の中央下部には攪拌機構４
が設置されている。

この攪拌機構４は比較的下方に図示していない羽根車を
有し、羽根車は吸水口５から水をそして吸気管６から空
気を吸引して両者を吐出ロアから解凍槽３内へ混合して
流出させる。

解凍槽３の比較的下部には流出した水および空気を分散
させるため多数の小穴８を有する仕切板９が設置しであ
る。

次に本考案装置の作用について説明する。

先づ解凍槽３内に定量の冷凍魚ブロック１と解凍水２を
入れ攪拌機構４を駆動する。

この結果解凍水２は吸水口５からそして空気は吸気管６
から吸込まれ、羽根車により加圧されて吐出ロアから解
凍槽３へ混合して吐出される。

解凍水２は矢印１０で示すように解凍槽３の底部を流れ
て解凍槽３の側面に当って上昇して循環し、空気は矢印
１１で示すように仕切板９の小穴８により分散されて上
昇する。

このようにして冷凍魚ブロック１は解凍水２と空気に接
触して解凍される。

本考案における冷凍魚解凍装置は前述したように構成し
たので、空気と混合した解凍水は攪拌機構の吐出口から
吐出される。

このため解凍槽内の解凍水は均一に循環しかつ空気の泡
によって、冷凍魚ブロックと解凍水の熱交換を促進する
ので冷凍魚ブロックは短時間に解凍されて鮮度は良好で
ある。

また空気の泡は仕切板の小穴によって分散細分化される
ので解凍魚に当っても腹切れを起すことはなく、商品価
値の高くなる等の利点を本考案は有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は何れも本考案の一実施例を示し第１図は平面図、第
２図は断面図である。１・・・・・・冷凍魚ブロック、２・・・・・・解凍水
、３・曲・解凍槽、４・・・・・・攪拌機構。

【実用新案登録請求の範囲】

冷凍魚ブロックと解凍水を共に収納する解凍槽を有する
冷凍魚解凍装置において、前記解凍槽の底部に前記解凍
水と空気とを混合して吐出す攪拌機構を備えたことを特
徴とする冷凍魚解凍装置。